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虫歯になる理由について

2023年08月5日

虫歯になる原因について

こんにちは、歯科医師の飯田です。今回は虫歯になる原因についてお話ししていきたいと思います。
まず、虫歯はどうやってできるのでしょう?
よく聞くのは、甘いものを食べると虫歯になる、歯を磨かないと虫歯になると言うことを聞くと思います。しかし、甘いものばっかり食べてるのに虫歯がない人や歯を全然磨かないのに虫歯がない人など聞いたことがあると思います。
なぜなのでしょうか?
まずは、虫歯になるリスクについてお話ししていきます。虫歯になりやすさを知るにはまずカリエスリスクテストといって虫歯のなりやすさを測るものがあります。
このテストの項目として、唾液緩衝能、ミュータンス菌の数、ラクトバチラス菌の数、飲食回数、プラーク蓄積量、フッ素の使用状況、虫歯の経験、唾液の質と量があります。
〈唾液緩衝能〉
唾液には、酸を中和する能力があります。ご飯を食べたりすると、お口の中は酸性に傾きます。これを中性に戻すことが唾液の役割として、とても重要なことです。ずっとお口の中が酸性だと、歯は溶けて、虫歯になりやすくやってしまうのです
〈ミュータンス菌の数〉
お口の中にはたくさんの細菌がいますが、その中でもミュータンス菌と言われる菌は、甘いものを食べると、お口の中を酸性に傾ける作用があること歯の表面にくっ付くと言うことができます。
〈ラクトバチラス菌の数〉
お口の中を酸性に傾ける力が強く、古い被せ物や詰め物に多く存在し2回目の虫歯を作るのに関与すると言われてます。
〈飲食回数〉
食事が終わったあと30分はお口の中が酸性に傾くと言われています。唾液の緩衝能によって酸性から中性に変わっていきます。なので歯ブラシのベストタイミングは食後30分と言われています。
〈プラーク蓄積量〉
プラークとは細菌が塊となって残っているものを言います。プラークがあればあるほどお口の中の細菌数が多いのでその分酸を産生する力が強くなります。
〈フッ素の使用状況〉
フッ素の使用により、歯を溶かすための酸への抵抗力が強くなります。日頃からフッ素配合の物を使っているのか使っていないのかで虫歯への強さが変わります。
〈虫歯の経験〉
今まで虫歯になっていたり、歯を抜いていたりなど今までの虫歯歴についでになります。今までになりやすい方は、これからもなりやすいので注意が必要です。
〈唾液の質と量〉
唾液の緩衝能などが強くても量が少ない、殺菌作用が弱いなど唾液としての量や質が悪いと虫歯としてのリスクが上がります。
このように虫歯のリスクとなるものはたくさんあります。虫歯の起こす主な原因は細菌、食べ物、歯と唾液の抵抗性、そして時間が関係してるといわれています。詳しく分けるとこんなにいろんな種類があるんですね。
最初に話していた甘いもが好きな人でも他のリスクが低ければなりにくいですし、しっかり磨いていても、他のリスクが高い人は虫歯になりやすい人もいます。
なので今の自分のカリエスリスクに興味がある方は一度当院で検査をしてみてはいかがでしょうか?
そして一番虫歯リスクを下げるのはやはり歯磨きなので、定期的なメンテナンスはとても重要になりまね。
そして次回は虫歯予防のフッ化物についてになります。今日も出てきましたが、虫歯予防にとても重要なのでお楽しみお待ちください。

知覚過敏について

2023年07月29日

みなさんこんにちは!歯科助手の幾田です‼︎🦷✨

厳しい暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

暑いので冷たいものが欲しくなりますよねっ🍧🧊

今回は知覚過敏についてお話しします。

◉知覚過敏ってなに?

知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい物や甘い物、風に当たった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特に虫歯や神経の炎症などの病変がない場合にみられる症状のことをいいます。

◉知覚過敏の原因

歯の表層にあるエナメル質には神経がなく、冷たい物 でしみたり、歯を削っても痛みを感じることはありません。
エナメル質の内部には象牙質があり、さらに内部に歯髄(歯の神経)があります。
象牙質に刺激が加わると、象牙細管という管を通って刺激が歯髄に伝わり、痛い、しみるといった症状を感じます。
虫歯でなくても、様々な原因でエナメル質の内部の象牙質が露出することで、しみるように感じる知覚過敏の症状が現れます。

知覚過敏には様々な原因があります。

・強い力でゴシゴシと歯磨きしている
・歯周病などで歯茎が下がっている
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある
・歯が欠けている
・ホワイトニングによる副作用

強いブラッシング圧で歯磨きをしていると、エナメル質が徐々に摩耗していきます。歯ぎしりや食いしばりの癖があると、エナメル質に傷がついたり、亀裂が入ったりすることもあります。いずれも象牙質の露出につながることから、知覚過敏の原因になります。

歯周病や加齢によって歯茎の後退は、歯根面を露出させます。歯根面にはそもそもエナメル質が存在していないことから、外からの刺激を受けやすくなってしまいます。その他、ホワイトニングの副作用によって、一時的な知覚過敏が生じることもあります。

◉知覚過敏の治療方法

歯科医で知覚過敏と診断された場合、まず選択されることが多い治療法が『薬の塗布』です。

知覚過敏はエナメル質が傷つき削れ、象牙質が露出し、象牙質に刺激が加わる事で「歯がしみる」症状へ繋がるため、露出した象牙質を薬で覆う事によって外部からの刺激を遮断し、「歯がしみる」症状を抑える効果が期待できるのです。

この場合に使用される薬の代表的なものが、「フッ化物が配合された薬」ですが、「レジン(樹脂)・歯科用セメント」など、薬ではなく物理的に象牙質をカバーするコーティング材を使用することもあります。

ちなみに薬の塗布の場合、1回だけでなく数回、塗布しなければ効果を得られない事もあり、「レジン(樹脂)・歯科用セメント」などのコーティング材を使用する場合は日常の歯磨き(ブラッシング)によって必ずコーティング材が擦り減っていってしまうので、数ヶ月ほどで効果がなくなってしまうことが普通です。

ただその間に「歯の再石灰化(唾液に含まれるカルシウムやリンが傷ついた歯(エナメル質)の表面にくっつき歯(エナメル質)を修復する)」がうまく進めば、薬の効果がなくなったり、コーティング材が擦り減ってなくなってしまっても「歯がしみる」症状は出なくなり、結果、知覚過敏が治ることも十分期待できるのです。

【最後に】

知覚過敏の確実な予防法はありません。健康な歯肉でも加齢によってある程度歯肉が退縮することは避けることができません。歯の根部の象牙質の露出を防ぐには歯周病の予防に努めることと、歯肉の退縮が進みやすいような不適切な歯みがき法をしないことです。またプラークが付着した状態が長く続けば、歯の表面が酸により溶けて、知覚過敏が起きやすくなります。この場合にはむし歯も進行しやすくなります。

以上のことを考えれば、歯周病とむし歯の予防が、知覚過敏の予防につながるのは明らかです。

知覚過敏と同じような症状、すなわち冷たい水で歯がしみるといった症状は、むし歯がある程度進行した場合にもみられます。また歯に亀裂が入っている時にも、同じような症状がみられることがあります。このような症状のあるむし歯の場合には、早く治療をする必要があります。また、亀裂が入っている場合も早く対応することが大切ですが、その歯を残して使うことが難しい場合もあります。自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいですから、早めに歯科医院で受診することをおすすめします。

補助用具の必要性と種類について

2023年07月22日

おはようございます☀️

歯科助手・TCの髙橋です!

最近の暑さに皆さんも参ってしまっていませんか?💧

暑さを乗り切れるようにがんばりましょう!

今日は歯科での補助用具の必要性と種類について話していきます!

そもそも補助用具とは何か知っていますか??

補助用具とは、歯ブラシだけでは磨けない場所や磨き残しの多い場所をきれいにするために使用する道具です🪥

例えば、

・フロス(糸ようじ)

・歯間ブラシ

・ワンタフトブラシ などがあります。

歯科のある報告によると、プラーク(歯垢)除去率は歯ブラシだけだと61.2%ですが、歯ブラシに加えて上記の歯間ブラシやフロスを併せて使うと84.6%まであがるそうです!

フロス(糸ようじ)1番聞き馴染みのある言葉ではないでしょうか?

フロスとは隣り合っている歯と歯の間、歯ブラシが届かない場所の汚れをこすり取ってきれいにするもので、糸タイプとホルダータイプがあります!

当院でも実際に糸タイプとホルダータイプの販売をしています!

左の『フロアフロス』はなんと384本の繊維で作られていて汚れがゴッソリ取れます!

ちなみに私も愛用しています

右の『フロスユ〜』は柄つきで扱いやすく、フロス初心者の方におすすめです🔰

次に歯間ブラシは歯と歯の間、歯と歯ぐきの間に隙間がある場合に使用します!

当院でもさまざまな歯と歯の隙間に使用できるよう各サイズ取り揃えています!

最後のワンタフトブラシは逆にみなさんあまり聞き馴染みがないのではないでしょうか?

ワンタフトブラシとは、奥歯の溝(噛む面)や奥歯のさらに奥、生えかけの親知らずなど普通の歯ブラシが届かないところを磨くことができるブラシです!

ワンタフトブラシは普通の歯ブラシより毛が密集しているため、磨くときは優しく細かく動かすようにすることがポイントです!誤った使用を続けると、歯茎が下がってしまう原因にもなってしまいます💧

補助用具を使用することで、

・歯と歯の間の歯垢除去効果がアップ!

・虫歯や歯周病の予防になる

・口臭予防や改善につながる

・虫歯や歯周病、詰め物などの不具合を早期発見できる

つまりかなり必要性が高いものなんです

さらに当院では補助用具だけではなく、

・歯磨きの前に使用し、お口の中のタンパク分解・強力洗浄ができるポイックウォーター

・歯磨き後に歯のエナメル質表面にフッ化物を作用させて、虫歯を予防するフッ化物

・歯科医院専売品のモンダミン などの洗口液も豊富に取り揃えています!

当院に足を運んでいただいた際にはぜひ物品コーナーをのぞいてみてください!

また、分からないことはスタッフへお聞きください!

当院おすすめの洗口液について

2023年07月15日

みなさん、こんにちは。保育士の石野です(*^-^*)

小暑の候、暑さが日増しに強くなりますが、いかがお過ごしでしょうか?まだ身体が暑さに慣れていないと思いますので、くれぐれもお気を付けください。

 

今回は、✨当院でおすすめの洗口液について✨お話したいと思います。

当院で販売しているケア用品の中に、不動の人気No.1の『POICウォーター』があります!

 

POICウォーターは、不純物を極限まで取り除いた「超純水」と純度99.9%の「塩」を「電気分解」して生成した、薬品を全く使用していない殺菌水(次亜塩素酸水)です。

POICウォーターの主成分は、次亜塩素酸という、人間がもともと血液中に持っている免疫成分であり、安全性が高いことで知られています。次亜塩素酸水は、洗浄と除菌・殺菌の二つの効果を持っているのが特徴です。まず歯垢やタンパク汚れなどの、歯磨きでは落とせない汚れをしっかり分解、その後虫歯や歯周病の原因となっている細菌を除菌・殺菌してくれます。その殺菌力は、他の市販の洗口剤と比べると圧倒的に優れているにもかかわらず、薬品を使用していないため副作用がなく、他のものと比べ安全性にも優れています。

 

POICウォーターの効能は以下の通りです。

◆口臭抑制

◆むし歯予防・歯周病予防

◆インプラント周囲などの消炎

◆殺菌効果による風邪予防

◆歯ブラシ・入れ歯の洗浄、殺菌

 

例えば、「口臭が気になる」「歯がざらつく」「口がネバネバする」…

こういった症状は、口腔内菌によるものです。
上記の症状がある方には、POICウォーターによるホームケアをオススメしています。

実際に使用している患者さんからは、「歯がツルツルして快適」「口臭が気にならなくなってきた」などのお声を頂いています。

 

使い方はいたって簡単💡

付属キャップで5~10mlのPOICウォーターをお口に含み、お口の中全体に行き渡るように30秒間ブクブクうがいをしてください。(ブクブクうがいの後、吐き出さずにお口に含んだまま、歯ブラシや歯間ブラシで磨くとさらに効果的です。)後はいつも通りに歯磨きをしてください。

POICウォーターの味が「塩素系(プール)の臭いと味がする…!?」と感じることがあります。これはお口のタンパク質汚れが洗浄される時にできる気体(クロラミン類)の臭いです。きれいになるほど気にならなくなり、臭いが薄れてきます。薬品を使用していませんから身体に全く害はありませんので、ご安心してお使いください。

 

そして、もう一つおすすめなのが『フッ化物洗口液』です!

フッ化物洗口液は低濃度のフッ化ナトリウム溶液で、歯の再石灰化の促進や歯垢の生産を抑制します。

こちらも使い方はいたって簡単💡

付属キャップ1杯をお口に含み、お口の中全体に行き渡るように30秒間ブクブクうがいをしてください。(吐き出したらうがいはせず、30分間は飲食禁止です。)

 

今回ご紹介した洗口液は、どちらも空のボトルをご持参いただくと中身を詰め替えてお渡しすることができるので、お得に続けることが出来ますよ!!

 

ご興味ありましたら、スタッフへお気軽にお声掛けください😉

歯医者における口腔内写真の必要性とその重要性

2023年07月9日

こんにちは、【市川ビルさとう歯科医院】で事務をさせていただいております、及川です。

梅雨の息苦しい気温と湿度が続いてますが、熱中症には充分気をつけてお過ごしくださいませ。

今回のブログは、【歯医者における口腔内写真の必要性とその重要性】についてお話させていただきます。

 

歯の健康は私たちの全体的な健康と関連しており、口腔内の問題は重篤な合併症を引き起こす可能性があります。歯科治療の進歩に伴い、歯科医師は口腔内写真を利用して診断と治療計画を立案することが一般的になってきました。

そして、最近保険点数に口腔内写真が追加され、保険という最低限の治療でも必要と国が認めたこになったのではないでしょうか。このブログでは、なぜ口腔内写真が歯医者にとって重要なのかについて、その必要性と利点について詳しく探っていきます。

  1. 診断と治療計画の基礎: 口腔内写真は、歯科医師が患者の歯や口腔状態を正確に評価するための貴重なツールです。口腔内写真には、虫歯、歯周病、歯の欠損、咬合問題など、患者の口腔内に存在するさまざまな問題が明確に映し出されます。これにより、歯科医師は適切な診断を下し、効果的な治療計画を立てることができます。
  2. 患者教育の手段: 口腔内写真は、患者に対して口腔健康の問題を視覚的に説明するための優れた手段です。患者は自身の口腔内の写真を見ることで、自身の状態を理解しやすくなります。さらに、治療前後の写真を比較することで、治療の進行状況や改善の度合いを確認することができます。口腔内写真は患者の協力を促し、彼らが自身の治療に積極的に参加することを助けます。
  3. 治療の効果と経過のモニタリング: 口腔内写真は、治療の効果と経過をモニタリングするための重要な手段です。治療前と治療後の写真を比較することで、治療の成果を客観的に評価することができます。また、口腔内写真は治療の予後を予測するための基準ともなります。歯科医師は、写真を通じて治療の進行状況を追跡し、必要に応じて治療計画を調整することができます。
  4. 診療の文書化と法的保護: 口腔内写真は、診療の文書化においても重要な役割を果たします。写真は治療の詳細な記録となり、診療の過程や判断の根拠を示すことができます。これにより、患者の歯科記録は完全かつ正確に保管され、将来的な法的問題に備えることができます。
  5. コミュニケーションの改善: 口腔内写真は、歯科医師と患者、または歯科医師と他の専門家とのコミュニケーションを改善するための効果的な手段です。写真を共有することで、治療計画や意図を明確に伝えることができます。また、口腔内写真は歯科医師同士のコンサルテーションや二次意見を求める際にも有用です。
  6. 学術研究と教育への貢献: 口腔内写真は、学術研究や教育の分野においても重要な役割を果たしています。症例の写真を共有することで、治療法や技術の改善に寄与することができます。さらに、口腔内写真は学生や新しい歯科医師の教育にも活用され、正確な診断と治療計画の立案を学ぶための貴重な教材となります。

まとめ: 口腔内写真は、歯科治療において欠かせないツールです。その正確性と客観性により、口腔内の問題を評価し、適切な診断と治療計画を立案することができます。患者教育や治療のモニタリング、文書化、コミュニケーションの改善、学術研究と教育への貢献など、口腔内写真の利点は多岐にわたります。歯科医師は口腔内写真を積極的に活用し、患者の口腔健康を維持・改善するために重要な役割を果たしています。

レントゲンについて

2023年07月1日

こんにちは☀️

歯科衛生士の吉田です👧

今回は、歯科におけるレントゲン撮影についてお話をさせて頂きます!

📸レントゲン撮影とは

X線撮影とも呼ばれます。

エックス線を目的の物質に照射し、透過したエックス線を写し出し可視化することで、内部の様子を見ることができる画像検査法の一つです。 歯科や医科などの医療だけではなく、空港の手荷物検査や構造物が壊れていないか等の検査にも利用されています。

基本的に硬いものが白く映り柔らかいものは黒く映るので、銀歯などの金属は真っ白に写ります。またむし歯は歯質が柔らかくなってしまうため黒く写ります。

📸レントゲンの種類と目的

①パノラマ

顎全体が撮影できるため、口腔内の全体像がある程度把握できます。

初診時はまずこのレントゲンを撮影し、口腔内全体の診断を行います。

②デンタル

パノラマよりも小さく細かい部分的な写真が撮れるため、パノラマではわからなかったむし歯や歯周病の状態等がより詳細にわかります。

③歯科用CT

日本語でいうと『コンピューター断層撮影』と言います。これまで紹介したパノラマ・デンタルは2次元でみえますが、前後に重なっている部分は重なったまま写ってきます。しかし、CTはそれを3次元でみることが出来るため、前後の重なりも関係なく確認することができます。

📸レントゲンは危ないの??

レントゲンは放射線を患部に当てて画像が出来上がります。放射線というと「人体に悪影響がある」と悪いイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。患者さんにも、「レントゲンって体に害はないの?大丈夫?」と聞かれることがあります。みなさま不安な点だと思いますので詳しく説明させて頂きます!

まず、放射線というのは自然界に元々存在します。この放射線を自然放射線と呼び、自然放射線からの被爆量は日本では年間1.mmsvですので、日本で1年生活しているだけでだれでも被爆している、ということになります。


では、デンタルやパノラマの被曝量はどのくらいでしょうか🤔

デンタルの被曝量.01mmsv

パノラマの被曝量0.03mmsvです。

デンタルは日本での生活の2日分、パノラマでも1週間分です。
また人体に悪影響が及ぶのは約100mmsvと言われています。

ちなみに、東京とニューヨーク間で飛行機に乗った場合も0.mmsvの被爆をするのですが、飛行機に乗って被曝による影響を受けたという内容は聞いた事がないと思います。

つまり、歯科のレントゲンは体に害はありませんので、今後は安心してレントゲン撮影を受けて頂ければと思います😌

もしわからないことや不安なことがあれば、気軽にスタッフにお声がけ下さい😊

TCHについて

2023年06月24日

皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。

今回は歯列接触癖(TCH)についてお話をしていきます。

TCHとは?!
「Tooth Contacting Habit」の略で食事以外で上と下の歯を接触させる癖のことです。つねに首や肩が凝っている、口を開けるときにあごの関節の音がしたり開けると痛いという方の多くにTCHはみられます。

 

食事で物を噛むとき以外は上下の歯は触れないのが正常で、リラックスした状態では上の歯と下の歯は1~3mm程度離れているのが良い状態とされています。

このことをお伝えすると「口を閉じるときは咬んでいるのが普通なのでは?」と驚かれる方が結構いらっしゃいます。何もしていないときの口の状態なんて意識したことがないという方のほうがはるかに多く、気づきにくいものです。

 

ここでTCHがあるかどうか確かめるための簡単なテストがあります!
ぜひ皆さん試しに行ってみてください!
上下の歯を当てずに5分間、口を閉じてみてください。つい咬みたくなる、なんだか落ち着かないという方は普段上下の歯を当てている、つまりTCHの可能性があります。

このTCHは頻繁に歯をあてている何気ない癖ですが、特に強く咬まずにとも歯が当たっているだけで多くの不調をもたらすことが分かってきました。上下の歯が正常よりも長い時間接している、ただそれだけのことが多くの問題を引き起こします。

 

上下の歯の接触している時間は1日のうちどのくらいだと思いますか?!
1日20分以内が正常と言われます。

この時間は食事の際に食物を咀嚼して歯が触れる時間を含みます。咬んでいる時間が長くなると様々な症状が現れます。

 

歯や全身への影響で以下の症状があります。

・歯が激しく擦り減る
・歯に亀裂が入る
・歯と歯茎の間が下がり歯がしみる
・歯の詰め物がよく取れる
・頬の内側に圧痕がある
・舌がギザギザな形をしている
・歯が当たっているときには歯の根を支えている歯根膜が圧迫されるため血流が悪くなります。歯根膜の血流障害が続くと歯の知覚過敏や咬合痛(咬むと痛い)、歯が浮いた感じがする
・歯根膜の血流障害は歯周病の進行を早める
・歯が接触することで顎関節が圧迫を受け、顎関節の血流が障害されることで顎関節症の原因にもなる
・歯が当たるときには例え軽く当たっただけでも口を閉じる筋肉は緊張する、口を閉じる筋肉が緊張している時間が長くなると連携して働く首や肩の筋肉も緊張してコリが生じやすくなる

まずは認識することが大切です!
歯ぎしりやTCHは無意識に行なっていることが多いため、症状が重くなるまで気づけなかったり、そもそも歯ぎしりやTCHが原因であることを認識されていない方も少なくありません。
そのため、まずは自分が歯ぎしりやTCHをしているかどうかを認識し、把握することが改善のための第一歩となります。

 

【対策】
・日常生活で無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている方は、自分が無意識にTCHをしてしまっている場所や見えるところに張り紙(歯を離す)をします。

・就寝中の歯ぎしりから自分の歯や被せ物などを守る手段として、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)を装着して防ぐ方法があります。
マウスピースを歯に装着して寝ることで、歯ぎしりによる過剰な力をマウスピースが分散します。
歯ぎしり用のマウスピースは歯医者にて保険診療内で作成することができます。

当院では、患者様の状態に合わせたアドバイスや治療を提供しておりますので、TCHで何か気になる症状がございましたら当院へお問い合わせください!

顎関節症について

2023年06月18日

こんにちは!歯科衛生士の田村です。

今回は、「顎関節症」についてお話していきます。

「顎関節症」とは?
あごが痛くなり口を開けることができなくなったり、あごを動かすと変な音がしたりするなどの症状が出る病気の総称です。
顎関節症の原因や対策について、これからお話していきます!

○顎関節症の原因
顎関節症の原因は、歯ぎしりや食いしばりなどの噛み合わせに関するもの、猫背や頬杖などの全身的な姿勢に関するもの、精神的なストレスなど多く存在します。

・急激なストレスにより筋肉が緊張し、歯ぎしりが起こる
・何かに熱中することで歯をくいしばる
・頬杖、うつ伏せ寝、猫背などの不良姿勢
・噛み合わせが悪い
・硬いものをよく食べる
・左右どちらか一方で噛む癖がある

色々な原因が考えられますが、上下の歯の噛み合わせの異常による場合が多いようです。
また精神でストレスがあご回りの筋肉を緊張させ噛み合わせがアンバランスになり、無理な力がかかり顎関節に負担をかけることもあります。

○顎関節症の症状
顎関節症にも色々な種類があり、それによって症状も変わってきます。
顎関節症の代表的な症状としては、

・顎関節やその周辺に異常を感じる。食べ物を噛む時に痛みを感じる。

・口を動かすと顎関節が痛い。噛みしめる時も顎関節が痛む。

・口を開けたり閉じたりする時に、カクカク、パキパキというような音がする。

・口が開けにくい、スムーズに開け閉めできなくなる。

・あごがよく外れる。

以上の症状のうち少なくとも一つ以上が当てはまる場合は、顎関節症にかかっている可能性が疑われます。

○顎関節症の治療
主な治療には、次のような方法があります。

・薬物療法
あごの痛みを薬で抑えます。また、筋肉の緊張が強い場合にも薬を用いたりします。

・理学療法
電気を流したり、マッサージをしたりしてあご周辺の筋肉の緊張を改善します。筋肉をほぐして血流を改善することで、痛みを軽減します。

・スプリント療法
スプリント療法とは、マウスピースを使用した方法です。マウスピースを装着して、顎関節をリラックスした状態にします。夜間に使用するため、寝てる時に歯ぎしりをしている場合、歯への負担を軽減することができます。

その他にも咬筋マッサージや、顎に負担がかかる食べ物を控えるなどセルフケアで顎関節症の症状を軽減させることができます。

当院では顎関節症の方に筋膜ストレッチの動画をご用意しております!

気になる方は是非、当院へお越しください!

親知らずの抜歯について

2023年06月17日

院長の佐藤です。

本日は、親知らずの抜歯について、歯科医師側的な事を書いてみます。

親知らず、特に下の抜歯は、とても深い口の奥にあり、神経や血管が近くを走行しているため、非常に難易度の高い手術です。

そのため一般的な歯科医院では、親知らずの抜歯を行っていない場合もあります。リスクが高い割に、痛い、腫れるなどデメリットが大きく、医院のメリットがほとんどないのもあります。

私自身は、下の親知らずの抜歯は現在行なっていません。

何故行わなくなったのか、その理由をお話しします。
私は卒後大学病院の口腔外科に所属していましたので、年間1000本を越える抜歯を行ってきました。とんでもなく難しい抜歯も多々ありましたので、ほとんどの親知らずは抜ける自信があります。大学病院では、抜歯後、腫れて痛い中で消毒に来てくれる患者さんは、いつも感謝の言葉をくださいます。

開業後、抜歯の技術が身についているため、親知らずの抜歯が必要な患者さんは、大学病院へ紹介はせず、当院で抜歯を行っていましたが、同じように抜歯しても、消毒の際に、思ってた以上に痛い、腫れた、などと言われることが多く、感謝の言葉をいただく事はほとんどありません。

そこで、私は何故だろうと考えました。
当院で抜歯する場合、初診後、私の予約で次の回ですぐに抜歯できます。CTが必要な場合でも、抜歯当日に撮ることが出来ます。

大学病院では、紹介後、再度初診で受診していただき、その際にレントゲンを撮り直し、数枚にわたる抜歯の承諾書を30分程度かけて説明し、サインをいただく。その後、もしCTが必要な場合は、別日でCTだけを撮りに来ていただく。その後に抜歯ですが、私のような新人でも、予約日は3ヶ月以上先になります。ご存知の通り、大学病院は、予約時間を過ぎてお待たせすることが多々あり、受付からお会計までかなりの時間を要します。
消毒、抜糸も同様です。
親知らず一本抜くのに、患者さんはかなりの労力を要します。

私は、その不便さを、当院で抜歯する事により簡便化出来るため、患者さんにとってメリットが大きいと思い、抜歯を行ってきましたが、実は逆だったのです。

簡便に出来るからこそ、抜歯の大変さが伝わらず、抜歯後の大変さに驚き不満につながる。
抜歯をするまで大変だからこそ、抜歯後に大変でも感謝に繋がる。
同じ行為をしていても、それまでの過程により感じ方は大きく異なることが分かりました。

ですので、大変で煩雑でも、当院で抜歯するよりも紹介して口腔外科病院で抜歯してもらった方が、我々、患者さん双方にとって良いということが分かりました。

それが、私が抜歯を行わなくなった理由です。

ただ、現在は口腔外科出身の先生が来てくださるので、患者さんのためにその嫌な役回りの親知らず抜歯を行なってくださっています。本当に頭が下がります。

患者さんが親知らず抜歯で大変な思いをして、文句の一つも言いたくなる気持ちも十分分かりますので、その分我々は、抜いてくださる先生に敬意を表し、感謝を述べたいと思います。

いつも親知らずの抜歯をしていただき、本当にありがとうございます。

院長 佐藤博章

ボツリヌス療法

2023年06月14日

こんにちは。歯科医師の堀井です。

今日は歯科医院で行うボツリヌス療法についてお伝えします。

ボツリヌス療法は美容治療のために行うイメージが強いと思いますが、歯科領域でも応用されています。

ボツリヌス菌から抽出されるボツリヌストキシンは、筋肉の過剰な収縮を抑制する効果があり、これを利用して様々な歯科疾患の治療に役立てられます。

当院では歯ぎしり•食いしばりに対して、筋肉を弛緩させることで力の影響を改善する治療を行っています。

歯ぎしりや食いしばりが強いと

・顎関節症

・歯の欠けや割れ

・インプラントや被せ物の割れ

・知覚過敏

・歯周病の悪化

・舌・頬粘膜のこすれや圧痕、口内炎

などのお口の中のトラブルをに加え、

・咬筋の肥大(エラが張る)

・頭痛・肩こり

・睡眠障害

など、様々なトラブルを生じることがあります。

現時点では、残念ながら歯ぎしりや食いしばりを効果的に抑制する治療方法はありません。

そのため、あくまでも歯ぎしりや食いしばりによる悪影響を軽減させる治療が行われており、一般的に歯科ではマウスピース(ナイトガード)を使用する保存的治療を選択します。

しかし、マウスピースを使用しても改善が認められない方や、どうしてもマウスピースに慣れない方には筋肉活動自体を抑える「ボツリヌス療法」が有効な場合があります。

 

歯ぎしりや食いしばりに対するボツリヌス治療は「噛む」ための筋肉である咀嚼筋のうち咬筋や側頭筋に注射をして症状の緩和を図ることを目的としています。

ボツリヌス注射により歯ぎしりや食いしばりを全くしなくなるということはありませんが、筋肉自体の働き・収縮を緩めることができるので、結果として歯ぎしりや食いしばりによる力の影響を少なくすることが期待できます。

睡眠中の歯ぎしりはご自身の歯を痛めるだけなく、噛むための筋肉(咬筋や側頭筋)の痛みを引き起こすこともあり、ひどい場合には肩こりや頭痛を生じる場合もあります。

寝ている間の歯ぎしりは自覚することは難しいのですが、朝起きた時に顎が疲れていたり、こめかみの痛みがある場合には歯ぎしりをしている可能性が高くなります。

歯ぎしりや食いしばりが気になる方はぜひご相談ください!

個別相談へのご案内

診療時間
午前: 9:00~13:00
午後:14:30~18:00
  • ※ △土曜:9:00~17:00
  • ▲日曜:9:00~12:00/13:00~16:00
  • ※ 祝日は休診

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