2023年08月26日
こんにちは!
歯科衛生士の田中です🦷
近頃夏風邪や体調不良の方が増えているように感じますが、みなさま体調はいかがでしょうか😌
気温もどんどん上がってきているので、無理はせずこまめな休憩や水分補給を心がけ、元気に過ごしていただければと思います☀️
今回は『歯垢と歯石について』お話していきます🦷
〈歯垢とは〉
歯垢とは別名「プラーク」とも呼ばれ、歯に付着した細菌が繁殖したかたまりです。歯の表面に付着する白いネバネバした汚れで、むし歯や歯周病の原因となります。歯垢歯柔らかい汚れのため、歯磨きやフロスで取ることができます。
〈歯石とは〉
歯石とは、歯磨きが不十分なために歯垢が長期間歯の表面につき、唾液に含まれるカルシウムやリン酸が歯垢に沈着して、石のように硬くなったものです(石灰化)。歯石は硬くなってしまっているため、歯磨きなどのセルフケアでは取ることができません。
つまり、歯垢が石灰化して歯磨きでは取れなくなったものが歯石です。
【歯石はこのような違和感の有無で判断することも可能です。】
・歯磨きをしているのに舌で触るとザラついている
・フロスを通すとボコッとした段差があり引っかかる
一度石灰化してしまうと、いくら歯磨きを頑張っても落とすことができません。そのため、歯石になる前にセルフケアで歯垢を除去することが大切です。
ちなみに歯垢は、口の中にある沢山の細菌と結びついて増殖していきます。1gの歯垢には、およそ1,000億個以上の細菌が存在していると言われており、この細菌が作った酸が歯を溶かし虫歯へ進行させてしまうこともあります。
食事をしてから約4~8時間で歯垢が作られてしまうため、石灰化しないように毎食後もしくは最低でも1日に1回は必ず歯磨きを行いましょう。
また、歯石は硬く石灰化したものなので自力で落とすことは難しくなります。歯石が付着してしまった場合は歯科医院に受診をし、取り除きましょう。
2023年08月19日
- 暑い日々が続きますが、お身体はいかがお過ごしですか?
こんにちは!歯科衛生士の沖村です!
突然ですが、皆さんは人間が歯を失う原因で一番多い病気をご存知ですか?
歯の病気というと、虫歯が注目されがちなので虫歯と思われた方が多いのでないでしょうか!
実は虫歯よりも歯周病が原因になる事が多いのです😳
歯周病は、「歯の周りの病」と書くので歯自体の病気ではなく歯を支える骨や歯茎の病気です。
では普通に口を開けて見ただけでは見えない骨の状態が、歯周病になっていないかをどのように検査するかご存知ですか?
今回は歯周病の検査について、お話します!
①レントゲン検査
レントゲン検査では、歯を支えている骨・歯槽骨の状態、歯周病の原因となる歯茎の下の歯石がどこに付いているのかなどが分かります。
この情報を元に、歯周病の検査・治療をするので歯科医師・歯科衛生士には必要不可欠な情報となります!
②プロービング検査
プローブとよばれる器具を歯肉溝に入れて、深さを調べる検査です。
健康な方の場合、歯肉溝の深さは2〜3mm程度で、それ以上になると病的な状態として「歯周ポケット」と呼び方が変わります。
歯周ポケットが深くなれば深くなるほど、歯を支える歯槽骨が失われていることになります。
この検査では他にも、歯石の付いている場所や歯茎が炎症を起こしている場所も把握する事ができます。
チクチクと少しお痛みが生じる事があるので苦痛に感じてしまうかもしれませんが、この検査をしなければ治療が始められないので、一緒に頑張っていただきたいです😢
③歯の動揺度の検査
ピンセットを使用し、歯を揺らして検査をします。
歯周病が進行すると、骨が溶けて歯の支えがなくなっていくので歯がグラグラ揺れてきます。
これらの検査を行い総合的に歯周病の診断を行っていきます!
いかがでしたか?
正しい検査を行い、責任を持って歯科医師・歯科衛生士が治療を行っていきます。
是非一度検査にいらしてください!
2023年08月12日
こんにちは!
歯科助手の永木です。
今回は『虫歯予防のフッ化物』についてお話します!
まず、虫歯と聞くと歯に穴が空いて痛みが出るというイメージがありますが、実はいきなり歯に穴が空くわけではありません!
最初は“脱灰“という虫歯菌で歯の成分が溶けだすところから始まります。
脱灰が進むとみなさんが知っている、歯に穴が空く虫歯の状態になってしまいます。
虫歯予防をするには、歯に穴が空く前に脱灰から守る“再石灰化“を促進することが大切です。
再石灰化とは脱灰によって溶け出したカルシウムやリン酸を唾液によって再び歯に戻して修復する自然治癒のことです。
そんな再石灰化を促進できる虫歯予防に1番効果的なのが“フッ化物“です!
↓
〈フッ化物の効果〉
歯の再石灰化を促進し歯質を強化する効果と、虫歯菌の発育を抑制する効果があり、虫歯予防にとっても効果的です!
<フッ化物の安全性>
実はフッ化物の成分に自然界のミネラルも入っています。
土で育つ野菜や魚介類、海藻にも含まれている成分で、日頃から自然に摂取しているので安全性はバッチリです。
そこで当院おすすめなのが“フッ化物洗口液“です!
<フッ化物洗口液>
フッ化物洗口液は低濃度のフッ化ナトリウム溶液で、歯が生えてくる幼児から成人・高齢者まで幅広く使用することが出来ます。
<使い方>
夜の歯磨きが終わったら、ボトルのキャップ1杯分をお口に含み全体に広がるようにブクブクうがいを30秒間行います。
吐き出したら水でゆすがずそのまま寝てください。
お口の中にフッ化物成分を残すことにより、朝まで虫歯予防効果を保つことが出来ます!
当院で販売しているフッ化物洗口液は、購入2回目から空のボトル持参でそちらに詰め替えて販売しています。
お得になるので継続しやすく、家族みんなで使用出来ます。
虫歯予防に興味がある方はもちろん、分からないことや不安なことがあれば、お気軽にスタッフにお声がけ下さい☺️
2023年08月5日
虫歯になる原因について
こんにちは、歯科医師の飯田です。今回は虫歯になる原因についてお話ししていきたいと思います。
まず、虫歯はどうやってできるのでしょう?
よく聞くのは、甘いものを食べると虫歯になる、歯を磨かないと虫歯になると言うことを聞くと思います。しかし、甘いものばっかり食べてるのに虫歯がない人や歯を全然磨かないのに虫歯がない人など聞いたことがあると思います。
なぜなのでしょうか?
まずは、虫歯になるリスクについてお話ししていきます。虫歯になりやすさを知るにはまずカリエスリスクテストといって虫歯のなりやすさを測るものがあります。
このテストの項目として、唾液緩衝能、ミュータンス菌の数、ラクトバチラス菌の数、飲食回数、プラーク蓄積量、フッ素の使用状況、虫歯の経験、唾液の質と量があります。
〈唾液緩衝能〉
唾液には、酸を中和する能力があります。ご飯を食べたりすると、お口の中は酸性に傾きます。これを中性に戻すことが唾液の役割として、とても重要なことです。ずっとお口の中が酸性だと、歯は溶けて、虫歯になりやすくやってしまうのです
〈ミュータンス菌の数〉
お口の中にはたくさんの細菌がいますが、その中でもミュータンス菌と言われる菌は、甘いものを食べると、お口の中を酸性に傾ける作用があること歯の表面にくっ付くと言うことができます。
〈ラクトバチラス菌の数〉
お口の中を酸性に傾ける力が強く、古い被せ物や詰め物に多く存在し2回目の虫歯を作るのに関与すると言われてます。
〈飲食回数〉
食事が終わったあと30分はお口の中が酸性に傾くと言われています。唾液の緩衝能によって酸性から中性に変わっていきます。なので歯ブラシのベストタイミングは食後30分と言われています。
〈プラーク蓄積量〉
プラークとは細菌が塊となって残っているものを言います。プラークがあればあるほどお口の中の細菌数が多いのでその分酸を産生する力が強くなります。
〈フッ素の使用状況〉
フッ素の使用により、歯を溶かすための酸への抵抗力が強くなります。日頃からフッ素配合の物を使っているのか使っていないのかで虫歯への強さが変わります。
〈虫歯の経験〉
今まで虫歯になっていたり、歯を抜いていたりなど今までの虫歯歴についでになります。今までになりやすい方は、これからもなりやすいので注意が必要です。
〈唾液の質と量〉
唾液の緩衝能などが強くても量が少ない、殺菌作用が弱いなど唾液としての量や質が悪いと虫歯としてのリスクが上がります。
このように虫歯のリスクとなるものはたくさんあります。虫歯の起こす主な原因は細菌、食べ物、歯と唾液の抵抗性、そして時間が関係してるといわれています。詳しく分けるとこんなにいろんな種類があるんですね。
最初に話していた甘いもが好きな人でも他のリスクが低ければなりにくいですし、しっかり磨いていても、他のリスクが高い人は虫歯になりやすい人もいます。
なので今の自分のカリエスリスクに興味がある方は一度当院で検査をしてみてはいかがでしょうか?
そして一番虫歯リスクを下げるのはやはり歯磨きなので、定期的なメンテナンスはとても重要になりまね。
そして次回は虫歯予防のフッ化物についてになります。今日も出てきましたが、虫歯予防にとても重要なのでお楽しみお待ちください。