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歯周病と心疾患との関連

2017年10月29日

歯科衛生士の二之宮です( ´∀` )b

歯周病が、他の病気とも関連があることは、以前のブログにも記載しましたが、他にも…
例えば糖尿病やリウマチになると、細菌に対する免疫力が低下するため、歯周病が悪化しやすいなど、色々と全心疾患に関わる事があります。
今回は、心疾患との関連についてお伝えしたいと思います。
 
歯周病になると、心臓病をはじめ呼吸器疾患、糖尿病などになりやすいこともわかってきました。とくに心臓病は、歯周病と密接な関係があります。
歯周病菌は歯肉から血管をとおって心臓にも移動し、血管壁に炎症を起こします。
すると炎症部分が動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞の引き金となります。
動脈硬化の部分からは、肺炎クラミジアなどと並んで、歯周病菌が数多く発見されます(肺炎クラミジアは肺炎などを起こす原因菌のひとつです)。
歯周病に罹患していると、心血管疾患の発症リスクは1.15〜1.24倍高まると言われています。
歯周病菌だけが、こうした病気の原因ではありませんが、原因の一つである事ははっきりしています。
歯周病が直接的に心疾患をもたらすという事ではなく、歯周病を治療して心疾患が改善するとは断言できませんが、それでも歯周病治療によって複数の原因の一つでも除去し、免疫という観点からも「有効に作用する」と考え取り組む価値はあると思います。
自分自身だけでの管理が難しいというのも歯周病の特徴でもありますので、何もなくても歯科医院での定期的なケアを受けられる事をおすすめ致します♪

歯周病と糖尿病の関係について

2017年10月25日

こんばんは❗
受付の片岡です。

最近は、気温も下がり雨ばかりで寒い日が続いていますね。
風邪も流行り始めるので皆様気をつけてください。

さて、今回は糖尿病と歯周病の関係についてお話したいと思います。

一見何の関係もないように見える2つの疾患には、密接な関係があります。
歯周病は糖尿病の「第6の合併症」と言われており、糖尿病患者が歯周病を発症するケースが非常に多いことが分かっています。
糖尿病の人が歯周病である確率は、通常の人に比べて約2倍というデータがあります。
また、糖尿病患者は歯周病が重症化しやすい傾向があり、糖尿病の罹患(りかん)期間が長いほど歯周病の罹患(りかん)率が高いことも分かっています。

歯周病が進行した人ほど、血糖値が悪いと言われています。
そして、その状態が歯周病菌を増やす原因になっているのです。
たとえば、高血糖の状態だと浸透圧の関係で尿が多く出るため、体内の水分が減少して喉や口が渇きやすくなります。
口の中が乾燥すると、歯周病の原因となる菌が繁殖しやすくなるのです。

共通するのは、どちらも「生活習慣病」であるということです。
つまり、糖尿病も歯周病も、生活習慣が原因で発病する可能性が高いのです。

糖尿病を起こしやすくする運動不足やバランスの悪い食生活、精神的ストレスなどの生活習慣は、歯周病を起こしやすくする生活習慣でもあります。

歯周病は、いかに進行を止めるかが重要なポイントになります。
歯科医院に通い、歯ブラシでとることのできない歯石を専用の器具でとり除く必要があります。
そのほかにも、日常的に歯磨きを見直し、しっかりとプラークコントロールすることが大変重要です。

歯周病とは・・・?

2017年10月21日

こんにちは。

歯科医師の吉です(^ ^)

今週は雨天と寒さが続き,秋というより冬という感じで,風邪を引かないように気をつけたいです.

さて,今回は歯周病についてお話しをしたいと思います.

現在,歯周病という単語は認知されつつありますが,昔は歯槽膿漏(しそうのうろう)という呼び方がされていました.

・歯周病はどんな病気なのでしょうか?

歯周病は,細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です.

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると,そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません).

そして,進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり,歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます.

・歯周病の原因は何か?

お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます.

これらは普段あまり悪いことをしませんが,歯磨きが充分でなかったり,砂糖を過剰に摂取したりと細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます.

これを歯垢(プラーク)と言い,粘着性が強くうがいをした程度では落ちません.

この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ,むし歯や歯周病をひき起こします.その多数の細菌の中でも,歯周病をひき起こす特定の細菌がいることが判明しています.

歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり,歯石と言われる物質に変化し歯の表面に固く付着します. これはブラッシングだけでは取り除くことができません.この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み,歯周病を進行させる毒素を出し続けます.

 

 

・歯周病が進行する原因

歯周病を引き起こす主な原因は細菌ですが,歯周病が進んでしまう要因はたくさんあります.

  1. 歯ぎしり,くいしばり,かみしめ
  2. 不適合な補綴物や義歯
  3. 不規則な食習慣
  4. 喫煙
  5. ストレス
  6. 全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
  7. 薬の長期服用

上記意外にも,歯周病と関係する要因はありますが,細菌の除去と共に,歯周病の進行因子を改善することも,歯周病治療にとっては大事です.

 

・歯周病は治るの?

現在では歯周病は,予防もできるし治療も可能です. 大切なのは予防,診断,治療,そしてメンテナンスです.

現在,歯周病治療は急速に進歩をしています. 以前は「不治の病」と言われていた歯周病も,現在では進行を阻止することが可能となり,健康をとりもどすことができるのです.

まず、歯周病の主な原因は歯垢(プラーク)ですから,それをためずに,増やさないことが重要です.3か月に一度の定期的なメインテナンスは有効だと言えます.

 

砂糖の害~大人編~

2017年10月12日

皆さんこんにちは(  ̄ー ̄)ノ
管理栄養士の青木です。
最近、寒かったり暑かったりと気温の変化が激しいですね。
体調はいかがですか?
食事、睡眠、休息をしっかりと取り、体調を崩さないようにしましょう。

さて、前回は砂糖がもたらす害の小児編でした。
実は小児だけでなく、成人も砂糖の接種のしすぎで、様々な疾病の原因となると言われています。

 

①虫歯になる、歯周病になりやすくなる。

虫歯は小児と機序は同じです。

虫歯同様に砂糖が長時間歯に付着していることで、プラーク(菌の塊)が生成されやすくなり、歯周病になりやすくなってしまいます。そして歯が抜けてしまい、入れ歯などのリスクが上がってしまいます。

 

②歯周病から糖尿病への影響

周病菌により、歯肉の中で作り出される炎症性サイトカイン(炎症を「体の中の火事」と考えると、火の手を強めるものが炎症性サイトカインです。)は、血液を介してインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させる可能性があります

2型糖尿病の方に関しては、歯周病の歯周治療を行うことで、インスリンの働きが改善することなどが報告されており、糖尿病の血清コントロールに歯周治療が重要であることが、認識されてきています。

 

③うつ病などになりやすくなる。

ビタミンやミネラルは体調を維持していくのに必要な栄養素です。砂糖を分解するのに大量のビタミンB群やミネラルが無駄に消費されてしまいます。カルシウムやマグネシウムは神経の興奮を鎮める「自然の精神安定剤」です。不足すると、睡眠障害やイライラが起こり、攻撃的になりますこれが長く続くとうつ病を引き起こす原因となってしまいます。

 

④妊婦さんへの影響

妊娠中は、悪阻(つわり)、偏食などの影響もあり、口の中の衛生状態が悪くなりがちです。これに加え、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、歯肉炎を引き起こしやすく、しかも進行も速くなります。砂糖を多く摂取してしまうと、更に口の中の菌などが増える原因にもなってしまいます。

 

⑤高齢者への影響

歳をとると、食が細くなり、一度に沢山食べれなくなります。また歯も弱くなります。すると、糖質(ごはん、うどんなど)は柔らかいので、そればかり食べるようになってしまいます。そうなると虫歯や歯周病、栄養失調などの原因となってしまいます。

砂糖を摂取しすぎすることで様々な害をもたらすことになります。

「味覚の秋」ですが、食べ過ぎたりせずに普段通りの食事を心がけて、健康に気を付けてください!!( ^^) _旦~~

砂糖の害〜小児編〜

2017年10月7日

こんにちは!
受付・保育士の草間です(^_^)
10月に入り、街はハロウィンモードですね♪
ハロウィンといえば、「トリック オア トリート!(お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!)」
という言葉の通り、お菓子を食べる機会も増えることと思います。
今回はそんな、お菓子にも多く含まれている砂糖が子どもに与える害についてお話したいと思います。

子どもは身体が小さいため、食べたものの影響が大きく現れます。したがって、大人にはなかなか影響が出ないことも、子どもはすぐに影響が現れるのです。
とくに砂糖はその傾向が強く、また、砂糖は依存性がとても高いため、なかなか抜け出すことができません。

そんな砂糖は、子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。

◆落ち着きがなくなる

砂糖を摂取すると血糖値が上がります。
すると、その血糖値を下げるためにインスリンという成分が分泌され始めます。
その中にはアドレナリンも含まれていて、アドレナリンは興奮ホルモンとも言われ、本来、人間が危機的状況に陥った時にしか分泌されるべきではありません。
このアドレナリンが切れると、子どもはまたアドレナリンを出すために砂糖を欲しがります。そして砂糖をもらえないと騒ぎ出してしまうのです。

◆体温が下がり、免疫力が下がる

砂糖を食べることで体温が下がります。
体温が下がるということは免疫力が下がっているということなので、必然的に風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。
子どもはもともと免疫力が弱いのですが、砂糖を摂取することによってさらに免疫力が下がってしまうことになります。

◆肥満になる

吸収された糖は身体の中ですべてエネルギーに変換されるわけではありません。
一部は脂肪に変換されて体内に残ります。
これが肥満の原因です。
高カロリーな食べ物や動物脂肪を食べたからといって肥満になるわけではありません。

◆アレルギーやアトピーになる

砂糖を摂取し続けると、アレルギーやアトピーにかかりやすくなることが分かっています。
アレルギーやアトピーは決して遺伝によって起こるものではありません。
もともと、アレルギーというのは獲得免疫が強く出すぎる場合に起こります。
つまり本来、免疫機構というのは、自然免疫→獲得免疫の順で出動するものなのに、自然免疫の力が弱まるため獲得免疫が先に出てしまうのです。その結果、獲得免疫が異物ではないのに勝手に異物だと判断して、涙を出させたり、鼻水を出させたりするように指示し、いわゆるアレルギー反応が起こさせるのです。
獲得免疫が先に出てくるのは、自然免疫がの働きが弱まっているからです。自然免疫の働きを強くすることでこの機構は回復します。
すべては砂糖から連鎖して起こっていることなのです。

この他にも、前回の記事でお話しした虫歯になりやすくなる、糖尿病やうつ病、口呼吸につながるなど、たくさんの害があります。

砂糖にはこんなにも多くの害があるのだということを忘れずに、子どもたちの糖分の摂りすぎにはぜひ気をつけてあげましょう!

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