2022年05月23日
皆さん、こんにちは!歯科助手の永木です!
最近夏に近づいてきましたね!☀️
今回は《口腔機能低下症》についてお話します。
口腔機能低下症とは?
加齢や疾患、障害など様々な要因で口腔内の機能が低下してしまう症状です。
5つの機能の低下🦷
感覚:食事や発声時口腔内の状態を感じ理解する機能
咀嚼:食べ物を噛む機能
嚥下:食べ物、飲み物、唾液を飲み込む機能
構音:舌や唇を使って言葉を作る機能
唾液:食事や清潔にする為唾液を分泌する機能
放置すると重い口腔機能障害を起こし、全身の健康に関わる問題となってしまいます。
口腔機能低下症にならない為には?
①虫歯や歯周病の疑いがあったら放置しない。
②入れ歯、インプラント、ブリッジなど噛める歯であること
③日頃からよく噛むよう心がける
④柔らかいものに偏らず、栄養バランスを考えた食事を意識する
こんな症状はありませんか?
・食べ物が口に残るようになった
・固い物が食べずらくなった
・食事の時間が長くなった
・口の中が乾くようになった
・食事の時にむせるようになった
・食べこぼしをするようになった
・滑舌が悪くなった
もし1つでも当てはまるようでしたら、早めに歯科を受診して口腔ケアで改善しましょう。
早期に発見して生涯にわたって食べること、会話することを楽しみ、一緒にお口の健康を守りましょう!!
2022年05月17日
こんにちは、歯科医師の飯田です
今回は医科歯科連携について説明していきます。
前回に引き続きお口の中と全身との関連が多くあります。
まず初めに、みなさまは病気になる前に通うことのある病院があることをご存じですか?
病院なんて病気や体調が悪い時しか行かないですよね?
しかし歯科医院は病気になる前に病気にならないように通うことのできる医院なんです!!
歯科医院で行う歯周病治療はみなさま方がお口のなかの健康を損なわないためのものです。医科では病気になってからしか行かないため、予防や早期発見が難しいそうです。歯科に来ていただいた方に全身の健康を知ることのきっかけになればと思います。そのための医科歯科連携でもあります。
医科歯科連携とは、大きい病院で手術の前後のお口の中の管理を歯科医師が行うことや町の診療所の医科と歯科が一人の患者さんの健康を、手を取り合って保とうとすることです。
具体的には、歯科は口腔内の疾患の早期発見や誤嚥性肺炎を予防するにあたり、大きな役割を果たします。また近年、口腔内細菌と、糖尿病や虚血性疾患など全身疾患との関連も解明され始めました。がんの治療前の歯科治療やケアは、がんの手術による傷口の感染や抗がん剤・放射線治療で起こる口腔内のトラブルを予防し症状を軽減するとされ、さらなる歯科の可能性も模索されています。
医科歯科の連携による治療は、薬の使用量や入院日数の削減、さらには医療費の抑制にもつながっていきます。
また医科歯科連携はいろいろな病気に関連します。
・糖尿病
歯周病かもしれないと歯科に来ていただいた方が歯周病の治療を行っても著しく改善されない時、糖尿病があるかもしれません。歯科から医科に紹介することで本人は気が付かない病気が歯科への受診で早期に見つけることができます。さらに糖尿病の方が歯科を受診することで糖尿病が良くなることも研究で結果が出てます。
・妊娠中の早産
妊娠中は、つわりにより十分に歯磨きが行えず、磨き残しにより、歯肉の炎症が起こりやすく、歯周病になる人が多くなります。
さらに、妊婦が歯周病になると、早産となるリスクが高まるといわれています。これは、歯周病の炎症によりサイトカイン(炎症によって増える物質)が増加し、プロスタグランジン(子宮の収縮などに関わる物質)などが分泌され、胎盤に影響するためと考えられています。歯科を受診し、口腔内をきれいにすることで早産のリスクを下げることになります。
このように医科と歯科が連携することでたくさんのメリットがあります。今はまだ連携しているところは多いとは言えませんがもっと増えていき皆様の健康が損なわれないようにしていければと思います。
2022年05月10日
こんにちは、歯科医師の蔡です。
今日のトピックは 近年、問題となっている、認知症についてです。
「なぜ歯科で認知症?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、認知症の中で、最も多いのがアルツハイマー型認知症で認知症の67%を占めます。
実は歯周病がアルツハイマー病を引き起こす原因になるということが話題になっています。
歯周病菌は全身疾患と関りがあることは、すでに周知の事実として広く知られるようになってきました。
口の中の歯周病菌が血液に乗って移動し、カラダ全体に悪影響を与えていることが、すでに周知の事実として広く知られるようになってきました。歯周病菌のひとつであるPg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)は、認知症の原因となる、ベータアミロイドとの関わりが深いことも明らかになっています。
Pg菌が血管の中に入り込むと、血流の流れに乗ってカラダ全体に広がります。広がった菌は体の免疫によって細菌は死滅します。しかし細菌が死んだから問題ないわけではありません。
このPg菌を始めとする歯周病菌の死骸は、発熱などの諸々の生体反応を出す内毒素(エンドトキシン)を体内に残すことになるのです。
認知症の6〜7割を占めるアルツハイマー型の認知症では、このような毒素が脳に溜まることによって、アミロイドβ(神経細胞から分泌される物質)が蓄積されます。
このアミロイドβがアルツハイマーを進行させることから、歯周病と認知症には密接な関係があることがわかってきています。
今後も最新の研究で歯周病と疾患の研究が進んでいくと思います。
お口の中をきれいにすることは、歯周病の予防だけでなく、身体全体の健康に密接に関わっているのです。
2022年05月2日
皆さんこんにちは!歯科助手の幾田です!
最近は暖かくなりましたね〜😆
今回は8029運動についてお話しします!
2029運動とは?
80歳になっても肉(タンパク質)を摂取して
元気な高齢者を増やしていこうという
千葉県歯科医師会が2018年秋から啓発を始めた運動です。
しかし、歯が悪いと肉などの良質なタンパク質摂取が困難になってきます。
ですからそのためには肉をかむための
健康な歯が必要となってきます。
からだの健康はお口から、ですね!
お口の健康を保っておくと、バランス良くあらゆる栄養を食べられるので、フレイルの予防になるということなんですね。
たとえ、歯を失くしてしまったとしても、今の時代は安全なインプラントもあるし、上質な入れ歯もあります。ありとあらゆる方法で8029運動を達成できるよう、市川ビルさとう歯科では患者さまに合った治療方法をご提案しております。
「いつまでも美味しく肉を食べるために」
一緒にお口の健康を守りましょう!