2023年05月29日
はじめに: 美しい白い歯は、自信を与えてくれるものですが、日常生活や食事の習慣、加齢などの要因により、歯が着色してしまうことがあります。本記事では、歯の着色の主な原因と、それを除去する方法についてご紹介します。美しい笑顔を取り戻すために、ぜひ参考にしてください。
【原因】
- 食事習慣: 私たちの食事習慣は、歯の着色に大きく関与します。特に、コーヒーや紅茶、ワイン、カレーやソースなど色の濃い飲食物は、歯の表面に色素を付着させる可能性があります。
- 喫煙: タバコに含まれるニコチンやタールの成分は、歯に付着し黄ばみや着色を引き起こすことが知られています。喫煙は、歯の美しさに悪影響を及ぼす大きな要因です。
- 歯垢と歯石: 日常的な歯磨き不足や不適切な歯磨きでは、歯垢(プラーク)が形成され、時間とともに歯石へと変化します。歯石は着色の原因となるだけでなく、歯肉炎や歯周病のリスクも高めます。
- 加齢: 歳を重ねるにつれ、歯のエナメル質は徐々に摩耗し、内部の象牙質が透けて見えるようになります。象牙質は黄色く、歯の色が変わる要因となります。
- 薬物: 一部の薬物には、歯の色素沈着を引き起こす可能性があります。抗生物質、抗ヒスタミン薬、鉄剤などは、長期間使用する場合に注意が必要です。
【除去方法】
- 正しい歯磨きの実践: 歯の着色を防ぐためには、正しい歯磨きを実践することが重要です。毎日2回、5分間程度歯を磨くことを心がけましょう。歯ブラシの選択や歯磨き粉の使用方法も考慮しましょう。また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯間の汚れも取り除けます。
- ホームホワイトニングキット: ホワイトニングキットを使用することで、歯の着色を軽減することができます。ただし、適切な使用方法と指示に従うことが重要です。歯科医師の指導のもと、安全かつ効果的なホワイトニングを行いましょう。
- 歯科医院でのプロフェッショナルケア: 定期的な歯科医院でのクリーニングは、歯垢や歯石の除去に効果的です。歯科医師や歯科衛生士が専門的なケアを提供し、歯の表面をきれいにすることができます。
- タバコや着色飲食物の制限: タバコや着色の強い飲食物の摂取を控えることで、新たな着色を防止することができます。特に、飲み物を飲んだ後には水で口をすすぐことが大切です。
- デンタルコスメティック手法: 歯科医院で提供されるデンタルコスメティック手法には、ベニヤ加工やセラミックの貼り付け、インビザラインなどがあります。これらの手法を活用することで、歯の形や色を改善し、美しい笑顔を取り戻すことができます。
結論: 美しい白い歯は、健康と自信をもたらしてくれます。しかし、日常生活や加齢により、歯の着色が起こることもあります。幸いにも、正しい歯磨きやプロフェッショナルなケア、デンタルコスメティック手法などを活用することで、歯の着色を除去し美しい笑顔を取り戻すことができます。ぜひ、これらの方法を試してみてください。
ご不明点がございましたら、スタッフにいつでもお申し付けください。
2023年05月20日
こんにちは!歯科医師の津田です!
みなさん5月病にならず元気にお過ごしでしょうか?私はおかげさまで元気です✌️
歯周病で歯肉が下がってくるのは知っている方も多いと思いますが、矯正治療でも歯肉が下がってくることをみなさんご存知でしょうか?
今回は歯肉退縮についてお話していきます。
歯肉退縮とは、歯肉の位置が根尖方向へ移動し、根面が露出した状態をいいます。
それにより歯根面が露出し知覚過敏が生じることが多いです。
歯肉退縮の主な原因としては
①加齢変化
②不適切な歯磨きのやり方
③歯周炎より骨が吸収し歯肉も下がる
④噛み合わせの異常や歯ぎしり
⑤歯の位置異常
⑥小帯の付着異常
⑦歯周炎の治療による偶発症
⑧矯正治療で骨が吸収したことによる偶発症などがあります。
歯肉退縮の検査としてプローブと呼ばれるもので歯肉の退縮具合を見ます。
またレントゲンで骨が吸収してしまっているかどうかも確認していきます。
それらの検査により歯肉退縮状態のタイプを分類し治療法を決定していきます。
治療としてまずは原因となっているものを取り除いてあげたりと原因へのアプローチをしていきます。
また歯肉退縮の処置は歯肉退縮のタイプによって様々な術式があります。
たとえば歯肉結合組織移植術という術式や歯肉弁側方移動術という術式があります。
このような治療を行うと写真のようにきれいな歯肉の位置に仕上がります✨
他にも術式は様々ありますが、患者さんの歯肉退縮のタイプにあった治療法を提案していきます!
冒頭でもお話しした通り、矯正治療でも歯肉退縮が起こります。当院ではインビザライン矯正をしております。矯正治療をする場合、歯並びだけではなく歯肉の状態を確認し、矯正治療によって歯肉退縮が起こりそうな場合、歯肉の厚さを増す処置をしてから矯正治療に入ります。よって歯が綺麗に並ぶのはもちろん、歯肉退縮せずにきれいな歯並びが仕上がるように治療します!
歯肉退縮でお困りの方や矯正治療をお考えの方など当院にぜひいつでもご相談ください!
2023年05月13日
こんにちは!
歯科助手の若生です✨
みなさんGWはどこかに出かけたりしてリフレッシュできましたか?
GWは終わってしまいましたが、気持ちを切り替えて一緒に頑張っていきましょう!
突然ですが、みなさんは妊娠すると歯周病になりやすいことをご存知ですか?
今回は、「妊婦と歯周病の関係について」についてお話しします。
▶︎歯周病とは
まず歯周病とは、細菌感染によって炎症が起こることにより、歯肉や歯根膜、歯槽骨などの歯周組織が破壊されてしまう病気です。
そして、炎症が歯肉にとどまっている歯肉炎と、歯根膜や歯槽骨まで広がる歯周炎の二つに分類されます。
歯周病について詳しくは、前回盛松さんがお話ししているので、そちらをぜひご覧ください!
▶︎妊婦さんがかかりやすい妊娠性歯肉炎とは
妊婦さんに起こりやすい歯周炎を妊娠性歯肉炎といいます。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化だけでなく、つわりによる吐き気がひどくなることで、食生活が不規則になったり、歯磨きが不十分になったりして、結果的に歯肉炎のリスクが高くなります。
また、歯肉炎のほかに、妊娠中は妊娠性エプーリスと呼ばれる良性の腫瘍が歯茎にできやすいため注意しましょう。
妊娠性エプーリスは歯肉炎と違い、放っておいても出産後に自然になくなっていることが多いのですが、悪化すると歯肉や歯槽骨の切除が必要になることもあります。
▶︎歯周病がお腹の赤ちゃんに与える影響
妊娠中に歯周病になってしまうと、影響を及ぼすのは母体だけではありません。
早産や低体重児出産のように、胎児や出産に悪影響を与える可能性があります。
通常、出産が近くなると、プロスタグランジンという物質が子宮で分泌されることによって、分娩が始まります。
しかし、歯周病により炎症が広がると、それを抑えようとしてプロスタグランジンが作られてしまうため、分娩時と同じように子宮の収縮が促されて、早産が引き起こされてしまうのです。
また、母親が歯周病である場合、通常の出産よりも低体重児の割合が多いという調査結果があることから、お腹の赤ちゃんが正常な発育のためにも、歯周病にならないように対策を行う必要があります。
▶︎妊娠中におすすめの歯周病予防
歯周病を予防するためにはプラークコントロールが重要ですが、妊娠中は思うように歯を磨くことができないことから、お困りの妊婦さんは多いのではないでしょうか?
そのような妊娠中の方には、無理をせずに歯周病を防ぐことができる次のような対策がおすすめです!
①体調が良い時にしっかり歯を磨く
つわりがひどくて歯磨きができない場合は、体調が良い時間帯に重点的に歯を磨いておきましょう。
また、歯ブラシを口に入れると気分が悪くなるという人は、子供用の小さな歯ブラシを使うことで軽減されるほか、歯磨剤のにおいが苦手な妊婦さんには、何も付けずに磨くノンペーストブラッシングがおすすめです。
②水分をしっかり摂る
お口の中が乾燥していると、歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなるため、こまめに水分を摂ってお口の中を潤しましょう。
ただし、糖分を含むジュースや炭酸飲料、牛乳などの乳飲料は、プラークができる原因となるため、お水やルイボスティーのようなカフェインを含まない無糖の飲み物がベストです。
③ガムを噛む
ガムを噛むことで、唾液腺が刺激されて唾液の分泌が促されます。
その際は、キシリトールの含有率が高い歯科用のガムを選ぶと安心です。
ただし、体調が悪くガムを噛むことが難しいという時は、顎の下などにある唾液腺を軽くマッサージするだけでも、唾液の分泌を促進する効果があるのでおすすめです。
④歯医者で歯石を除去してもらう
普段の歯磨きではお口の中の汚れを十分に取り除くことができないため、定期的に歯科を受診し、歯垢や歯石を除去してもらうことで確実に歯周病を予防することができます。受診の際は、必ず母子手帳を持参し、受付で妊娠中だということを伝えてください。
▶︎妊婦さんが歯科治療を受けられるタイミングは?
妊娠16~28週(5~7ヶ月)の妊娠中期になると安定期に入るため、通常の歯科治療が受けられます。
妊娠初期に歯周病などの気になる症状がある場合は、母体の負担にならないような応急処置をしてもらい、安定期になってから治療を始めるといいでしょう。
▶出産後に注意すること
出産後に歯周病が再発してしまった場合、赤ちゃんへの母子感染のリスクが高くなるため、妊娠中だけでなく、出産後もしっかり歯周病ケアを行う必要があります。
特に、育児に追われて歯磨きどころではなくなったり、身体の不調によって十分に歯磨きができないなど、生活環境の変化によって歯周病にかかりやすくなるため、妊娠中と同じようにオーラルケアが必要となるのです。
また、歯周病菌は親からの感染によって定着するため赤ちゃんに歯周病菌をうつさないために、「スプーンや食器を共用しない」「噛み与えをしない」などの感染予防の対策をとることに注意しましましょう。
《最後に》
みなさん「妊婦と歯周病の関係について」お分かりいただけたでしょうか?
妊娠中は歯周病になりやすく、歯周病になると母体だけでなく胎児や出産に悪影響を与える可能性があります。
歯周病を予防するために、日頃のオーラルケアをしっかりと行いつつ、定期的に歯科を受診し、お口の中の状態をきれいにして母子共に身体に悪影響が出ないようにすることが大切です。
当院への定期的な検診お待ちしております☺️
2023年05月6日
みなさんこんにちは!保育士の盛松です🌼
最近は日中と朝夜で気温差の激しい日々が続いておりますがみなさんいかがお過ごしでしょうか?
この度は歯周病についてお話をしていきます!
まず、歯周病とは何かについてお話ししていきます。
歯周病とは歯と歯茎の間から侵入した細菌が、歯茎に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨を溶かしてグラグラにさせてしまう病気を歯周病といいます。虫歯とは異なり痛みが出ないことの方が多いのです。歯を失う80%以上の原因は歯周病もしくは虫歯によるものです。
歯周病のリスクを上げる原因の一つがプラークと呼ばれる細菌の塊です。
みなさんはこのプラークと呼ばれる1gの菌塊の中にどれくらいの細菌が潜んでいるか知っていますか?
実は、1gに大して1000億を超える細菌達が住み着いていると言われています。
その細菌が活動することで歯周病は進んでいきます。
さらに歯周病の怖いところは、歯の動揺や痛みが出てきた時には、進行がとても進んでいて歯を残すのが難しかったりします。骨も歯肉も再生して戻るということが難しいので、日頃から進行しないためのメンテナスがとても重要になります。
家での歯ブラシのみを使用した場合のお口の中の汚れの落ち度は60%くらいと言われ、フロスを使用しても80%くらいまでと言われています。つまり家で100%プラークを取ることは難しく、長く残していると歯石という歯ブラシなどの器具では取れなくなってしまうものに変わっていきます。こうなってしまうと歯科で専用の器具でしか取れなくなってしまうので、日頃のメンテナンスがどれだけ重要かがわかりますね。
リスクファクター
歯周病の直接的な原因はプラークであるというお話をしてきましたが、それ以外に歯周病を助長するものもたくさんあります。
糖尿病や口腔内の環境、喫煙、噛み合わせや歯ぎしりなど歯への負担なども大きく関わります。こう言ったことから日々の歯の掃除のみだけではなく、生活習慣も歯周病のリスクを下げるにあたって見直す必要があります。
当院では長くメインテナンスに通って頂いてる患者様に向けて様々なプラスのメニューもご用意しておりますのでご興味のある方は一度当院へ来てみてはいかがでしょうか?