歯肉退縮について
2023年05月20日
こんにちは!歯科医師の津田です!
みなさん5月病にならず元気にお過ごしでしょうか?私はおかげさまで元気です✌️
歯周病で歯肉が下がってくるのは知っている方も多いと思いますが、矯正治療でも歯肉が下がってくることをみなさんご存知でしょうか?
今回は歯肉退縮についてお話していきます。
歯肉退縮とは、歯肉の位置が根尖方向へ移動し、根面が露出した状態をいいます。
それにより歯根面が露出し知覚過敏が生じることが多いです。
歯肉退縮の主な原因としては
①加齢変化
②不適切な歯磨きのやり方
③歯周炎より骨が吸収し歯肉も下がる
④噛み合わせの異常や歯ぎしり
⑤歯の位置異常
⑥小帯の付着異常
⑦歯周炎の治療による偶発症
⑧矯正治療で骨が吸収したことによる偶発症などがあります。
歯肉退縮の検査としてプローブと呼ばれるもので歯肉の退縮具合を見ます。
またレントゲンで骨が吸収してしまっているかどうかも確認していきます。
それらの検査により歯肉退縮状態のタイプを分類し治療法を決定していきます。
治療としてまずは原因となっているものを取り除いてあげたりと原因へのアプローチをしていきます。
また歯肉退縮の処置は歯肉退縮のタイプによって様々な術式があります。
たとえば歯肉結合組織移植術という術式や歯肉弁側方移動術という術式があります。
このような治療を行うと写真のようにきれいな歯肉の位置に仕上がります✨
他にも術式は様々ありますが、患者さんの歯肉退縮のタイプにあった治療法を提案していきます!
冒頭でもお話しした通り、矯正治療でも歯肉退縮が起こります。当院ではインビザライン矯正をしております。矯正治療をする場合、歯並びだけではなく歯肉の状態を確認し、矯正治療によって歯肉退縮が起こりそうな場合、歯肉の厚さを増す処置をしてから矯正治療に入ります。よって歯が綺麗に並ぶのはもちろん、歯肉退縮せずにきれいな歯並びが仕上がるように治療します!
歯肉退縮でお困りの方や矯正治療をお考えの方など当院にぜひいつでもご相談ください!