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インプラントは歯周病になるの?

2024年04月5日

インプラントは歯周病になるの?

こんにちは。歯科医師の堀井です。

インプラント治療は歯を失った箇所に人工の歯根(インプラント)を埋入し、歯を補う治療法です。

従来は、歯を失った治療法としてブリッジや入れ歯が一般的でしたが、近年はインプラント治療を希望される患者様が増えています。

インプラントも自分の歯と同じように、歯磨きやメインテナンスが不十分になるとインプラントの周りが炎症を起こしてしまいます。

この状態をインプラント周囲炎と言います。

インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを支える骨が溶けてしまいます。

インプラントの周りの粘膜から血や膿がでたり、インプラントがぐらついて最終的には抜けてしまうこともあります。

なのでご自身の歯を長持ちさせることと同じように、インプラント治療の長期的な成功にはセルフケアが非常に重要です。

インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎の原因

・口腔衛生状態の不良 

・歯周炎の既往 

・喫煙 

・糖尿病 

・角化粘膜の不足 

・インプラント体の表面性状 

等がインプラント周囲炎に関わります。

インプラント周囲炎の治療法/予防法

インプラント周囲炎は細菌感染に伴う炎症性疾患であることから、歯周病の治療に準じた治療を行います。

歯周炎とインプラント周囲炎から検出される細菌は類似していて、歯周炎部位からの歯周病原菌が、インプラントに感染したという報告もあります。

歯周病リスクファクターのインプラント治療への影響

 インプラント治療においても歯周病と同様に糖尿病などの全身疾患,喫煙などのリスクファクターが存在します。

これらのリスクファクターはメインテナンス中のインプラントの感染に影響します。

喫煙は,歯周病において最大のリスクファクターであり、インプラント治療や抜歯後の治りを遅くします。

また、適切な治療が行われていない歯周病は感染の原因や咬合の不安定などのインプラント治療の障害となり得ます。

そのため、インプラント治療前の適切な歯周治療が非常に重要です。

歯周病には病状安定があっても完全な治癒はなく、再発することもあります。

インプラントも、術後に十分な清掃ができない場合はインプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。

そのため口腔衛生管理に協力が得られない場合には、インプラント治療を断念しなければならないこともあります。

喫煙は歯周病を悪化させ、喫煙を継続すると歯周病が悪化するだけではなく、インプラント周囲炎やインプラント周囲骨の吸収を引き起こす可能性が高くなります。

インプラントを長持ちさせるポイント

  • インプラント周囲組織の口腔清掃の確立 : インプラント周囲の清掃を徹底することが重要です。ブラッシングやフロスなどを正しく使ってプラークを取り除きましょう。
  • 定期的なメインテナンス : 定期的なメインテナンスは、インプラント周囲疾患の予防に重要な役割を果たすことが報告されています。定期的にインプラントの状態を評価することで、問題があれば早期に対処することができます。
  • 健康な生活習慣: タバコや過剰なアルコール摂取、過度なストレスなどの生活習慣はインプラントの予後に影響を与える可能性があります。健康な食生活や禁煙など、健康をサポートする生活習慣を実践しましょう。

これらのポイントを押さえて、インプラントを長く使えるようにしていきましょう。

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