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2021年03月29日

こんにちは!歯科衛生士の田村です。

今回は、「予約をしていただく意味」についてお話していきます。

皆さんは、どうして歯医者さんは基本的に予約制なんだろうと思ったことはありませんか?
眼科や皮膚科など他のクリニックは予約せずに診療できますが、ほとんどの歯医者はまず予約をしてから来院が基本となっています。
なぜ歯科は予約しないといけないのか、これにはしっかりと理由があります!

1.1人にかかる治療時間が長い。
歯科では、患者さん1人にかかる治療の時間がかなり長いです。
例えば、虫歯の治療になると痛みがある場合は麻酔をしてから治療を始めます。
その後虫歯を削って、詰め物をつめて噛み合わせをチェックします。治療する部位や本数によりますが、最低でも30分はかかります。
インプラントやオペなどの外科治療の場合は60分〜90分時間が必要になります。
前もって予約を確保しておくことで、しっかりと治療の準備や予習ができ、万全な状態で望むことができます!

2.治療器具の準備が必要
治療が必要な部位や、治療内容などは患者さんによって様々です。ひとりひとりのコンディションに合わせて適切な治療を施すためには、カルテの確認等はもちろんですが、器具の準備もとても大切です。事前に予約を受けなければ、その準備が出来ません。
インプラントや抜歯など外科治療の場合は、専用の器具や麻酔などより専門的な器具がたくさん必要になります。外科器具は感染のリスクも伴うため、安全に治療を行うためにも事前に十分に滅菌処理を行います。
このように、前もって予約をして頂くことで安全かつ確実な治療の準備をすることができます!

 

 

 

 

 

 

3.治療前のカウンセリング
当院では、治療前のカウンセリングをおすすめしております。カウンセリングをすることで、皆様に安心と納得した上で治療をすることができます!
初診で来ていただいた際も、60分時間を確保して初めにしっかりと問診やレントゲンなどの検査を行います。その結果を元に、その患者さんにベストな治療計画を立てていきます。
予約制にすることで、治療計画が立てやすくなり、スケジュールを無駄なく活用することができます。

以上が予約制が必要な理由となります。

当院では、予約時間は患者さんと私たち双方の大切な約束と考えております。
その約束の為に、常に器具を整え、万全な治療が出来るよう準備をしております。
約束の時間を無駄にしないよう、終始時間を意識しながら動いています。
予約をすることは、安心して治療を受ける為にとても大切な事です。
しかし、場合によっては歯が急に痛み出したり、早急に受診が必要な事もございます。
当院では、多少の待ち時間はございますが、随時急患も対応させて頂いておりますので、お気軽にご連絡ください!

染め出しで磨き方をチェック!

2021年03月22日

こんにちは。歯科医師の堀井です。

今回は歯科医院で行っている歯の染め出しについてのお話です。

染め出しと言われても何のことだか、なかなかイメージが湧かないと思いますが、みなさん小さい時に一度はやったことがあるかもしれません。

染め出しでは下の写真のような赤いお薬を歯に塗ることで歯の表面に付着したプラークを確認することができます。

プラークはバイオフィルムとも呼ばれ、細菌が増殖して塊となったものです。

ヒトの体には自分の細胞よりも多くの細菌が存在しています。

口腔内では約1000種類もの細菌が細菌叢と呼ばれる集団を作って生息しています。

その細菌たちが歯の表面に形成するバイオフィルムは、歯科の2大疾患である虫歯と歯周病の直接の原因となっています。

また糖尿病や動脈硬化などの全身疾患との関わりも指摘されています。

なので全身の健康を保つ上でも、バイオフィルムの知識や取り除く方法を身につけることはとても重要です。

この画像はプラークの中の細菌を拡大したものです。

では虫歯ができる過程でバイオフィルムがどのように関わりを持つのかを確認していきましょう。

私たちが甘いものを食べると、バイオフィルムの中の細菌が糖分を代謝して酸を作ります。

その酸が細菌たちへのストレスとなって、より酸性になりやすい環境になります。

その結果として酸に強い細菌が、生き残りやすいように細菌叢に変化が起こり、結果として虫歯が進行していきます。

 

つまり虫歯の原因となるバイオフィルムを適切に取り除くことができれば、虫歯になる原因を根本的に解決することができます。

ではどうすればこの諸悪の根源であるバイオフィルムを取り除くことができるのでしょうか。

 

それは適切な歯みがきによって達成することができます。

どのようなブラッシングが効果的なのか見ていきましょう。

1日3回、毎食後に歯をみがくという方も多いと思いますが、研究では1日に二回と3回磨く場合で虫歯の発生に大きな差は認められていません。

ただし、それ以下の回数では虫歯ができやすくなるので一日二回以上磨くことが望ましいです。

さらに、「歯磨きをしている」と「歯磨きができている」は全く別で歯ブラシが当たっていないところは何日も磨いていないのと同じことになってしまいます。

そこで染め出しを行って、どこが自分が自分で磨けないところなのかを知っておくことが大切です。

これが実際に染め出しをした状態ですが、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目にバイオフィルムが付着していることが多いです。

 

皆さんもぜひ歯科医院で、歯磨きをしにくい場所をチェックしてみましょう!

そこを磨けるようになることでお口の中、ひいては全身の健康を得ることにつながります。

虫歯でレベルと危険度について

2021年03月15日

こんにちは、歯科衛生士の川嶌です!

まだ、寒い日もありますが、もうすぐ春になりますね(^o^)♪

みなさんは、会社や学校の歯科検診を受けて結果をそのままにしていませんか??

今回は虫歯のレベルと危険度について、お話させていただきます!

虫歯のチェックを受けている時に歯科医師が、「C」や「CO」などと言っているのを耳にした事がある方もいらっしゃると思います。

虫歯には5段階のレベルがあり、CoとC1〜C4まであります。数字が大きくなるほど虫歯が深いということになります。

・CO   (注意)

虫歯の初期段階で、歯の表面(エナメル質)のみの虫歯になります。

一部分だけ白く濁っていたり、茶色くザラザラしていたりするのが特徴です。この段階の虫歯は、早急に削って治療をしなければならないという程の大きさではありませんが、歯ブラシを怠ったり、甘い物をいつも食べたりしていると、やがて穴が空き痛みが出てきてしまいます。経過観察をしていき、検診の際に虫歯が進んでいないかこちらでもチェックしていきます。

・C1  (要注意)

エナメル質が溶けて浅い穴が出来た状態ですが、症状は出ません。


虫歯の部分を取り除いて、代わりに樹脂や金属を詰めて治療をしますが、麻酔を使わなくても痛みを感じることは有りません。

・C2  (やや危険)

ここまで進んだ虫歯は、冷たいお水がしみたり、甘い物がしみたりします。
レントゲンでたまたま発見されることが多いです。治療としては麻酔をして、歯を削って詰め物をしていきますが、虫歯の範囲によっては白い樹脂の詰め物でその日のうちに終われますが、虫歯が深かったり大きかったりすると歯形をとって技工所に詰め物を作ってもらうことになり、次回に詰め物を入れることになります。

・C3  (危険)

この段階は、見た目にもはっきりと穴が空いて、神経まで侵されている事が多いです。

冷たい物だけでなく、温かいものがしみたり、噛むと痛かったり、さらに何もしなくても痛みがでるといった自覚症状が現れてきます。痛みの無いものから激しい痛みを伴うものまでさまざまで、我慢強い方が断念して歯医者通いを決意されるのもこの頃です。治療としては、歯の崩壊が大きいので神経の治療をしていかなくてはなりません。(いわゆる”神経を抜く”と言われている治療です)この治療はとても大事な処置で、神経を取って空洞になった部分を清掃、消毒して、防腐剤や殺菌剤を詰めて密封することによって、歯根の先が悪くなるのを防ぎます。

神経の治療をすると、治療も複雑になり、薬の交換などで、治療回数、期間も長くなる反面、歯自体の寿命が短くなります。ですが、通院して治療を終え、アフターケアをしっかり行えば長くもたせることはできます。一番良くないのは、治療途中で痛みがなくなったからと通院をやめてしまうことです。完全でないまま時間が経ってしまうと余計に症状が悪化します。気付いた時には抜歯という事態にもなりかねません。

・C4  (かなり危険)

この段階ではもはや歯の原形をとどめていません。

ですが、顎の骨のなかには虫歯菌で侵された根っこが残っています。この根っこが毒素を出し、顎の骨を溶かし、痛みを増し顔まで腫れる事もあります。痛みがない場合でも、骨の中に膿の袋を作り、出口が無い為に、歯ぐきの方まで膿の袋ができてしまいます。運が良ければ歯を残す事が出来ますが、ここまできてしまうとほぼ抜歯の可能性が高くなります。

痛みのあるなしではなく、手遅れになる前に検診を受けましょう!!

☆術者磨きについて☆

2021年03月8日

歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。

今回は、「術者磨き」についてお話します。

術者磨きとは、簡単に言うと歯科衛生士が行うブラッシングです。

子供の時以来、誰かに歯を磨いてもらう機会はほとんど無かったのではないでしょうか。

たかが歯磨きですが、正しいブラッシングをしようと思うとなかなか難しいと思います。

術者磨きの目的は、歯科衛生士が術者磨きをすることで、快適な口腔内を体感することと、力加減や当て方、歯ブラシの使い方など参考にしてもらい、セルフケアの向上に繋がればいいと思ってます。

正しいブラッシング方法をご存知でしょうか?

ブラッシングのやり方とポイントをお伝え致します。

◎ブラッシングのやり方◎

・バス法

歯周ポケットの汚れをかき出す磨き方です。

歯ブラシの毛先が歯茎に接するように当てます。歯ブラシを歯茎と歯の境目に向け、45度の角度にあて、小刻みに横に動かし磨きます。小刻みに動かすことで、歯と歯茎の歯垢を除去し、歯茎をマッサージする効果があります。

歯周病や歯肉炎でポケットが深い所や出血、腫れている歯肉のケアに向いています。

・スクラッピング法

歯ブラシの毛先を使って磨く方法です。

歯と歯茎の境目に90度の角度で歯ブラシの毛先をあて、小刻みに動かします。噛む面も直角にあて小刻みに往復運動させます。動かす幅をを大きくすると、横磨きになってしまうので小刻みに振動させながら(毛先が動かないように)磨きます。少なくとも10回以上は動かしましょう。

この磨き方は、動かし方が簡単で清掃効果も高い為、子供から大人の方までオススメです!!

 適切な歯磨きのコツは、歯を磨き始める順番をきちんと決めて、順序よく歯ブラシを動かしていくことです。

お口の状態や磨く部位によってバス法やスクラッピング法を使い分けてみるといいです。一番大切なのは、毛先をしっかりと歯面にあてることです。

◎ブラッシングのポイント◎

・歯ブラシの持ち方

ペングリップ(鉛筆持ち、ペンを持つように軽く握る)

・歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間にあてる

・軽い力で動かす(歯ブラシの毛先が広がらない程度の力)

・小刻みに動かす(5㎜〜10㎜の幅を目安に小刻みに動かし、1〜2本ずつ磨く)

磨き方や磨き方のポイントをお伝えしましたが、口頭で「こうやって磨いて下さいね。」と言われても、微妙な感覚までは掴みにくいですよね。

術者磨きは、歯ブラシがしっかり当たる感覚、

適切な力加減、バス法やスクラッピング法でのブラッシングを術者磨きで体感し理解していただければと思います。

治療によって歯周病が改善した後は、良い状態を維持することが大切です。当院では、治療後の継続したメインテナンスまでしっかりと行っておりますので、ご不明な点がございましたらお気軽にお声掛け下さい。

嚥下と姿勢

2021年03月1日

皆さんこんにちは。

市川ビルさとう歯科医院 青木です。

 

本日は、嚥下と姿勢について説明させていただきます。

嚥下(えんげ)とは

嚥下とは、口の中で咀しゃくした食事を飲みこみやすい大きさに取りまとめ喉の奥へ飲みこみ、食道から胃へ送り込むことを嚥下といいます。

 

簡単に言うと、食べ物を飲み込む動作の一連の動きの事です。

 

普段何気なく行っている動作ですが、実は複数の筋肉などが繊細に動いてこの飲み込む、という複雑な動作を行っております。

飲み込んだものは普通であれば、食道を通過して胃や腸で消化されます。

しかし、呑み込みが上手にいかないと、気管(空気の通り道。肺に繋がっています。)に物が入ってしまいます。

 

気管に物が入ることを『誤嚥(ごえん)』と言い、誤嚥した時には気管に入ってきた物を外に出す反射が起きます。それがムセです。
多くの方は急いで飲み物を飲む時などにムセた経験があると思います。その時の姿勢はどうでしたか?上を向いて飲んだ時ではなかったでしょうか?

実は嚥下という動作は姿勢と深く関係があります。

直立姿勢時(まっすぐ前を向いて立った状態)で喉頭は呼吸をするときに開いていますが、飲み込みをする時には喉頭蓋(蓋のような器官)が倒れ、喉頭口をふさぎ気管に食べ物や飲み物が入るのを防いでいます。この仕組みのおかげで私たちは誤嚥しないのです。

上を向いた状態ですと、直立姿勢の時よりも喉頭口が広くなっており、飲み込みをする時に喉頭口をふさごうとしてもふさぎにくくなってしまっています。そのため、食べ物がダイレクトに気管に入りやすく、誤嚥してムセてしまいやすいのです。

逆に下を向くと喉頭口は狭くなります。そのため、飲み込むときに喉頭蓋がしっかり喉頭口を覆い、食べ物が気管へ入っていくのをふせぎやすくなります。

特に高齢者の方は誤嚥を起こしやすく、注意が必要です。

寝たきりの方に食事を与える際などは、可能であれば上体を起こし、食事を与えることでご縁のリスクは低くなります。

写真参考:2021 日々の食事選びのサポートサイト ヘルシーネットワークナビ

https://www.healthynetwork.co.jp/navi/

 

誤嚥をしてしまった際に口腔ケアを行い清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクを軽減することも可能です。

当院では定期的なメインテナンスや訪問歯科診療なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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