マイクロスコープってなに?
2024年07月26日
みなさんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。
毎日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?水分補給をこまめに行いながら熱中症にお気をつけください。
今回はマイクロスコープについてお話します。
皆さんマイクロスコープという機器をご存知ですか?
マイクロスコープとは
肉眼の約20倍の拡大視野で治療ができる顕微鏡です。

ここで、マイクロスコープと肉眼の違いを見てみましょう。
〈マイクロスコープと肉眼治療の違い〉

左側は肉眼 右側は約20倍
肉眼と比較すると見え方も大きく差があるのがお分かりでしょうか?
普段日常で使っているお札がこんなにも細かい文字や色があるとはビックリですね!拡大視野での精密治療は成功率も格段と高くなります。
このマイクロスコープは歯科だけでなく、さまざな医療分野でも多く使われています。今では精密・正確さが高く評価されている治療機器の一つです。
では、マイクロスコープが高く評価されているメリットとは何でしょうか?
〈マイクロスコープを使用するメリット〉
①視野の大きさ
肉眼では捉えきれない部位も拡大視しながら処置できるので、精密な診査・診断や治療が出来ます。
②施術時の明るさ
施術に合わせて明るさを調整出来ます。例えば、根の治療の際に根っこの深い部分まではっきりと見ることができ、汚染した部分を確実に徹底的に取り除くことが出来ます。
③モニターで治療部位の確認や説明が出来る
マイクロスコープのカメラが治療部位を映し出すので、診療ユニットに設置しているモニターで確認できます。
④肉眼では見えにくいお口の所見を確認出来る
虫歯、歯垢、歯石、歯の亀裂など
マイクロスコープは以下の治療で使用します。
根管治療、虫歯治療、詰め物・被せ物の治療、外科治療、歯周病治療など
根管治療
拡大した根管内を直視しながら治療が出来ます。感染源を正確に取り除けるので、歯の根を傷つけてしまうリスクを最小限に抑えられます。
虫歯治療
虫歯の取り残しや削りすぎるリスクを抑えられ、初期段階から神経を保存する治療方針を立てることが可能です。
詰め物・被せ物の治療
詰め物や被せ物を入れる歯の形態や適合の精度を上げ、虫歯の再発リスクを抑えます。
外科治療
切開が最小限で済み、傷口は小さく、出血や腫れも抑えられます。
歯周病治療
歯周ポケットの深いところについている歯垢や歯石に関しては、肉眼だと的確に状況を把握できません。マイクロスコープなら、歯周病の原因である歯垢や歯石を正確に除去出来ます。
当院にはマイクロスコープを使った診断・治療技術を習得した歯科医師が在籍しており、さまざな治療に応用しています。
また、歯科衛生士もマイクロスコープを使用できるスタッフがおり、歯周病治療やメインテナンス時に歯石や歯垢など細かい部分まで拡大視野で取り除く治療なども行っています。
お口の中を健康に長く保つためには患者様のセルフケアの管理や定期的なメインテナンスはもちろん、精密な治療の選択肢によって将来の歯の寿命も大きく関わってきます。
当院では患者様が幸せになる選択肢を提供できるようにカウンセリングのお時間もつくっています。

お口のことで悩んでいることがあればぜひ、当院にお越しください!






