2024年09月27日
こんにちは!歯科医師の津田です!
少し涼しくなってきましたね🍁
食欲の秋が近づいてきていて嬉しいです😋🌰🍠🍇
突然ですが、8029運動はご存知ですか?
千葉ロッテマリーンズファンなら一度は見たことあるかもしれません⚾️🖤こんな広告があります。
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歯の運動でいうと8020運動は有名ですよね!8020運動は80歳で20本以上歯を残しましょうという運動です。こちらは1989年から取り組み始め、現在は50%以上達成しています。
8029運動とは千葉県歯科医師会が提案する「いつまでも元気でいられるように」と、8029(ハチマル肉)にして「80歳になってもお肉を始めとした良質なタンパク質を食べることで介護いらずの元気な高齢者を増やしていこう」という取り組みです。
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8020運動に加えて「オーラルフレイル対策」として8029運動を取り組み始めました。
オーラルフレイルとは、お口の機能が衰えのことをいいます。
症状としては、
「噛めない」「むせる、食べこぼす」「食欲低下」「滑舌が悪い」などが主に挙げられます。
オーラルフレイルが始まると、食事がうまくできないので食事が制限されてしまい、身体の健康が維持されません、、
悪化すると介護が必要になってきてしまいます。
そのため身体の健康を維持するためには、しっかり食事がとれるようにお口の機能が保たれた状態でいることが大切です。
健康でいるためにはいつまでも自分の歯で美味しく食事することが重要です。
そのための8029運動です🍗
ちなみに8029運動のキャラクターとしてこんなキャラクターもいます!
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みなさんも老後は寝たきりではなく、今まで通り食事を楽しめて元気な高齢者でいたいですよね💪🏼👨🏼🦳👵🏻🤘🏻
そのためには定期的に歯科検診に行ったり、歯のメインテナンスに通うことをおすすめします。
歯や口腔機能を失ってからでは遅いです。
歯や口腔機能が悪くならないように予防していきましょう!
特にお口の中で気になることがなくても歯科を受診することをおすすめします。
いつでもお待ちしています!
2024年09月20日
皆さんこんにちは!保育士の奥村です✨
突然ですが、皆さんは『体の中で一番細菌が多い場所』がどこだか知っていますか?
おそらく腸内を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、意外なことに口の中、つまり『口腔内』が一番細菌が多い場所なのです!
私たちの口の中には数百種類以上の細菌が住んでいて、その数はなんと1000億から1兆個にも達します。
毎日歯を磨いているのに、なぜこんなに多くの細菌がいるのか疑問に思うかもしれませんが、実はこれらの細菌は口腔内の健康を守るためにも欠かせない存在です。😊
1 口腔内の細菌の種類とその役割
「口腔内に存在する細菌は、大きく分けると『善玉菌』と『悪玉菌』に分けられます。善玉菌は、口の中の健康を保つ役割を果たしており、細菌同士がバランスよく共存することで、私たちの口腔環境は保たれています。しかし、悪玉菌が増えてしまうと、このバランスが崩れ、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。特に歯垢に含まれるミュータンス菌は、虫歯を引き起こす代表的な悪玉菌の一つです。一方で、口腔内のラクトバチルス菌などの善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑える働きがあり、口の中を健康に保ってくれます。つまり、すべての細菌が悪者というわけではなく、むしろそのバランスが私たちの口腔環境にとって非常に重要です。
2 菌交代現象
菌交代現象とは, 感染症の治療目的で長期に特定の抗菌剤が投与されると, 投与抗菌剤に感受性の細菌のみが死滅し, 耐性菌のみが生き残ると, 常在菌でのバランスが崩れ, 菌交代現象が見られるようになり, さらには生体に病害を及ぼす菌交代症が起こってきます。
3 口腔内の細菌が与える影響
「細菌のバランスが崩れると、口腔内だけでなく、全身に影響が及ぶことがあります。例えば、虫歯や歯周病は単なる口の問題に留まらず、進行すると全身の健康にも影響を与えることがわかっています。歯周病と心臓病や糖尿病との関連性が研究によって明らかになっており、口腔内の悪玉菌が血流を通じて全身に影響を及ぼす可能性があります。つまり、口の健康を保つことは、全身の健康にもつながるのです。
4 口腔内の細菌をコントロールするための方法
ここからは、口腔内の細菌バランスを整え、健康を保つためにはどのようなケアが必要なのか、すぐに実践できる方法をいくつかご紹介します!
・正しい歯磨き
1日2回、最低でも2分間は丁寧に歯を磨きましょう。当院では衛生士が患者さん自身の歯の磨き方の癖をチェックし、正しい磨き方を指導いたします。
・フロスの使用
歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間に詰まった食べ物やプラークを除去するために、フロスをつかいましょう。
・バランスのとれた食事
糖分を多く含む食品は、悪玉菌を増やす原因となります。野菜や乳製品を多く摂り、食事のバランスに気をつけましょう。
・定期的な歯科検診
先生や衛生士からのチェックを定期的に受けることで、早期の虫歯や歯周病を予防できます。初診の方も受け付けておりますのでぜひご相談ください。
口腔内の健康は、毎日のちょっとした習慣で大きく変わります。私たちの体内で最も細菌が多く集まる場所だからこそ、しっかりとケアをして、全身の健康を守りましょう。歯磨きやフロスを取り入れ、これからの毎日をもっと健康に、快適に過ごしましょう。🦷
2024年09月13日
皆さま、こんにちは☀️
歯科衛生士の田中です。
9月に入ってもまだまだ暑さが続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は歯医者さんで本物の被せ物をつけるまでの『仮歯』について、どれくらいの期間持つものなのか、仮歯と本物の被せ物との違いについて詳しくお話ししていきます。
【仮歯とは?】
仮歯とは、被せ物が入るまでの間、一時的につけておくプラスチックでできた物のことを指します。その名の通り仮の歯として、本物の被せ物が入るまでの間、食事など口の中で活躍する歯のことです。
歯科の業界では『テンポラリー・クラウン』『TeC(テック)』と呼ばれます。
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【仮歯の寿命は?】
仮歯の寿命は歯並びや口腔状態によって異なりますが、1ヶ月ほどとされています。
長時間装着してしまうと劣化してしまい、強度が落ちてすり減ってしまうため、いつ壊れてもおかしくない状態になってしまいます。
【仮歯のままじゃダメなの?】
仮歯は、最終的な歯が入る前のつなぎとして使用しているだけなので、1年以上も使い続けることはやめましょう。
セラミックや金属に比べて柔らかい素材でできているため、長期間使用していると、いつの間にか削れてしまうリスクや割れてしまう可能性も。
また表面がザラザラしている材質のため汚れが着きやすかったり、取り外すことを前提に作成されているため歯茎との隙間があるため、虫歯や歯周病の原因にもなりかねません。仮歯と隣接している健康的な歯にまで悪影響を与えてしまう可能性があります。
仮歯をいれたらそのままにするのではなく、なるべく早く治療を受けることをおすすめします。
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【仮歯が取れてしまったらどうすれば良いの?】
①仮歯を保管しておく
仮歯が取れてしまった場合は歯科医院で再度付け直すことが可能です。失くしたり捨てたりしないよう、保管しておきましょう。
②仮歯を自分でつけない
仮歯は、歯科医院で仮歯をつける専用のセメントを使用してつけています。違うものでつけてしまうとすぐ取れてしまったり、逆に取ろうとしても外れなくなってしまう可能性もあります。自分ではつけず、必ず歯科医院で治療をしてもらいましょう。
今回は、仮歯の役割や仮歯が外れた場合の対処方法などについて紹介しました。
仮歯の役割については、以下が挙げられます。
- 刺激から守る
- 見た目を良くする
- 最終的な形状を決めやすくなる
- 口腔内を安全に保つ
また、仮歯が外れた場合の対処方法を理解しておくことで、慌てずに適切に対処することにもつながります。
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今回紹介したことを参考に、仮歯について理解を深めてみてください。また、他にもわからないこと・気になることがあればスタッフにお気軽にお声がけください!
2024年09月6日
こんにちは!歯科衛生士の沖村です🙂
最近はだんだん涼しくなってきましたね!季節の変わり目の体調変化には気をつけましょう🍂
突然ですが皆さん、歯医者の治療ってなぜこんなに回数がかかるんだろう?と感じた事はありませんか?
歯の神経の治療ともなれば、一週間に一回のペースで来て下さいと言われた経験がある方も多いのではないでしょうか?
実はそれにはきちんとした理由があるのです!
今回は、【歯の治療はなぜ一回で終わらないのか?】についてお話ししていきます!
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歯の治療で回数がかかる代表として、「歯の神経の治療」があげられます。
〜歯の神経の治療とは〜
歯の根っこの中には、「歯髄」という神経が通っているのですが、その神経がある所まで虫歯が進んでしまうと、虫歯菌によって炎症を起こし神経は死んでしまいます。
そうなった場合死んだ神経を取り除き、炎症を起こしている歯の根っこの中の細菌を綺麗にし神経の代わりとなるものを入れる治療が必要となります。
この根っこの中を綺麗にする治療にとても時間がかかります!
歯の根っこはとても細く基本的には上から見ることしかできないので、歯の根っこの先まできちんと洗浄できるよう慎重に時間をかけて行います。
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細菌を綺麗にしたとしても、その日に炎症がサッと引く事はないので炎症を抑えるお薬を歯の根っこの中にいれ、1週間ほど過ごしていただき様子をみます。
これを何回か行う事で炎症が治り、いよいよ神経の代わりとなる薬を入れることで、歯の根っこの治療は終わります。
しかしここで歯の治療は終わりません。
歯の根っこの治療を行うときは、歯の頭の部分をかなり削って行うため根っこの治療が完成しても、歯の形は元に戻っていない状態です。
なので根っこの治療が終了したら、次は歯の形を元の状態にししっかり噛めるように被せ物を作っていく必要があります。
その治療の過程は、
①丈夫になるように、歯の土台を立てる
②土台の形を整える
③型取りをする
④被せ物を作成する
⑤被せ物をつける
と更に治療回数がかかります。
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いかがでしたか?
回数がかかってしまう理由はこのように、工程が多い事と、炎症を抑えるのに時間がかかるからが主に挙げられます。
どの工程も手を抜いてしまえば、治療期間は短くする事ができるかもしれませんが、一つ一つ慎重に治療を行って、その歯がこの先長持ちできるよう、私達も最善を尽くしております。
まずは神経まで虫歯が到達してしまう前に、早期発見・早期治療が望ましいですが、もし神経の治療が必要になった際は、根気強く一緒に治療頑張りましょう💪
そして早期発見するためには、メンテナンスに来て下さい🦷