歯周ポケットってなに? 知らないと損するお口の話👄
2025年08月15日
みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの長岡です。
みなさん突然ですが、「歯周ポケット」という言葉を聞いたことはありますか?
歯医者さんで検診を受けた時に歯ぐきに器具を入れ「チクっ」とした経験や「○ミリですね」と言われたことありませんか?
でも、実際にそれが何を検査しているのか、何を意味するのか、詳しく知っている方は意外と少ないです。
歯ぐきと歯のすき間、それが「歯周ポケット」
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にできる“すき間”のことです。健康な歯ぐきでは、このすき間はとても浅く、2〜3ミリ程度。しかし歯ぐきが炎症を起こしたり、歯を支える骨が減ってくると、このすき間が深くなってしまいます。深くなった部分には食べかすや歯垢(プラーク)がたまりやすく、さらに炎症が悪化してしまうという悪循環が生まれます。
どうしてポケットが深くなるの?
原因の多くは歯周病です。
歯周病は、歯垢の中にいる細菌が歯ぐきに炎症を起こし、進行すると歯を支える骨まで溶かしてしまう病気です。炎症によって歯ぐきが腫れ、歯と歯ぐきの間が広がることでポケットが深くなります。初期は痛みがほとんどなく、知らない間に進んでしまうため“沈黙の病気”とも呼ばれます。

歯周ポケットの深さでわかること
歯医者さんでは、専用の細い器具(プローブ)でポケットの深さを測ります。
・3ミリ以内:健康、または軽い歯肉炎
・4〜5ミリ:歯周病の初期〜中等度
・6ミリ以上:進行した歯周病
深さが大きいほど、汚れがたまりやすく、歯ブラシでは届きにくくなります。

放置するとどうなる?
歯周ポケットが深くなったまま放置すると、歯を支える骨がさらに減っていきます。すると歯がグラグラして、最終的には抜けてしまうことも…。
実は、日本で歯を失う一番の原因は虫歯ではなく歯周病です。
自分でできる予防とケア
歯周ポケットを深くしないためには、毎日の丁寧な歯磨きと、歯垢や歯石を定期的に取り除くことが大切です。歯と歯ぐきの境目を意識して磨く、デンタルフロスや歯間ブラシを使うなど、少しの工夫で予防できます。
歯並びによっても磨き方にコツが必要だったりするので詳しい磨き方については当院にお越しの際に歯科医師・歯科衛生士にお気軽にお尋ねください!
早めの受診が安心への近道
歯周病は初期のうちなら改善が可能です。ポケットが浅い状態を保つことが、将来の歯の健康を守ります。気になる症状がなくても、半年〜1年に一度は歯科医院で検診を受けてみましょう。
健康な歯や歯ぐきは一生の財産。
 
          


 
	


