2025年02月28日
こんにちは!歯科医師の津田です\( ¨̮ )/
本日は気圧の変化で起こる歯の痛みについてお話します🌦️
寒かった日々が続きましたが3月も間近でどんどん気温が変化していますね⤴️
気象による変化で起こりやすい時期は3〜6月、10〜11月です。

この時期は大気が不安定になり、気圧の変化が大きくなります。
気圧の変化で頭痛などの体調を崩す方が多いですが体調だけではなく歯の痛みである歯痛に苦しむ方も出てきます。
なぜ気圧の変化で歯が痛むのでしょうか?
→ 私たちの身体は本来、1気圧に順応する形で、それぞれの組織が恒常性を保っています。それが低気圧によって1気圧以下になると、血管が大気圧に抵抗する力の方が強くなって、外側に膨張します。
これは高い山に登った時に袋がパンパンに膨らむことと同じような現象です。
袋詰めした場所よりも気圧の低いところに持っていたことで、袋の中の気圧と外の気圧に差が生じることで袋の中の空気が膨れるからです。
このように血管が膨張した結果、血管が周りの神経を圧迫して歯痛を生じさせます。ですから、気圧が低い日に歯が痛くなること自体は、決して不思議なことではないのです。
また気圧は季節の変わり目だけではなく、飛行機に乗った場合も起こりえます✈️

飛行機への搭乗後は、必ず気圧が低くなります。一般的な航空機では、機内が0.8気圧程度に維持されていますが、これはよくある低気圧の日よりも気圧が低い状態なので、身体への影響も大きくなりがちです。
これらのことを知ると頑張って歯を磨いている自分にも起こり得るのではないか?と不安になりませんか?🥺
しかし気圧の変化によって起こる歯の痛みは誰にでも起こり得るものではありません🙅🏻♀️
それではどのような人が起こるのでしょうか?
→ 低気圧の日や飛行機に乗った時に歯痛が生じる場合は、歯の神経に炎症が起こっている可能性が高いです。いわゆる歯髄炎は、むし歯が原因のこともあれば、外傷が原因のこともあります。
症状が出る直前、あるいは数日前に歯科治療を受けた場合も気圧による歯痛に悩まされることがあります。
歯科治療では、歯を削る時に大きな振動や衝撃が加わったり、薬剤による化学的刺激が生じたりするためです。
原因は様々ありますが歯を健康に保たれていればこのような気圧の変化による歯痛は起こり得ません。
これからの季節にこのような気圧の変化による歯痛に悩ませられないように歯科医院を受診しましょう🦷
また飛行機に乗るような楽しい旅行をする際に歯が痛むと最悪です。
楽しみにしていた食事も台無しです😑
春休みの学生さんもぜひ歯科医院に受診しましょう🌸

歯科医師、スタッフ共々お待ちしております。
2025年02月21日
こんにちは!保育士の奥村です!(˘᎑˘)♡
皆さんは、自分の口臭が気になったことはありませんか?
ふとした瞬間に「もしかして口が臭っているかも…?」と心配になること、ありますよね。
口臭にはさまざまな原因があり、それぞれ対策方法が異なります。今回は、口臭の種類と解決方法について詳しく解説していきます!
1. 口臭の種類とは?
口臭には大きく分けて以下の種類があります。
✅ 生理的口臭(朝起きたとき、空腹時などに発生する)
✅ 飲食物由来の口臭(ニンニク・アルコール・コーヒーなど)
✅ 歯周病や虫歯が原因の口臭(細菌が繁殖し、悪臭を発生)
✅ 胃腸の不調による口臭(胃酸の逆流や腸内環境の悪化)
✅ ストレスやドライマウスが原因の口臭(唾液不足で口内の細菌が増殖)
✅ 病気による口臭(糖尿病・肝臓疾患・腎臓病などの症状として発生)
まずは自分の口臭がどのタイプに当てはまるのかをチェックしましょう!
2. 口臭の原因と解決方法
① 生理的口臭・飲食物由来の口臭の対策
▶ 原因
• 朝起きたときや空腹時に唾液が減り、口内の細菌が増える
• ニンニクやアルコール、コーヒーなど臭いの強い飲食物を摂取
▶ 解決策
✅ こまめに水を飲み、唾液の分泌を促す
✅ 食後にキシリトールガムを噛む(唾液の分泌を促進)
✅ 舌苔(ぜったい)の除去をする(舌ブラシや専用クリーナーを使用)
② 歯周病・虫歯が原因の口臭の対策
▶ 原因
• 歯垢や歯石が溜まり、細菌が繁殖
• 歯周病や虫歯が進行すると、口臭の原因になる
▶ 解決策
✅ 正しい歯磨き(フロス・歯間ブラシも活用)
✅ 定期的に歯科検診を受ける(歯石除去・治療)
✅ 口臭予防に特化したマウスウォッシュを使用する
③ 胃腸の不調による口臭の対策
▶ 原因
• 逆流性食道炎や胃炎により、胃の内容物や胃酸が上がってくる
• 腸内環境が悪化し、ガスが発生
▶ 解決策
✅ 暴飲暴食を避け、胃に優しい食事をとる
✅ 乳酸菌・食物繊維を摂取し、腸内環境を整える
✅ 胃腸の不調が続く場合は、消化器内科を受診
④ ストレス・ドライマウスが原因の口臭の対策
▶ 原因
• ストレスが多いと交感神経が活性化し、唾液の分泌が減少
• 口の中が乾燥し、細菌が増殖して口臭が発生
▶ 解決策
✅ ストレスを溜めない工夫をする(リラックス時間を確保)
✅ 水分をこまめに摂取し、口の中を乾燥させない
⑤ 病気が原因の口臭の対策
▶ 原因
• 糖尿病:アセトン臭(甘酸っぱい臭い)
• 肝臓疾患:アンモニア臭
• 腎臓疾患:尿のような臭い
▶ 解決策
✅ 口臭の他に体の不調がある場合は、病院で検査を受ける
✅ 健康診断を定期的に受け、早期発見・治療を心がける
3. まとめ
口臭にはさまざまな原因がありますが、適切な対策をとることで改善できます!
✅ 口腔ケア(歯磨き・フロス・舌磨き)を徹底
✅ 水分補給&唾液分泌を意識する
✅ 胃腸の調子を整え、食生活を見直す
✅ 口臭が長引く場合は、専門医を受診する
当院は口臭検査ができます!「口臭が気になるけれど、どうしたらいいかわからない…」という方は、まずは自分の口臭のタイプを知り、今日からできる対策を始めてみてください!
2025年02月14日
皆さま、こんにちは☀️
歯科衛生士の田中です。
今日は女性ホルモンと歯周病の関係についてお話していきます!
歯周病は、誰にでも起こる可能性のある病気です。しかし、その歯周病に男女でかかりやすさに差があることをご存じですか?この差の原因は「女性ホルモンの変化」によるものです。
女性ホルモンは、特定の歯周病菌の増殖や歯周組織の炎症を悪化させることがすでに分かっています。今回は、女性ホルモンバランスの変化が招く「歯周病のリスク」についてご紹介します。
【思春期】(11〜18歳)
[女性ホルモンが増え始める]
思春期になると、女性ホルモンの分泌が増え始めます。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの増加により、歯ぐきの血流量が増え代謝が活発になります。これにより歯垢などの刺激物に反応しやすく、歯周病にかかりやすい状態となるのです。
また、人間関係や進学などによる環境の変化や、テスト勉強の睡眠不足などでストレスを抱え始める人が増えるのも思春期の特徴です。ストレスは、免疫力を低下させ口腔環境の悪化にもつながります。忙しい時期ではありますが、歯科検診は定期的に受け、異常を感じたら早めに受診するよう心がけましょう。
思春期は、永久歯への生え変わりが完了する時期です。生え変わりの時期に歯のトラブルが起こると、これからずっと使っていく永久歯に影響が出る可能性があります。生え変わったばかりの繊細な永久歯であれば、ダメージを受けるリスクは高まります。まだ若い思春期の子どもに「歯周病」のリスクを感じる人は少ないかもしれませんが、この時期の口腔ケアの重要性も理解しておきましょう。

【妊娠・出産】
[女性ホルモンの分泌はピーク]
妊娠すると、女性ホルモンは急激に増加します。また、唾液の分泌量が減るのも妊娠期の特徴です。
● 女性ホルモンの増加
→歯ぐきは腫れやすい敏感な状態に
● 唾液の減少
→唾液が汚れを流してくれる作用(自浄作用)が低下
● 妊娠中のつわり
→気持ち悪さで十分に歯磨きやうがいができない
このような体の変化から、妊娠中から出産にかけては口腔環境が悪化しやすく、歯周病リスクが非常に高い状態とされています。
また妊娠期に歯周病になると、早産や未熟児・低出生体重児となるリスクが高まるといったデータもあります。セルフケアもしっかりと行いつつ、歯医者さんに定期的にメインテナンスに通い、赤ちゃんのためにも歯周病対策を行いましょう。

【更年期】(45〜55歳)
[女性ホルモンは徐々に低下]
更年期になると、女性ホルモンの分泌は低下します。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨密度の低下を防ぐ大切なホルモンです。このエストロゲンの減少により骨密度が低下すると、骨折を起こしやすい状態になります。
その影響は、口腔内にも及びます。骨密度の低下によりあごの骨が衰えると、歯槽骨という歯を支える骨ももろくなります。歯の支えが弱いと、歯がぐらつき抜けやすい状態となるのです。
また更年期は女性ホルモンの急激な低下により、ホルモンバランスが乱れやすいのをご存じの方も多いでしょう。このホルモンバランスの乱れは唾液の分泌量低下、すなわちドライマウスを引き起こします。唾液の分泌量が減ると、口腔内の自浄作用も低下し歯周病リスクが高まるため、更年期は特にマウスケアへの高い意識が必要となります。

ホルモンバランスの変化は、絶対に避けることができません。思春期・妊娠~出産期・更年期と変化が著しく、特にマウスケアの必要性を自覚しておくことが大切です。ブラッシングやフロスなどによるセルフケアと、プロによる定期的な歯科検診を基本として、歯周病予防を行っていきましょう。
気になることがあればお気軽に歯科医師・歯科衛生士へお声がけ下さい😊
2025年02月7日
最近一段と冷え込んだ日が続いていますが、皆さん体調はいかがですか?
こんにちは!歯科衛生士の沖村です!
体調が崩れやすい季節真っ只中ですが、皆さん自分の体調管理をする上で指標にしている事はありますか?
実は口の中の大部分を占める【舌】には身体の健康状態を写し出す鏡の役割を果たしている事をご存知ですか?
舌の内部には毛細血管が無数に張り巡らされており、舌が赤いのは血液中のヘモグロビンの色に由来しています。
そのため舌の内部の血液の状態=全身の状態が舌に反映されます!
また脾臓(ひぞう)や胃につながっているため、身体の不調がサインとなって現れやすくなっています。

《舌のチェックポイント》
一緒に鏡で確認してみましょう!
①色
色の違いで血流や体温の状態がわかります。
例えば舌が白っぽい色だと血流が悪く、体が冷えている 状態であると考えられています。
逆に赤みが強い舌の色は、水分摂取量が少なく、体全体に熱がこもっている状態を表しています。
②形や厚さ
舌の縁がギザギザだったり、歯形が付きやすかったりすることはありませんか?
それは水分量が関係し、体が浮腫んでいる証拠です。
体に必要以上の水分が溜まっていると考えられており、その状態が続くと慢性的な疲労に繋がってしまうことになります。
③舌苔
「舌苔(ぜったい)」とは舌に付く白い苔状の垢のことです。
この舌苔には粘膜を保護する役割があります。
気になる方も多いと思いますが、生体反応のひとつであり、必要不可欠なものです!
舌苔でわかることは、
・胃腸の状態
・ストレス
・風邪や感染症
・抵抗力
などです。
この舌苔がピンク色の舌に厚みが無く、うっすら白いものならば問題ありませんが以下の舌苔は注意が必要です。
・舌苔が全く無いと言う人→抵抗力が落ちている
・舌苔が白く厚さがある人→胃腸が弱っていたり、風邪の引き始め
・舌苔が黒ずんでいる人→体力が著しく落ちている、重い病気にかかっている可能性もある
・舌苔が黄色っぽい人→刺激物の過剰摂取や食べ過ぎによる胃腸の乱れ。口臭も強くなる。

自身の舌を観察してみていかがでしたか?
初めて見ると分かりづらいと思うので、定期的に観察し、変化があれば体調も気にしてみて下さい。
また口の定期検診で舌の状態も確認します!
身体の健康を守るために、お口の定期検診をしっかり受けましょう♪