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お口の中の状態や歯の強さ弱さは遺伝するの?

2024年02月23日

みなさん、こんにちは。保育士の石野です(*^-^*)
今年は閏年、2月が29日までありますね。また、4年に一度のオリンピックイヤーでもあります。
4年に一度の29日、なんだか特別に感じてしまうのは私だけでしょうか!?

さて、今回はお口の中の状態と遺伝についてのお話です。
『父親譲りの目元』『母親そっくりの鼻筋』等、顔の目鼻立ちは遺伝が関係しているイメージがあると思います。
では、歯やお口の中の状態は遺伝とどのような関係があるのでしょうか?

例えば、歯並びについて考えてみます。顎の骨の形や大きさなどの骨格は、歯並びを形成するのに非常に重要な要素です。
骨の形成に遺伝が関係していることから、歯並びは父親や母親など両親から遺伝する可能性があります。また、両親だけでなく祖父や祖母などから隔世遺伝が起こる可能性もあります。
顎の骨が小さい場合、歯が並ぶスペースが足りないため、ガタガタの歯並びになってしまいます。反対に顎の骨が大きい場合、歯と歯の間に隙間ができる「すきっ歯」になってしまうことも少なくありません。また、顎の骨の大きさだけでなく、上顎と下顎のバランスが悪いために、歯並びに影響を与えていることもあります。

また、歯の数や大きさも、遺伝によって歯並びに影響する要素の1つです。永久歯の基本的な歯の本数は28本(親知らずがある場合は32本)ですが、本来生えてくるべき永久歯が生えてこない「先天性欠損歯」がある人や、生まれつき歯の本数が多い「過剰歯」がある人もいます。歯の本数は生まれつきの骨格形成によって決まるため、遺伝的要因が高いとされています。
同様に、歯の大きさが両親から子どもに引き継がれることもあり、父親または母親が大きな前歯をしていると、遺伝によって親子で同じような歯並びになる可能性があります。

ここまでは遺伝的な影響についてお話をしましたが、歯の健康に影響を及ぼす要因は遺伝的なものと環境的なものがあり、これらが相互に作用しています。
引き続き歯並びについて考えてみます。環境的な影響としては、猫背のような姿勢をとっていたり口呼吸していたりすると、「出っ歯」のように歯並びが悪くなる可能性があります。

歯の強さや弱さに影響を及ぼす要因は、遺伝的なものと環境的なものが相互に作用する複雑な関係にあります。遺伝的要因は個々の歯の特性に一定の影響を与える可能性があります。その一方で、日々のケアや生活習慣、定期的な歯科検診などの環境的要因が歯の健康を保つ上で非常に重要です。

何か気になることがありましたら、スタッフへお気軽にお申し付けください🍀

受け口って自然に治るの?

2024年02月16日

こんにちは、保育士の盛松です🌼

最近は暖かい日もあればものすごく寒い日もあって気温差が激しいですね💦

皆さん体調はいかがですか?

今後も体調管理には十分お気をつけてお過ごし下さい!

さて、今回は反対咬合、受け口とも呼ばれるものは自然に治るのか?と言うところについてお話ししていきます!

受け口とは、本来上の歯が下の歯より前に出て咬んでいる状態ですが、反対に下の歯が上の歯よりも前に出て咬んでいる状態のことを言います。

受け口の原因としては先天的な生まれつきの骨格や歯並びによるものだったり、普段何気なく過ごしてる癖、例えば頬杖、長く続いた指しゃぶり、舌で歯を前に押してしまう癖など後天的な場合もあります。

受け口の見た目以外のデメリットとはなにか?

重度の受け口の場合唇を閉じることが難しくなることで口の中が乾きやすくなり、口臭が強くなったり、唾液の保護作用がうまく働かず虫歯になりやすくなったりします。

また噛み合わせが悪くなるので、食事がしづらかったり、発音や滑舌にも影響しやすくなります。

顎の成長は女子は14〜15歳まで男子は18歳頃まで続くと言われています。それ以降は成長が止まってしまうため自然での改善は見られないでしょう。それ以降の治療としては歯列矯正や外科処置での治療が必要になります。

自然に治るのは2〜3歳までが限界で、骨の成長は14歳くらいまでで止まってしまう為、日常で悪い癖がついたものを矯正してお口のバランスを整えるのにベストな歳は6歳くらいから始めるのがいいでしょう。

当法人内のこども歯科では、日常生活でついた癖や、お口のバランスを整えるためのトレーニングを行ったりお口の中の状態を整えるための小児矯正を行っております。

お子様のお口の状態が気になる方はぜひ一度初診のカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?

キシリトールとフッ素はどう違うの?

2024年02月9日

こんにちは、歯科医師の飯田です。

先日はすごい雪が降っていましたね。

皆さん大丈夫だったでしょうか?

今回はキシリトールとフッ素はどう違うの?についてお話ししていきたいと思います。

まずキシリトールとは何なのかご存知でしょうか?よくガムなどにはいっていて、虫歯になりにくいとかよく聞くと思います。本当にそうなのでしょうか?

まずはキシリトールについて詳しく説明していきます。

キシリトールは白樺やトウモロコシなど作られているそうです。そこから人の手が加えられてお菓子などに配合されています。つまり、天然素材を加工して作った甘味料ということになります。人工的に作ったものと言われるとなんかあまり良くないものと考えがちになりますが、実際には自然界にも存在しており、イチゴに含まれていたり、人の肝臓でも作られています。

虫歯になる原理はお口の中に細菌の栄養源となる糖が存在することで細菌の代謝のサイクル上酸をつくります。その酸により歯が溶ける事で虫歯になっていくのです。キシリトールはその酸をつくる糖を作らないので、細菌が酸をつくることがないため虫歯になりにくいとされています。また唾液の量を増やす作用や虫歯の原因菌の活動を抑える作用などなどたくさんの効果があります。

ここでひとつ質問です。

ハーバード大学の栄養学の教授が発表したマクドナルドのポテト、健康面を考えて一度に食べてもいい量は何本だと思いますか?

米農務省は1215本と発表している中、6本が適量だということです。

そんなアメリカでもキシリトールはどれだけ摂取してもいい食品とされています。それほどの安全性があります。ただ多量に摂取してしまうと下痢や腹部の不快感などが起きるので、一度の摂取量は30g位までにしておくのがいいでしょう。

そして気をつけないといけないのが人間には害がないとされてますが、犬にとっては毒になるということです。

キシリトールを摂取すると人も犬も血中に吸収されます。この時、人の膵臓は血糖を下げるためのインスリンというホルモンがでません。しかし犬の場合はインスリンが放出されてしまいます。つまり、低血糖状態になってしまうためぐったりとしたり嘔吐などが起きてしまいます。

なので犬を飼っている方はキシリトール配合の物は少し気をつけて管理しましょう。

次にフッ素についてお話ししていきます。よく歯磨き粉にフッ素配合と書いてありますが、こちらはフッ素があると歯に対して何が起こるのでしょう?

まず、歯の表面のエナメル質はハイドロキシアパタイトという構造物でできているのですが、こちらは酸によりphが下がると脱灰と言って成分が抜け落ち脆くなります。これが進むと虫歯になります。しかし前もって歯の周りにフッ素がある状態にしておくと、ハイドロキシアパタイトという成分がフッ素と結合し、より酸に対して抵抗を持つことができ虫歯になりにくくなるのです。

WHO(世界保健機関)は昔から虫歯予防にフッ化物応用がされてきている。そして2021年には歯科部門も作られフッ化物の抗虫歯作用の効能について掲げています。

とくに、乳歯の虫歯予防にはフッ化物局所塗布・フッ化物配合歯磨剤、永久歯にはフッ化物局所塗布・フッ化物洗口・フッ化物配合歯磨剤が虫歯予防効果を高めることが認められています。

ただこちらもたくさん摂取してしまうとフッ素中毒があるのでしっかり規定されている使用法を守りましょう。

まとめるとキシリトールは、甘味料でありながら歯を溶かす酸をつくらないこと唾液の量を増やす作用があり、フッ素は歯を溶かしにくくするための補強する作用があります。

どちらも虫歯になるリスクを下げるものになるので、どちらかがいいとかではなくどちらも日常的に使っていくことをお勧めいたします。

当院ではキシリトール配合のチョコであるリカルチョコ、フッ素洗口剤などもあるのでスタッフに気軽に声をかけてみてください。

歯のギザギザについて

2024年02月2日

皆さんこんにちは!歯科助手の幾田です🌸

今回は歯のギザギザ「マメロン」についてお話しします!

 

【マメロンって何?】

前歯のギザギザは「マメロン」日本語で言うと「切縁結節」と呼ばれるものです。

主に上下の前歯に見られるもので、永久歯が生える際に、乳歯の根を溶かす働きをします。また、噛み合わせや咀嚼を助ける役割があります。

歯がキッチリと生えそろって嚙めるようになると次第にギザギザも目立たなくなってきます。

 

【経過について】

マメロンは永遠に残るわけではありません。
日常的な食事や歯磨きなどで徐々に摩耗していきます。
一般的には、永久歯が生えてから2年以内に消失します。

永久歯が生えてから2年程経っても、マメロンが平らにならない場合には、前歯が適切に上下の歯と咬み合っていない可能性があります。
その場合、反対咬合、開口などの歯列不正が考えられます。矯正歯科治療が必要な場合もあります。

 

【治療方法】

 「ギザギザだけ削れば万事解決するのでは?」と思う方もいるかと思います。もちろん、これは十分に可能な治療です。ただ、エナメル質を削ることになるため、知覚過敏が起こるリスクもあります。セラミック治療でも同様に歯を削るため、一概にどの方法がベストとは言い切れませんが、歯科医師と十分に相談して決めることが大切になります。
なお、生え変わったばかりの永久歯に見られる切縁結節については、多少見た目が気になっても、自然にすり減り平らになるのを待つ方が良いでしょう。健康上の問題もありません。

 

【最後に】

歯がギザギザになる原因についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?

子どもの場合は生まれつきでギザギザになっていますが、大人になってからも続くようであれば治療が必要な場合もあります。

お気軽に当院にご相談ください!

 

 

 

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