2022年11月28日
こんにちは!
歯科助手の永木です。
今回は『サホライド』についてお話ししていきます。
サホライドとは、歯科医院で使用される初期虫歯の進行を抑える薬です。
成分はフッ素や銀などで出来ていて、保険適用で使用することが出来ます。
フッ素には、唾液による歯の修復と歯の結晶を強くする作用があります。
・一般的なフッ素入り歯磨き粉の濃度は950〜1450ppm
・歯科クリーニングでのフッ素剤は約9000ppm
なのに対して、
歯科治療でのサホライドは約5万5000ppmです。
フッ素の濃度が高ければ高いほどフッ素の効果を強く発揮します。
また、銀には殺菌力、抗菌作用が強く、初期虫歯に塗ることにより銀が吸着して虫歯の進行を止めることが出来ます。
フッ素の虫歯予防効果と銀の殺菌効果により、初期虫歯の進行を抑え、知覚過敏の軽減を期待出来るのです。
しかし、サホライドは塗布した部分が銀の吸着により黒く変色してしまうことがあるので、子供の歯の乳歯や、前から見えにくい奥歯に使われることが多いです。
初期虫歯は様々な改善策がある為、気になる方はお気軽にお声がけ下さい🦷
虫歯にならないように一緒にお口の健康を守っていきましょう!
2022年11月21日
こんにちは、歯科医師の飯田です。
今回はシーラントについてお話ししていきます。
まずはこちらの画像を見てください。
こちらの図は横軸が歯の生える時期で、縦軸が歯が生え始めてからの、虫歯のなりやすさについての図になります。この図の中で曲線が二つありますが咬合面と書いてある方が歯の噛む面で隣接面と書いてある方が歯と歯の間のことを指します
咬合面は噛む面なので歯が生え始めてからの虫歯のリスクが上がります。しかし歯の生え始めはまだ歯石灰化が完了しておらず虫歯になりやすい状態です。
一方隣接面は歯と歯の間なので生え始めても隣の歯と接していないので虫歯になりにくいのです。
つまり石灰化が進んでしまえば虫歯のリスクは下がります。
そこで、シーラントはまだ石灰化が弱い状態の歯の虫歯になりやすい咬合面の溝を埋める事で石灰化が進むまでの間虫歯になりにくくするためのものになります。
図の①のようにシーラントで埋めてあげれば細菌に接触しなくなるので左にずれ②のようにシーラントがなくなってしまってもしっかり石灰化が終わっていれば虫歯リスクも下がります。
シーラントのやり方は歯を削ったりする事が無いので削る樹脂またはセメントで歯の溝を埋めます。
まず歯の表面をきれいにします。
次に歯の虫歯になりやすい溝に材料を流して固まったら終わりです。
シーラントをやる時期は子供の歯で奥歯が生えていてお口の中での治療ができる年齢になればできるようになります。
大人の歯でも生えたての奥歯は石灰化が甘いのでやる事をお勧めします。
シーラントのデメリットとしては、シーラントの下に虫歯ができた時はわかりにくいことと、剥がれてしまうことです。
シーラントをしていても日ごろの歯磨きができていないと結局虫歯になりやすくなってしまうので、患者様の虫歯ができないお手伝いをできる日をお待ちしております。
2022年11月13日
みなさんこんにちは!
歯科助手の幾田です。
今回は口腔筋機能療(MFT)についてお話をしていきます。
普段、歩いているときやテレビを見ているとき、電車やバスに乗っているときなど、舌の先はどこにありますか?
「舌に正しい位置なんてあるの?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、舌には正しい位置というのがあるんです。
まずは、自分の正しい下の位置を、確認しましょう!
1上あごの裏にくっついている
2上の前歯の裏にさわっている
3上と下の前歯の間で咬んでいる
4下の前歯の上にのっている
5唇の裏をさわっている
どれだったでしょうか?
正解は「1、上あごの裏にくっついている」が正しい舌の位置です!
2から5を選んだ人は、いわゆる癖、「舌癖(ぜつへき)」があります。
「舌癖」ってなあに??
たた舌癖(ぜつへき)とは、日常生活の中で、気づかないうちに歯の間から舌が出ていたり、舌を歯に押し付けているような動きをすることを指します。
舌癖(ぜつへき)は、審美的な問題だけでなく、顎骨や歯牙の機能的な咬合関係を阻害して不正咬合を誘発することもある為、歯並びや発音に大きな影響を与えるのです。
人間は一日に約1500回、無意識に飲み込む動作をしています。
舌癖のある人は、飲み込むたびに舌で歯を押していることになるので、その結果歯と歯のすき間が開いたり、上下の歯がかみ合わなくなることがあります。
また、しゃべる時もそのすき間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行などが舌たらずな発音になることもあります。
よってMFT(口腔筋機能療法)=「舌のトレーニング」を行い、正しい舌の位置や唇の状態を保ち、日常生活の中で正しい飲み込み方を習慣づけることが重要です。
MFT(口腔筋機能療法)とは、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する、訓練法です。つまり、歯並びに関係している舌、唇、頬などの口腔周囲筋を、正常な環境に整えることです。
口腔筋機能療法(MFT)とは?
口腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy、以下MFTという)は、食べる(咀嚼)、飲む(嚥下)、発音、呼吸、舌の位置、口唇の位置などの改善を目的とした各種トレーニングを行うことにより、口腔周囲の筋肉バランスを整える療法です。
長年にわたってついた癖は、早くても半年、状態によっては2~3年以上かかることがあります。
なぜMFTを行うと良いのか?
お口の外側には唇や頬、内側には舌があります。いつも唇が開いていたり、舌が口からはみだしていたりすると、筋肉の圧力により歯が望ましくない方向に移動し、歯並びが悪くなります。
また、歯の矯正治療を行っても、筋肉からの圧力がそのままの状態だと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
MFTは、これらを防ぐために必要な矯正治療の1つです。
歯並びが悪くなる原因には、様々な要因がありますが、大きく分けると「遺伝的要因」と「環境要因」の2つで説明されます。
口腔筋機能異常の影響
※歯列不正以外にも様々な影響を及ぼします。
・食べ物を飲み込みにくい
・顔面の筋肉を過緊張させて飲み込む
・不明瞭な発音
・口唇閉鎖不全
・口呼吸
・口腔内の乾燥による歯肉炎・着色
・床矯正装置を舌で押して外れやすくなります。
・口もとの前方突出
など
歯並びにはどんな変化が起きますか?
筋肉の働きが正しくなるにしたがい、歯並びが自然に整ってくることが時々みられます。ただし、口腔筋機能療法は機能に対するアプローチですので、実際には形態に対するアプローチである矯正治療と並行して行う必要がありることがほとんどです。形態と機能は密接な関係があり、歯並びが悪くなる原因は筋肉の働きだけではありませんので、口腔筋機能療法のレッスンを始める前には、矯正の精密検査と筋機能検査の両方が必要です。
これらの検査の結果によっては、矯正治療と口腔筋機能療法のレッスンを組み合わせて行ったり、先にしばらくレッスンを行ってから矯正治療を行ったり、先に矯正治療によって形態を治してからレッスンを行ったりします。
★悪習癖は無意識に行っていることがほとんどですから、まずはそれを意識的にやめることが大切です。ただ、口腔周囲筋のバランスに問題があれば、MFTを行ってみるのも一つの方法です!
2022年11月7日
こんにちは!
歯科助手・TCの髙橋です☺︎
最近は朝晩と日中の寒暖差があり、風邪をひきやすくなってしまう時期だと思いますが、みなさんしっかり風邪対策をしていますか?
今回は当法人で行っているMAT矯正Systemについてお話をしていきたいと思います!
MAT矯正Systemとは、当法人独自の矯正システムで、
M:Myofactional
A:Anatomical
T:Therapy の略称になります。
歯並びは遺伝もありますが、
それよりも実は「環境」のほうが大切なんです!
虫歯の予防ができるように、歯並びが悪くなることを事前に予防することができます!
当法人では子供の歯並びと体の成長に大きく関係があると考えています。
「歯並びがガタガタ」
「お口がポカンと開いている」
「アレルギーや鼻炎に苦しんでいる」
これらのことに対して
矯正治療を通してアプローチしていきます。
MAT矯正システムは通常の小児矯正と比べて
・痛みが少ない
・抜歯の必要性がない
・お口のケアができる
・原因から改善していくので歯並びは後戻りしにくい
といった多くの違いがあります。
また歯並びが悪くなる根本的な原因は、お口周りの筋肉の使い方です。
これらはトレーニングを行わないと改善しません。
歯並びが悪くなる原因としては、以下の点が考えられます。
・口呼吸
・舌癖
・逆嚥下
上記によって引き起こされる「結果」が「悪い歯並び」となります。
歯を直接動かすのではなく、悪い歯並びになってしまう「原因」をオリジナル装置やトレーニングで改善していきます!
当法人では毎週金曜日理事長の佐藤が「歯並び相談会」を実施し、矯正治療システムでどのように歯並び改善をしていくのかお伝えしています。
矯正治療について気になる方はぜひスタッフにお声掛けしてください!🦷