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歯間ブラシとフロスの正しい使い方

2023年12月29日

みなさん、こんにちは!保育士の石野です(*^-^*)

今年も残すところ、あとわずか。新しい年を迎える準備は整いましたか?

年末年始は、10年に一度レベルの暖かさになると予想されていますね!

どうぞ、体調管理に気をつけてお過ごしください。

 

ところで、みなさんは歯磨きの時、歯ブラシ以外に何か使っていますか?

実は歯ブラシだけでは、どんなに丁寧に磨いても60%程しか歯垢(プラーク)を除去できないのです。

歯の汚れは目で見にくい歯と歯の間や、歯周ポケットにも溜まります。これらの場所は歯ブラシの

毛先が届きにくく、磨き残しも多くなります。

 

ここで活躍するアイテムが『歯間ブラシ』や『デンタルフロス』です!

歯ブラシと一緒に歯間ブラシやデンタルフロスを併用すると、歯ブラシが届かない場所の歯垢除去を助けてくれます。

歯間ブラシとデンタルフロス、どちらも歯と歯の間の汚れを取るという意味で同じ用途に使われるものです。

 

では、歯間ブラシとデンタルフロスの違いは何なのでしょうか?

歯間ブラシやデンタルフロスを使う時は、歯と歯の間の隙間の広さや歯肉の状態、奥歯や前歯など歯の位置によって最適なものを選んで使うことが

必要です。

歯間ブラシもデンタルフロスも歯垢を除去するためのものですが、得意とするところが違います。基本的には『歯と歯の間が広い部分は歯間ブラシ

歯と歯の間が狭い部分はデンタルフロス』がおすすめのです。

歯間ブラシは『前歯に使いやすいストレートタイプ(I字型)』と、『奥歯に使いやすいL字タイプ』があります。歯と歯の間が広い部分だけでなく、ブリッジ(繋がっている被せ物)が入っている方やワイヤーの歯科矯正をしている方も歯間ブラシが使いやすくおすすめです。また、様々な大きさがあるので自分に合ったサイズを使いましょう。歯ブラシ同様メインテナンス時に、衛生士がみなさんに合ったものを処方しますのでお気軽にお申し付けください。

デンタルフロスは、細い糸が何本も束になってできていて、歯と歯の間の汚れを絡め取ることができます。歯と歯の間が狭い部分だけでなく、歯間ブラシを通せない場所や歯と歯肉の間にある溝(歯周ポケット)にもおすすめです。『持ち手が付いているホルダータイプ』と『糸の部分だけのロールタイプ』があります。フロス初心者さんにはホルダータイプが扱いやすく、慣れてきた方には操作性も良く、経済的なロールタイプもいいですよ。

歯垢は、そのままにしておくと虫歯や歯周病の原因になります。

虫歯や歯周病にならないためにも1日に1回は歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯磨きを

しましょう。1日に行う回数よりも毎日続けることが大切です。

歯が一部白い!脱灰って?

2023年12月22日

こんにちは!歯科医師の津田です。

もう年末ですね!

今年も大変お世話になりました。

良いお年をお迎えください😌

歯の一部がこのように白く浮き出ているところがあると気になっていませんか?

歯ブラシで磨いても取れなくて歯垢じゃない、、となったらなんで?とお困りの方はいらっしゃいますか?

なにが起こっているのかというと、「脱灰」です。

脱灰とは、「食べたり飲んだりすることで虫歯菌が食べ物に含まれる糖を餌に酸を作り出し、歯の表面が溶け出すこと」です。

つまり歯の一部が白くなる原因は初期の虫歯により脱灰が起こり始めているからです。

またエナメル質形成不全と呼ばれる乳歯のときの外傷や感染、また病気や栄養障害により歯の表面が正しく作られなかったことで、歯の一部が白くなることもあります。

まだ白い段階なら歯医者さんで削って治療しなくてもいい段階です。

虫歯菌により脱灰が進むと、白い段階を過ぎ歯に穴が空いてしまったり茶色になっていってしまいます。こうなると削る治療が必要です。

そうなる前にできることを教えます!

⭐️フッ素入り歯磨剤を使用

初期の虫歯は歯磨きがしっかりできていないことや食生活が大きな原因です。

正しい歯磨き+フッ素入り歯磨剤を使うことで脱灰して溶け出したカルシウムやリンを取り戻す再石灰化とよばれる効果が得られます。

ただ再石灰化により健全な歯質を取り戻すことはできますが、白くなった見た目を改善するのは稀です。

審美的に改善するためにはさらに踏み込んだ治療が必要になります。

ここで当院で行っている治療は、Icon(アイコン)と呼ばれる材料を使った治療です。

アイコンとは欧米で開発された特殊な薬剤で、歯を削らずに一部白くなってしまったところにら浸透させて脱灰してるところを改善させます。

削らずに治せますし歯の表面を強化させる効果もあります。一石二鳥ですね。

ただ適応範囲は限られるので虫歯が進んでいる歯には適応外です。

適応かどうかはご相談ください。

また注意点としては

・脱灰の程度や大きさによって効果に個人差があること

・アイコンを使用した後はホワイトニングができなくなること

→アイコンを染み込ませた部分にはホワイトニングの薬剤が浸透しません

当院のおすすめのフッ素入り歯磨剤やアイコンの治療については来院時に相談していただければ詳しくお話しします!

お気軽にご相談ください!

歯の神経は残した方がいい?

2023年12月15日

こんにちは!歯科助手の若生です!

今年も残り半月になりましたが、皆さん大掃除など年末の準備は進んでいますか?

突然ですが、皆さんは歯の神経は残した方がいいか、それとも抜いた方がいいかどちらだと思いますか?

歯の神経があることで痛みを感じるならない方がいいのでは?と考える方もいるかもしれません。

しかし…

正解は、歯の神経は残した方がいいです😊✨

ということで、今回は歯の神経を残した方がいい理由についてお話しします。

 

1.歯に神経があることのメリット

①いつものように美味しく食事を食べられる
ご飯を食べるときに改めて実感することはほとんどありませんが、「パンを噛んでいる」「スープが熱い」といったいつもの食事の時にいつものように感じることができるのは、歯に神経があるからなのです。

②虫歯を感知できる
歯の神経があるからこそ虫歯を自覚できます。虫歯が痛い。歯の神経があるから、その神経が虫歯菌にやられ始めると、痛みが出ます。

③さらなる異常(虫歯)から歯を守る
虫歯で歯が溶かされると歯の神経細胞は、第2象牙質と言って、新たな歯を作り始めます。つまり、歯の神経があるからこそ、虫歯菌から歯(歯の神経)を守ることができるのです。

 

2.歯の神経を取るデメリット

①歯がもろくなる
歯に栄養が行き届かなくなるため、歯は枯れ木のようにもろくなって寿命も縮まります。また、固い物を噛んだ時に割れてしまう事もあります。

②歯の色が変色する
神経をとってしまうとその歯は死んでしまうので、新陳代謝が無くなります。残った古い組織はやがて黒く変色するため、歯も黒ずんできます。

③再び痛くなることがある
神経を抜いた後の空間が感染をおこすと、数年が経ってから腫れや痛みを起こすリスクが残ります。また、根の先に膿の袋を作り、蓄膿症や口臭の原因になることがあります。

 

3.なぜ歯の神経を取るのか

歯の神経を取ることはデメリットばかりですが、それでも神経を抜くほうが良いと判断することがあります。

①歯に激痛がある
歯の神経にまでむし歯が進むと、激痛があります。このような時は麻酔も効きにくく、治療が過酷になります。神経を抜かなければ痛みはなくなりません。

②歯の根から膿が出ている
根の先から膿が出ていると、神経の一部または全部が死んでしまっているので、神経を抜いて歯の内部の空間を消毒します。

③病気の進行を止める
神経がある部分は歯の内部の通路の役割もするため、虫歯の細菌が歯の内部に進行し、その先の根の先の骨まで侵してしまうのを防ぐことができます。

 

4.最後に

歯の神経は取らないことに越したことはありません。
当院では、神経を残す治療「直接覆髄法」を行っています。
これは、虫歯を除去し神経が露出している場合でも、最新のMTAセメントという材料を使用し、神経の保護、保存を行い神経を残すことのできる治療法です。
虫歯の症状や進行状況などにより適応できない場合もありますが、「神経を残す」「歯を長持ちさせる」うえで非常に有効な治療法です!

気になる方はお気軽にご相談ください!

根の治療?根管治療って??

2023年12月8日

みなさんこんにちは、保育士の盛松です🌼

最近は気温がぐっと下がりとても寒くなりましたね!まだまだ感染症など流行っているので皆さん体調には十分お気をつけください😌

さて今回は根管治療についてお話ししていきます。

根管治療とは漢字の中に根という字が入っているように、歯の根っこ(神経)の治療のことを言います。

虫歯菌が歯の神経まで到達してしまった場合や、歯の神経が炎症を起こしてしまった場合に、この根管治療が必要になります。

根管治療は実はとても難しい処置内容だということを皆さんはご存知でしょうか?虫歯菌に感染した神経を取り除きその内部を綺麗に清掃していくのですが、歯の根っこの構造はとても複雑な形をしています。その複雑な形をしている根を完全に綺麗にしなければ『痛み』や『腫れ』の原因となる可能性があります。そういったことから、根管治療は精密にいかに菌が少ない状態で治療を行うことがとても重要になってまいります。

当院ではマイクロスコープと呼ばれる、治療部位を高倍率で拡大できる歯科用の顕微鏡を使用しながら、根管治療を進めております。また治療部位に菌が入るリスクを下げながら処置を進められる、ラバーダムと呼ばれるゴムのマスクを使用して、細菌感染のリスクを抑えながら治療を行っております。

同じ歯の根管治療は何度も行えるわけではなく、治療する回数が多ければ多いほど脆くなってしまいます。根が脆くなってしまうと歯が割れてしまい、割れた歯は残すことが難しく抜歯の対象となってしまうので、再治療を繰り返さない為にもしっかりとした器具・機材を使って当院では治療を行っておりますので、安心して治療に臨んでいただければと思います😌

意外と怖い!歯ぎしり食いしばり

2023年12月1日

皆さま、こんにちは☀️

歯科衛生士の田中です。

やっと気温が下がり冬を感じる寒さになって来ましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか❄️

服装や温度調節など、どうかお身体に気をつけてお過ごし下さい😌

さて、皆さまは「歯ぎしり」「くいしばり」という言葉を聞いたことがありますか?

言葉自体は耳にしたことがあっても実際に自分はしてしまっているのか、また、それによってどのような影響が出るのかを正しく知っている方は意外と少ないのではないのでしょうか?

今回はこの「歯ぎしり」「くいしばり」について、

①歯ぎしり食いしばりとは

②歯ぎしり食いしばりを自分はしているのか、その簡単な診断方法

③原因

④影響

⑤対策

について細かくお話したいと思います。


①歯ぎしり食いしばりとは

無意識下で、ギリギリと音を立てて歯をすり合わせる行為を指します。これは、一緒に寝ている人に迷惑をかけてしまうだけではなく、ご自身の体にも悪影響を及ぼしてしまう危険な行為です。

また、歯ぎしり食いしばりと聞くと寝ている時のイメージが強いと思いますが、日中でも集中している時など意外と噛み締めてしまっている方が多いようです。

②歯ぎしり食いしばりを自分はしているのか、その簡単な診断方法

○歯の先端が削れている

○寝起きや日中など、顎に力が入り痛い時がある

○ほっぺたの裏側や舌の側面に歯型が付いている

○舌の下にボコッと丸い塊ができている

などなど、、

これらが見られた場合は、就寝中や日中に自分が歯ぎしりや食いしばりをしていないか確認してみましょう。就寝時に関してはご自身での確認は難しいと思うので、同居しているご家族などに確認してみて下さい。

③原因

原因ははっきりとはわかっておりませんが、多くは「ストレス」と「噛み合わせ」と言われております。 また、歯並び・噛み合わせの問題や、合っていない被せ物・詰め物により噛み合わせが安定していない方も、起こりやすいと言われます。

④影響

歯ぎしりや歯の食いしばりによって歯にかかる力は、思っている以上に大きな力です。 歯に力がかかり続けると、歯がすり減ったりヒビが入ったり、力が強いと歯が割れてしまうことも。

歯茎にも悪影響があり、過度な負担がかかることで歯茎が下がってしまったり、歯肉に炎症が起こることもあります。

また、神経がダメージを受けてしみたり痛みが出やすくなったり、歯に力がかかり続けることであごが痛くなったり口が開けづらくなる顎関節症になることもあります。

さらに、食事の時の歯にかかる力は約10〜20kgですが、睡眠中の食いしばりは食事のときの約3倍以上の力がかかっていると言われ、100kg以上もの強い力がかかることも。このような大きな「力」が筋肉を緊張させ、血行不良・睡眠の質の低下・免疫力の低下などを招き、アゴの痛みに始まり、頭痛・肩こり・腰痛などの全身症状につながることもあります。

⑤対策

🌙就寝時🌙

夜間の就寝中に関しては、歯ぎしり食いしばりを改善するうえで最もポピュラーな対策方法は『マウスピース』を使う方法です。 寝ている間にマウスピースを装着して、力のかかり方を修正することで歯やあご守ってくれます。

☀️活動時☀️

正常な口の状態とは、上唇と下唇が接触していても上の歯と下の歯が接触しておらず、2mmの隙間がある状態です。この状態を安静位と呼びます。人間は24時間中、食事の時間を含めても上下の歯が接しているのは18分程度が正常です。日中はこの安静位をご自身で意識することで、無駄な負荷がかかるのを防ぐことができます。

それぞれの原因によって異なる対策方法もあります。

・ストレス→ストレス自体を取り除く

・歯並び、噛み合わせ→矯正治療

・合っていない被せ物、詰め物→治療

など、はっきりした原因がわかるようであれば根本的な部分から改善ができるとより良いですね!

また、咬筋という噛むために使う筋肉に直接「ボトックス注射」を打つことで、筋力を緩めて噛む力自体を弱めるという治療法もあります。

歯ぎしり食いしばりは、自覚がなくても多くの方がしており、読んでいただいた通りお口や身体に多くの悪影響を与える可能性があります。ぜひこの機会にご自身のお口の中にも意識を向けてみて下さい。そして、原因は様々なので何が原因なのか歯医者さんに相談してみてください🦷🧑

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