歯が一部白い!脱灰って?
2023年12月22日
こんにちは!歯科医師の津田です。
もう年末ですね!
今年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください😌
歯の一部がこのように白く浮き出ているところがあると気になっていませんか?
歯ブラシで磨いても取れなくて歯垢じゃない、、となったらなんで?とお困りの方はいらっしゃいますか?
なにが起こっているのかというと、「脱灰」です。
脱灰とは、「食べたり飲んだりすることで虫歯菌が食べ物に含まれる糖を餌に酸を作り出し、歯の表面が溶け出すこと」です。
つまり歯の一部が白くなる原因は初期の虫歯により脱灰が起こり始めているからです。
またエナメル質形成不全と呼ばれる乳歯のときの外傷や感染、また病気や栄養障害により歯の表面が正しく作られなかったことで、歯の一部が白くなることもあります。
まだ白い段階なら歯医者さんで削って治療しなくてもいい段階です。
虫歯菌により脱灰が進むと、白い段階を過ぎ歯に穴が空いてしまったり茶色になっていってしまいます。こうなると削る治療が必要です。
そうなる前にできることを教えます!
⭐️フッ素入り歯磨剤を使用
初期の虫歯は歯磨きがしっかりできていないことや食生活が大きな原因です。
正しい歯磨き+フッ素入り歯磨剤を使うことで脱灰して溶け出したカルシウムやリンを取り戻す再石灰化とよばれる効果が得られます。
ただ再石灰化により健全な歯質を取り戻すことはできますが、白くなった見た目を改善するのは稀です。
審美的に改善するためにはさらに踏み込んだ治療が必要になります。
ここで当院で行っている治療は、Icon(アイコン)と呼ばれる材料を使った治療です。
アイコンとは欧米で開発された特殊な薬剤で、歯を削らずに一部白くなってしまったところにら浸透させて脱灰してるところを改善させます。
削らずに治せますし歯の表面を強化させる効果もあります。一石二鳥ですね。
ただ適応範囲は限られるので虫歯が進んでいる歯には適応外です。
適応かどうかはご相談ください。
また注意点としては
・脱灰の程度や大きさによって効果に個人差があること
・アイコンを使用した後はホワイトニングができなくなること
→アイコンを染み込ませた部分にはホワイトニングの薬剤が浸透しません
当院のおすすめのフッ素入り歯磨剤やアイコンの治療については来院時に相談していただければ詳しくお話しします!
お気軽にご相談ください!