2023年02月25日
皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。
寒気も少しずつ緩み始めましたが、いかがお過ごしでしょうか?
皆さん、歯医者さんでよく耳にする「アルファベットの略語」や「数字」など、「何のことなんだろう」と、気になったことはありませんか?!
そこで今回はその中のひとつ、略語を選んで、ご紹介したいと思います。
それは「CR(シーアール)」です!
「CR」はコンポジットレジン(composite resin)の略語で、セラミック粒子と合成樹脂を合わせた白い修復用素材(プラスチック)のことを意味します。
「CR」のほかに、「レジン」とも呼ばれています。
主に、むし歯の治療で使われるCRですが、銀歯のように型をとる必要もなく、むし歯を削り取った穴にペースト状のCRを歯に詰め、特殊な光を照射して硬化させるため時間がかかりません。
このような治療をしたことがある!と、思い当たる方も多いかもしれません!
次は、CRのメリット・デメリットについてお話ししていきます!
【メリット】
・見た目と機能の回復
・型取りを必要としない
・1日で治療を終えられる
【デメリット】
・噛み合わせによってCRの強度が変わる時があるため、いずれか破折したり摩耗したりする可能性がある
・経年の劣化で着色や脱離をすることがある
次は、治療の流れについて簡単に説明をしていきます!
1.虫歯になっている部分を削る
2.専用の接着剤とペースト状のレジンを削った部分に詰めていく
3.レジンを固める為に、特殊な光を照射する
4.固まったら形を整えて、表面をキレイに仕上げる
噛み合わせが良ければ治療終了となります。
CRの治療した部分は、どこが虫歯だったか分からないくらいとてもきれいです。
むし歯は小さいうちに発見できれば、CRで治療することができます。しかし、そういった小さなむし歯は自覚症状がない事がほとんどです。自身ではなかなか気づくことができず、痛くなった時には大きなむし歯になってしまっていることもあります。
そこで大切なのが、定期的な歯のチェックです!むし歯を早期発見できれば削る量も最小限で済むので、「歯の寿命」という意味でも、早期発見・早期治療はとても重要です。メンテナンスは欠かさずに受けるようにしましょう🌟
歯科衛生士がお口の健康をサポートさせて頂きます!
当院ではCRの保険診療と自由診療を行っています!上記の説明からどんな違いがあるんだろうと思う方もいらっしゃると思います。その治療の違いやお口の中で、これ虫歯なのかな?等気になる症状があれば、是非当院にご相談下さい!
患者様のお口の状態に合わせて、治療方針を詳しく説明をさせて頂きます。
2023年02月18日
こんにちは!保育士の伊藤です。
寒い日が続きますが、皆さまお身体に気をつけてお過ごしください!
では、今回は『食生活』についてお話しします。
いつまでも食事をおいしく食べて、健康に過ごすためには丈夫な歯を持っていることが大切です!
虫歯予防には、その原因である歯垢を取り除くための歯みがきも大切ですが、その前に、歯の質を丈夫にすることが重要です。
食事の内容や歯みがきに、同じように注意していても、むし歯になる人とならない人がいるのは、歯の質が大きく影響しているからです。
乳歯は妊娠の初期にでき始め、ほとんどがお母さんのお腹の中にいるうちにつくられます。
永久歯も妊娠の後半にはつくられ始めます。
お母さんの食事が生まれてくる子どもの歯質に大きく影響しているので、妊娠中は丈夫な歯をつくるために、必要な栄養素を十分に取るようにしましょう!
また、日本人の食事はカルシウムがまだまだ不足しています。
丈夫な歯をつくるためには、カルシウムやリンなどのミネラルのほかに、良質のたんぱく質やビタミンA、C、Dなども必要です。
なので、食事はいろいろな食品を組み合わせて、バランスの取れたものにするといいです。
他には、食物繊維の多い野菜や肉の切り身、小魚、乾魚などの噛みごたえのある食物をよく噛むことにより、顎の骨を丈夫にし、歯の表面についた細菌や付着物が除去されます。
よく噛むことで唾液の分泌も多くなり、お口の中の衛生に役立ちます!
ぜひ意識してみてください!
虫歯をつくるのは特定の食べ物というより、食べ方が重要になります。
一日中だらだらと食べていて常にお口の中に食べ物が入っている状態が虫歯を作りやすくします。
食事や間食、砂糖の入ったコ-ヒ-などは時間を決めて取るようにし、常にお口の中をきれいな状態に保つようにしましょう!
そして、栄養素のバランスがとれた食事を、腹八分目を心がけ1日3食取り入れることが大切です。
1日3食食べることは活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、生活リズムを整える点でも重要です。
毎日同じ時間帯に食事を摂るようにします。
毎食のエネルギー量は朝:昼:夜を3:4:3(または3:3:4)の割合にするのが理想的です。
夕食の量が多かったり、寝る2時間前の食事は肥満を招いてしまうので注意しましょう!
食事の後の歯磨きも忘れずに行うことが大切です!
なにか心配事がありましたらスタッフにお声がけください!
2023年02月11日
こんにちは、歯科衛生士の田村です。
今回は、「カリエスとは何か?」についてお話していきたいと思います!
皆様はカリエスという言葉を聞いたことはありますか?
【カリエス】
歯科用語でカリエスとは虫歯のことをいいます。
Cと略して書き、虫歯の進行状況によって5つに分類されます。
これから虫歯の原因と、進行について説明していきます。
【虫歯の原因】
虫歯の原因には「細菌」「糖質」「歯の質」の3つの要素があります。この3つの要素が重なった時、時間の経過と共に虫歯が発生します。
「細菌(ミュータンス菌)」
・虫歯の原因はプラークです。プラークとは細菌の塊のことで、歯垢とも呼ばれます。プラークの中にいるミュータンス菌をはじめとする細菌が酸を作り、その酸により歯が溶けて虫歯になります。
「糖質」
・細菌は糖質(特に砂糖)を栄養にして増殖します。間食が多い人や、ジュースやお菓子をよく摂る習慣がある人は、歯が酸にさらされる時間が長いため虫歯になりやすくなります。
「歯の質」
・歯の表面はエナメル質という硬い層で覆われています。口の中が酸性になった時、エナメル質が溶けだす「脱灰」という現象が起こり、溶けだしたエナメル質はその後、「再石灰化」によって修復されます。このサイクルが崩れてしまうと虫歯になりやすくなるのですが、歯の質によっては、再石灰化の力が弱い方もいます。
また歯の質以外にも、「歯の形」や「歯並び」が悪いと磨き残しが発生し、虫歯になりやすくなります。
【虫歯の進行】
・虫歯は進行状況によって、C0〜C4の段階に分けられます。
「C0」初期の虫歯
表面のエナメル質が溶け始めている状態です。歯に穴は開いていませんが、白く濁った色をしています。
「C1」エナメル質の虫歯
C0の状態からさらに進み、エナメル質の表面が溶けている状態です。歯の表面に穴は開いていますが、痛みなどの自覚症状が現れることはありません。
「C2」象牙質の虫歯
エナメル質の内側にある象牙質にまで虫歯が進んでいる段階です。エナメル質の虫歯とは異なり、冷たいものや甘いものがしみるようになります。また、歯質の欠損も大きくなることから、多くの方がこの段階で虫歯に気づくことになります。
「C3」神経まで進んだ虫歯
ここまでくると、虫歯は歯の神経まで進んでいきます。C3は、虫歯全体の中で最も強い痛みが現れる時期ともいえます。
「C4」歯冠が崩壊した虫歯
歯の頭の部分が溶けてしまい、歯の根っこまで虫歯が進行した状態です。歯の神経が死んでしまっているので、ここまでくると痛みが出ることはありません。
これらが虫歯の原因と進行状況です。
お口の健康を保つためには、虫歯の早期発見・早期治療がとても重要です!定期的なクリーニングでチェックする他にも、「最近、歯がしみるな〜」「甘いものを食べと歯が痛むな」などの症状を放切です。
気になる事がある方は是非、さとう歯科にお越しください!
2023年02月4日
こんにちは、歯科医師の堀井です。
今回は歯の白濁についてのお話です。
歯の表面の白い斑点の見た目が気になるというお悩みをお持ちの方はよくいらっしゃいます。
これは歯科での治療が可能です。
歯の表面が白っぽく見える状態はホワイトスポット(WHite Spot Lesions)とも呼ばれます。
ホワイトスポットの原因には大きく
・初期のう蝕
・エナメル質形成不全症
2つの原因があります。
初期う蝕が原因の白斑は表面がザラザラしていて、光沢がない場合が多く、虫歯以外が原因のものは通常の歯の様に表面がツルツルしている傾向があります。
初期う蝕は、歯の表面に汚れが溜まった状態が長く続き、その下の歯の表面が徐々に溶かされてしまうことが原因で白濁が生じます。
これは歯磨きがし難い歯の根元付近によく見られます。
初期う蝕による白濁は何も対策をしなければ虫歯が進行してしまいますが、歯科医院でしっかり対策をすれば進行を止めることができます。
ご家庭では飲み物を含めた食生活の見直し、歯磨き方法の改善をおこない、虫歯の進行を予防します。
歯科医院では歯のクリーニングやフッ素塗布を行います。
エナメル質形成不全は、歯の表面のエナメル質が生まれつきうまく作られないことで、白く白濁したり茶色くなったりします。
名前の通りエナメル質の形成が不十分なため、その部分の質が弱くなります。
これは永久歯にも乳歯にもみられます。
小さな頃からずっとある白い斑点模様のものは、エナメル質形成不全の可能性が高くなります。
エナメル質形成不全の原因を大きく分けると、遺伝子に起因するものと遺伝子に起因しないも
のに分かれます。
前者は遺伝性エナメル質形成不全症で、すべての歯に症状が見られます。
後者はエナメル芽細胞という、エナメル質を作る細胞の機能が障害されたために引き起こされるエナメル質減形成、あるいは石灰化不全のことを言い、総じてエナメル質形成不全と呼ばれています。
局所的な原因としては乳歯を転んでぶつけたり、根っこの先に炎症がおきたことがあると後から生える永久歯に影響を及ぼすことがあります。
白濁の治療法は従来までは、予防処置を行うか、歯を削って被せ物を作るかまたはコンポジットレジンと呼ばれる詰め物をするしかありませんでしたが、アイコンという新しい治療法では歯を削らずに治療し見た目を改善することができます。
アイコンは、酸によってミネラルが溶け出したしたエナメル質に薬剤をしみこませることによって、歯を削ることなく白濁を改善することができます。
また、アイコンはエナメル質を補強して酸性になるのを防ぎ、ホワイトスポットの再発を防止する効果もあります。
ご興味のある方はぜひご相談してください。