医院ブログ

047-431-4721

キービジュアル

☆口腔習癖が及ぼす歯列不正について☆

2021年02月22日

おはようございます。
歯科助手の片岡です。
少しずつ暖かくなってきましたね。
気温差があるので体調を崩さないように頑張っていきましょう!

今日は、「口腔習癖が及ぼす歯列不正」についてお話したいと思います。

歯列不正とは、シンプルに表現すると、「歯並びが悪い状態」です。
歯並びが悪い状態では、口元が気になったり、笑うことが苦手になるなど、精神的に辛い部分があると思います。
それだけではなく、健康面にも悪影響が出ることもあります。

例えば、歯並びが悪いと歯ブラシが汚れに届きにくいため、歯周病や虫歯へのリスクが高まります。
歯列不正は、見た目だけでなく心や体の健康に悪影響を及ぼすことがあるのです。

歯列不正の例では、以下のような場合が当てはまります。

顎が小さく歯が収まりきらない
上顎や下顎が突き出ていて噛み合わせが悪い
顎と歯のバランスが悪い などです。

しかし、幼少の頃からしっかり噛んで食べて顎を使うことで、生活習慣から歯列不正の症状を少しでも抑えることができます。

歯列不正の原因は、「遺伝など先天的な原因」と「生活習慣など後天的な原因」の2つに分けられます。

先天的な原因を防ぐことは難しいですが、生活習慣が原因の場合は事前に防ぐことができます。

歯の大きさは平均的なサイズはありますが、個人差があります。
その本人の歯の幅に対して顎の成長が劣っている場合、顎のアーチの中に並ぶことが出来なくなって歯列不正になってしまったり、日常の悪習癖から歯の移動や顎の変形によって歯列不正になったりもします。

歯並びを悪くする癖には…

①指しゃぶり
この癖が続いていると開咬や上顎前突という歯列不正になってしまいます。

開咬は、奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わずに開いてしまう状態です。
気づかずに奥歯を使いすぎている場合があり、顎の関節や筋肉に相当な負荷をかけて顎関節症を併発していることもあります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、前歯や歯茎や上顎が飛び出している状態です。
出っ歯とも呼ばれていて、見た目が悪いだけではなくケガをしやすかったり、咀嚼がしにくくなるデメリットがあります。


②口呼吸や口をいつも開けている事
ほとんどの人が自分は、鼻呼吸をしていると思っていて気づいていない事が多いようです。
日本人の小学生以下の幼児は、8割近くが口呼吸をしているという調査結果もあります。
口呼吸は、舌の位置を悪くするため、上顎前突、開咬、反対咬合(かみ合わせが逆の状態)また頬の圧力が内側にかかるため上の歯の歯列に影響して上あごが狭くなったり、それによって叢生と様々な歯列不正になります。

叢生(そうせい)、顎が大きさが小さいなどの原因で歯が生えるスペースが足りず歯が凸凹している状態を指します。
ほかにも、幼少に指や舌を噛む癖があると叢生になる可能性が高まります。

叢生を放置した場合、歯ブラシがしづらいため歯周病や虫歯びリスクがあり、口臭が悪化しやすくなります。

③頬杖や横向き寝やうつぶせ寝
頭の重さは、3Kg∼5Kgと言われています。
歯を動かすための矯正でかける力は、100g以下ですので、30倍以上の力がかかってしまったら容易に歯が移動したり、顎の変形が起こってしまうのも理解できると思います。
また部分的に上下のかみ合わせが反対になってしまう交叉咬合になる場合もあります。

④唇や舌をかむ癖
下口唇を噛むため、下の歯は、内側に倒れて上の歯は、前方へ出されるため上顎前突になったり唇の厚み分上下の歯の間に隙間が出来る開咬になったりします。

⑤爪を噛む癖
歯に隙間が出たり(すきっ歯)することがあります。

⑥片側噛み
いつも同じ方向ばかりで噛んでいると片側ばかり負担がかかってしまい、歯並びを悪くしたり、顔のゆがみが出たりすることもあります。

⑦舌の位置
舌は普段食べたり話したりしていない安静にしている時は、舌の先端の部分が、上の前歯の少し後方の口蓋の部分にありますが、人によっては、この安静にしている時に上の前歯の根元の部分を押していたり、下の前歯の根元の部分を押していたりする癖のある人がいます。
その場合舌の押している場所によって、上顎前突や反対咬合になったりします。

歯列不正の割合は叢生が1番多いといわれています。
歯列不正のうち「叢生」が44.3%を占めています。(厚生労働省平成23年歯科疾患実態調査より)[注1]
日本では可愛いと言われる八重歯も叢生の一種です。
生活習慣のなかにも歯列不正の原因が潜んでいる場合があるので、少しでも当てはまるようだったら、改善するよう心がけてみてください。

矯正を考えている方、悩んでいる方は歯科医院に相談してみてください。

歯石(プラーク)の縁上と縁下の違いについて

2021年02月15日

皆さんこんにちは!

歯科助手の髙橋です☺︎

昨日のバレンタインはたくさんチョコレートを食べたりしましたか?(^_^)

私は当院でも好評発売中のリカルチョコレートを食べました🍫

リカルチョコレートはなんとチョコレートなのに砂糖を使わず、甘味料にキシリトールを100%配合しているので虫歯が心配な方にもオススメです!ご来院された際にぜひ受付でチェックしてみてください(^^)

ところで皆さん、歯石は実は2種類あるということをご存知ですか?

歯石には白い歯石と黒い歯石があります。

簡単に説明すると歯と歯茎が接している部分より上にある白い歯石を『歯肉縁上歯石』といい、歯と歯茎の境目より下の部分、いわゆる歯周ポケットに隠れている黒い歯石を『歯肉縁下歯石』と言います。

それぞれの特徴として

ー縁上歯石ー

・黄白色 灰白色

・唾液によって石灰化する

・縁下歯石に比べると軟らかく比較的簡単に除去できる

・歯肉炎の原因になる

ー縁下歯石ー

・黒褐色

・歯肉からの出血が原因

・縁上歯石よりかなり硬く、除去が困難

・歯周病の原因になる

という点があります。

縁上歯石はプラーク(歯垢)が原因なので、

『適切なブラッシング』をすることによって防ぐことができます!

縁下歯石は歯周ポケットからの出血やポケット内のプラークが原因なので、『出血しないこと』『歯周ポケットを作らないこと』によって防ぐことができます!

そのために実践していただきたいことは

①歯だけではなく歯肉との境目も適切な圧でブラッシングする

②歯と歯の間はフロスを通す

③歯石を付けない為、また付いてる歯石を取ってもらう為に歯科医院のメインテナンスに通う

この3つを実践するだけでお口の中の環境は大きく変わります!🦷

歳を重ねても健やかな生活を過ごせるよう食べたら歯を磨き、歯石を付けないための習慣付けをしましょう!!!

噛み合わせについて

2021年02月8日

 皆さん、こんにちは!保育士の石野です。

立春を過ぎ、暦の上では春とはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。

体温が下がると免疫力も低下するので、温かくしてお過ごしください。

 今回は噛み合わせについて、少しお話をしたいと思います。

 皆さんは「噛み合わせ」や「歯並び」が気になったことはありませんか。そもそも、噛み合わせが良くないといわれても、いまいち良し悪しが分からないと思うのではないでしょうか。

歯並びや噛み合わせに問題があることを「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。不正咬合にはいくつかの種類があるので、代表的なものをいくつかご紹介いたします。

 ◆上の前歯が前方に突き出している、いわゆる「出っ歯」の状態。

 ◆口を閉じた時、下の歯が上の歯より外側に出ている、いわゆる「受け口」の状態。

 ◆上下の前歯が噛み合わない状態。(そのため前歯でものが噛み切れない)

 ◆前歯の間に隙間がある状態。

 ◆おもに前側の歯並びがでこぼこしている状態。(歯の大きさに対して顎が小さく、スペースが不足している)

実際にはこれらがいくつか複合したものや、一見するとわかりにくいものもあります。

 では、なぜ歯並びや噛み合わせに問題が生じてしまうのでしょうか。不正咬合の原因は大きく2つにわけることができます。

  • 遺伝的原因…両親から受け継いだ遺伝子によるもの。
  • 環境的原因…出生後のさまざまな習癖や環境によるもの。

 例えば、「子どもの頃の指しゃぶりや爪噛み」「いつも同じ方で噛んでいる」「口呼吸をしている」「頬杖をつく」などは、環境的要因に当てはまります。何気ない仕草でも、普段から噛み合わせを悪くする習慣になっていることがあるかもしれません。もし心当たりがありましたら、意識して改善してみましょう。

 さて、歯並びや噛み合わせに問題があると、どのようなことが起きてしまうのでしょうか。不正咬合が原因で起きる不都合な点をいくつかご紹介いたします。

 ◆虫歯や歯周病にかかりやすくなる。

 ◆顎の関節に負担がかかる。

 ◆咀嚼能率が低下することで、胃腸への負担が大きくなる。

 ◆姿勢が悪くなり、頭痛や肩こりの原因になる。

 ◆口元に自信が持てない。

 ◆発音がうまくできないことがある。

 このように、口の中のトラブルや単に見た目が悪いだけでなく、全身の健康にも関わってくるのです。

 皆さんご自身やご家族の歯並びや噛み合わせはいかがでしょうか。

 気になる方は、まずは「かかりつけ歯科医」に相談してみてはいかかでしょう。もちろん当医院でもお伺いしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

口腔粘膜の疾患について

2021年02月1日

こんにちは。歯科医師の朝倉です。

今回は「口腔粘膜の疾患について」です。

 

実は歯科医院では歯の治療だけではなく、お口の粘膜にできた病気も診ることができます。

一般の歯科医院では粘膜を含めてお口全体をチェックしていますが、口腔粘膜疾患は専門性が高いため、必要があれば専門の歯科口腔外科がある病院へ紹介させていただくことがあります。

 

 

■口腔粘膜疾患ってなに??

口腔粘膜疾患とは口の中の粘膜(舌、歯肉、口蓋、頬など)が、白色や赤色に変色したり、水疱(水ぶくれ)ができたり、表面の凸凹、不整な形、ヒリヒリした痛みがあるなど様々な兆候を示します。これらのなかには、良性、悪性、または悪性に変化する病気もあります。治療は、投薬、歯や入歯の調整などをして経過を診るものから、変化した組織を採取して顕微鏡の検査を行う場合などがあります。その結果によっては、病変部を切除することもあります。

 

■どんな種類のものがあるの??

とても沢山ありますが、主なものを紹介します。

①白板症

とくに頬の粘膜や舌、ときには歯肉にみられる白い病変で、こすっても取れません。白板症は比較的頻度が高いですが、とくに舌にできたものは悪性化する可能性もあるため、前がん病変(がんになる可能性のある病変)とされています。粘膜の浅い欠損をともなうこともあり、ものが当たると痛かったり、食べ物がしみたりします。

 

②扁平苔癬

皮膚や粘膜にできる角化性で炎症をともなう難治性の病変です。口腔では頬粘膜に多く認めますが、舌や口唇にも生じます。白い粘膜がレース状にみられ、周囲に発赤を伴うのが特徴です。しばしば接触痛を認めたり、食物がしみたりします。まれにがん化することもあります。

 

③口腔カンジダ症

真菌(かび)によっておこり口腔粘膜の痛みや味覚障害が出ることがあります。急性型では白色の苔が粘膜表面に付着し、この白苔はガーゼなどでぬぐうと取れます。白苔が認められないカンジダ症もあり、そちらはヒリヒリとした痛みが強くなります。

この真菌は常在菌の一種ですが、免疫力が低下していると発症します。特に高齢の不潔な入歯を使用している方に多く、誤嚥性肺炎の原因にもなります

 

④アフタ性口内炎

色んな種類がある口内炎のなかで、もっとも一般的なものです。口の粘膜の潰瘍を主症状とする口内炎で潰瘍の表面は白っぽく、周囲は赤みを帯びた様子になります。何もしなくても1~2週間で治ります。アフタが再発を繰り返す場合に再発性アフタといいます。 機械的刺激、遺伝性、極端な疲労、ストレス、あるいは片寄った栄養摂取などいろいろな要素が絡み合って発症するといわれていますが、原因は明らかではありません。

 

以上です。

もちろん4つでは到底収まらないですが、よく取り上げられる疾患でした。

 

■相談いただき診てみると??

“今までなかった膨らみがあるので診てほしい”と相談いただき診ると、幸いにもお口の正常構造である場合がほとんどです。

・骨隆起

・舌乳頭

この2つは凹凸し特に舌乳頭は位置によって大きさが違うので、不安に思う方が多いように感じます。

またある日突然できるものではないですが、なかなか普段口腔内をじっくり確認する機会はないので見つけるとびっくりされるようです。

興味があればぜひ調べて、゛鏡でお口の中を観察してみてください。

個別相談へのご案内

診療時間
午前: 9:00~13:00
午後:14:30~18:00
  • ※ △土曜:9:00~17:00
  • ▲日曜:9:00~12:00/13:00~16:00
  • ※ 祝日は休診

047-431-4721

このページの先頭に戻る