噛み合わせについて
2021年02月8日
皆さん、こんにちは!保育士の石野です。
立春を過ぎ、暦の上では春とはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。
体温が下がると免疫力も低下するので、温かくしてお過ごしください。
今回は噛み合わせについて、少しお話をしたいと思います。
皆さんは「噛み合わせ」や「歯並び」が気になったことはありませんか。そもそも、噛み合わせが良くないといわれても、いまいち良し悪しが分からないと思うのではないでしょうか。
歯並びや噛み合わせに問題があることを「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。不正咬合にはいくつかの種類があるので、代表的なものをいくつかご紹介いたします。
◆上の前歯が前方に突き出している、いわゆる「出っ歯」の状態。
◆口を閉じた時、下の歯が上の歯より外側に出ている、いわゆる「受け口」の状態。
◆上下の前歯が噛み合わない状態。(そのため前歯でものが噛み切れない)
◆前歯の間に隙間がある状態。
◆おもに前側の歯並びがでこぼこしている状態。(歯の大きさに対して顎が小さく、スペースが不足している)
実際にはこれらがいくつか複合したものや、一見するとわかりにくいものもあります。
では、なぜ歯並びや噛み合わせに問題が生じてしまうのでしょうか。不正咬合の原因は大きく2つにわけることができます。
- 遺伝的原因…両親から受け継いだ遺伝子によるもの。
- 環境的原因…出生後のさまざまな習癖や環境によるもの。
例えば、「子どもの頃の指しゃぶりや爪噛み」「いつも同じ方で噛んでいる」「口呼吸をしている」「頬杖をつく」などは、環境的要因に当てはまります。何気ない仕草でも、普段から噛み合わせを悪くする習慣になっていることがあるかもしれません。もし心当たりがありましたら、意識して改善してみましょう。
さて、歯並びや噛み合わせに問題があると、どのようなことが起きてしまうのでしょうか。不正咬合が原因で起きる不都合な点をいくつかご紹介いたします。
◆虫歯や歯周病にかかりやすくなる。
◆顎の関節に負担がかかる。
◆咀嚼能率が低下することで、胃腸への負担が大きくなる。
◆姿勢が悪くなり、頭痛や肩こりの原因になる。
◆口元に自信が持てない。
◆発音がうまくできないことがある。
このように、口の中のトラブルや単に見た目が悪いだけでなく、全身の健康にも関わってくるのです。
皆さんご自身やご家族の歯並びや噛み合わせはいかがでしょうか。
気になる方は、まずは「かかりつけ歯科医」に相談してみてはいかかでしょう。もちろん当医院でもお伺いしておりますので、お気軽にお問い合わせください。