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副鼻腔炎は歯に影響がでるの?

2025年09月27日

こんにちは!

歯科医師の村上です。

今日は副鼻腔炎は歯に影響があるの?について書いていこうと思います。

鼻の病気だから歯に影響はでないのでは?と思われがちですが歯に影響がでることもあるんです。

その理由は位置関係にあります。

上の奥歯(特に小臼歯・大臼歯)の根っこは、上顎洞という副鼻腔のすぐ下に位置しています。人によっては根尖(歯の根の先端)が上顎洞の粘膜と非常に近い、あるいは接していることもあります。上顎洞に炎症(副鼻腔炎)が起きると、その炎症が歯の根元や歯ぐきに影響して、歯に痛みや違和感を感じることがあります。特に「噛むと痛い」「歯が浮いた感じがする」などの症状が出ることがあります。

逆に歯の根の炎症(根尖病変など)から上顎洞に炎症が広がり、副鼻腔炎を起こすこともあります。これを「歯性上顎洞炎」といいます。よくある症状は

・奥歯に原因不明の痛みや違和感

・歯の治療をしてもなかなか良くならない痛み

・上顎洞炎と同時に歯の痛みが出たり消えたりする

もし「歯が痛いけど虫歯や歯周病が見つからない」とか「副鼻腔炎と同時に歯が変に痛む」という状況なら、歯性の関わりを疑うと良いです。

歯からくる副鼻腔炎と、副鼻腔炎からくる歯の痛みの見分け方をまとめてみたのでぜひ参考にして下さい!

🦷 歯からくる副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)

⚪︎原因

• 虫歯が神経まで進んで根の先に膿がたまる

• 根の治療後のトラブル

• 親知らずや歯周病

⚪︎特徴的な症状

• 痛む場所が「特定の歯」にはっきりしていることが多い

• 噛むと強く痛む

• 歯ぐきに腫れや膿が出ることがある

• 片側だけの副鼻腔炎になりやすい(両側性は少ない)

🤧 副鼻腔炎からくる歯の痛み

⚪︎原因

• 上顎洞の粘膜が腫れて歯の根を圧迫する

• 炎症が神経に波及して「関連痛」として歯に響く

⚪︎特徴的な症状

• 奥歯が「まとめて」痛む、どの歯が悪いかはっきりしない

• 歯が浮いた感じ、じんわり重い痛み

• 鼻づまり・頭痛・顔の圧迫感を伴うことが多い

• 前かがみになると痛みや重さが増す

• 歯を治療しても改善しない

🔍 見分けのコツ

どの歯か特定できる → 歯の問題の可能性大

歯全体が浮くように痛い/鼻の症状もある → 副鼻腔炎の可能性大

片側の奥歯だけ痛み、副鼻腔炎も片側だけ → 歯が原因の副鼻腔炎の可能性

歯科でレントゲンやCTを撮って 歯根の病変があるか確認し、耳鼻科で副鼻腔の状態をチェック してもらうのが確実だと思われます!

 

 

 

 

 

 

 

 

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