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臨床研修指導歯科医講習会

2026年03月8日

こんにちは!歯科医師の坂牛です。いつのまにか日が長くなりました。卒業式シーズンですね!

晴天に恵まれた三連休、私は講習会を受講するため、東北新幹線「はやぶさ」に乗って宮城県仙台市にある 東北大学 へ行ってきました。

今回参加したのは「臨床研修指導歯科医講習会」です。

歯科医師として日々の診療に携わる中で、若い歯科医師の育成や教育に関わる機会は決して少なくありません。そのため、将来をて、臨床研修制度や指導方法について改めて体系的に学びたいと思い参加しました。

現在、日本では歯科医師免許を取得した後、すぐに独り立ちして診療を行うのではなく、「歯科医師臨床研修制度」に基づき、卒後1年間の臨床研修を受けることが義務付けられています。この制度は、歯科医師として必要な基本的診療能力を身につけ、患者さんに安全で質の高い歯科医療を提供できるようにすることを目的として整備されたものです。歯科医療は専門性が高く、大学で学んだ知識だけでは実際の臨床現場に十分対応できない場面も少なくありません。そのため、卒業後に指導医のもとで実際の診療を経験しながら、総合的な臨床能力を養うことが大切とされています。

臨床研修にはさまざまなプログラムが用意されており、大学病院だけでなく、総合病院、地域の歯科診療所、保健所、介護施設、社会福祉施設など、幅広い施設で研修を受けることができます。こうした多様な環境での経験を通じて、一般歯科診療はもちろんのこと、高齢者歯科、地域医療、チーム医療、医科歯科連携など、現代の歯科医療に求められる幅広い視点を学ぶことができます。臨床研修は、歯科学生が歯科医師として社会へ踏み出す大切な第一歩であり、患者さんと向き合う医療人としての姿勢を身につける非常に重要な期間でもあります。

一方で、研修の質を高めるためには、指導する側の役割も非常に重要です。単に診療を見せたり手技を教えたりするだけでなく、どのようなカリキュラムで教育するのか、どのような学習目標を設定するのか、そして研修医がどこまで成長したのかをどのように評価するのかなど、教育としての体系的な仕組みが必要になります。今回の講習会は、まさにその「指導する側」の視点を学ぶことを目的としたものでした。

講習会ではグループワーク形式のワークショップが多く取り入れられており、参加者同士で意見交換をしながら学びを深めることができました。歯科医師臨床研修制度の基本的な仕組みを改めて理解するとともに、研修内容のソフト面を充実させるための取り組みとして、カリキュラムの立案方法、効果的な学習方略、そして研修医の達成度を適切に評価する方法などについて学びました。教育という観点から歯科医療を見つめ直す貴重な機会となり、普段の診療とはまた違った視点で多くの気づきを得ることができました。

特に印象的だったのは、「良い臨床医が必ずしも良い指導医とは限らない」という言葉です。優れた技術や知識を持っていることはもちろん重要ですが、それをどのように伝え、どのように学びにつなげていくかという教育の視点があってこそ、研修医の成長を支えることができるのだと改めて感じました。指導医には、研修医が主体的に考え、経験から学び、次の診療に活かしていけるような環境を整える役割が求められます。

今回の講習を通して、私自身も将来、後進の育成に積極的に関わっていきたいという思いが強くなりました。歯科医療は日々進歩しており、新しい知識や技術が次々と生まれています。その一方で、医療の本質である「患者さんに寄り添う姿勢」や「安全で質の高い医療を提供する責任」は、世代を超えて受け継いでいかなければならないものです。若い歯科医師が安心して学び、成長できる環境を整えることは、日本全体の歯科医療の質の向上にもつながる重要な取り組みだと思います。

これからも自分自身の臨床技術や知識を磨くことはもちろんですが、今回学んだ教育の視点も大切にしながら、少しずつ後進の育成にも関わっていければと考えています。将来、研修医の先生方と一緒に学び、共に成長していけるような環境づくりに貢献し、日本の歯科医療のさらなる充実に少しでも役立てれば嬉しく思います。

仙台は澄んだ青空が広がる気持ちの良い天気で、学びの合間に街の空気を感じることもできました。充実した三日間の講習を終え、改めて学び続けることの大切さを実感しながら帰路につきました。今回得た知識や経験を、日々の診療や今後の教育活動にしっかりと活かしていきたいと思います。

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