医院ブログ

047-431-4721

キービジュアル

二次カリエスの危険性

2024年10月26日

みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの長岡です!

【二次カリエス】という言葉、皆さんご存知ですか?

【カリエス】とは歯科における専門用語のひとつで、【むし歯】を意味します。

むし歯は一度治しても再度治療が必要になることがあります。

「数年前に治したのにまたむし歯になってると言われた!」という経験はありませんか?

何回も治療を繰り返せばその分自分の歯は失われ、最後は歯を抜かないといけません。

そうなる前に、二次カリエスのリスクを知ってもらい今後に活かしてもらえればと思います。

 

●二次カリエスの原因

二次カリエスには様々な原因があります。
①メンテナンス不足
②接着剤や材料の経年劣化
③材料の種類
④歯ぎしり、食いしばり
詳しくご説明します!

 

●二次カリエスの原因①メンテナンス不足

歯に着く汚れは、実は汚れから細菌が増殖してできた歯垢(しこう)・プラークという細菌です。
細菌がお口の中に残り続けることでむし歯のリスクを上げてしまいます。
歯ブラシだけでは60%くらいしかプラークを落とすことができません。
歯ブラシにプラスして歯間ブラシやフロス、ワンタフトブラシ、洗口液といった補助具を使ってプラークを落とすことでむし歯のリスクを下げることができます。
ただ、自分で落とし切れるプラークにも限界があります。
プラークが硬く固まると歯石(しせき)になります。
そうすると自分で落とすのは困難なため、定期的な歯科医院でのメンテナンスも欠かせません。
歯科医院のメンテナンスではお口全体の汚れを落とすだけでなく、磨き残しのチェックや歯ブラシ・フロスなどの補助具ほ使い方を指導したり、患者さんのお口にあった歯ブラシや歯磨き粉を選んだりもしています。

 

 

●二次カリエスの原因②接着剤や材料の経年劣化

むし歯ではを削ったあとは何かしらの材料で削った部分を補ってあげる必要があります。
材料を歯につける時は必ず接着剤を使います。
材料を着けた歯を長く使えば使うほど、接着剤や材料は劣化していきます。劣化してできた小さな隙間から細菌が入り込み、材料の下でむし歯を作ります。
材料の下でむし歯ができると、付けていた材料を一度すべて取り外さなければなりません。

 

●二次カリエスの原因③材料の種類

保険診療で入れる銀歯は歯よりも硬いです。そのため歯に馴染みにくいです。
長く使っているとだんだんと歯と材料にギャップが生まれてきます。そこから細菌が入り込み材料の下でむし歯を作ります。
今だと保険診療でも白い材料を入れることができます。ですがよく聞くセラミックの陶器のような材料とは異なり、プラスチック樹脂でできている材料です。
プラスチック樹脂は歯よりも柔らかいため、長く使っているとだんだんと削れてきたり、材料が欠けたり割れたりする恐れがあります。
歯に馴染みやすく自分の噛む力に合わせた材料をつけることで、二次カリエスを防ぐことができます。
歯科医院で選んでもらえますのでぜひ相談してみてください。

 

 

●二次カリエスの原因④歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりは無意識にしていることが多いです。
歯ぎしり・食いしばりをすることで歯に必要以上の負担がかかります。
頻度や力のかかり具合にもよりますが、徐々に歯に小さな亀裂が入ったり、歯が欠けたり、割れたりする恐れがあります。
そこから細菌が入り込みむし歯を作ります。
食いしばりは普段生活の中で意識することで改善できます。ですが歯ぎしりは寝ている間にすることが多く、自分の意識では対処することが難しいです。
そういう方は夜寝る時に歯を守るためのマウスピースを付けることがおすすめです。
また、噛む力を弱くするために咬筋や側頭筋に打つボトックス注射も当院ではすすめています。

 

 

どれも定期的に歯科医院に通うことで二次カリエスを早期発見、早期治療が可能です。

 

自分の歯に勝るものはありません。
早めに対処し長く自分の歯を使い、健康な生活を送りましょう!

インプラントは歯周病になるの?

2024年10月18日

みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの髙橋です☺︎

最近は涼しくなる日も増え、外では金木犀の香りがするようになりましたね🌿

今回はインプラントの歯周病についてお話をしていこうと思います。

みなさんはインプラントにも歯周病によく似た病気があることをご存知ですか?
その病気はインプラント周囲炎と呼ばれ、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行するだけでなく、進行速度も非常に速いのが特徴です。 具体的には、天然歯の歯周病と比べて、10~20倍ほどの速度で進行します。
進行速度が速い理由としては、インプラントと天然歯の構造が異なることが挙げられます。
インプラントは失われた歯の部分に歯根に代えて顎骨に埋め込む人工歯根のことをいいます。
歯周病は歯を失う原因1位と言われており、日本人の約80%が罹っていると言われています。
とても恐ろしい病気ですね…

インプラント周囲炎にはインプラントがグラグラ動いたり、骨が大きく溶けるという症状があります。また、はじめにお話したように自覚症状が出にくく、気がついた時には重症化していることもあるので日頃のメインテナンスによる感染予防が重要です!
予防法としては
・インプラントを入れる際、インプラントの周りの骨を増やしたりし、歯磨きしやすい環境を整えておく
・治療後はブラッシングをしっかりと行い、3ヶ月に一度歯科医院で定期的なメインテナンスを受ける
これらがあげられています。
また発症をリスクを高める要因として喫煙や糖尿病、歯ぎしり食いしばりなどの癖がある方も要注意です⚠️

当院ではインプラントを入れられた方に歯科衛生士による定期的なメインテナンスにお越しいただいています。
その先の予防も含め、より良い治療を提供できるよう努めています!
何か気になることやご質問があればお気軽にお尋ねください!

歯冠延長術とは

2024年10月11日

みなさんこんにちは!歯科衛生士の嶋です🦷
気温も下がり、秋の深まりを感じる季節となりましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか?

今回は歯冠延長術についてお話しします。
【歯冠延長術とは】
根っこだけになってしまった歯を残す治療方法です。

みなさん歯を失う原因は何かご存知でしょうか?
虫歯や歯周病、歯の破折です。
一度削ってしまったり、骨が溶けてしまった歯は元の状態に戻すことが出来ません。

上記であげた歯を失う疾患で、抜歯をせずに歯冠延長術で適応できる歯があります。

【適応できる歯】
・虫歯が進行して、歯ぐきから上に出ている部分(歯冠)がほとんどない。
・歯が割れて、歯ぐきの下まで及んでしまった。
※歯科医師がお口の中の状態とレントゲンで診査診断をし、適応できるか判断します。

また、歯が残せるかどうかは見える歯の高さがポイントです。その基準の一つにフェルールという概念があります。

【フェルールとは】
歯ぐきから上の部分で健康な歯質が2㎜以上あれば、健康な歯周組織を獲得できます。健康な歯質があることで咬む力が分散され、歯の根っこが折れるのを防止します。このフェルールを獲得することで、歯の寿命に大きく関わってきます。

当院で歯を残す選択肢として行っている2つの治療方法をご紹介します。

【クラウンレングスニング】
歯ぐきの位置を下げ、歯の根っこを露出させることで歯ぐきより上に歯がある状態をつくります。歯を抜かずに長期安定した被せ物が可能な状態にします。

【エクストルージョン】
歯ぐきに埋もれた歯の根っこの中央部分にフックを装着し、真上からゴムやバネの力で引っ張り上げます。これにより埋もれていた根っこの上部が挺出するため、土台を作成することができるようになります。

長い目でみて、自身の噛める歯があることは何十年後の全身や歯の健康寿命にも大きく影響してきます。

患者様自身の最善の治療選択と長く歯を守っていくためのプランを分かりやすく説明させていただきます。ぜひ当院にご相談ください!

唾液が無いと味が感じられない!?

2024年10月4日

こんにちは!歯科医師の堀井です。

 今回は「唾液と味覚」の関係についてお話します。突然ですが、皆さんは唾液が味覚にどれだけ大切な役割を果たしているかご存知ですか?実は、唾液が無いと味を感じにくくなるんです!その理由について詳しく見ていきましょう。

唾液と味覚の関係

 私たちが食べ物を食べたとき、舌の表面にある味蕾(みらい)が味を感じ取ります。しかし、食べ物の成分だけでは直接味を感じ取ることはできません。ここで重要なのが「唾液」です。唾液は食べ物を舌の上で溶かし、味蕾に成分を届ける役割を果たしているのです。言い換えると、唾液が無ければ食べ物の味が味蕾に届かず、味を感じにくくなってしまいます。

唾液の役割

唾液は、味を感じるためだけでなく、さまざまな大切な役割を果たしています。以下にその主な働きをまとめました。
* 消化の促進:唾液には消化酵素が含まれており、食べ物を分解しやすくします。
* 口腔内の清掃:唾液は細菌を洗い流し、口の中を清潔に保つ役割を果たしています。
* 虫歯予防:唾液の中に含まれる成分が歯を修復し、酸を中和することで虫歯を予防します。

唾液が減少する原因

唾液の分泌が少なくなると、味を感じにくくなるだけでなく、口腔内のトラブルが増える原因にもなります。唾液の分泌が減る主な原因には以下のようなものがあります。
* 加齢
* 薬の副作用
* ストレスや緊張
* 水分不足

もし「口が渇いて味を感じにくい」と感じたら、唾液の分泌を促進するための対策が必要です。

唾液を増やすための工夫
唾液をしっかりと分泌させるためには、いくつかの工夫が効果的です。

1. よく噛む:食事の際によく噛むことで、唾液の分泌が促されます。
2. 水分補給:こまめに水を飲むことで、口腔内の乾燥を防ぎます。
3. ガムを噛む:ガムを噛むことで、唾液の分泌が増えます。特にキシリトール入りのガムは虫歯予防にも効果的です。

まとめ

唾液は、単に口の中を潤すだけでなく、味覚を感じるためにも重要な役割を担っています。唾液の分泌が減ると味を感じにくくなり、口腔内の健康にも影響を与えることがあるので、日頃からしっかりと唾液の分泌を促す工夫を心がけましょう。
もし、口の渇きや味覚の低下を感じたら、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。唾液の分泌が健康の鍵を握っているかもしれません!

個別相談へのご案内

診療時間
午前: 9:00~13:00
午後:14:30~18:00
  • ※ △土曜:9:00~17:00
  • ▲日曜:9:00~12:00/13:00~16:00
  • ※ 祝日は休診

047-431-4721

このページの先頭に戻る