歯冠延長術とは
2024年10月11日
みなさんこんにちは!歯科衛生士の嶋です🦷
気温も下がり、秋の深まりを感じる季節となりましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか?
今回は歯冠延長術についてお話しします。
【歯冠延長術とは】
根っこだけになってしまった歯を残す治療方法です。
みなさん歯を失う原因は何かご存知でしょうか?
虫歯や歯周病、歯の破折です。
一度削ってしまったり、骨が溶けてしまった歯は元の状態に戻すことが出来ません。
上記であげた歯を失う疾患で、抜歯をせずに歯冠延長術で適応できる歯があります。
【適応できる歯】
・虫歯が進行して、歯ぐきから上に出ている部分(歯冠)がほとんどない。
・歯が割れて、歯ぐきの下まで及んでしまった。
※歯科医師がお口の中の状態とレントゲンで診査診断をし、適応できるか判断します。
また、歯が残せるかどうかは見える歯の高さがポイントです。その基準の一つにフェルールという概念があります。
【フェルールとは】
歯ぐきから上の部分で健康な歯質が2㎜以上あれば、健康な歯周組織を獲得できます。健康な歯質があることで咬む力が分散され、歯の根っこが折れるのを防止します。このフェルールを獲得することで、歯の寿命に大きく関わってきます。
当院で歯を残す選択肢として行っている2つの治療方法をご紹介します。
【クラウンレングスニング】
歯ぐきの位置を下げ、歯の根っこを露出させることで歯ぐきより上に歯がある状態をつくります。歯を抜かずに長期安定した被せ物が可能な状態にします。
【エクストルージョン】
歯ぐきに埋もれた歯の根っこの中央部分にフックを装着し、真上からゴムやバネの力で引っ張り上げます。これにより埋もれていた根っこの上部が挺出するため、土台を作成することができるようになります。
長い目でみて、自身の噛める歯があることは何十年後の全身や歯の健康寿命にも大きく影響してきます。
患者様自身の最善の治療選択と長く歯を守っていくためのプランを分かりやすく説明させていただきます。ぜひ当院にご相談ください!