2019年07月31日
こんにちは。歯科医師の上柳です。
暑くなり、いよいよ真夏ですね!
今日は詰め物、被せものの保険治療・自費治療の違いについてお話します。
保険の詰め物や被せものは銀歯、自費の被せものは白いセラミックというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。銀歯は目立って嫌なので、白くてきれいなセラミックを選択するという方も多いと思います。
しかし、保険治療と自費治療ではその材質だけではなく型どりの材料・方法や接着剤の種類など様々な違いがあります。
●材質
よく銀歯といわれる保険治療で使われる金属ですが、実は銀ではなく「金銀パラジウム合金」という金属です。これは金12%、パラジウム20%、銀52%、銅15%、その他1% という金属で構成されています。
日本ではよく歯科治療で使われている金属ですが、金属アレルギーのリスクがあることなどから、実は欧米など海外ではもうほとんど使用されておりません。
自費治療で使う詰め物・被せものは、白いものではセラミックやジルコニア、金属ではゴールドやPGA合金などがあります。
① セラミック:〇透明感があり、見た目が美しい ×強い衝撃で割れる恐れがある
② ジルコニア:〇白く強度が強い ×透明感が少なく、審美性はセラミックに劣る
③ ゴールド、PGA合金:〇強度が強く適合が良い ×金属色で審美性に劣る
歯の種類や噛み合わせ、噛む力の強さによってそれぞれ最適な被せものは異なります。
●型どりの材料
詰め物・被せものを作るためには歯の型どりを行います。
精密で変形の少ない型どり→ぴったりと適合の良い詰め物・被せものに不可欠!
自費診療の場合、保険診療で使う型どり材料より精密で変形の少ない型どりを行うため、シリコンを用います。より精密な型を取り、精密な模型で被せものを作ることで、より適合が良くなり2次虫歯になりにくくなります。
●接着剤
出来上がった詰め物・かぶせものはセメント(接着剤)を使って歯にくっつけます。昔治療した銀歯の下が2次虫歯になってしまったことがある方はいらっしゃるでしょうか。
原因は複数考えられますが、その1つが時間の経過により接着剤が少しずつ溶け出してしまい、その隙間から細菌が侵入することによる2次虫歯です。
長期にわたり安定してしっかりとくっつくセメントを用いることで、詰め物が外れてしまったり、2次虫歯になるリスクを減らすことができます。自費治療では保険診療と比較してより質の良い接着剤を使用することができます。
保険と自費の詰め物・被せものの違いを少しお判りいただけたでしょうか。もちろん自費治療は質が良いものの、健康保険が効かないため高額になるというデメリットもあります。しかし将来のことを考えるとそれを上回るメリットも多くあります。
当院では専門のスタッフが患者様のお口の中の状況や治療法の選択肢について詳しくお話させていただき、治療方針を決めてから治療を進めます。
ご相談はお気軽にスタッフまでお声がけください。
2019年07月24日
皆さんこんにちは!歯科衛生士の吉田です(*^_^*)
今回は保険診療で使われる詰め物、被せ物についてお話します!
虫歯治療における詰め物や被せ物というのは、保険診療でも実施することができます。詰め物は比較的小さな虫歯に対して行われる治療で、被せ物はかなり重症度の高い虫歯に対して行われる治療です。
専門的には詰め物がインレー、被せ物がクラウンと呼ばれています。
▷詰め物(インレー)
①銀色の金属素材
主に奥歯の詰め物として使用される銀色の金属のインレー。
「金銀パラジウム合金」という金属が使用される。
<メリット>
・金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にでも使用できる
・保険適用の場合は安価
<デメリット>
・金属なので見た目が良くない
・時間が経つと金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こす可能性が高い(錆びにくい金属である貴金属は、保険では使えない)
▷被せもの(クラウン)
①硬質レジン(歯科用プラスチック)
<メリット>
・色が歯に似ているので見た目が良い
・金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーがない
・保険適応なので安価
<デメリット>
・時間が経つと変色する(見た目が悪くなってくる)
・強度が強くないので、奥歯など強い力のかかる部位には向かない場合がある
・すり減りやすい
・汚れ(プラーク)が付きやすい
・保険の適応範囲は前歯・犬歯のみで、奥歯には適応されない(ただし、歯科医師が噛み合わせの力に耐えうると判断した場合に限り小臼歯まで可能)
②金属冠(銀歯)
金属冠(銀歯)冠全体が金属で出来ている、いわゆる「銀歯」。保険でクラウン(差し歯)を作る場合には、基本的に前から4番目以降の歯はすべてこの金属冠(銀歯)
<メリット>
・金属なので強度が強く、強い力がかかる部位にでも使用できる
・保険適応なので安価
<デメリット>
・金属なので見た目が良くない
・時間が経つと金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こす可能性がある
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
詰め物、被せ物でお困りの方がいらっしゃいましたら、是非一度当院にてご相談ください!
2019年07月20日
皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。
今回はマイオブレースについてお話します!
お子様の歯並びが心配ではありませんか?
近年ではなんと4人のうち3人に顎の発育に問題があり歯並びが悪いといわれています。歯並びや噛み合わせの原因は遺伝だけではありません。発育不良や口呼吸、べろのクセや指しゃぶり、頬杖、噛みしめなどさまざま考えられます。頬やべろ、唇を含めたお口まわりの筋肉の使い方が顎の発育に大きく影響するのです。
船橋こども歯科ではお口まわりの筋機能トレーニングによるマイオブレースという矯正治療を導入しています。
マイオブレースとは?
お口まわりの筋機能を改善してバランスよく健やかな顎や歯の成長を促すためのシステムです。着脱可能なマイオブレースを装着してトレーニングします。マイオブレースで直接歯を動かすのではなく、筋肉の機能を改善することで結果的に歯や顎、そして顔のバランスを整えていきます。
<適応年齢>
5〜10歳
<マイオブレースの特徴>
・後戻りしない
・歯を抜く必要がない
・べろの位置を安定させ、口呼吸から鼻呼吸へと促す
・正しい飲み込みができるようになる
<使用内容>
・日中1時間と就寝時に装着
・保護者の方と一緒に毎日の自宅でのトレーニング
・月に1回歯科衛生士によるトレーニングの確認と
Drによるお口の中の確認
マイオブレース・アクティビティーズとは?
マイオブレース・アクティビティーズとはお子様専用の教育プログラムを使用し、歯や顎の成長の発達を妨げるお口の習癖を正していくトレーニングです。アクティビティを継続して行っていくと、お口まわりの筋肉が正しく動くようになります。上下左右のバランスが整い、べろや頬、唇の筋肉のバランスも整います。そのためしっかり飲み込むことができるようになり、いつの間にか鼻呼吸ができるようになっています。姿勢も正しくなるので、お口まわりだけでなく全身の健やかな成長にも繋がります。
お子様に「いつも口を開けている」「口呼吸をしている」「飲み込んだ時唇が閉じていない」などの気になる症状がありましたら、お気軽にご相談下さい!
2019年07月14日
皆さんこんにちは!歯科助手の林です!
梅雨の時期に入りましたね、足場の悪い中お越しいただきありがとうございます!
さて!今回は顎顔面矯正についてお話していきたいと思います!
顎顔面矯正とは??
顎顔面矯正を行うお子さんはこのような方が多いそうです
①永久歯が2つ重なって生えてきてしまっている
②永久歯の生える隙間がない
③歯がぐちゃぐちゃに並んでしまっている
④いつもぼーっとして口を開けてしまっている
⑤いつも口呼吸をしている
このようなお子様が非常に増えてきている傾向にあります。
顎骨の小型化と歯の大きさの大型化が同時に存在しているため、小さな顎に大きな歯は並びきらず、ぐちゃぐちゃに生えてきてしまい、歯の生えそろうスペースが足りなくなってきているのです。
その矯正方法とは??
“ハイラックス”(横方向に拡大する装置)や“ファン”(扇状に拡大するための装置)、“バラエティ”といった、「上顎骨急速拡大装置(RME)」という矯正装置を使用して、上顎骨(鼻上顎複合体)の成長の力をコントロールし、立体的に、正しく健康的な成長を促し、あごの骨自体を広げ、正常な姿にもどす事で永久歯が健康に生えそろうためのスペースを作ります。
✩急速拡大装置の特徴
①固定式だからお子様が勝手に外してしまう心配が全くありません!
②歯より内側に装置をつけるためほとんど隠れてしまうので見えて目立つという心配がありません!
③治療期間が半年~1年くらい
④通常の矯正治療より費用の負担が少なく治療費を抑えられることが多い!
急速拡大装置を使用するデメリットとメリットについて
【デメリット】
①一時的に歯並びが悪くなる
②一時的に滑舌が悪くなる
③保護者が1日1回装置を調整する
【メリット】
①永久歯が生えてきた時に並びが悪くなる確率が低い
②上顎が正しく成長するため鼻腔が広がり鼻呼吸がしやすい
③鼻呼吸することによって風邪を引きにくくなる
④いびきが改善されよく眠れるようになる
⑤睡眠時無呼吸が改善される
⑥上顎の成長不足による中耳炎が改善される
⑦姿勢が良くなる
⑧嗅覚が正常に発達する
です!いかがですが??
顎顔面矯正に興味のある方、お子さんの歯並びが気になる方はぜひ!船橋こども歯科に1度いらしてください!お待ちしております。
最後までお読みいただきありがとうございました!
2019年07月7日
皆さんこんにちは!歯科助手の長岡です。
今回はインビザライン矯正についてお話します!
▽インビザライン矯正とは?
インビザライン矯正は、1997年ごろにアメリがで生まれたマウスピース型矯正の一種です。日本では2006年ごろから導入され、全世界では約400万人も治療をしている非常に人気の高い矯正方法です。
インビザライン矯正とは、ワイヤーやブラケットを歯に固定させる矯正治療とは違い、自分で着脱可能なマウスピース型の矯正装置です。インビザラインの特徴は、マウスピースの厚みが薄く、色味はほぼ透明で至近距離でも目立たず、矯正をしているストレスも少ないと言われています。ですので、日々多くの方と接する社会人の方や、人前に立つことの多い方にとって矯正治療へ踏み出すきっかけとなり、多くの方に選ばれています。また、マウスピース矯正の中では、普及率の高い治療方法で、治療に関する研究は現在も行われています。
マウスピース型矯正装着
ワイヤーやブラケットを使用した矯正装置
また、インビザラインはその人専用のマウスピースを1日のお食事などの時間を除いた20時間以上装着することで歯を整えていきます。そのため歯を移動させるためにその人に合った複数のマウスピースを作成します。おおよそ7日〜14日ほどの間隔で新たなマウスピースに交換し歯並びを綺麗にしていきます。場合によってはアタッチメントというデコボコした突起を歯の表面に付け、より一層歯に圧をかけながら動かしていくこともあります。治療期間はおおよそ2年〜3年程です。
▽インビザラインのメリット・デメリット
なぜこんなにもインビザライン矯正が選ばれているか、それはメリットの多さが大きく関係しています。次はインビザライン矯正のメリットとデメリットについてお話します。
メリット
①マウスピースが透明なので目立ちにくい
②全顎矯正だけではなく軽度の歯並びの治療や部分矯正にも対応している
③誤差の少ないマウスピースを作ることができる
④新機能や新素材が導入されるため現在でも進化を続けている
⑤ワイヤー矯正や裏側矯正よりも違和感が少なく会話がしやすい
⑥歯科医院に行かずに自分で取り外しができる
⑦取り外しが可能なため歯磨きがしやすく虫歯になりにくい
⑧他の矯正と比べ痛みが少ない
⑨金属アレルギーを起こす心配がない
と、こんなにもインビザラインのメリットがあります!矯正装置を付けていても目立ちにくく、マウスピース型なので色々と利点の多い矯正治療の方法です。
多くのメリットがあるインビザラインですが、少なからずデメリットもあります。
デメリット
①装着の期間や時間を守らなければ治療計画通りに歯が動かない
②歯の状態によってはインビザライン矯正治療が出来ない場合もある
といったことがあげられます。しかし逆に言えば、このデメリットを乗り越えることが出来れば、インビザライン矯正を行えるということです。
▽インビザライン矯正治療の流れ
最後に当院で行っているインビザライン矯正の治療の流れについてお話します!
①カウンセリング
患者様が感じている歯並びや噛み合わせのお悩みを伺い、改善するための治療の流れやおおよその期間、費用について説明いたします。
②精密検査
先に虫歯や歯周病の治療の必要がないか検査し、治療の必要があれば行います。その後、インビザライン矯正が適応できるのかなどの検査をレントゲン撮影などの資料をとり可能かどうかを診断します。
③歯形をとる
自分専用の矯正装置を作成するための型取りをアイテロエレメントという不快感の少ない機械を用いて行います。
④治療の計画とシミュレーション
これから長期間かけて歯をどのように動かしていくのか緻密な治療計画を立てます。この計画を元にマウスピースを作成します。
⑤矯正開始
専用のマウスピースが出来上がり虫歯や歯周病の治療がひと段落したら矯正治療がスタートします。
⑥定期的に来院
矯正の進捗状況を把握するため、1,2ヶ月に一度通院して頂きます。各治療段階で必要に応じてアタッチメントを取り付けます。
⑦治療完了
最後のマウスピースを装着し終えれば、治療はひとまず完了となります。
⑧保定期間の開始
治療後すぐにマウスピースを外してしまうと歯が後戻りをしてしまいます。ですので、リテーナーという保定装置を付けて頂きます。
このような流れでインビザライン矯正治療を行っています。
矯正治療は長期間が必要な治療になります。その治療の中で、出来るだけストレスを少なく、矯正治療をしてみませんか?
今回こちらをお読み頂き気になった方や質問などございましたら、当院医師、スタッフにお気軽にお申し付けください!
最後までお読み頂きありがとうございました!
2019年07月1日
こんにちは!保育士、受付の伊藤です!
今日は入れ歯の保険と自費についてお話しします!
「入れ歯」といっても種類が多くあり、使用される素材も沢山あります。
保険の入れ歯は、プラスチック素材で作られているため、厚みがでてしまい、お口の中でも違和感を感じがちです。
作製方法が限定されるため、お口にフィットする入れ歯を作ることが難しく、密着度はやや弱くなります。
また、保険の入れ歯は費用が安い分、使える材料が決まっていたり、作る過程に制限があったりと、できることが限られてしまっています。
自費のご負担で行う入れ歯治療は、精密な型取り、噛み合わせまでも考慮した作製方法で、お食事やおしゃべりに困らない、外れにくい入れ歯をお作りすることができます。
入れ歯を作る素材も自由に選ぶことができるため、自然で違和感のない色調、耐久性なども考慮し、お口に負担がかからず長持ちするものを厳選して使うことが可能です。
見た目にも自然な入れ歯、金属が目立たない入れ歯、さまざまな種類の中から、患者さまのご希望に合わせてお選びいただけます。
保険診療に比べて、自費診療は患者様への経済的負担をおかけしてしまいます。
しかし、患者さまのお口の健康と入れ歯への満足度を考えると、保険診療でお作りする入れ歯ではどうしても対応しきれないのが現状です。
「見た目が気になる」
「痛みが我慢できない」
「すぐにはずれてしまう」
患者様の悩みを満足して頂けるレベルで解消させるために、一般的な保険の入れ歯以外にも、効果が実証されている様々な入れ歯を当院はご用意しています。
・ノンクラスプデンチャー
笑ったときに、入れ歯の金属のバネが見えてしまうのが気になる、、、そう感じている方は多いのではないでしょうか。
当院では、金属バネ部分を、歯茎に近い色の樹脂で作ることで目立ちにくくなるノンクラスプデンチャーを推奨しております。
柔らかい樹脂で出来ており、お口にぴったりと装着できるため、従来のような金属による痛みが軽減されます。ぴったりと密着した入れ歯を望まれる方にもお勧めです。
・シリコン義歯
総入れ歯で、噛み締めたときに痛みやゆるみを感じる方にお勧めの入れ歯です。
「生体用シリコン」という特殊な弾性のあるゴム質の素材を、入れ歯の内側に貼ることで痛みを抑えます。
「無痛」入れ歯と呼ぶことができるぐらい痛くなりにくく、体にも安全な素材です。
また、従来までは健康な歯に入れ歯をひっかけるのが主流でした。そのような方法ですと「見た目」が悪いばかりか、入れ歯をひっかけた歯が最終的にはダメになることがありました。
しかし、入れ歯は進化しています。
見た目も機能性も追求したい方には、インプラント技術を入れ歯に応用した「インプラントオーバーデンチャー」と、「BPSデンチャー」をご提案しています。
・インプラントオーバーデンチャー
2~4本のインプラントを埋入し、現在使用している入れ歯をしっかり安定させる治療法です。患者様が自由に取り外しできるためメンテナンスが非常に簡易で、大きな外科手術を必要としないため全身的な負担も少ない治療法です。
・BPSデンチャー
ヨーロッパの技術を駆使して歯があった頃の思い出とともにもう一度しっかりと噛みやすいように、そして自然と笑顔になれるよう、歯科医師と義歯専門歯科技工士立ち会いのもと、納得と満足が得られるまでとことん作り込む丁寧な義歯です。
入れ歯でお困りの方、あるいはご家族の方、お知り合いの方で困っている方がいらっしゃいましたら、是非一度当院にご相談ください!