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意外と怖い!歯ぎしり食いしばり

2023年12月1日

皆さま、こんにちは☀️

歯科衛生士の田中です。

やっと気温が下がり冬を感じる寒さになって来ましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか❄️

服装や温度調節など、どうかお身体に気をつけてお過ごし下さい😌

さて、皆さまは「歯ぎしり」「くいしばり」という言葉を聞いたことがありますか?

言葉自体は耳にしたことがあっても実際に自分はしてしまっているのか、また、それによってどのような影響が出るのかを正しく知っている方は意外と少ないのではないのでしょうか?

今回はこの「歯ぎしり」「くいしばり」について、

①歯ぎしり食いしばりとは

②歯ぎしり食いしばりを自分はしているのか、その簡単な診断方法

③原因

④影響

⑤対策

について細かくお話したいと思います。


①歯ぎしり食いしばりとは

無意識下で、ギリギリと音を立てて歯をすり合わせる行為を指します。これは、一緒に寝ている人に迷惑をかけてしまうだけではなく、ご自身の体にも悪影響を及ぼしてしまう危険な行為です。

また、歯ぎしり食いしばりと聞くと寝ている時のイメージが強いと思いますが、日中でも集中している時など意外と噛み締めてしまっている方が多いようです。

②歯ぎしり食いしばりを自分はしているのか、その簡単な診断方法

○歯の先端が削れている

○寝起きや日中など、顎に力が入り痛い時がある

○ほっぺたの裏側や舌の側面に歯型が付いている

○舌の下にボコッと丸い塊ができている

などなど、、

これらが見られた場合は、就寝中や日中に自分が歯ぎしりや食いしばりをしていないか確認してみましょう。就寝時に関してはご自身での確認は難しいと思うので、同居しているご家族などに確認してみて下さい。

③原因

原因ははっきりとはわかっておりませんが、多くは「ストレス」と「噛み合わせ」と言われております。 また、歯並び・噛み合わせの問題や、合っていない被せ物・詰め物により噛み合わせが安定していない方も、起こりやすいと言われます。

④影響

歯ぎしりや歯の食いしばりによって歯にかかる力は、思っている以上に大きな力です。 歯に力がかかり続けると、歯がすり減ったりヒビが入ったり、力が強いと歯が割れてしまうことも。

歯茎にも悪影響があり、過度な負担がかかることで歯茎が下がってしまったり、歯肉に炎症が起こることもあります。

また、神経がダメージを受けてしみたり痛みが出やすくなったり、歯に力がかかり続けることであごが痛くなったり口が開けづらくなる顎関節症になることもあります。

さらに、食事の時の歯にかかる力は約10〜20kgですが、睡眠中の食いしばりは食事のときの約3倍以上の力がかかっていると言われ、100kg以上もの強い力がかかることも。このような大きな「力」が筋肉を緊張させ、血行不良・睡眠の質の低下・免疫力の低下などを招き、アゴの痛みに始まり、頭痛・肩こり・腰痛などの全身症状につながることもあります。

⑤対策

🌙就寝時🌙

夜間の就寝中に関しては、歯ぎしり食いしばりを改善するうえで最もポピュラーな対策方法は『マウスピース』を使う方法です。 寝ている間にマウスピースを装着して、力のかかり方を修正することで歯やあご守ってくれます。

☀️活動時☀️

正常な口の状態とは、上唇と下唇が接触していても上の歯と下の歯が接触しておらず、2mmの隙間がある状態です。この状態を安静位と呼びます。人間は24時間中、食事の時間を含めても上下の歯が接しているのは18分程度が正常です。日中はこの安静位をご自身で意識することで、無駄な負荷がかかるのを防ぐことができます。

それぞれの原因によって異なる対策方法もあります。

・ストレス→ストレス自体を取り除く

・歯並び、噛み合わせ→矯正治療

・合っていない被せ物、詰め物→治療

など、はっきりした原因がわかるようであれば根本的な部分から改善ができるとより良いですね!

また、咬筋という噛むために使う筋肉に直接「ボトックス注射」を打つことで、筋力を緩めて噛む力自体を弱めるという治療法もあります。

歯ぎしり食いしばりは、自覚がなくても多くの方がしており、読んでいただいた通りお口や身体に多くの悪影響を与える可能性があります。ぜひこの機会にご自身のお口の中にも意識を向けてみて下さい。そして、原因は様々なので何が原因なのか歯医者さんに相談してみてください🦷🧑

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