身体の中で一番細菌が多いのは口腔内!
2024年09月20日
皆さんこんにちは!保育士の奥村です✨
突然ですが、皆さんは『体の中で一番細菌が多い場所』がどこだか知っていますか?
おそらく腸内を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、意外なことに口の中、つまり『口腔内』が一番細菌が多い場所なのです!
私たちの口の中には数百種類以上の細菌が住んでいて、その数はなんと1000億から1兆個にも達します。
毎日歯を磨いているのに、なぜこんなに多くの細菌がいるのか疑問に思うかもしれませんが、実はこれらの細菌は口腔内の健康を守るためにも欠かせない存在です。😊
1 口腔内の細菌の種類とその役割
「口腔内に存在する細菌は、大きく分けると『善玉菌』と『悪玉菌』に分けられます。善玉菌は、口の中の健康を保つ役割を果たしており、細菌同士がバランスよく共存することで、私たちの口腔環境は保たれています。しかし、悪玉菌が増えてしまうと、このバランスが崩れ、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。特に歯垢に含まれるミュータンス菌は、虫歯を引き起こす代表的な悪玉菌の一つです。一方で、口腔内のラクトバチルス菌などの善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑える働きがあり、口の中を健康に保ってくれます。つまり、すべての細菌が悪者というわけではなく、むしろそのバランスが私たちの口腔環境にとって非常に重要です。
2 菌交代現象
菌交代現象とは, 感染症の治療目的で長期に特定の抗菌剤が投与されると, 投与抗菌剤に感受性の細菌のみが死滅し, 耐性菌のみが生き残ると, 常在菌でのバランスが崩れ, 菌交代現象が見られるようになり, さらには生体に病害を及ぼす菌交代症が起こってきます。
3 口腔内の細菌が与える影響
「細菌のバランスが崩れると、口腔内だけでなく、全身に影響が及ぶことがあります。例えば、虫歯や歯周病は単なる口の問題に留まらず、進行すると全身の健康にも影響を与えることがわかっています。歯周病と心臓病や糖尿病との関連性が研究によって明らかになっており、口腔内の悪玉菌が血流を通じて全身に影響を及ぼす可能性があります。つまり、口の健康を保つことは、全身の健康にもつながるのです。
4 口腔内の細菌をコントロールするための方法
ここからは、口腔内の細菌バランスを整え、健康を保つためにはどのようなケアが必要なのか、すぐに実践できる方法をいくつかご紹介します!
・正しい歯磨き
1日2回、最低でも2分間は丁寧に歯を磨きましょう。当院では衛生士が患者さん自身の歯の磨き方の癖をチェックし、正しい磨き方を指導いたします。
・フロスの使用
歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間に詰まった食べ物やプラークを除去するために、フロスをつかいましょう。
・バランスのとれた食事
糖分を多く含む食品は、悪玉菌を増やす原因となります。野菜や乳製品を多く摂り、食事のバランスに気をつけましょう。
・定期的な歯科検診
先生や衛生士からのチェックを定期的に受けることで、早期の虫歯や歯周病を予防できます。初診の方も受け付けておりますのでぜひご相談ください。
口腔内の健康は、毎日のちょっとした習慣で大きく変わります。私たちの体内で最も細菌が多く集まる場所だからこそ、しっかりとケアをして、全身の健康を守りましょう。歯磨きやフロスを取り入れ、これからの毎日をもっと健康に、快適に過ごしましょう。🦷