仮歯ってどれくらい持つの?一生これでも良いの?
2024年09月13日
皆さま、こんにちは☀️
歯科衛生士の田中です。
9月に入ってもまだまだ暑さが続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は歯医者さんで本物の被せ物をつけるまでの『仮歯』について、どれくらいの期間持つものなのか、仮歯と本物の被せ物との違いについて詳しくお話ししていきます。
【仮歯とは?】
仮歯とは、被せ物が入るまでの間、一時的につけておくプラスチックでできた物のことを指します。その名の通り仮の歯として、本物の被せ物が入るまでの間、食事など口の中で活躍する歯のことです。
歯科の業界では『テンポラリー・クラウン』『TeC(テック)』と呼ばれます。
【仮歯の寿命は?】
仮歯の寿命は歯並びや口腔状態によって異なりますが、1ヶ月ほどとされています。
長時間装着してしまうと劣化してしまい、強度が落ちてすり減ってしまうため、いつ壊れてもおかしくない状態になってしまいます。
【仮歯のままじゃダメなの?】
仮歯は、最終的な歯が入る前のつなぎとして使用しているだけなので、1年以上も使い続けることはやめましょう。
セラミックや金属に比べて柔らかい素材でできているため、長期間使用していると、いつの間にか削れてしまうリスクや割れてしまう可能性も。
また表面がザラザラしている材質のため汚れが着きやすかったり、取り外すことを前提に作成されているため歯茎との隙間があるため、虫歯や歯周病の原因にもなりかねません。仮歯と隣接している健康的な歯にまで悪影響を与えてしまう可能性があります。
仮歯をいれたらそのままにするのではなく、なるべく早く治療を受けることをおすすめします。
【仮歯が取れてしまったらどうすれば良いの?】
①仮歯を保管しておく
仮歯が取れてしまった場合は歯科医院で再度付け直すことが可能です。失くしたり捨てたりしないよう、保管しておきましょう。
②仮歯を自分でつけない
仮歯は、歯科医院で仮歯をつける専用のセメントを使用してつけています。違うものでつけてしまうとすぐ取れてしまったり、逆に取ろうとしても外れなくなってしまう可能性もあります。自分ではつけず、必ず歯科医院で治療をしてもらいましょう。
今回は、仮歯の役割や仮歯が外れた場合の対処方法などについて紹介しました。
仮歯の役割については、以下が挙げられます。
- 刺激から守る
- 見た目を良くする
- 最終的な形状を決めやすくなる
- 口腔内を安全に保つ
また、仮歯が外れた場合の対処方法を理解しておくことで、慌てずに適切に対処することにもつながります。
今回紹介したことを参考に、仮歯について理解を深めてみてください。また、他にもわからないこと・気になることがあればスタッフにお気軽にお声がけください!