歯の治療はなぜ一回で終わらないの?
2024年09月6日
こんにちは!歯科衛生士の沖村です🙂
最近はだんだん涼しくなってきましたね!季節の変わり目の体調変化には気をつけましょう🍂
突然ですが皆さん、歯医者の治療ってなぜこんなに回数がかかるんだろう?と感じた事はありませんか?
歯の神経の治療ともなれば、一週間に一回のペースで来て下さいと言われた経験がある方も多いのではないでしょうか?
実はそれにはきちんとした理由があるのです!
今回は、【歯の治療はなぜ一回で終わらないのか?】についてお話ししていきます!
歯の治療で回数がかかる代表として、「歯の神経の治療」があげられます。
〜歯の神経の治療とは〜
歯の根っこの中には、「歯髄」という神経が通っているのですが、その神経がある所まで虫歯が進んでしまうと、虫歯菌によって炎症を起こし神経は死んでしまいます。
そうなった場合死んだ神経を取り除き、炎症を起こしている歯の根っこの中の細菌を綺麗にし神経の代わりとなるものを入れる治療が必要となります。
この根っこの中を綺麗にする治療にとても時間がかかります!
歯の根っこはとても細く基本的には上から見ることしかできないので、歯の根っこの先まできちんと洗浄できるよう慎重に時間をかけて行います。
細菌を綺麗にしたとしても、その日に炎症がサッと引く事はないので炎症を抑えるお薬を歯の根っこの中にいれ、1週間ほど過ごしていただき様子をみます。
これを何回か行う事で炎症が治り、いよいよ神経の代わりとなる薬を入れることで、歯の根っこの治療は終わります。
しかしここで歯の治療は終わりません。
歯の根っこの治療を行うときは、歯の頭の部分をかなり削って行うため根っこの治療が完成しても、歯の形は元に戻っていない状態です。
なので根っこの治療が終了したら、次は歯の形を元の状態にししっかり噛めるように被せ物を作っていく必要があります。
その治療の過程は、
①丈夫になるように、歯の土台を立てる
②土台の形を整える
③型取りをする
④被せ物を作成する
⑤被せ物をつける
と更に治療回数がかかります。
いかがでしたか?
回数がかかってしまう理由はこのように、工程が多い事と、炎症を抑えるのに時間がかかるからが主に挙げられます。
どの工程も手を抜いてしまえば、治療期間は短くする事ができるかもしれませんが、一つ一つ慎重に治療を行って、その歯がこの先長持ちできるよう、私達も最善を尽くしております。
まずは神経まで虫歯が到達してしまう前に、早期発見・早期治療が望ましいですが、もし神経の治療が必要になった際は、根気強く一緒に治療頑張りましょう💪
そして早期発見するためには、メンテナンスに来て下さい🦷