歯周病治療ってどんなものがある?
2024年08月2日
こんにちは!
歯科助手・TCの髙橋です。
あっという間に8月に突入しまだまだ暑い日が続きますが、熱中症対策を行って乗り切りましょう!
さて、今回のブログは歯周病治療についてお話していきます。
みなさんは歯周病とはどんな病気か知っていますか?
30歳以上の成人の約80%がかかっていると言われる歯周病。
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐきや、歯を支える骨などが溶けてしまいます。
歯と歯ぐきの境目の掃除が行き届かないでいると、そこに多くの細菌がたまってしまい、歯ぐきの辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。
さらに進行すると膿がでたり歯が揺れてきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまうとても恐ろしい病気です。
そんな歯周病に関していくつかの質問に答えるだけで自分が歯周病かどうか知ることができます!
1.口臭を指摘された・自分で気になる
2.朝起きたら口の中がネバネバする
3.歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
4.歯肉が赤く腫れてきた
5.歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
6.歯肉を押すと血や膿が出る
7.歯と歯の間に物が詰まりやすい
8.歯が浮いたような気がする
9.歯並びが変わった気がする
10.歯が揺れている気がする
これらの質問に対してチェックが
1~3個ある場合
歯周病の可能性があるため、軽度のうちに 治療を受けた方がいいです◎
4~5個以上の場合
中等度以上に歯周病が進行している可能性 があります。早期に歯周病の治療を受けましょう。
チェックがない場合
チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため1年に1回は歯科検診を受けましょう!
ではそんな歯周病に対しての治療はいったいどんなものがあるでしょう?
大きく分けて2つあります。
1つ目は切除療法です。
歯周ポケットの炎症部分を切開し、歯根についているプラークや炎症部分を除去・切除し、再び汚れが溜まらないように歯周ポケットを浅くする手術です。
手術をすることにより、周りの歯ぐきや歯槽骨(歯を支えている骨)が健康な状態に整いますが、前より歯ぐきが下がり、歯が長く見えてしまうデメリットがあります。
2つ目は再生療法です。
失われた歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織を、人口膜や骨の補填材などを使って再生する手術です。この方法により、従来では抜歯しなければいけなかった歯の多くを残せるようになってきました。
歯周組織を回復させるためには理想の治療法ですが、すべての症例に適応できるわけではなく、また保険適用外の治療となってしまいます。
当院では実際に再生療法を行うときの材料としてエムドゲインなどを使用しています!
エムドゲインとはブタから抽出した組織再生のためのタンパク質です。高度先進医療に含まれ、保険治療の適応ではありませんが、日本での使用承認は得られています。
このように歯周病になってしまった場合でもさまざまな治療方法が生み出されています。
ですがやはり、一番はそうならないことです!
当院では歯周病対策としてさまざまな物品も販売しています。
また歯磨きなどのセルフケア方法も歯科衛生士が分かりやすく丁寧に教えているのでなにか気になることがあれば気軽にご質問ください!