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医科歯科連携について

2022年05月17日

こんにちは、歯科医師の飯田です

今回は医科歯科連携について説明していきます。

前回に引き続きお口の中と全身との関連が多くあります。

まず初めに、みなさまは病気になる前に通うことのある病院があることをご存じですか?

病院なんて病気や体調が悪い時しか行かないですよね?

しかし歯科医院は病気になる前に病気にならないように通うことのできる医院なんです!!

歯科医院で行う歯周病治療はみなさま方がお口のなかの健康を損なわないためのものです。医科では病気になってからしか行かないため、予防や早期発見が難しいそうです。歯科に来ていただいた方に全身の健康を知ることのきっかけになればと思います。そのための医科歯科連携でもあります。

 

医科歯科連携とは、大きい病院で手術の前後のお口の中の管理を歯科医師が行うことや町の診療所の医科と歯科が一人の患者さんの健康を、手を取り合って保とうとすることです。

 

具体的には、歯科は口腔内の疾患の早期発見や誤嚥性肺炎を予防するにあたり、大きな役割を果たします。また近年、口腔内細菌と、糖尿病や虚血性疾患など全身疾患との関連も解明され始めました。がんの治療前の歯科治療やケアは、がんの手術による傷口の感染や抗がん剤・放射線治療で起こる口腔内のトラブルを予防し症状を軽減するとされ、さらなる歯科の可能性も模索されています。

医科歯科の連携による治療は、薬の使用量や入院日数の削減、さらには医療費の抑制にもつながっていきます。

 

また医科歯科連携はいろいろな病気に関連します。

・糖尿病

歯周病かもしれないと歯科に来ていただいた方が歯周病の治療を行っても著しく改善されない時、糖尿病があるかもしれません。歯科から医科に紹介することで本人は気が付かない病気が歯科への受診で早期に見つけることができます。さらに糖尿病の方が歯科を受診することで糖尿病が良くなることも研究で結果が出てます。

・妊娠中の早産

妊娠中は、つわりにより十分に歯磨きが行えず、磨き残しにより、歯肉の炎症が起こりやすく、歯周病になる人が多くなります。

 さらに、妊婦が歯周病になると、早産となるリスクが高まるといわれています。これは、歯周病の炎症によりサイトカイン(炎症によって増える物質)が増加し、プロスタグランジン(子宮の収縮などに関わる物質)などが分泌され、胎盤に影響するためと考えられています。歯科を受診し、口腔内をきれいにすることで早産のリスクを下げることになります。

このように医科と歯科が連携することでたくさんのメリットがあります。今はまだ連携しているところは多いとは言えませんがもっと増えていき皆様の健康が損なわれないようにしていければと思います。

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