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虫歯になる理由について

2023年08月5日

虫歯になる原因について

こんにちは、歯科医師の飯田です。今回は虫歯になる原因についてお話ししていきたいと思います。
まず、虫歯はどうやってできるのでしょう?
よく聞くのは、甘いものを食べると虫歯になる、歯を磨かないと虫歯になると言うことを聞くと思います。しかし、甘いものばっかり食べてるのに虫歯がない人や歯を全然磨かないのに虫歯がない人など聞いたことがあると思います。
なぜなのでしょうか?
まずは、虫歯になるリスクについてお話ししていきます。虫歯になりやすさを知るにはまずカリエスリスクテストといって虫歯のなりやすさを測るものがあります。
このテストの項目として、唾液緩衝能、ミュータンス菌の数、ラクトバチラス菌の数、飲食回数、プラーク蓄積量、フッ素の使用状況、虫歯の経験、唾液の質と量があります。
〈唾液緩衝能〉
唾液には、酸を中和する能力があります。ご飯を食べたりすると、お口の中は酸性に傾きます。これを中性に戻すことが唾液の役割として、とても重要なことです。ずっとお口の中が酸性だと、歯は溶けて、虫歯になりやすくやってしまうのです
〈ミュータンス菌の数〉
お口の中にはたくさんの細菌がいますが、その中でもミュータンス菌と言われる菌は、甘いものを食べると、お口の中を酸性に傾ける作用があること歯の表面にくっ付くと言うことができます。
〈ラクトバチラス菌の数〉
お口の中を酸性に傾ける力が強く、古い被せ物や詰め物に多く存在し2回目の虫歯を作るのに関与すると言われてます。
〈飲食回数〉
食事が終わったあと30分はお口の中が酸性に傾くと言われています。唾液の緩衝能によって酸性から中性に変わっていきます。なので歯ブラシのベストタイミングは食後30分と言われています。
〈プラーク蓄積量〉
プラークとは細菌が塊となって残っているものを言います。プラークがあればあるほどお口の中の細菌数が多いのでその分酸を産生する力が強くなります。
〈フッ素の使用状況〉
フッ素の使用により、歯を溶かすための酸への抵抗力が強くなります。日頃からフッ素配合の物を使っているのか使っていないのかで虫歯への強さが変わります。
〈虫歯の経験〉
今まで虫歯になっていたり、歯を抜いていたりなど今までの虫歯歴についでになります。今までになりやすい方は、これからもなりやすいので注意が必要です。
〈唾液の質と量〉
唾液の緩衝能などが強くても量が少ない、殺菌作用が弱いなど唾液としての量や質が悪いと虫歯としてのリスクが上がります。
このように虫歯のリスクとなるものはたくさんあります。虫歯の起こす主な原因は細菌、食べ物、歯と唾液の抵抗性、そして時間が関係してるといわれています。詳しく分けるとこんなにいろんな種類があるんですね。
最初に話していた甘いもが好きな人でも他のリスクが低ければなりにくいですし、しっかり磨いていても、他のリスクが高い人は虫歯になりやすい人もいます。
なので今の自分のカリエスリスクに興味がある方は一度当院で検査をしてみてはいかがでしょうか?
そして一番虫歯リスクを下げるのはやはり歯磨きなので、定期的なメンテナンスはとても重要になりまね。
そして次回は虫歯予防のフッ化物についてになります。今日も出てきましたが、虫歯予防にとても重要なのでお楽しみお待ちください。

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