医院ブログ

047-431-4721

キービジュアル

虫歯になりやすい人は歯周病になりにくい?

2024年12月20日

こんにちは。歯科医師の堀井です。

今回は虫歯と歯周病の病因論についてのお話になります。

病因論とは、なぜその病気が起こるのかの原因やメカニズムを究明する学問です。

皆さん虫歯の治療をして治ったと言われても、またすぐに虫歯になってしまった経験や

ぜんぜん歯科医院に通ってないのに虫歯で困ってないと聞いたこともあると思います。

またほとんど自覚症状がないのに歯周病と言われたことがある方も多いと思います。

う蝕(虫歯)も歯周病も感染症ですが、お口の中に棲み着いた常在菌による感染症なので、

病原菌に感染したからといってすぐに発症するものではありません。

また常在菌を完全に取り除くことはできないので、歯を守るためにはう蝕や歯周病の原因の菌を上手にコントロールしていく必要があります。

私たちのほとんどは歯周病原性細菌を持っていますが必ずしも歯周病を発症するわけではありません。

いままでの病因論の進化により、歯周病の治療の目的は、「細菌を 0 にする」というわけではないと分かってきました。

抗菌薬で常在菌を完全に除菌することはできないし、常在菌を無くそうとしてはいけません。

では虫歯は削って詰めたら治るのでしょうか?

それは思い違いです。

2000年にFDI(国際歯科連盟)から「削れば削るほど歯の寿命は短くなる」と発表されました。

虫歯と歯周病の病因はバイオフィルム(プラーク)です。口腔からバイオフィルムをなくすことはできません。

そして、虫歯と歯周病の原因菌は常在菌です。常在菌を追い出すことはできません。

そのため虫歯と歯周病が完治することはありません。

虫歯と歯周病の原因となるプラーク、バイオフィルムは歯茎の縁より上と下で縁上バイオフィルム(プラーク)と

縁下バイオフィルム(プラーク)の二つに分けられます。

このふたつのバイオフィルムの中には全く異なる細菌たちが棲んでいます。

縁上バイオフィルムにはう蝕原因菌、縁下バイオフィルムには歯周病原因菌がいます。

歯肉縁上にはミュータンス連鎖球菌などの好気性菌がいて発酵性糖質(ショ糖、ブドウ糖、果糖、調理デンプンなど)を代謝し、酸を産生します。バイオフィルムのpHは弱酸性です。

歯肉縁下には嫌気性菌彼がいます。歯周組織由来のタンパク質を主食とし、歯周ポケット内のpHは7.5〜9.0でアルカリ性となります。

縁上バイオフィルムの細菌は、う蝕は起こすが歯周炎は起こしません(歯肉炎は起こす)。

縁下バイオフィルムの細菌は、酸を産生しないのでう蝕は起こしません。

酸素と酸性を好む縁上細菌は、歯肉縁下(酸素が乏しくアルカリ性)に侵入しないし、縁下細菌も縁上には移行しません。

なのでう蝕と歯周炎は、別のところに住む菌が原因で起こります。

う蝕は縁上の酸産生菌が発酵性糖質を代謝して酸を作り、歯を溶かす方向にお口の中のバランスが傾いて起こります。

なのでう蝕の治療は歯を溶かす原因菌を減らして、歯に悪い食生活を改善することが必要です。

歯周炎は歯茎の中の歯周病原菌が原因で進行します。

歯茎に炎症が起きると内側からからの出血により、歯周病菌にとって必須栄養素である鉄分とタンパク質が供給され、

バイオフィルムの病原性が大幅に高まります。

進行を抑えるためには、細菌に供給される栄養を絶つことが重要です。

ブラッシング指導などの歯周基本治療により歯周ポケット内の細菌量が減少すれば、ポケット内の潰瘍面が修復し出血が止まります。

これにより、バイオフィルムの病原性は大幅に低下し歯周炎は改善します。

以上のように虫歯と歯周病は別の病因なので、患者さんの年齢とお口の中の状態に応じて、オーダメイドでう蝕、歯周病それぞれのリスクを判定することが歯を守る上で大事になります。

 

出典 No.232 2019年3月13日発行

予防歯科で防ぎ守る! ‐ポスト平成の歯科医療‐

https://www.dental-plaza.com/academic/dmr/no232/#content05

メインテナンスに通う重要性とは?

2024年12月13日

こんにちは!歯科医師の津田です!

もうすぐクリスマスですね🎄

今年は平日ですね!わたしは診療もありますがケーキを食べたり楽しむ予定です☺️みなさんもよいクリスマスを!

今回は歯のメインテナンスについてのお話です。

まずメインテナンスとは、歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです🦷🪥

実は日本人の約80%が歯周病患者もしくは歯周病予備軍と言われています。

さらに自分が歯周病だとは自覚しているのは約20%だそうです。

歯周病は歯と歯肉の間が清掃不良で細菌が停滞することにより歯肉や骨が下がります。

しかし痛みなどの症状が出ないことが多く、歯周病は気付かぬうちに静かに進行していきます。

そのためむし歯治療などが終わった後は油断せずに約3ヶ月ごとのメインテナンスでの受診をお勧めしております。

歯周病を予防するにはまずご自身の毎日のブラッシングが大切です🪥

ただ歯磨きで落とせる汚れは全体の60%ほどといわれています。フロスを使っても80%ほどで、なかなか100%の汚れを自分で落とせません。

そのためしっかり全体の汚れを落とすためには歯科医院で専門的な器具で歯と歯肉の間の汚れや歯石を除去することが必要です。

当院でのメインテナンスの内容は主に

◯口腔内診査

→拡大鏡を使って新しくむし歯ができていないかチェックしたり、定期的にレントゲン写真を撮影してむし歯や歯周病の状態をチェックします。

◯スケーリング、SRP

→磨き残しでできた歯石をとります。

歯石があると細菌が繁殖し歯周病が進みます。

◯PMTC

→専用の器具で歯の表面を滑沢化させて細菌が付きづらいようにします。

◯ブラッシング指導

→おすすめの歯ブラシを処方したり、患者さんの口腔内に合った磨き方をアドバイスします。

歯周病が進むと骨を再生させるのは困難です。

歯科医師も歯周病で溶けてしまった骨を再生させられるようにオペの練習をしたり日々研鑽を積んでおりますが治療には限界があります。

元通りに戻すことはなかなか難しいです。

また歯周病が進み、歯を抜くことになるとインプラントや入れ歯になりますが、やはり自分の歯で噛む感覚は取り戻すことはできません。

そのため定期的なメインテナンスで歯周病が進行しないように予防することが重要です。

30〜40分の時間でメインテナンスする歯科医院が多いかなと思いますが当院では1時間の時間をとり、しっかり全体をメインテナンスしています。

歯科衛生士がメインテナンスを主に行いますが、当院の歯科衛生士は月1回、衛生士研修を受けたりセミナーに行ったりと日々患者さんの歯周病を食い止められるように知識、技術を身につけております。

歯周病で困ったことがあれば、歯科医師だけでなく日々メインテナンスしている歯科衛生士にもお気軽にご相談ください😊

お待ちしております。

メインテナンスで口腔内写真を撮る理由は?

2024年12月6日

こんにちは!保育士の奥村です!☺️

歯科医院で歯周病のメインテナンス中にお口の写真を撮影することにはたくさん理由があります。

1. 記録の保持

口腔内写真を撮影することで、患者さんの歯や歯茎の状態を正確に記録できます。これにより、次回の来院時に状態の比較がしやすくなり、治療やメインテナンスの進捗を確認できます。

2. 問題の早期発見

歯石の蓄積や歯周病、虫歯の初期症状など、肉眼では見落としがちな部分も写真で確認できます。これにより、治療が必要な箇所を早期に発見しやすくなります。

3. 患者さんへの説明

写真を用いることで、患者さんに口腔内の状態を視覚的に説明できます。たとえば、
• 歯石のつき方
• 磨き残し
• 歯茎の腫れ具合
• 歯の摩耗やひび割れ

を直接見てもらえるので、患者さんの理解が深まり、治療やセルフケアへの意識向上につながります。

4. 治療計画のための資料

治療計画の作成時にも、口腔内写真は重要な資料となります。特に矯正治療やインプラント治療のような長期的な治療では、初期状態の記録が必要です。

5. 口腔内の状況の共有

歯科医師や歯科衛生士、助手間で患者さんの状態を共有する際に、写真があれば正確な情報を基に話し合いができます。治療ミスを防ぐことにもつながります。

当院では、患者さま一人ひとりのお口の健康をしっかりサポートするため、必要に応じて口腔内写真の撮影を行っています。もちろん、撮影前には丁寧に説明し、患者さまの同意をいただいた上で行いますのでご安心ください。

これからも、みなさまのお口の健康を守るお手伝いをしていきます!
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。🦷

歯科と医科が連携を取り合うのはなぜ?

2024年11月22日

気温がぐんと下がり、鼻水や咳をしている方が増えてきましたが皆さんお身体の状態はいかがですか?

皆さんこんにちは!歯科衛生士の沖村です!

寒くなってきて、風邪や感染症にかかる方が増えてくる季節となりましたが、実は身体の健康状態と口の状態が深く関係しているのを皆さんご存知ですか?

全身的に体が不健康だと口の中も不健康になりやすいですし、逆も然りです。

当院では、皆さんのかかってる全身疾患やお身体のことについてお伺いし、かかりつけ医と連携を取ったり、こちらから医科を勧めたりという【医科歯科連携】を積極的に行っています!

今回はなぜ、医科と歯科の連携を取らなくてはいけないのかをお話していきます。

①歯周病と全身疾患の関係

歯周病にかかっていると、歯周病の菌が歯茎の血管から全身へと送り込まれ、菌が全身を周ります。

歯周病の菌が各身体の場所で悪さをし、認知症や心筋梗塞、動脈硬化などを引き起こすと言われています。

また、糖尿病は歯周病と相互に関係しているため、どちらかの治療が上手くいっていないと、片方も悪くなってしまうといわれています…。

そのため歯周病の治療をしていても中々治らないなと思っていたら、実は糖尿病にかかっていた!なんて事もあります。

なので歯周病を治療する上で、患者様の身体の状態を知る事も大事ですし、お医者さんにも口の中の状態を知っていただき、全身的にアプローチして治療をすることが大事です。

この他にも関係している疾患は沢山あります。歯周病と全身疾患の関係についての内容は、当院のブログでも詳しく紹介しているためそちらをお読み下さい!

②飲んでいるお薬の副作用

どの薬にも、【副作用】が存在します。

お身体を健康にするためには必要なお薬ですが、唾液が出づらくなり乾燥しやすくなったり、歯茎が盛り上がってしまったりと、口の中に影響がでるお薬もあります。

上記の様な症状がでると、歯周病や虫歯のリスクがとても高くなってしまうので、更にお口の中の管理が重要となってくるので、私たち歯科でも知っておきたい情報となります。

また飲んでるお薬によっては、抜歯や外科処置を行う際気をつけなければいけない場合があるのでかかりつけ医と情報を共有し、身体に考慮した上で歯の治療を行っていく必要があります。

いかがでしたでしょうか?

このように全身と口は密接に関係しており、患者様が健康になるよう、医科と歯科が連携を行い全身的にアプローチをしていく必要があります!

なので、ぜひ歯医者に来た際は口だけではなくお身体の変化や現状を教えてください💪

親知らずは抜いた方がいいの?

2024年11月15日

こんにちは、歯科医師の飯田です。

今回は親知らずは抜いた方がいいの?についてお話ししていきます。

昔の人は麻酔もない頃に親知らずを抜いていたのでしょうか?

まずは昔の人は歯を抜く時に麻酔をせず叩いて抜くや引っ張って抜くなどを行い、そのあと痛みを和らげるものを紙で包み歯を抜いたところに入れたりしていたそうです。

今よりも歯医者が苦手な人が多くいたのではないでしょうか。

ただ、昔の人は今よりも顎が大きかったので親知らずはしっかり生えている人が多かったのです。

今では硬いものを噛む事が少なくなるにつれ顎の発達が弱くなり顎自身が小さくなっています。

それを裏付ける研究があり、とある国の歯並びがずっといいとされている部族がいたのですがその部族の子供が現代の食べ物がある町で生まれて食生活をすると歯並びが悪くなったそうです。

 

歯並びが悪くなる理由が現代食の軟化による顎の発達が弱くなるためです。

そのため親知らずが生える位置がなく斜めに生えるしかなく、抜かなくては行けない親知らずになってきているのです。

と言うことは親知らずは必ず抜くのではなく、親知らずがしっかり生えてないまたは生えてる事で他の歯の邪魔になっている時に抜かなくては行けないのです。

例えば親知らずの一個前までの歯の歯ブラシがやりずらい事で虫歯や歯周病になりやすい

親知らずが斜めに生えてきて前のはとの間に虫歯ができている、横に生えていて歯ブラシが届かないところで炎症が起きてしまっているなどが抜く理由となります。

 

逆に親知らずがあると有利になる場合もあります。

例えば移植や歯髄再生療法などが挙げられます。

移植は6番目の歯や7番目の歯が虫歯や破折などで残さないときに、そこに移植として親知らずを持ってきます。この時は親知らずの状態や移植先の状態でも変わってくるのでしっかりとした検査が必要になります。根っこの形などではできないこともあります。

歯髄再生療法は親知らずの幹細胞というものから再生します。今だと保存と管理などを行う骨髄細胞バンクなんてものも存在いたします。

親知らずは他の歯を虫歯にしたりすることもあれば他の歯の代わりに使うこともあったりするのでしっかりと検査や診断するのが大事なので何かあれば当院まで相談にきていただければと思います!

お口の型取り、色んな種類があるんです!

2024年11月8日

こんにちは!

歯科衛生士の阿部です!

今回は、お口の型取りの種類についてお話しさせていただきます😊

皆さんは型取りで、おえっとなったことはありますか?

私は、型取りは大の苦手で、よし!やるぞ!!!と気持ちを構えるぐらい苦手です😅

型取りの種類は大きく分けて3種類あります!

●アルジネート印象材

●シリコン印象材

●光学スキャナー

まずは、アルジネート印象材について説明させていただきます。

この材料は、銀歯の被せ物や矯正をされた方は経験があるのではないでしょうか?

主用途:概形印象

主成分:アルギン酸塩

ポイント:・精密印象には使用しない

    ・寒天と一緒に使うことで精密印象が

     とれる

2つ目は、シリコン印象材についてです。

この材料は自費の白い被せ物や入れ歯などに使われます。

基本的に、自由診療に使われることが多いです。

主用途:精密印象

主成分:縮合型シリコーン・付加型シリコーン

ポイント:無味無臭

《アルジネート印象材とシリコン印象材のデメリット》

・印象材が固まるまで時間がかかる

・嘔吐反射(口に異物が入った際に「おえっ」となる生理的反応)が強い患者さんは苦しい

・型取りを失敗してしまうと、再度型取りをする必要があり患者さんの負担が増える

・型取りした模型が現物のみになるで、破損や紛失のリスクがある

3つ目は、光学スキャナーについてです。

こちらを使ったことのある方はまだ少ないのではないのでしょうか?

歯科医院によって、あるところとないところがあります。

口腔内スキャナー(IOS)と呼ばれるカメラで口の中を撮影し、歯や歯茎の形状をデジタルデータとして取得する歯の型取り方法です。

《メリット》

・嘔吐反射の心配がない

・患者さんの不快感軽減

・精度が高く再現性がある

・デジタルデータの即時利用が可能

などがあげられます。

《デメリット》

・開口量が少ないと奥歯をスキャンするのが難しい場合がある

・嘔吐反射が強い方だと苦しい可能性がある

基本的にこちらで使うのは、矯正・被せ物・インプラントなどに使われます。

当院は、光学スキャナーを導入しているので、型取りに関して何か分からないことがありましたら、遠慮なく当院歯科医師や歯科衛生士までお尋ねください!

シェードについて

2024年11月1日

こんにちは!

歯科助手の長岡です。

今回はシェードについてお話しさせていただきます😊

突然ですが、皆さんウェディングドレスの色は一発で決められますか?

写真で見た時は良かったけど、実際に着てみたら想像していた色味と違った…

屋内で見たら意外と色味が暗かった…

そうならない為に、試着をする方が圧倒的に多いかと思います。

歯も同じで、せっかく作った被せ物の色がなんか合わない…とならないように、被せ物を作る際に歯の色合わせを行います。

皆さんシェードという言葉は聞いた事がありますか?

歯科で言うシェードとは歯の色味の事を指します。

また、シェードガイドとは、ホワイトニングの際や詰め物・被せ物をする際に使用する歯の色見本で、歯の色味、明るさを一覧にしたものです。

例えば、歯の被せ物をつくるときに隣接する歯との色の差が大きく出ないよう、シェードガイドと、患者様の歯の色味を比較しながら被せ物の色を決めていきます。

シェードガイドにおける歯の色は、

・赤系のA

黄色系のB

・灰色系のC

・焦げ茶系のD

の四つの色味に分けられ、アルファベットの後に続く番号が高いほど色が濃くなります。

こう見ると沢山の色味がありますね😳

歯を修復する際、天然歯とセラミックでは物性自体が違うものなので、全く同じ色に合わせるのはなかなか至難の業です。

なるべく忠実に再現し自然感のある歯に復元してあげないと、他の自分の歯と見比べて色味が合わず、浮いて見えて結果的に審美性に欠けることになってしまいます。

咬める事、発音しやすい事、そういった機能も大切ですがそれと同時に審美性、美しさも大切ですよね✨

白い詰め物や被せ物を作る際には、多くの場合は隣の歯の色に合わせて馴染むように作成する場合が多いですが、今後ホワイトニングをご希望される場合は、より明るい色味をオススメさせて頂く事もあります。

当院は月間50症例以上セラミック治療を手掛けており、その豊富な知識と技術力を活かしてあらゆるニーズにお応えします!

「なるべく安い費用で治療したい」「お金がかかってもきれいな口元を追求したい」等、治療方針についてのご相談もしっかりお時間をとって行っております。

型取りを必要とする白い詰め物や被せ物は長く使って頂く物ですので、是非納得頂けるまでスタッフにご相談下さい!

二次カリエスの危険性

2024年10月26日

みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの長岡です!

【二次カリエス】という言葉、皆さんご存知ですか?

【カリエス】とは歯科における専門用語のひとつで、【むし歯】を意味します。

むし歯は一度治しても再度治療が必要になることがあります。

「数年前に治したのにまたむし歯になってると言われた!」という経験はありませんか?

何回も治療を繰り返せばその分自分の歯は失われ、最後は歯を抜かないといけません。

そうなる前に、二次カリエスのリスクを知ってもらい今後に活かしてもらえればと思います。

 

●二次カリエスの原因

二次カリエスには様々な原因があります。
①メンテナンス不足
②接着剤や材料の経年劣化
③材料の種類
④歯ぎしり、食いしばり
詳しくご説明します!

 

●二次カリエスの原因①メンテナンス不足

歯に着く汚れは、実は汚れから細菌が増殖してできた歯垢(しこう)・プラークという細菌です。
細菌がお口の中に残り続けることでむし歯のリスクを上げてしまいます。
歯ブラシだけでは60%くらいしかプラークを落とすことができません。
歯ブラシにプラスして歯間ブラシやフロス、ワンタフトブラシ、洗口液といった補助具を使ってプラークを落とすことでむし歯のリスクを下げることができます。
ただ、自分で落とし切れるプラークにも限界があります。
プラークが硬く固まると歯石(しせき)になります。
そうすると自分で落とすのは困難なため、定期的な歯科医院でのメンテナンスも欠かせません。
歯科医院のメンテナンスではお口全体の汚れを落とすだけでなく、磨き残しのチェックや歯ブラシ・フロスなどの補助具ほ使い方を指導したり、患者さんのお口にあった歯ブラシや歯磨き粉を選んだりもしています。

 

 

●二次カリエスの原因②接着剤や材料の経年劣化

むし歯ではを削ったあとは何かしらの材料で削った部分を補ってあげる必要があります。
材料を歯につける時は必ず接着剤を使います。
材料を着けた歯を長く使えば使うほど、接着剤や材料は劣化していきます。劣化してできた小さな隙間から細菌が入り込み、材料の下でむし歯を作ります。
材料の下でむし歯ができると、付けていた材料を一度すべて取り外さなければなりません。

 

●二次カリエスの原因③材料の種類

保険診療で入れる銀歯は歯よりも硬いです。そのため歯に馴染みにくいです。
長く使っているとだんだんと歯と材料にギャップが生まれてきます。そこから細菌が入り込み材料の下でむし歯を作ります。
今だと保険診療でも白い材料を入れることができます。ですがよく聞くセラミックの陶器のような材料とは異なり、プラスチック樹脂でできている材料です。
プラスチック樹脂は歯よりも柔らかいため、長く使っているとだんだんと削れてきたり、材料が欠けたり割れたりする恐れがあります。
歯に馴染みやすく自分の噛む力に合わせた材料をつけることで、二次カリエスを防ぐことができます。
歯科医院で選んでもらえますのでぜひ相談してみてください。

 

 

●二次カリエスの原因④歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりは無意識にしていることが多いです。
歯ぎしり・食いしばりをすることで歯に必要以上の負担がかかります。
頻度や力のかかり具合にもよりますが、徐々に歯に小さな亀裂が入ったり、歯が欠けたり、割れたりする恐れがあります。
そこから細菌が入り込みむし歯を作ります。
食いしばりは普段生活の中で意識することで改善できます。ですが歯ぎしりは寝ている間にすることが多く、自分の意識では対処することが難しいです。
そういう方は夜寝る時に歯を守るためのマウスピースを付けることがおすすめです。
また、噛む力を弱くするために咬筋や側頭筋に打つボトックス注射も当院ではすすめています。

 

 

どれも定期的に歯科医院に通うことで二次カリエスを早期発見、早期治療が可能です。

 

自分の歯に勝るものはありません。
早めに対処し長く自分の歯を使い、健康な生活を送りましょう!

インプラントは歯周病になるの?

2024年10月18日

みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの髙橋です☺︎

最近は涼しくなる日も増え、外では金木犀の香りがするようになりましたね🌿

今回はインプラントの歯周病についてお話をしていこうと思います。

みなさんはインプラントにも歯周病によく似た病気があることをご存知ですか?
その病気はインプラント周囲炎と呼ばれ、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行するだけでなく、進行速度も非常に速いのが特徴です。 具体的には、天然歯の歯周病と比べて、10~20倍ほどの速度で進行します。
進行速度が速い理由としては、インプラントと天然歯の構造が異なることが挙げられます。
インプラントは失われた歯の部分に歯根に代えて顎骨に埋め込む人工歯根のことをいいます。
歯周病は歯を失う原因1位と言われており、日本人の約80%が罹っていると言われています。
とても恐ろしい病気ですね…

インプラント周囲炎にはインプラントがグラグラ動いたり、骨が大きく溶けるという症状があります。また、はじめにお話したように自覚症状が出にくく、気がついた時には重症化していることもあるので日頃のメインテナンスによる感染予防が重要です!
予防法としては
・インプラントを入れる際、インプラントの周りの骨を増やしたりし、歯磨きしやすい環境を整えておく
・治療後はブラッシングをしっかりと行い、3ヶ月に一度歯科医院で定期的なメインテナンスを受ける
これらがあげられています。
また発症をリスクを高める要因として喫煙や糖尿病、歯ぎしり食いしばりなどの癖がある方も要注意です⚠️

当院ではインプラントを入れられた方に歯科衛生士による定期的なメインテナンスにお越しいただいています。
その先の予防も含め、より良い治療を提供できるよう努めています!
何か気になることやご質問があればお気軽にお尋ねください!

8029運動について

2024年09月27日

こんにちは!歯科医師の津田です!

少し涼しくなってきましたね🍁

食欲の秋が近づいてきていて嬉しいです😋🌰🍠🍇

突然ですが、8029運動はご存知ですか?

千葉ロッテマリーンズファンなら一度は見たことあるかもしれません⚾️🖤こんな広告があります。

 

歯の運動でいうと8020運動は有名ですよね!8020運動は80歳で20本以上歯を残しましょうという運動です。こちらは1989年から取り組み始め、現在は50%以上達成しています。

8029運動とは千葉県歯科医師会が提案する「いつまでも元気でいられるように」と、8029(ハチマル肉)にして「80歳になってもお肉を始めとした良質なタンパク質を食べることで介護いらずの元気な高齢者を増やしていこう」という取り組みです。

8020運動に加えて「オーラルフレイル対策」として8029運動を取り組み始めました。

オーラルフレイルとは、お口の機能が衰えのことをいいます。

症状としては、

「噛めない」「むせる、食べこぼす」「食欲低下」「滑舌が悪い」などが主に挙げられます。

オーラルフレイルが始まると、食事がうまくできないので食事が制限されてしまい、身体の健康が維持されません、、

悪化すると介護が必要になってきてしまいます。

そのため身体の健康を維持するためには、しっかり食事がとれるようにお口の機能が保たれた状態でいることが大切です。

健康でいるためにはいつまでも自分の歯で美味しく食事することが重要です。

そのための8029運動です🍗

ちなみに8029運動のキャラクターとしてこんなキャラクターもいます!

みなさんも老後は寝たきりではなく、今まで通り食事を楽しめて元気な高齢者でいたいですよね💪🏼👨🏼‍🦳👵🏻🤘🏻

そのためには定期的に歯科検診に行ったり、歯のメインテナンスに通うことをおすすめします。

歯や口腔機能を失ってからでは遅いです。

歯や口腔機能が悪くならないように予防していきましょう!

特にお口の中で気になることがなくても歯科を受診することをおすすめします。

いつでもお待ちしています!

個別相談へのご案内

診療時間
午前: 9:00~13:00
午後:14:30~18:00
  • ※ △土曜:9:00~17:00
  • ▲日曜:9:00~12:00/13:00~16:00
  • ※ 祝日は休診

047-431-4721

このページの先頭に戻る