2018年04月26日
こんばんは!!
保育士と受付をやっております、片岡ですo(^o^)o
今回は、「かかりつけ機能強化型歯科診療所」についてお話したいと思います。
厚生労働省は2016年保険改定で「かかりつけ機能強化型歯科診療所(か強診)」を制定しました。
その目的は、保険の枠組みを一部拡大し、「う蝕(むし歯)や歯周病の重症化予防治療」をより広く定着させることです。
歯を失わないための定期管理(メインテナンス)を、保険診療で行うことができる専門的な歯科医院です。
一人ひとりの患者さんへ、生涯にわたり安心・安全な治療を提供することはもちろん、定期的なお口の検診や予防を図ることで患者さんの健康に寄与することができると認められた歯科医院です。
保険改定によって変わった点を、簡単にお伝えします。
一言で言うと、「う蝕(むし歯)や歯周病の重症化予防治療に対して、保険の適用が受けられやすくなった」ということです。
1点目は「エナメル質初期う蝕管理」です。
これまでは、フッ素塗布を保険でおこなおうとすると、3カ月以上の期間を空ける必要がありました。
新制度では、毎月の塗布が可能となっています。
2点目は「歯周病の安定期治療の新基準」です。
こちらも同様に、検査・歯石取り・歯面清掃などが毎月、保険を使って受けられます。
3点目は「在宅患者訪問口腔( こうくう) リハビリテーション指導管理」です。
お口の中にお悩みがあってもなかなか来院できない患者さんがいらっしゃいます。
そのような方に対し、保険の網を広げていくことで、治療の機会を提供しようというものです。
ただし、保険適用の拡大をすべての医院に認めているわけではありません。施設基準を決め、そのすべてを満たした歯科医院だけが「か強診」を名乗ることが出来ます。
もちろん、このような取り組みを、従来から引き続き実践している歯科医院もあると思います。
「か強診」の認定を受けている医院は2017年6月現在で約1割しかないのです。
かかりつけ機能強化歯科診療所は、「安全・安心が得られる医院」という部分に着目していただきたいです。
当医院は、常に患者様の為に自分用磨きに力を抜きません。今後とも成長のために日々精進していきたいと思いますので、これからも市川ビルさとう歯科医院をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
来週は、SPT2についてのお話の予定です。
目を通していただけたら嬉しいです☆
2018年04月23日
皆さんこんにちは。
市川ビルさとう歯科医院 副院長の吉です。
最近は日中がものすごく暑いですが、夜などはとても冷え込んでいますね。
体調はいかがでしょうか。
十分にお気をつけてください。
さて、今回は口腔内カメラの重要性について説明したいと存じます。
●そもそも「口腔内カメラ」って?
口腔内とはお口の中のことです。お口の中を歯医者専用のカメラを用いて撮影していきます。(映すのは口元だけです。顔は映しません。)

此方が口腔内写真で使用する専用のカメラです。
暗いお口の中でも明るく撮影することができます。
多くの患者さんがいろいろな悩みをお持ちの状態で来院され、一つ一つをきちんと治療やメインテナンスを行って、健康なお口の環境にしていきます。しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言うことわざがありますが、徐々に改善していくお口の中の状態を客観的に比較してご理解して頂くのに、レントゲン写真は当然のことながら、口腔内写真(デジカメで撮影)も重要な資料になります。いくら文章で保存していても、歯ぐきの色や形態、歯の状態などを視覚的に再現することは不可能です。しかし、口腔内写真があれば、誰がみてもご自分の口腔状態がどのように変化したかは、一目瞭然です。写真はごまかしようがありません。
レントゲン写真・口腔内写真とも、以前の状態がどのようであったのか永続的に当医院のコンピューターに保存致しまして、いつでも御本人に提示できるシステムを整え、長期的にアドバイスできるホームドクターとしての体制を確立しております。臨床経過を真摯に見つめることは、臨床医にとって最も大切な姿勢です。
データの収集は、患者さんにとりましても、医院にとりましても、【宝物】だと思っております。
2018年04月15日
こんにちは( ̄ー ̄)
管理栄養士・事務長の青木です。
4月から新学期が始まり、皆さんはもう新しい環境、体制に慣れましたでしょうか?
体調を崩しやすい季節でもありますので体調管理もしっかりされてくださいね。
さて、今回はマイオブレースのアクティビティについてお話致します。
そもそも「マイオブレース」とは
マイオブレースとはオーストラリアで発案されたハリガネなどを使わずにお口周りの筋肉、舌の正しい使い方を習得し、正しい「機能」を獲得することを目的としています。その過程で歯並びも正しくなるとされています。
最近になって研究が進み、歯並びが悪くなる原因には、お口の筋肉の機能の低下が挙げられることが分かってきました。 口呼吸をしていたり、舌が異常な位置にあったり、間違った飲み込み方をしていたりすると、お口の筋肉が正常に発達せず、歯並びや顔の発達にまで影響を与えるというのです。
特徴として「後戻りがしにくい」「ハリガネを使わない」「歯を抜かなくても矯正できる(すべての方に適応されるわけではありません)」などがあります。
さて、ハリガネを使わずにどのように矯正を行うのかというと、「マウスピース」と「アクティビティ」と呼ばれるトレーニングを行い、歯並びを改善していきます。
今回はそのアクティビティに焦点を当てて説明したいと思います。( ̄ー ̄)
アクティビティは専用の動画を見ながら訓練を行っていきます。


画像のような愉快なキャラクター達と1つずつ機能を獲得するためのトレーニングを行っていきます。
指導には講習会やセミナーに参加し専門的な知識を持った歯科医師、歯科衛生士が行います。
また、アニメーションの中では「正しい機能を得るために必要な栄養素」なども詳しく説明してくれます。
正しい食習慣を小さいうちから身に付けることでお口周りの機能だけでなく、健康的な体を手にすることもできます。
マイオブレースのことについてもっと知りたい、などのご要望がございましたら、一度当院にお越しください。
健康的で正しいお口の中の環境は親が子どもにできる最高のプレゼントです。( ̄▽ ̄)
2018年04月5日
こんにちは!
受付・保育士の草間です(^_^)
前回までのブログで、お子様の正しい呼吸や嚥下、姿勢などが歯並びの改善へつながるというお話をしてきました。
今回は、舌についてお話したいと思います。
◇舌の役割
①味覚
舌の表面には味覚を感じるセンサー「味蕾(みらい)」があります。味蕾は舌だけでなく、上あごや頬の内側にも分布していますが、その大部分は舌が占めているので、主に舌で味を感じることができます。
②咀嚼、嚥下
食べた物が喉から食道・胃へ送り込まれること、飲み下すことを嚥下といいます。そのなかで舌は口の中にある食べ物を上手に食道に送り込む、重要な働きをしています。
また、効率的に奥歯で噛むために、歯と歯の間に食べ物を運んだり、食べ物と唾液を混ぜ合わせたりするのも舌の役割です。舌の機能が落ちると、食べ物が上手に食べられなくなるのはこのためです。
③発音
私たちは口を動かすと自然に言葉が発せられているような気がしますが、実はここでも舌の働きが肝心です。言葉が口から出てくるのは、声帯から発せられる振動した空気を、口腔内で共鳴させて音にさせているからなのです。
このとき共鳴をうまく形づくるのが舌。舌が上手に動かないと、言葉がうまく出せないようになってしまいます。
この3つの代表的な舌の働きを見ても、どれも私たちが生きる上で大切な役割を果たしていることが分かります。
◇舌の構造

口の床(下顎底)にあたるところにある、筋性の器官が舌です。
舌の表面は4つの舌乳頭と、歯茎と同じ丈夫な角化歯肉で出来ています。舌は主に筋からできています。この筋は2つに大別され、舌の形を変える筋群(内舌筋(ないぜつきん))と舌を前後左右に動かす筋群(外舌筋)からできています(舌下神経支配)。
とくに、舌根(ぜっこん)の外舌筋が骨につながっていますが、逆に先端側はどこにもつながっていないために自由に動かし、舌自体の形を自由に変えたりすることができます。
べーっと出して見えているのは舌のほんの一部。見えていない部分は口腔内の筋肉、顔や首の筋肉はもちろん、咽頭や食道などと直接つながり、骨格とも密接につながっています。つまり舌は全身とかかわり合っている、意外にも大きな臓器といえます。
◇嚥下時の正しい舌の動きとは
飲み込む時に舌を前に突き出したり、口の周りにグッと力が入る飲み込み方(逆嚥下)は間違った嚥下です。
舌や唇にはとても強い力があります。
間違った嚥下を毎日繰り返すことで歯並びにも影響が出てきます。
正しい嚥下とは、舌が上顎に吸い上がったまま口を閉じ、口の周りの筋肉が動かない飲み込み方です。
◇正しい舌の位置とは

リラックスしている時の正しい舌の位置は上あごです。舌を出して、戻ったところが本当の舌の位置。この位置を、スポットと言います。

思ったより後のはずです。舌の先が、前歯の裏に当たっていたり、舌の両側に歯型がついていたりする方は、 舌の位置が低下しているということです。
間違った舌の位置は、口呼吸や逆嚥下を起こしてしまいます。
皆さんの舌の位置はどこにありますか?
ぜひ確認してみてくださいね!
2018年03月19日
こんにちは!管理栄養士の杉浦です(^▽^*)
だんだんと暖かくなってきましたが、まだ気温の変化が激しいので
体調管理には気を付けていきましょう★
本日のテーマは「嚥下」です。
はて?何のことでしょうか。
普段見慣れない文字かもしれませんが、私達は毎日行っています。
わかりやすく言うと口の中にあるものを飲み込むことです!
「飲食物を口から胃まで送る一連の動作」のことを嚥下といいます。
ではこの嚥下、いつから行っていると思いますか?
実は、すでに赤ちゃんの頃に行っているそうです。
(赤ちゃんはお母さんの子宮の中で羊水を飲む動作をしています。)
この「飲み込む」までの動作はどのように行っているのか見てみましょう!
まず、食べものを認識するところからスタートです。
目や手などで確認し、食べ物の硬さや量などをこれまでの経験によって判断します。
そして前歯で食べ物をとらえて口に入れ、舌と頬を動かして食べ物を口の奥の方へ送ります。
食べ物は、口→咽頭→食道→胃へと移動していきます。
さて、「飲み込む」までの間に、食べ物が口以外のところから出てくる事、ありませんか?!
もしくは、見た事がある方もいらっしゃるかもしれません。
私は小学生の頃、クラスの子が給食を食べている時に笑ってしまい、
鼻から牛乳を出してしまったのを見た時は、衝撃的でした(笑)
食べ物がのどの奥に達すると、「軟口蓋」の先の方が上がって、鼻腔の入口をふさぎ、
食べ物が鼻腔に入るのを防いでいるのです!
しかし、慌てて食べたり、話をしながら食べていると、鼻腔に入ってしまった食べ物が鼻から出てくることがあるので気を付けましょう★

飲み込んだ食べ物は「食道」を通りますが、食道と気管はとても近い位置にあります。
なぜ気管に入らずに、いつも食道を通る事ができているのでしょうか?
これは食べ物がのどの奥に送られてくると、「喉頭蓋」がそりかえるように下がり、気管の入口をふさいでいるからです。

飲み込む途中でむせたり、水分などが気管に入ってしまったという経験がある方もいらっしゃると思います。
食べ物や唾液が気管に入ってしまう事を「誤嚥」といいます。
細菌を含んだ食べ物や唾液が肺に入ると肺炎を起こすきっかけにもなるのでよくかんで、
小さな塊にしてから飲み込むようにしましょう★
食道に入った食べ物は、ぜんどう運動と重力によって胃へと送られます。食べ物が食道に入ると、食道の入口は縮まり逆流を防ぎます。
一言に嚥下と言っても、私達の体の中では様々な仕組みが複雑に働いています。
この嚥下をきちんと行うためにも、食べ物をしっかりと噛むことが大切です。
また、「飲み込む」時の動作、無意識になにげなく行っていますが、
飲み込む瞬間、奥歯を噛んでいる状態が正しい状態です。
みなさんは、できていますか?
当院では、小児の時期から正しい機能を身に付けるプログラムもあります。
正しい呼吸やお口周りの筋肉の使い方、姿勢などが結果的にむし歯になりにくい環境となり、良い歯並びにもつながってきます。
気になった方はご相談ください★
2018年03月11日
こんにちは!歯科衛生士の川嶌です(^-^)/
まだ寒い日もありますが、少しずつ寒さが和らいできましたね⭐
今回は『呼吸』について、
呼吸の中でも、歯科に関係がある『口呼吸』『鼻呼吸』のお話をしたいと思います!
気がつくと、口をあけっぱなし。口だけでハアハアと息をしていた・・・
そんなことはないでしょうか。「呼吸は鼻で」実はコレが正しい呼吸の大前提なのです。
私たちは普段、無意識に息をしています。しかし、呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるものです。
人は一生の間に、なんと6~7億回も息をすると言われています。呼吸の仕方ひとつで、心身の健康は大きく左右されるのも道理です。
「たかが呼吸」と侮らず、ぜひ正しい方法を身につけて、元気度をアップしてみましょう!
※口呼吸が危険な理由とは?
鼻呼吸と口呼吸の違い

鼻水は1日に約1ℓも分泌されています。そのうち約7割は、鼻を通る空気を加湿するのに利用されます。鼻水が取り込んだ空気に湿り気を与えることで、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。しかし口呼吸では、これほど湿度を上げることができません。鼻呼吸の場合より口呼吸のほうが口腔内を乾燥させてしまいます。
口腔内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、歯肉炎や虫歯、口臭がきつくなりやすくなるとも言われています。
鼻は、空気をきれいにする働きも持っています。まず、ホコリなどが体内に侵入するのを防ぐのが鼻毛です。そして鼻粘膜に生えている微細な線毛と粘液層が、細菌やウイルスなどを捕獲します。鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去され、空気清浄器から放出された空気のような状態になっているのです。
また、粘液には抗体があるため、細菌やウイルスが粘膜の細胞に付着したり侵入するのを防ぎます。風邪やインフルエンザは、病原体が細胞内や粘膜で増殖することで発症しますので、鼻から入った空気は、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなるのです。
鼻から呼吸することで、空気が温められます。その温度は35~37度にもなります。口呼吸ではここまで温められることがなく、冷たいまま肺に届けられてしまいます。すると、肺の免疫力が低下するリスクにつながったり、肺にかかる負担が大きくなってしまいます。
このように、鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの3台を合わせた機能を持っています。だから、健康のためには鼻呼吸が重要なのです。
鼻の穴の奥にある鼻粘膜には、細かい繊毛がじゅうたんのようにびっしり生えていて、そこからつねに粘液を分泌し、外界から入ってくる異物を排除してくれるます。
ところがこれが口だと、そうはいきません。排気ガスやホコリ、ちりなどがいくらでも肺に吸い込まれてしまい、結果的に風邪、肺炎ばかりでなく、健康状態によっては深刻な疾患も引き起こしかねないのです。
さらに、免疫力が低下し、アレルギー症状が起こることもあります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などは、口呼吸が一因となっているケースも少なくありません。
※子どもの口呼吸のリスク
子どものころから口呼吸が当たり前になってしまっていると、さまざまな心配ごとが出てきます。
起きているときに口呼吸が癖になっていると、睡眠中にも口呼吸をしがちになります。空気が乾燥する冬の時期には、睡眠中の口呼吸によって咽頭内が乾燥し、朝起きてからのどの痛みを訴える子どもが増え、病院を受診することが多いといいます。こういった症状の場合は、普段の呼吸を鼻呼吸に戻すだけで、再び通院する必要のないケースもあるようです。
口呼吸の場合、歯列や咬合が正常でなくなることがあります。口呼吸で口を開けている時間が長くなるために、口輪筋による前歯の舌側への作用が弱くなり、歯がくちびる側へ傾斜するようになります。これは乳歯だけでなく、永久歯でも起こります。
また、口呼吸をしていると咀嚼機能が低下します。そのため嚥下障害や消化障害も引き起こしかねません。また、咀嚼しているときにくちびるが開いているため、音を立てて食事をするというマナー上の問題もあります。給食中にクチャクチャ音を立てて食べていると、同級生からの視線がどんなものか、親でなくても心配になってしまいます。
口呼吸が当たり前になってしまうと、常にくちびるが開き気味になってしまいます。すると、周囲の人から集中力が欠けているように見られたり、やる気がなさそうな印象を持たれてしまうという危険性もあります。
子どものころから口呼吸が習慣化してしまうと、必要性のない病院通いをしなければならない場合があります。また、学校生活にも悪影響を与えます。さまざまな弊害から子どもを守るため、いち早く鼻呼吸の習慣を取り戻させてあげましょう。
皆さんは口呼吸をしてはいないでしょうか?
下のチェック項目で3つ以上当てはまると、口呼吸の可能性大です!

当院では、今後、呼吸改善に特化したプログラムに取り組んで行く予定です!
ご興味がある方は、是非、お尋ね下さい(^^)d
2018年03月4日
- こんにちは衛生士の大熊です。今日は抜かない矯正MRCについてお話したいと思います☆MRC(Myofunctional Research Co.)とはトレーナーというマウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整えます。同時に顎の周りの筋肉トレーニングをして、子供たちの乱れた歯並びを早期に治療出来ます。
4人に3人の子供たちに歯列不正
4人に3人の子供たちに歯列不正と顎の発育の問題があります。
なぜ、そんなにたくさんの子供たちが歯列不正を抱えているのでしょうか?
歯列不正の原因は口呼吸や異常嚥下等による口の周りの筋肉の間違った使い方です。必ずしも遺伝とは限りません。
通常、歯列不正と顎の発育の不調和は、大きな歯と小さな顎のアンバランスによるもので、遺伝的な問題があるとの理由から治療を先延ばしにされることが多く見うけられます。またそればかりでなく、抜歯の可能性も増えてしまいます。
しかし、最近の研究では筋肉の機能の不正として知られている口呼吸・舌の癖・異常嚥下が顎の発育不良の真の原因として明らかになっています。
つまりアレルギーや喘息、長期間の指しゃぶり、哺乳瓶やおしゃぶりの使用、態癖、姿勢による結果として歯列不正が生まれます。このように頬や舌、唇を含めたすべての筋肉の使い方は歯や顔の発育にとても大きな影響を与えます。
ブラケットをつけることや抜歯だけが矯正治療の手段ではありません。
一般的に永久歯が萌出する6~8歳頃、歯列不正に気づくことが多いと思いますが、多くの歯科医はすべての永久歯が萌出し、顎の発育が終了するまで治療を待つことをすすめます。
そして、その結果ブラケット治療や小さな顎に大きな歯が萌えるスペースが足りないとの理由で抜歯の選択が増えてしまいます。
しかし、それだけが矯正治療の手段ではありません。
筋機能訓練を取り入れた矯正治療
トレーナーは入れているだけでは治りません!
筋機能トレーニングが大切です!
子供たちの口の筋機能習癖改善のために、トレーナーの装着と口腔周囲筋のトレーニングを行っています。トレーナーは歯を動かすためのものではありません。改善された筋肉がきれいな歯並びを作っていくのです。
トレーニングによる好ましい結果として、良好な顔の発育と遺伝発生的な全可能性を達成することができます。(つまり本来、誰でもきれいな歯並びになる遺伝子をもって生まれてきているのです。)
その他にも口腔周囲筋の機能の改善は、正しい呼吸をすることを可能にし、姿勢やアレルギーの問題を解決してくれます。
早期に始めるほど子供たちは生涯に渡り、正しい口の筋機能習慣を身につけ、顎の成長ときれいな歯並び、顔の好ましい発育を得ることができるばかりでなく、正しい呼吸により病気にかかりにくい強い身体をつくることができるのです。
トレーナーはどのように働くの?
トレーナーは正しい舌の位置や、飲み込み方を習得するだけでなく鼻呼吸ができるように教えることができます。その結果改善された筋肉により、歯と顎の矯正を可能にしてくれます。自分の筋肉で歯や顎を矯正する装置です。
決して、トレーナーそのものが歯を動かし並べていくものではありません。改善された舌や頬の筋肉の機能は、歯をきれいに並べるだけではなく、顔面の正しい発育を誘導し、好ましい顔ぼうが得られます。さらに、抜歯やブラケット治療の必要性も減少させることができるのです。
なぜなら自分の筋肉が歯並びをきれいにしてくれます。
トレーナーを入れているだけでは治りません。
トレーニングされた自分の筋肉が歯並びを整えます。
トレーナーは治療の一部として最も重要ですが、すべてではありません。
トレーナーの働きを助けるものとして、舌、口、呼吸のトレーニングがあります。毎日のトレーナー装着時に実行することによって良好な治療結果を実現します。
このトレーニングは、勉強やスポーツ、ピアノのレッスンのように結果を得るためには毎日実行するという責任と粘り強さが要求されます。今までの悪い習癖を完璧になくすことによって、よりよい発育と安定した結果が得られます。
わかりやすいトレーニングのステップを楽しみながら実行することにより予想以上の結果が得られるばかりでなく、この時期に根気強さを身につけ何かをやり遂げることはとても大切なことだと私たちは考えています。
質問や相談がありましたらお気軽に声をかけてください(*^^*)
2018年03月3日
こんにちは!
受付・保育士の草間です(^_^)
今回は、CTの有用性についてお話したいと思います。
◇まず、CTとは?

CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略で、レントゲン撮影のデータをコンピューターで処理、画像再構成を行い、立体的(三次元)に骨の状態や神経の位置を把握できる特殊な撮影装置です。
従来のレントゲン画像は、一方向からの影絵のようなものでした。しかし、歯科用CTを用いることで、歯や顎の骨を三次元的に画像化することで立体的に捉えることができるようになり、従来の二次元的レントゲン画像では重なってしまってはっきりと見ることができなかった部分も、見分けることができます。
また、顎の骨の厚みや細部の凹凸などを立体的に捉えることもできます。そのため従来のレントゲン画像では分からなかった病巣や歯・骨の状態などを様々な角度から見ることができ、より多くの詳細な情報をもとに、より正確な診断を行うことが可能になりました。
◇CTとレントゲンの違いは?
いずれも目に見えない内部組織を撮影するということは同じですが、目的や得意な分野、被曝量、費用など、様々な違いがあります。
レントゲンは平面的に写るので縦方向の疾病や症状は見ることができますが、水平方向の疾病や症状はどの程度なのかを把握することができません。水平方向の状態はすべて重なって撮影されますので、色の濃淡で前方にあるのか後方にあるのかを判断します。
一方、CTは立体的に撮影するので、病巣の位置や骨の内部、歯と顎の関係などすべてが手に取るように分かります。レントゲンを読み解くにはかなりの臨床経験を積む必要がありますが、CTは患者さんの目から見ても分かりやすい画像で表示されます。
歯科医院では、検査を始める前や治療を開始する前に、全体像を把握するためにレントゲンを撮影します。レントゲン撮影をしたうえで、どうしてもCT画像が必要なときだけ、CTを撮影することになります。
通常の虫歯治療や噛み合わせの確認などではレントゲンだけを用います。ですが、人工歯根を外科的に埋めていくインプラントを実施する前の術前診断や歯槽骨欠損部の正確な把握、根管治療における診断、抜歯時に歯根が折れてしまったときの診断などにおいては、縦方向だけでなく水平方向も正確に判断できるCTを用います。また、顎関節に異常が見られるときや顎関節の外科的手術が必要なときなども、CT撮影を実施することがあります。
◇CTの有用性
レントゲンでは全体像や漠然とした形だけしか分かりませんが、CTを用いると今まで突き止められなかった病気の正体などが分かることもあります。
1.インプラントの術前検査
当院ではインプラント治療の前に、CTデータによるシミュレーションを行います。今までは歯ぐきを切開してみなければ分らなかったことが、手術前にすべて分かってしまうことが特徴です。骨の厚さや血管の位置などが事前に分かることで、手術前に様々なシミュレーションが可能になります。どの部分にどのサイズのインプラントを埋入するのか、血管・神経を避けるにはどの部分に埋入するのが適切かなどを把握することができます。
以前までのインプラント手術は、歯科医師の経験や勘に頼った部分が多くありました。
しかし、CTを上手に活用することで、「経験や勘」といったあいまいなものに頼るのではなく、寸分の狂いのない「データ」に基づいた手術が可能となり、安全性・正確性が格段に向上することになっています。これにより万全の態勢で本番のオペに臨むことができるようになっています。
インプラントを入れるときは、どの程度の太さでどの程度の長さの人工歯根が適切かを判断することが重要になります。レントゲンだけでは歯ぐき上部から神経までの距離や顎の骨の厚みなどを正確に測ることができないので、歯科用CTを用いて正確に検査をします。
2.歯根破折
歯根破折とは、歯根部が割れたりひびが入ったりすることです。割れた部分がレントゲンに写れば良いのですが、水平方向にひびが入っているときなどはレントゲンで確認することができません。だからといって、歯ぐきを切開して確認するのは大変です。そのようなときにはCTが威力を発揮します。どのような方向に亀裂やひびが入っていても、CTなら詳しく撮影することができるのです。
3.副鼻腔炎
上顎の歯根部付近に広がる空洞が副鼻腔です。この部分に炎症が起こると、歯の痛みなのか副鼻腔炎なのか判別することが難しくなります。レントゲンでは空洞にしか写らないので炎症の正体を突き止めることはできませんが、CTなら炎症部分を確認し、副鼻腔炎の治療を開始することができます。
4.歯根部の膿
歯根の先端に膿が詰まっていると、歯ぐきの腫れや痛みの原因になります。下の歯の歯根部に膿が詰まっているときはレントゲンでも確認しやすいのですが、上の歯の歯根部には他の組織も重なって写っているので、膿部分をレントゲンで確認することは難しくなります。ですが、歯科用CTなら、下も上も簡単に膿を特定することができます。痛みの箇所が分かりにくいときは、CTが頼りになるのです。
5.根管治療
歯の神経を抜いて根管治療をするときも、歯科用CTを用いることで痛みの再発を防ぐことができます。歯の根は複雑な形をしていることも多く、1本だけのこともありますが2~4本に分かれていることもあるので、破片が残らないように丁寧に抜き、空洞部分に薬剤を詰めていかなくてはなりません。
ですが、手の感触だけに頼っていると、歯の破片が残ったり薬剤を詰め忘れたりすることがあります。薬剤がしっかりと詰まっていないと細菌が繁殖し、再度、痛みや腫れを引き起こしてしまいかねません。目や手の感触だけでは分からない部分を正確に知るためにも、歯科用CTの撮影が必要になるのです。
6.親知らずの抜歯前検査
親知らずならすべて抜いてしまっても良いというわけではありません。特に下の親知らずの根周辺には神経や血管が入っている下顎管がありますので、抜歯によって下顎管が傷つくと想定されるときは抜歯以外の治療を考えなくてはいけません。
レントゲンでも下顎管の位置をある程度特定することができますが、親知らずの根に近いかどうかを正確に知るためにはCT撮影も実施するほうがより正確な判断ができるでしょう。
7.過剰歯の測定
過剰歯とは、永久歯が普通以上の本数があることです。そのまま生えてしまうと、歯並びが悪くなったり、必要な歯が生えて来られなくなったり、歯ぐきの横側や内側などの正常でない場所から生えてしまったりすることにもなります。
その場合は、歯ぐきの内部にある時点で抜歯するのが良いのですが、レントゲンでは正確な位置をとらえることが難しく、不必要な部分まで切開することにもなりかねません。歯科用CTを使って過剰歯の正確な位置をとらえ、歯ぐきを切開する部分を最小限にして過剰歯の抜歯を実施します。
◇当院では
当院では、歯科用CT「ベラビュー エポックス(Veraviewepocs)」を導入しております。
高解像度での撮影が可能で、コントラストや濃度など鮮明な画像を得るために重要な複数の条件を自動でコントロールします。さらに、短時間に少ないX線照射線量で撮影するため、患者さんへの負担を最小限に抑えることができます。
2018年02月24日
こんばんは。
受付・保育士の片岡ですo(^o^)o
雪が降ったり、まだまだ寒い日が続いていますね。
皆さん、風邪やインフルエンザに気をつけてください。
さて、今回はプロバイオティクスについてのお話です。
プロバイオティクス(Probiotics)とは、人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)、または、それらを含む製品、食品のことです。
プロバイオティクスの持つ”有益な作用”としては、下痢や便秘を抑える、腸内の良い菌を増やし悪い菌を減らす、腸内環境を改善する、腸内の感染を予防する、免疫力を回復させる、などが挙げられます。
つまり、プロバイオティクスを摂ると、おなかの健康を守るとともに体本来の力を強める手助けになると考えられています。
プロバイオティクスの候補としては、乳酸菌やビフィズス菌が有名です。
しかし、科学的にそれらの効果が証明された乳酸菌やビフィズス菌は特定の菌株に限られています。
トクホマーク(特定保健用食品の表示)がついた商品には、厳しい研究を通じて効果が証明された菌株が使われていますので、プロバイオティクスを選ぶ際の目安にすると良いと思います。
プロバイオティクスに含まれる微生物にはたくさんの種類があります。
人にもたらしてくれるよい作用もそれぞれ千差万別で、多くの仲間たちがプロバイオティクスとして利用されています。
プロバイオティクスは、副作用や薬剤などでみられがちな耐性菌が出現することはなく、安全で、健康を維持するためのとても優れた手立てといえます。
当院では、2種類の取り扱いをしています。
1つ目は、Bio Gaia ProDentis ミント味

口腔内の菌質を改善し、口腔内の菌の状態を健康に保つことに寄与することが学術的に確認されているヒト由来のプロバイオティクス乳酸菌です。
舐めるタイプのオーラルサプリメントです。
お口の中でゆっくり舐めて生きたプロバイオティクスの力でお口の中の菌の状態を正しく保ちましょう。
摂取の仕方は、1日1~2錠を目安にお口の中でゆっくり舐めます。目安以上に舐めても差し支えありません。
2つ目は、Bio Gaia BioBreath イチゴ味

歯磨きやマウスウォッシュ後の菌の際繁殖と戦う国際特許プロバイオティクス配合。
摂取の仕方は、1回1錠以上を目安にお口の中でゆっくり舐めます。
何か気になる物があったら、ぜひ試してみてくださいo(^o^)o
2018年02月10日
こんにちは!歯科医師の吉です。
先週は2018年の立春でしたが、まだまだ寒い日が続いていますね。
風邪やインフルエンザが流行っていますので、感染予防には気をつけたいところです。
今回は、当院で行っている、再生療法の一種であるCGFについてお話しさせて頂きたいと思います。
CGF(Concentrated Growth Factors)は専用の遠心分離器で患者様の血液から遠心分離して生成したフィブリンと傷の治癒や組織の再生に有効な血小板や成長因子を濃縮したゲル状の塊です。
フィブリンを取り出すのは何故?
通常、私達の血液の中にはフィブリンという成分が含まれています。
血管が破れ出血をした時に、その血管の穴を埋めるために血液中の凝固因子が刺激されてフィブリンという物質が形成され、傷口をふさいで出血を止め傷の治りを促進します。
CGFによる再生療法では、自分の血液から多くの成長因子をもつフィブリンを取り出し、骨や歯周組織の再生や回復に応用しています。
CGFはどうやって作るの?
①左右の腕を見て、安全に採血可能な血管の診断をします
②採血する血管が決定したら、採血部位の消毒をします
③駆血帯を使用して腕周りを縛り、血管を浮かせて、採血しやすくする。
④23Gの翼状針と専用試験管で必要量を採血します。(試験管1本だど約30~40mlぐらい)
⑤専用の遠心分離器で採血した血液を遠心分離しCGFを取り出します。(所要時間15分程度)
⑥取り出したCGFをトリミングして、目的部位に使用します。
CGFはどんな時につかうの?
CGFを使うと、傷や骨や歯肉の再生が促進され治癒期間が短縮すると言われています。また、感染のリスク軽減にも有効と言われています。
そのため、抜歯やインプラント治療に代表されるような外科的侵襲が加わった処置をした際は、CGFが活躍する場面は多いです。
当院でCGFを利用された患者さんは、必要時にまたCGF療法をリピートする方が多いです。
CGFは自己採血を利用するので、患者さんにとって安全性が高く、メリットの多い治療方法だと思います。
説明時に「歯科医院で採血するの?」と驚かれる患者さんも多いですが、参考にして頂ければと思います。
来週から、当院ではバレンタインに関連したスペシャルイベントも開催しておりますので、そちらも楽しみにして頂ければと思います!