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コロナ・インフルエンザ予防の口腔内清掃の重要性

2021年05月3日

皆さんこんにちは!

歯科衛生士の吉田です(*^_^*)

本日はコロナ・インフルエンザ予防の

口腔内清掃の重要性についてお話しいたします。

新型コロナウイルスが蔓延しています。ウイルス感染が心配で、歯科医院に行くのをためらっている方もいらっしゃることでしょう。

でも、口腔ケアがウイルス感染を防ぐ効果があるのをご存知でしょうか?

インフルエンザ感染が口腔ケアの徹底によって防げることは研究の結果明らかになっています。新型コロナウイルスについても、口腔ケアで予防、重症化予防への効果がある可能性が高いと報告されてきています。

口腔ケアは新型コロナウイルス予防に有効であることを強調したいと思います。口の中の細菌、特に歯周病原細菌を減らすことで、かぜやインフルエンザのウイルスが細胞へ付着することを阻害できることが明らかになっています。新型コロナウイルスの原因であるSARS-CoV-2ウイルスもインフルエンザウイルスと同じ付着様式であるため、適切な口腔ケアは新型コロナウイルス予防に有効です。

また、口腔ケアは新型コロナウイルスによる肺炎の重症化の予防にもなります。新型コロナウイルスによる肺炎は、細菌性肺炎との合併で重症化することが指摘されています。特に高齢になるとお口の働きが悪くなる口腔機能低下症という状態になる方もいます。そうなると知らないうちに唾液を誤嚥してしまう不顕性誤嚥が起きやすく誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。一方、要介護高齢者に対し口腔ケアを行ったところ誤嚥性肺炎にかかるリスクを減らすことができたという研究もあります(米山武義,鴨田博司,老年歯学16-13,2001)。ですので、口腔ケアで口の中を清潔に保つことは新型コロナウイルス重症化の予防に役に立つと考えられます。

ウイルス感染を防ぐためには、体の免疫力を低下させないことも大事です。腸内細菌のバランスを整えることで免疫力が高まることは知られていますが、お口の細菌が食道→胃→腸へと移動し、腸内細菌を乱して体の免疫力を下げてしまう可能性があると言われています。そのため、お口を不潔にしている方や、歯周病にかかっている方は、食事のたびにお口の細菌が腸内へ運ばれ、免疫力を下げてしまう恐れがあります。口腔ケアをしっかりと行っておけば、腸内細菌のバランスがより良くなり、免疫力向上が期待できます。

今後、新型コロナウイルスに関する研究が進むにつれ、インフルエンザ同様、感染の予防には口腔衛生管理が重要であることがはっきりしてくる可能性が高くなってきます。

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染予防対策としては、手洗い・うがいに加えて、毎日の丁寧な歯磨き、そして、定期的な歯科医院での専門的なクリーニングなどのケアが大事なことをぜひ覚えておいてください!

顎関節症について

2021年04月26日


皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。
今回は顎関節症についてお話ししていきます。

普段日常生活を送る中で、このような症状に悩ませている方はいませんか?
①顎が痛い
②顎が疲れる
③音がする・違和感がある
④口を開けられない

このような症状がある場合、顎関節症の疑いがあります。
顎関節症と聞くと、顎関節に異常が起きていると想像されるかもしれせんが、顎関節症にもいろんな種類があります。

①筋肉痛タイプ

②ねんざタイプ

③クッションのずれタイプ

④骨の変形タイプ

①は「顎関節を動かす筋肉の炎症」

②~④は「関節の内部の異常」が原因です。では、詳しく見ていきましょう。

①筋肉痛タイプ

側頭筋や咬筋という、口を動かしたり咀嚼したりするのに重要な筋肉に炎症が起きる顎関節症です。

 

 

 

 

・我慢すれば口は開けられるが、口を開けた時に痛
 む。

・片頭痛がする。頬がだるい、重い。頬が腫れぼっ
 たい。顔がゆがむ。

などの症状があるとこのタイプかもしれません。筋肉痛(筋肉の緊張)による痛みが原因ですので、顎関節自体には問題がありません。症状を改善させるためには筋肉をほぐすことがまず大切です。

②ねんざタイプ

関節には、骨のほかに軟骨や靭帯、関節包といった組織があります。そうした組織に無理な力がかかって傷んでしまうのが、このねんざタイプです。筋肉痛タイプと同じように、我慢すれば口は開けられるが、口を開けると痛いといった症状が現れます。ただ、筋肉痛タイプと大きくちがうのは、関節の炎症が起きて痛みが出ている間はあごを安静に休める必要があるところです。無理に動かすと炎症が増し、関節の動く範囲が小さくなってしまいます。

③クッションのずれタイプ




 

 

 

 

 

正常な顎関節では、口を開ける動作に応じて、イラストのように常に下顎頭の上に関節円板と呼ばれるクッションの役割をもつ組織が乗っています。(水色の部分)
ところが、このクッションが前の方にずれてしまうと、

・口を開けるとポキポキ、カクカク鳴る

・口を開けようとしても、引っかかったように開けられない。
 大きく開けようとすると痛い

といった2パターンの症状が出てきます。音が鳴るだけであれば経過観察することも多いですが、2つ目の引っかかりが起きている場合は、次の④に移行することもあるため、医療機関で定期的な検査を受診しましょう。

④骨の変形タイプ

関節円板が前にずれ、さらに加齢などにより軟骨が薄くなると、下顎頭とその上の下顎窩が直接当たるようになり、やがて骨が変形していく変形性顎関節症を引き起こします。関節円板が前にずれているので、口を開ける時に引っ掛かりや痛みがあります。また、下顎頭と下顎窩がこすれて、ザラザラとした音が鳴ることもあります。軟骨は女性ホルモンの影響を受けるため、ホルモン量が低下する中高年の方によく見られるタイプです。

まずは、ご自宅で顎関節のセルフケアを行ってみましょう!
<開口ストレッチ(4つすべてのタイプに)>

①こめかみに手を添え、あごを右、左と動かします。

②下あごを前に突き出します。

③口を大きく開けます

これらを1日5セット(1セット10回)行います。全身のストレッチと同じで、続けることによって効果が現れます。ただし一度行ってみて痛みがひどい場合は、顎関節に炎症が起きている可能性があるため、炎症が落ち着くまで関節を休ませましょう。



・筋肉マッサージ(筋肉痛タイプに)

①人差し指と中指を傷みのあるところに当てます。側頭筋ならこめかみあたり、咬筋なら頬と耳の間です。

②500円玉くらいの円を描くように指を動かし、筋肉をほぐします。痛気持ちいと感じるくらいがベストな押し具合です。

顎関節症の種類についてお伝えしましたが、どうしてこうした症状が起きてしまうのでしょうか?
顎関節を傷める原因には大きく5つの習慣が関わっています。

▪歯ぎしり・食いしばり

▪ストレス

▪TCH(歯列接触癖)

▪楽器演奏や激しい運動

▪猫背などの前傾姿勢

1つでも当てはまれば、将来的に顎関節症を引き起こしてしまうリスクがあります。こうした習慣は無意識のうちに行っていることもあるため、まずは自分がやっていないか意識を向けるところから始めてみましょう。

①歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりですが、これらは歯だけでなく、あごの筋肉と関節にも大きな負担をかけます。筋肉にとっては休息のない過度な筋トレを、関節にとっては人を背負ったひざ関節のように、負荷をかけ続けます。

②ストレス

ストレスは筋肉の緊張をまねき、TCHや歯ぎしり・食いしばりにつながります。ストレスフリーとはどうしてもいかない世の中ですので、運動や趣味などでストレスを軽減、発散させる習慣を身につけましょう。

③TCH(歯列接触癖)

人間はものを噛むとき以外、上下の歯のあいだはわずかに開いているのが普通です。しかし無意識のうちに上下の歯をかみ合わせていることが癖になっている人もいます。これをTCH(tooth contacting habit:歯列接触癖)と呼び、あごの筋肉の疲労や間接への過剰な負担の原因となります。TCHは顎関節症のかたの8割近くにあるといわれています。TCHは無意識の習慣ですので、直すのはなかなか難しいです。まずは自分にTCHがあるか確認し、上下の歯が当たっているのであれば、意識的に離すようにしましょう。離す習慣ができるまでは、「歯を離す!!」などと書いた付箋を目につくところに貼っておくのがポイントです。

④楽器演奏や激しい運動

楽器の種類によっては、演奏が顎関節に負担をかけることもあります。バイオリンは演奏時にあごで楽器を挟むので、負担がかかります。吹奏楽器も、顎関節の弱い方向(下あごを後ろ方向)に力をかけるため、負担となります。
また、激しい運動でも歯を食いしばってしまいますので、マウスピースをするなど予防することも必要だと思います。



⑤猫背などの前傾姿勢

下あごは、頭の骨と筋肉にぶら下がっており、ふりこのように自然にバランスがとれる位置に収まります。姿勢が悪いと、下あごは本来の位置とは違うところにぶら下がるようになり、顎関節への負担となります。

近年では、テレビゲームやスマートフォンなどを使用するときの前傾姿勢が問題視されています。仕事でパソコン作業が多い方も注意が必要です。

 

 

 

 




また、枕があごに当たるうつ伏せ姿勢や横寝、授業中にやりがちな頬杖なども顎に負担をかけてしまいます。このような、ついつい習慣になっている「悪い癖」も原因のひとつにつながります。

顎関節症は急に進行するものではなく、上記のような習慣の積み重ねによって少しずつ悪化していきます。これを機に無意識だった習慣を、意識して確認してみてください!

顎関節症について、何か悩んでいることや思い当たることがありましたらご相談ください。

酸蝕症とは?

2021年04月22日

〇酸蝕症とは?

突然ですが、皆さんは「酸蝕症」という病気をご存知ですか?

酸蝕症とは、虫歯とは違い、身近な酸性の食べ物や飲み物、胃液などによって歯が溶かされる疾患です。

また酸蝕症は虫歯と歯周病に次ぐ第三の歯の疾患と考えられており、罹患率は26.1%、つまり国民の4分の1が酸蝕症であるといわれています。(2014年発表)

〇酸蝕症の症状とは?

酸蝕症にかかった歯には次のような特徴が見られます。

・知覚過敏を起こして冷たいものがしみやすい

・歯全体が丸みを帯びる

・エナメル質が濁って見えたり、内部の象牙質が透けて見えたりする

・前歯の表面がスベスベしてツヤがある

・前歯の先端部分が透けており、ヒビが入ったり、欠けたり、ザラついたりする

・酸蝕により奥歯のすり減りが加速し、深い溝やへこみがみられる

〇酸蝕症の原因とは?

歯のエナメル質という外側の一番硬い部分が溶けると言われているpH5〜5.7の酸性溶液に長時間、頻回にさらされると発症します。

①外因性(体の外からくる原因)

・ビタミン剤やアスピリン等の酸性薬剤の服用

・スポーツドリンクや炭酸水、果物、酢など、酸の強い食品の摂りすぎ

②内因性(身体の内からくる原因)

・逆流性食道炎

・摂食障害(拒食症、過食症、嘔吐、反芻癖)

→これは医科での治療が必要となります⚠️

〇どんな食べ物や飲み物が酸が強い?

炭酸飲料や果物は歯が溶けるリスクが高いので、食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう!

〇酸蝕症の対応策とは?

①ダラダラ食べ、チビチビ飲みをしない

②寝る前に食べたり飲んだりすることは控える

③口の中に酸性の物を入れた直後は歯磨きをしない

④唾液の緩衝能(唾液を正常なpHに保とうとする

⑤フッ化物を活用する

無呼吸症候群について

2021年04月19日


こんにちは☀︎*.。

歯科助手の林です(´∇`)

今回は睡眠時の無呼吸症候群についてお話したいと思います!

 睡眠時無呼吸症候群とは、夜間の睡眠中に無呼吸と低呼吸(いびき)を繰り返す病気です。

 無呼吸とは、10秒以上呼吸が停止している状態のことです。低呼吸とは、息を吸う深さが浅くなり、吸気振幅が50%以上減少する呼吸等が10秒以上続く場合です。         

そのため、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病、高脂血症の人など肥満の人が合併しやすい病気です。また、「首が太くて、首回りに脂肪がついている」、「下顎が後ろの方に引っ込んでいる」、「舌の付け根が大きい」など、体形が影響することも原因となります。まれに脳や神経などの異常が睡眠時無呼吸症候群を招くケース(中枢型)もあります。

無呼吸症候群になる原因は肥満による首回りの脂肪の沈着、扁桃腺肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい、鼻が曲がっているなどが挙げられます。

欧米人では肥満者が多い一方、日本人ではやせ型の患者さんも多いのが特徴です。これは、顎が小さいという骨格の影響があるといわれています。

【無呼吸症候群を改善するには】

・肥満の方は体重を減少させる,横向きに寝る

体重を減少させることにより首周りの脂肪を落として呼吸しやすくします。

・横向きに寝ると気道が広くなるので呼吸がしやすくなります。

【いびき体操を行う】

①舌を前に出す

②舌を回転する

③舌を持ち上げる

④舌をそり返す

⑤のどちんこを上げる

⑥口をすぼめる

⑦口に指を入れてすぼめる

⑧口をつりあげる

以下のことを意識して生活することにより、無呼吸症候群が少し改善できる可能性があります!!

何かわからないことや、聞きたいことがありましたら、お気軽にご相談下さいませ!!

インターナルブリーチについて

2021年04月6日

こんにちは!

受付、保育士の伊藤です!

今回はインターナルブリーチについてお話しします!

 

インターナルブリーチとは、神経治療をした歯の内側に穴を開け中から専用の漂白剤を注入し、歯の色を改善する術式で、一般に言われる、神経のない歯、神経の死んでいる歯を白くする方法です。

 

歯のホワイトニングは、被せ物や詰め物がある場合、その物自体は白くならず、天然の歯の部分が漂白されるため、天然の歯は表面からのホワイトニング(オフィス/ホーム)で白くなります。

しかし、この方法でも色調が改善しない状態の歯があり、それが、歯の歯髄を取ってしまった歯で、いわゆる神経が死んでしまった歯です。

 

歯の神経を抜くと変色するのは、歯髄という神経と一緒に細い血管も取り去ってしまうためです。

歯髄が正常な歯は、この血管に血が巡っているため、象牙質のコラーゲンをコントロールしています。

しかし、むし歯や怪我などで神経を取ってしまうと、血液が通わなくなるため、コラーゲンが劣化して変色していきます。

このような場合、通常のホワイトニングでは歯を白くすることはできませんが、インターナルブリーチという特殊なホワイトニング剤を使うことで、黒ずんだ歯を白くする治療ができるのです!

 

ウォーキングブリーチと同様、変色した失活歯に行うホワイトニングで、ウォーキングブリーチが漂白剤を約1~2週間歯の中に入れておくのに対して、インターナルブリーチは、医院内にいる時にだけ漂白剤を歯の中に入れて白くします。

ホワイトニング効果が出にくい歯や短期間に白くしたい場合には、インターナルブリーチとウォーキングブリーチを併用することでより効果的に白くすることができます!

インターナルブリーチは、歯を削らずに変色した失活歯を白くしたい方や、歯ぐきの黒ずみを改善したい方におすすめです。

 

 

気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!!

2021年03月29日

こんにちは!歯科衛生士の田村です。

今回は、「予約をしていただく意味」についてお話していきます。

皆さんは、どうして歯医者さんは基本的に予約制なんだろうと思ったことはありませんか?
眼科や皮膚科など他のクリニックは予約せずに診療できますが、ほとんどの歯医者はまず予約をしてから来院が基本となっています。
なぜ歯科は予約しないといけないのか、これにはしっかりと理由があります!

1.1人にかかる治療時間が長い。
歯科では、患者さん1人にかかる治療の時間がかなり長いです。
例えば、虫歯の治療になると痛みがある場合は麻酔をしてから治療を始めます。
その後虫歯を削って、詰め物をつめて噛み合わせをチェックします。治療する部位や本数によりますが、最低でも30分はかかります。
インプラントやオペなどの外科治療の場合は60分〜90分時間が必要になります。
前もって予約を確保しておくことで、しっかりと治療の準備や予習ができ、万全な状態で望むことができます!

2.治療器具の準備が必要
治療が必要な部位や、治療内容などは患者さんによって様々です。ひとりひとりのコンディションに合わせて適切な治療を施すためには、カルテの確認等はもちろんですが、器具の準備もとても大切です。事前に予約を受けなければ、その準備が出来ません。
インプラントや抜歯など外科治療の場合は、専用の器具や麻酔などより専門的な器具がたくさん必要になります。外科器具は感染のリスクも伴うため、安全に治療を行うためにも事前に十分に滅菌処理を行います。
このように、前もって予約をして頂くことで安全かつ確実な治療の準備をすることができます!

 

 

 

 

 

 

3.治療前のカウンセリング
当院では、治療前のカウンセリングをおすすめしております。カウンセリングをすることで、皆様に安心と納得した上で治療をすることができます!
初診で来ていただいた際も、60分時間を確保して初めにしっかりと問診やレントゲンなどの検査を行います。その結果を元に、その患者さんにベストな治療計画を立てていきます。
予約制にすることで、治療計画が立てやすくなり、スケジュールを無駄なく活用することができます。

以上が予約制が必要な理由となります。

当院では、予約時間は患者さんと私たち双方の大切な約束と考えております。
その約束の為に、常に器具を整え、万全な治療が出来るよう準備をしております。
約束の時間を無駄にしないよう、終始時間を意識しながら動いています。
予約をすることは、安心して治療を受ける為にとても大切な事です。
しかし、場合によっては歯が急に痛み出したり、早急に受診が必要な事もございます。
当院では、多少の待ち時間はございますが、随時急患も対応させて頂いておりますので、お気軽にご連絡ください!

染め出しで磨き方をチェック!

2021年03月22日

こんにちは。歯科医師の堀井です。

今回は歯科医院で行っている歯の染め出しについてのお話です。

染め出しと言われても何のことだか、なかなかイメージが湧かないと思いますが、みなさん小さい時に一度はやったことがあるかもしれません。

染め出しでは下の写真のような赤いお薬を歯に塗ることで歯の表面に付着したプラークを確認することができます。

プラークはバイオフィルムとも呼ばれ、細菌が増殖して塊となったものです。

ヒトの体には自分の細胞よりも多くの細菌が存在しています。

口腔内では約1000種類もの細菌が細菌叢と呼ばれる集団を作って生息しています。

その細菌たちが歯の表面に形成するバイオフィルムは、歯科の2大疾患である虫歯と歯周病の直接の原因となっています。

また糖尿病や動脈硬化などの全身疾患との関わりも指摘されています。

なので全身の健康を保つ上でも、バイオフィルムの知識や取り除く方法を身につけることはとても重要です。

この画像はプラークの中の細菌を拡大したものです。

では虫歯ができる過程でバイオフィルムがどのように関わりを持つのかを確認していきましょう。

私たちが甘いものを食べると、バイオフィルムの中の細菌が糖分を代謝して酸を作ります。

その酸が細菌たちへのストレスとなって、より酸性になりやすい環境になります。

その結果として酸に強い細菌が、生き残りやすいように細菌叢に変化が起こり、結果として虫歯が進行していきます。

 

つまり虫歯の原因となるバイオフィルムを適切に取り除くことができれば、虫歯になる原因を根本的に解決することができます。

ではどうすればこの諸悪の根源であるバイオフィルムを取り除くことができるのでしょうか。

 

それは適切な歯みがきによって達成することができます。

どのようなブラッシングが効果的なのか見ていきましょう。

1日3回、毎食後に歯をみがくという方も多いと思いますが、研究では1日に二回と3回磨く場合で虫歯の発生に大きな差は認められていません。

ただし、それ以下の回数では虫歯ができやすくなるので一日二回以上磨くことが望ましいです。

さらに、「歯磨きをしている」と「歯磨きができている」は全く別で歯ブラシが当たっていないところは何日も磨いていないのと同じことになってしまいます。

そこで染め出しを行って、どこが自分が自分で磨けないところなのかを知っておくことが大切です。

これが実際に染め出しをした状態ですが、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目にバイオフィルムが付着していることが多いです。

 

皆さんもぜひ歯科医院で、歯磨きをしにくい場所をチェックしてみましょう!

そこを磨けるようになることでお口の中、ひいては全身の健康を得ることにつながります。

虫歯でレベルと危険度について

2021年03月15日

こんにちは、歯科衛生士の川嶌です!

まだ、寒い日もありますが、もうすぐ春になりますね(^o^)♪

みなさんは、会社や学校の歯科検診を受けて結果をそのままにしていませんか??

今回は虫歯のレベルと危険度について、お話させていただきます!

虫歯のチェックを受けている時に歯科医師が、「C」や「CO」などと言っているのを耳にした事がある方もいらっしゃると思います。

虫歯には5段階のレベルがあり、CoとC1〜C4まであります。数字が大きくなるほど虫歯が深いということになります。

・CO   (注意)

虫歯の初期段階で、歯の表面(エナメル質)のみの虫歯になります。

一部分だけ白く濁っていたり、茶色くザラザラしていたりするのが特徴です。この段階の虫歯は、早急に削って治療をしなければならないという程の大きさではありませんが、歯ブラシを怠ったり、甘い物をいつも食べたりしていると、やがて穴が空き痛みが出てきてしまいます。経過観察をしていき、検診の際に虫歯が進んでいないかこちらでもチェックしていきます。

・C1  (要注意)

エナメル質が溶けて浅い穴が出来た状態ですが、症状は出ません。


虫歯の部分を取り除いて、代わりに樹脂や金属を詰めて治療をしますが、麻酔を使わなくても痛みを感じることは有りません。

・C2  (やや危険)

ここまで進んだ虫歯は、冷たいお水がしみたり、甘い物がしみたりします。
レントゲンでたまたま発見されることが多いです。治療としては麻酔をして、歯を削って詰め物をしていきますが、虫歯の範囲によっては白い樹脂の詰め物でその日のうちに終われますが、虫歯が深かったり大きかったりすると歯形をとって技工所に詰め物を作ってもらうことになり、次回に詰め物を入れることになります。

・C3  (危険)

この段階は、見た目にもはっきりと穴が空いて、神経まで侵されている事が多いです。

冷たい物だけでなく、温かいものがしみたり、噛むと痛かったり、さらに何もしなくても痛みがでるといった自覚症状が現れてきます。痛みの無いものから激しい痛みを伴うものまでさまざまで、我慢強い方が断念して歯医者通いを決意されるのもこの頃です。治療としては、歯の崩壊が大きいので神経の治療をしていかなくてはなりません。(いわゆる”神経を抜く”と言われている治療です)この治療はとても大事な処置で、神経を取って空洞になった部分を清掃、消毒して、防腐剤や殺菌剤を詰めて密封することによって、歯根の先が悪くなるのを防ぎます。

神経の治療をすると、治療も複雑になり、薬の交換などで、治療回数、期間も長くなる反面、歯自体の寿命が短くなります。ですが、通院して治療を終え、アフターケアをしっかり行えば長くもたせることはできます。一番良くないのは、治療途中で痛みがなくなったからと通院をやめてしまうことです。完全でないまま時間が経ってしまうと余計に症状が悪化します。気付いた時には抜歯という事態にもなりかねません。

・C4  (かなり危険)

この段階ではもはや歯の原形をとどめていません。

ですが、顎の骨のなかには虫歯菌で侵された根っこが残っています。この根っこが毒素を出し、顎の骨を溶かし、痛みを増し顔まで腫れる事もあります。痛みがない場合でも、骨の中に膿の袋を作り、出口が無い為に、歯ぐきの方まで膿の袋ができてしまいます。運が良ければ歯を残す事が出来ますが、ここまできてしまうとほぼ抜歯の可能性が高くなります。

痛みのあるなしではなく、手遅れになる前に検診を受けましょう!!

術者磨きについて

2021年03月8日

歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。

今回は、「術者磨き」についてお話します。

術者磨きとは、簡単に言うと歯科衛生士が行うブラッシングです。

子供の時以来、誰かに歯を磨いてもらう機会はほとんど無かったのではないでしょうか。

たかが歯磨きですが、正しいブラッシングをしようと思うとなかなか難しいと思います。

術者磨きの目的は、歯科衛生士が術者磨きをすることで、快適な口腔内を体感することと、力加減や当て方、歯ブラシの使い方など参考にしてもらい、セルフケアの向上に繋がればいいと思ってます。

正しいブラッシング方法をご存知でしょうか?

ブラッシングのやり方とポイントをお伝え致します。

◎ブラッシングのやり方◎

・バス法

歯周ポケットの汚れをかき出す磨き方です。

歯ブラシの毛先が歯茎に接するように当てます。歯ブラシを歯茎と歯の境目に向け、45度の角度にあて、小刻みに横に動かし磨きます。小刻みに動かすことで、歯と歯茎の歯垢を除去し、歯茎をマッサージする効果があります。

歯周病や歯肉炎でポケットが深い所や出血、腫れている歯肉のケアに向いています。

・スクラッピング法

歯ブラシの毛先を使って磨く方法です。

歯と歯茎の境目に90度の角度で歯ブラシの毛先をあて、小刻みに動かします。噛む面も直角にあて小刻みに往復運動させます。動かす幅をを大きくすると、横磨きになってしまうので小刻みに振動させながら(毛先が動かないように)磨きます。少なくとも10回以上は動かしましょう。

この磨き方は、動かし方が簡単で清掃効果も高い為、子供から大人の方までオススメです!!

 適切な歯磨きのコツは、歯を磨き始める順番をきちんと決めて、順序よく歯ブラシを動かしていくことです。

お口の状態や磨く部位によってバス法やスクラッピング法を使い分けてみるといいです。一番大切なのは、毛先をしっかりと歯面にあてることです。

◎ブラッシングのポイント◎

・歯ブラシの持ち方

ペングリップ(鉛筆持ち、ペンを持つように軽く握る)

・歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間にあてる

・軽い力で動かす(歯ブラシの毛先が広がらない程度の力)

・小刻みに動かす(5㎜〜10㎜の幅を目安に小刻みに動かし、1〜2本ずつ磨く)

磨き方や磨き方のポイントをお伝えしましたが、口頭で「こうやって磨いて下さいね。」と言われても、微妙な感覚までは掴みにくいですよね。

術者磨きは、歯ブラシがしっかり当たる感覚、

適切な力加減、バス法やスクラッピング法でのブラッシングを術者磨きで体感し理解していただければと思います。

治療によって歯周病が改善した後は、良い状態を維持することが大切です。当院では、治療後の継続したメインテナンスまでしっかりと行っておりますので、ご不明な点がございましたらお気軽にお声掛け下さい。

嚥下と姿勢

2021年03月1日

皆さんこんにちは。

市川ビルさとう歯科医院 青木です。

 

本日は、嚥下と姿勢について説明させていただきます。

嚥下(えんげ)とは

嚥下とは、口の中で咀しゃくした食事を飲みこみやすい大きさに取りまとめ喉の奥へ飲みこみ、食道から胃へ送り込むことを嚥下といいます。

 

簡単に言うと、食べ物を飲み込む動作の一連の動きの事です。

 

普段何気なく行っている動作ですが、実は複数の筋肉などが繊細に動いてこの飲み込む、という複雑な動作を行っております。

飲み込んだものは普通であれば、食道を通過して胃や腸で消化されます。

しかし、呑み込みが上手にいかないと、気管(空気の通り道。肺に繋がっています。)に物が入ってしまいます。

 

気管に物が入ることを『誤嚥(ごえん)』と言い、誤嚥した時には気管に入ってきた物を外に出す反射が起きます。それがムセです。
多くの方は急いで飲み物を飲む時などにムセた経験があると思います。その時の姿勢はどうでしたか?上を向いて飲んだ時ではなかったでしょうか?

実は嚥下という動作は姿勢と深く関係があります。

直立姿勢時(まっすぐ前を向いて立った状態)で喉頭は呼吸をするときに開いていますが、飲み込みをする時には喉頭蓋(蓋のような器官)が倒れ、喉頭口をふさぎ気管に食べ物や飲み物が入るのを防いでいます。この仕組みのおかげで私たちは誤嚥しないのです。

上を向いた状態ですと、直立姿勢の時よりも喉頭口が広くなっており、飲み込みをする時に喉頭口をふさごうとしてもふさぎにくくなってしまっています。そのため、食べ物がダイレクトに気管に入りやすく、誤嚥してムセてしまいやすいのです。

逆に下を向くと喉頭口は狭くなります。そのため、飲み込むときに喉頭蓋がしっかり喉頭口を覆い、食べ物が気管へ入っていくのをふせぎやすくなります。

特に高齢者の方は誤嚥を起こしやすく、注意が必要です。

寝たきりの方に食事を与える際などは、可能であれば上体を起こし、食事を与えることでご縁のリスクは低くなります。

写真参考:2021 日々の食事選びのサポートサイト ヘルシーネットワークナビ

https://www.healthynetwork.co.jp/navi/

 

誤嚥をしてしまった際に口腔ケアを行い清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクを軽減することも可能です。

当院では定期的なメインテナンスや訪問歯科診療なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

個別相談へのご案内

診療時間月火水木金土日
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