2022年08月15日
こんにちは、歯科衛生士の田村です。
今回は、『知覚過敏の原因と予防法』についてお話していきます!
・知覚過敏とは
歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい物や甘い物、風に当たった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特に虫歯や神経の炎症などの病変がない場合にみられる症状のことをいいます。
・知覚過敏の原因
エナメル実は歯の外側、表面を覆う硬い組織です。エナメル質は削っても痛みを感じることはありません。
エナメル質は体の中で1番硬い組織ですが、時間の経過と共に摩耗することで、内側の象牙質が露出してしまいます。
象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経まで伝達され歯は痛みを感じるようになります。

[エナメル質の摩耗の原因]
〇歯肉の退縮
歯肉の位置は加齢とともに少しづつ下がってきます。それに伴い歯の根っこが露出し、象牙質がむき出しの状態になります。
歯の根っこには、歯冠部(歯の頭の部分)と違ってエナメル質が表面になく、象牙質がむき出しの状態です。そのため、少し歯肉が下がるだけでも過敏に刺激を感じやすくなります。
加齢以外にも、歯周病や過度なブラッシングにより歯肉が下がることもあります。

〇歯の亀裂、破折
歯をぶつけたり、噛み合わせの力が強くかかると、歯に亀裂が入ったり、欠けてしまうことがあります。そうすると、内部に刺激が伝わりやすくなります。

〇歯の咬耗
歯は使っていれば、少しづつですがすり減っていきます。その結果、エナメル質が無くなって象牙質が露出することがあります。

〇歯ぎしり、くいしばり
歯ぎしりやくいしばりの癖があると、歯がすり減る、または歯に亀裂が入ってしまうことによりしみる症状が出る場合があります。
また歯に非常に強い力がかかることによって、
歯の根元部分が欠けてしまう「くさび状欠損」を起こし、その部分から知覚過敏を起こす場合も多く見られます。

〇酸蝕歯
酸性の飲食物によって歯が溶けてしまう状態をいいます。
炭酸飲料を長時間かけて飲むような習慣や、酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁に摂取する習慣があると、歯が溶けて内部の象牙質が露出します。
象牙質はエナメル質よりも弱い酸で溶けるので、さらに歯は溶かされ、知覚過敏も起きやすくなります。

〇ホワイトニング
ホワイトニングの施術中や施術後に、薬剤の刺激による一過性の知覚過敏が起こることがあります。
・知覚過敏の予防法
〇正しいブラッシングをする
過度に力を入れて歯磨きをすると、エナメル質が徐々に削られて知覚過敏を起こす場合があります。
正しいブラッシングをすることにより、エナメル質の摩耗を防ぎ、知覚過敏の予防・症状緩和につながることがあります。
力任せに磨くのではなく、軽い力で優しく丁寧に磨きましょう。
どうしても力が入りやすい方は、手先が柔らかい歯ブラシがおすすめです。
〇知覚過敏用の歯磨き粉を使う
・乳酸アルミニウム
・硝酸カリウム
この2つが知覚過敏を予防する主な薬用成分です。
継続的に使用することで、知覚過敏の予防、症状緩和につながります。
〇歯ぎしり、くいしばりに気をつける
日中に噛み癖、くいしばりがある方は意識して無くせるように気をつけましょう。
夜間に歯ぎしり、くいしばりがある方は、睡眠時にマウスピースを装着して、歯に過度な力がかからないようにしましょう。
〇酸を控える
酸性の飲食物をとった後は、歯の表面が少し溶けた状態になります。
しばらくすると、唾液の働きで歯の表面は再石灰化しますが、摂取する量が多かったり、長時間摂取していると歯の表面はどんどん溶けてしまいます。
嗜好品なので、辞めるのは難しいと思いますが、量を控えたり、時間を決めて摂取するようにしましょう。
以上が、知覚過敏の原因と予防です。
知覚過敏は一時的にしみるのが特徴です。
ずっとしみていたり、ズキズキ痛む場合は、気が付かないところに虫歯があるかもしれません。
しみるのが強い、気になる方は、早めに歯科医院を受診するようにしましょう!
2022年07月31日
こんにちは、歯科衛生士の川嶌です!
今回は、歯の着色についてお話しいたします。
歯の着色の原因には、外因性と内因性があります。
外因性の着色の原因にはコーヒー、緑茶などポリフェノーやルを含むものを日常的に摂取したことによるものと、喫煙している方はタバコに含まれるヤニによる着色などがあります。
これらは歯の表面にあるペリクルという薄い膜と結びついて沈着してしまう事で着色となります。
内因性の着色の原因には失活歯や無髄歯と呼ばれる、進んだ虫歯などにより歯の神経を取ったことで歯が黒っぽくなってしまうものがあります。これは神経を取ったことにより歯に栄養がいかなくなってしまうからです。
また、神経のある歯でも加齢により歯の一番表面のエナメル質と呼ばれる部分が薄くなり、エナメル質よりも内側にある黄色っぽい色をした象牙質と呼ばれる部分が透けて見えることにより歯が黄ばんだように感じる事があります。
外因性の着色

内因性の着色

歯の着色を落とす方法
着色は歯磨き粉のみですべて落とすことはできません。
また普段の歯磨きで着色を落としたいと思って力を入れすぎると歯ブラシにかかる圧が強くなり歯茎に負担をかけるだけで逆効果です。
外因性の歯の着色は、歯科医院で行うクリーニングでしか落とせません。
普段の歯磨きで着色を予防して、それでも付いてしまう着色は定期的にクリーニングを行うことで落とせます。歯科医院でのクリーニングは、歯を綺麗に保つことができ、口腔内の健康管理にもなります。
内因性の着色については、ホワイトニングで歯を内側から白くする必要があります。また白い被せ物を被せる方法もあります。
被せ物を被せて白くする場合は、歯を削って被せる必要がありますがホワイトニングは歯を削らずに白くすることができます。
着色が気になる方はお気軽に当院にご相談ください。
2022年07月19日
こんばんは!
保育士の片岡です。
天候が安定しない日が続いていますが、体調を崩さないように気をつけていきましょう!!
さて、今回は「フロスと歯間ブラシの違い」についてお話をしたいと思います。
お口の中を清潔に保つには、ハブラシだけではなく「歯間清掃用具」を使うことも大切です。
皆さんは毎日歯をみがいていると思いますが、それでも、むし歯や歯周病の罹患率は、依然として高い状態が続いています。それはなぜでしょう?
それは、ハブラシだけで歯をみがいても、歯の外側はキレイにみがけていますが、歯と歯の間には歯垢は残っていることがあるからです。
歯と歯の間にはハブラシの毛先が届きにくく、残ってしまった歯垢がむし歯や歯周病の原因になるのです。
歯と歯の間の歯垢を取り除き、お口の中をキレイにするために、最低1日1回は使っていただきたいアイテムがフロスや歯間ブラシです。
「フロス」は糸状なので、歯と歯の隙間が狭い部分の清掃に適しています。
歯と歯が接している部分は誰にでもあるので、フロスは子どもから大人まで、すべての方に使っていただきたいアイテムです。
歯間ブラシの入りにくい歯間の隙間が狭い方にオススメです。
当院には「フロアフロス」というフロスがあります。歯ぐきケアのために開発されたフロスです。
384本の糸をより合わせており、1本1本の繊維がうねっているので、汚れをゴッソリ絡め取りやすい作りになっています。
250Mのロングサイズがあり、長期間使用することができます。

「歯間ブラシ」は、歯と歯の隙間が広い部分に適しています。
使用する時には、ご自分の歯の隙間にあった大きさの歯間ブラシを選ぶことが大切です。
歯間の根元に三角形の隙間のある方、歯ぐきが後退気味の方、ブリッジをしている方にオススメです。
フロスと歯間ブラシにも種類やサイズがあります。
フロスには、大きく分けて「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」の2種類があります。
「ホルダータイプ」は持ちやすいよう、フロスがホルダーに取り付けてあるのが特徴です。
ホルダータイプには、主に前歯に使いやすい「F字型」と、挿入しにくい奥歯にも使いやすい「Y字型」があります。
「ロールタイプ」は必要な長さのフロスを切り取り、指に巻きつけて使用します。
指先を使うので、より細かな動きが可能で、力を調整しながらケアできます。
歯間ブラシには2種類の形があります。
L字型とI字型です。どちらの種類もブラシのサイズがいろいろとありますが、使用する部位(歯間の広さ)に合わせた「サイズ選び」が大切です。
目安は、歯と歯の隙間にスッと抵抗なく挿入できるサイズです。
初めて使う場合は「小さいサイズ」から試すのがオススメです。
注意点もあります。
1. 広い隙間に小さすぎる歯間ブラシを使うと、歯垢を十分に落とすことができません。
歯の広い隙間の部分に小さすぎる歯間ブラシを使ってしまうと、歯垢を十分に落とすことができません。
2. 狭い隙間に大きすぎる歯間ブラシを使うと、歯ぐきが下がる(歯肉退縮)原因に繋がることがあります。
3.隙間の広さが大きく異なる場合は、数種類の歯間ブラシを使い分けましょう。
歯間ブラシには、歯と歯の隙間の広さによって使いやすいよう、サイズがあります。歯の隙間の広さが大きく異なる場合は、数種類の歯間ブラシを使い分けるようにしましょう。

このように、歯ブラシだけではなくフロスや歯間ブラシを使うことも大切なのです。
使用する部位や歯と歯の隙間の広さに合わせて自身に合ったものを使いましょう。
当院では、担当の衛生士がオススメのサイズをお伝えできますので、お気軽にお問い合わせください。
2022年07月11日
はじめまして、歯科助手の若生です☘️
皆さんCMで1度は聞いたことがある「お口、クチュ、クチュ。」といえば、モンダミンですよね♪
色々な種類があるモンダミンですが、実は歯科医院でしか買えないモンダミンがあることをご存じですか?
今回は歯科医院でしか買えないモンダミン ハビットプロについてお話しします。

まずは、モンダミン ハビットプロの3つの特長をお伝えします。
*特長その1*
「3つの薬用成分で歯茎を守る」
①殺菌成分CPC
原因菌を殺菌し、歯垢の付着を防ぎます。
②抗炎症成分 GK2
歯茎の腫れと炎症を防ぎます。
③出血予防成分 TXA
歯肉炎による歯茎からの出血を防ぎます。
*特長その2*
「口臭を防ぐ」
歯と歯茎の隅々までゆきわたり、不快な口臭を防ぎます。
さらに、天然ミントの香味でお口がスッキリ爽やかになります。
*特長その3*
「ノンアルコール処方」
ノンアルコールで刺激が少なくからくないので、お子様からご高齢の方まで幅広い世代の方にお使いいただけます。
また、インプラントが入っている方や矯正中の方にオススメです。
次に、モンダミン ハビットプロの使い方について説明します。
*使い方*
毎日の歯みがきに加え、約20mLを口に含み、20~30秒程すすいでから吐き出して完了です。
キャップが計量カップになっているので簡単です。
また、水で薄める必要はなく、使用後にお口を水ですすぐ必要もありません。
歯磨き後に行うと効果的です✨
最後に、今回お話ししたモンダミン ハビットプロは歯科医院でしか買えない洗口液です!
お口の中の歯の面積は、約25%です。
そのため、歯磨きだけでは取れない汚れがたくさんあります。
洗口液を使うことでお口の中が洗浄され、その汚れを取り除くことができます。
歯磨きをしっかりしているはずなのに歯茎が腫れているなどお口のお悩みがある方は、
当院で販売しておりますのでぜひお試しください!
2022年07月4日
こんにちは、今年から入社しました保育士の盛松です!よろしくお願いします🙇♀️
最近は厳しい暑さが続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?🎐
今回は歯磨剤の選び方についてご紹介します!
歯磨剤とは何かというと歯磨き粉のことをいいます!
みなさん自分に合った歯磨き粉を選んでいますか?
ぜひここで歯磨き粉の選び方を知りセルフケアをしていきましょう!
①虫歯になりやすい方・虫歯予防したい方
虫歯が気になる方はフッ素入りの歯磨き粉を選びましょう!フッ素入りといっても歯磨き粉の種類によって濃度が異なるため、フッ素濃度が高いものを選ぶ事が大切です!
当院でも高濃度フッ素配合の歯磨き粉を販売しておりますのでご紹介いたします!
大人のトータルケア

メルサージュヒスケア

②歯周病が気になる方・歯周病予防したい方
歯周病とはお口の中で歯周病菌が増殖し歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。お口の中の歯周病菌を減らすために殺菌効果の高い歯磨き粉を選びましょう!ここで殺菌効果のある成分を一部ご紹介いたします!
1. イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
2. 塩化セチルビリジニウム(CPC)
当院でも上記の成分が含まれた歯磨き粉や歯周病に特化した歯磨き粉を販売しておりますのでご紹介いたします!
1.大人のトータルケア

2.バトラーリキッドジェル

③歯の着色が気になる方
お茶やコーヒー、タバコ等で歯の色味が気になる方は、成分にポリエチレングリコール(PEG)、ポリリン酸ナトリウムが配合されている歯磨き粉を選びましょう!これらの成分は歯に沈着した着色を浮かして取れやすくしてくれる効果があります!当院ではPEGが含まれた歯磨き粉やその他にも着色に特化した歯磨き粉を販売しておりますので一部ご紹介いたします!
1.B +

2.ルシェロホワイト

④知覚過敏が気になる方
知覚過敏が気になる方は、硝酸カリウム、乳酸アルミニウムが配合されている歯磨き粉を選びましょう!
歯の表面のエナメル質と呼ばれる下には象牙質と呼ばれるものが隠れています。象牙質には小さな空洞がいくつもあり、歯ぎしりや食いしばり、歯周病などにより歯茎が下がってしまうとこの象牙質の小さな空洞を通って刺激が神経に伝わり知覚過敏という症状が起きます。硝酸カリウムには即効性があり、神経の過敏反応を抑えてくれることで症状を抑制していきます。
乳酸アルミニウムには象牙質の小さな空洞をブロックする効果があり、ブロックすることによって知覚過敏の症状を抑えてくれる効果があります。
当院では上記2種類の成分を配合した歯磨き粉を販売しておりますのでご紹介いたします!
1.メルサージュヒスケア

みなさんいかがでしたでしょうか?
毎日何気なく使っている歯磨き粉も目的によって使い分ければより良いセルフケアができます!
当院では歯磨き粉以外にもおすすめのものが沢山ありますのでお気軽にスタッフにご相談ください😌
2022年06月13日
こんにちは😃
診療放射線技師の森田です!
皆さんはお口の定期的なメンテナンスはおこなっていますか??
定期的に歯科医院を受診して、さまざまな項目のチェックやお口の清掃を受けることをメインテナンスと言います。
口腔内の健康な状態を維持させ、再発を防止することを目的としています!
今回は当院のメンテナンスで使用している器具についてお話しします♪
①手用スケーラー
歯石や肉芽組織(病的な軟組織)の除去、歯根面の清掃に用います。使用する部位や目的によりさまざまな種類があります。

②超音波スケーラー
超音波の振動を利用して注水下で歯に付着した歯垢・歯石などを粉砕除去するのに用います。
また、冷却・洗浄を目的に注水された水は超音波振動により、霧状(真空気泡)となり洗浄効果が増大します。これをキャビテーション効果と呼び、細菌の集合体であるバイオフィルムを破壊することが可能で、歯周ポケット内の洗浄に有効です。

③プローブ
歯と歯肉の間にある歯周ポケットと呼ばれる溝の深さを測定します。溝の深さが深いほど、歯周病が進行していると考えられます。溝の深さが進行していると適切な治療が必要です。
また、歯ぐきのひきしまり具合や歯石の付着状況、器具の挿入時の出血の状態を検査します。

④アイプロフィー
アイプロフィー(回転式器具)を用いて歯面清掃を行います。器具の先に取り付けるブラシやカップにはさまざまな形状や硬さがあり、状況に合わせて選びます。プラークや着色を除去し、最終仕上げをします。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
当院での定期的なメンテナンスお待ちしております😊
2022年06月1日
こんにちは!
歯科衛生士の沖村です!
最近暑くなってきましたが、体調はいかがですか??
今回はメインテナンスの内容についてお話しします。
当院のメインテナンスは60分としっかり時間を頂いて行なっています!
基本的には患者様、お一人お一人に専属の歯科衛生士が毎回担当させていだくので、口腔内の変化にもすぐ気がつき対応する事ができます♪
当院では、患者様の口腔内の状況やご要望に応じてメインテナンスの間隔を決めさせていただいております。
健康な方でも3ヶ月に1度のメインテナンスをおすすめしております!
メインテナンスでは主に、
⭐︎歯周ポケット検査
⭐︎スケーリング
⭐︎PMTC
⭐︎ブラッシング指導
を行なっております。
⭐︎歯周ポケット検査とは
プローブという器具を使って歯周ポケットの深さを調べる検査です。

歯茎の下にある歯を支えている骨が溶けてしまって歯周病になっていないかを調べる事ができます!
歯茎の周りを器具で触っていくので、少し痛みが生じ苦手な方も多いと思いますが、口腔内の健康を保つためにはとても大切な資料となります!
⭐︎スケーリングとは
スケーラーという器具を使用し、歯面に沈着したプラーク、歯石、そのほかの歯面沈着物を機械的に除去すること。
プラーク(歯垢)とよばれる柔らかい汚れは、歯ブラシで落とす事ができますが、歯石はプラークが石灰化し硬く強固に歯面についた汚れなので、歯ブラシで落とす事ができない汚れです。
なので歯科医院で専門的な器具を使い落とす必要があります!
⭐︎PMTCとは

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で歯科医院で行われる専門家による徹底した歯面清掃の事です。
専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、磨き残したプラークやバイオフィルムを除去し歯の表面をツルツルにする事で、汚れの再沈着を防ぎます。
⭐︎ブラッシング指導とは

患者様のお口の状態や歯ブラシ状況を確認し、患者様にあった清掃用具や歯ブラシの方法をお伝えいたします。
口腔内の健康をサポートするのは歯科衛生士の仕事ですが、主体となって健康を維持していくのは患者様ご自身です!
ご自身でしっかりと口腔内を管理できるよう、アドバイスをしていきますので、分からないことや苦手な事などございましたら、是非教えてください♪
加えて当院では、
・唾液検査
・口臭検査
・エアフロー
・水素吸入
・ホワイトニング
・PDT(歯周殺菌治療
・3DS(dental drug delivery system)
などのメニューもございます。
気になる項目があれば、お声がけください!
メインテナンスを通じて皆様に会えるのを楽しみにしております。
一緒に口腔内の健康を維持していきましょう♪
2022年05月23日
皆さん、こんにちは!歯科助手の永木です!
最近夏に近づいてきましたね!☀️
今回は《口腔機能低下症》についてお話します。
口腔機能低下症とは?
加齢や疾患、障害など様々な要因で口腔内の機能が低下してしまう症状です。
5つの機能の低下🦷
感覚:食事や発声時口腔内の状態を感じ理解する機能
咀嚼:食べ物を噛む機能
嚥下:食べ物、飲み物、唾液を飲み込む機能
構音:舌や唇を使って言葉を作る機能
唾液:食事や清潔にする為唾液を分泌する機能
放置すると重い口腔機能障害を起こし、全身の健康に関わる問題となってしまいます。
口腔機能低下症にならない為には?
①虫歯や歯周病の疑いがあったら放置しない。
②入れ歯、インプラント、ブリッジなど噛める歯であること
③日頃からよく噛むよう心がける
④柔らかいものに偏らず、栄養バランスを考えた食事を意識する
こんな症状はありませんか?
・食べ物が口に残るようになった
・固い物が食べずらくなった
・食事の時間が長くなった
・口の中が乾くようになった
・食事の時にむせるようになった
・食べこぼしをするようになった
・滑舌が悪くなった
もし1つでも当てはまるようでしたら、早めに歯科を受診して口腔ケアで改善しましょう。

早期に発見して生涯にわたって食べること、会話することを楽しみ、一緒にお口の健康を守りましょう!!
2022年05月17日
こんにちは、歯科医師の飯田です
今回は医科歯科連携について説明していきます。
前回に引き続きお口の中と全身との関連が多くあります。
まず初めに、みなさまは病気になる前に通うことのある病院があることをご存じですか?
病院なんて病気や体調が悪い時しか行かないですよね?
しかし歯科医院は病気になる前に病気にならないように通うことのできる医院なんです!!
歯科医院で行う歯周病治療はみなさま方がお口のなかの健康を損なわないためのものです。医科では病気になってからしか行かないため、予防や早期発見が難しいそうです。歯科に来ていただいた方に全身の健康を知ることのきっかけになればと思います。そのための医科歯科連携でもあります。
医科歯科連携とは、大きい病院で手術の前後のお口の中の管理を歯科医師が行うことや町の診療所の医科と歯科が一人の患者さんの健康を、手を取り合って保とうとすることです。
具体的には、歯科は口腔内の疾患の早期発見や誤嚥性肺炎を予防するにあたり、大きな役割を果たします。また近年、口腔内細菌と、糖尿病や虚血性疾患など全身疾患との関連も解明され始めました。がんの治療前の歯科治療やケアは、がんの手術による傷口の感染や抗がん剤・放射線治療で起こる口腔内のトラブルを予防し症状を軽減するとされ、さらなる歯科の可能性も模索されています。
医科歯科の連携による治療は、薬の使用量や入院日数の削減、さらには医療費の抑制にもつながっていきます。
また医科歯科連携はいろいろな病気に関連します。
・糖尿病
歯周病かもしれないと歯科に来ていただいた方が歯周病の治療を行っても著しく改善されない時、糖尿病があるかもしれません。歯科から医科に紹介することで本人は気が付かない病気が歯科への受診で早期に見つけることができます。さらに糖尿病の方が歯科を受診することで糖尿病が良くなることも研究で結果が出てます。
・妊娠中の早産
妊娠中は、つわりにより十分に歯磨きが行えず、磨き残しにより、歯肉の炎症が起こりやすく、歯周病になる人が多くなります。
さらに、妊婦が歯周病になると、早産となるリスクが高まるといわれています。これは、歯周病の炎症によりサイトカイン(炎症によって増える物質)が増加し、プロスタグランジン(子宮の収縮などに関わる物質)などが分泌され、胎盤に影響するためと考えられています。歯科を受診し、口腔内をきれいにすることで早産のリスクを下げることになります。
このように医科と歯科が連携することでたくさんのメリットがあります。今はまだ連携しているところは多いとは言えませんがもっと増えていき皆様の健康が損なわれないようにしていければと思います。
2022年05月10日
こんにちは、歯科医師の蔡です。
今日のトピックは 近年、問題となっている、認知症についてです。
「なぜ歯科で認知症?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、認知症の中で、最も多いのがアルツハイマー型認知症で認知症の67%を占めます。
実は歯周病がアルツハイマー病を引き起こす原因になるということが話題になっています。
歯周病菌は全身疾患と関りがあることは、すでに周知の事実として広く知られるようになってきました。
口の中の歯周病菌が血液に乗って移動し、カラダ全体に悪影響を与えていることが、すでに周知の事実として広く知られるようになってきました。歯周病菌のひとつであるPg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)は、認知症の原因となる、ベータアミロイドとの関わりが深いことも明らかになっています。
Pg菌が血管の中に入り込むと、血流の流れに乗ってカラダ全体に広がります。広がった菌は体の免疫によって細菌は死滅します。しかし細菌が死んだから問題ないわけではありません。
このPg菌を始めとする歯周病菌の死骸は、発熱などの諸々の生体反応を出す内毒素(エンドトキシン)を体内に残すことになるのです。
認知症の6〜7割を占めるアルツハイマー型の認知症では、このような毒素が脳に溜まることによって、アミロイドβ(神経細胞から分泌される物質)が蓄積されます。
このアミロイドβがアルツハイマーを進行させることから、歯周病と認知症には密接な関係があることがわかってきています。
今後も最新の研究で歯周病と疾患の研究が進んでいくと思います。
お口の中をきれいにすることは、歯周病の予防だけでなく、身体全体の健康に密接に関わっているのです。