2018年06月2日
皆さんこんにちは!
事務・管理栄養士の青木です( ̄ー ̄)
最近は晴れ間も続き、過ごしやすい日々が続いております( ̄▽ ̄)
来週から関東も梅雨入りしそうですね。
じめじめした季節、少し気持ちが滅入りますが張り切っていきましょう!
本日は市川ビルさとう歯科医院に初心時に御越しいただいた際の対応についてお話しさせていただきます。
当院では、初めて来院された患者さまのお口の中をいきなり治療などは致しません。(お痛みなどがある場合は応急処置にて対応させて頂きます。)
初診の患者さまは、1時間ほどお時間をみていただきます。
以下の様な順番で行っていきます。
1,まずは問診票とスマイルチェックシートを記入して頂きます。
スマイルチェックシートは、患者さまが今後治療をどのように行っていきたいかを知るための大切な指標となります。

2,次に記入していただいた用紙を元に、「トリートメントコーディネーター」が個室にてじっくりとお話を伺います。
トリートメントコーディネーターは、「患者さまとスタッフを繋ぐ架け橋」の様な役割を担っております。
先生方には言いづらいこと、疑問や不安に思っていること、最近の楽しかったことなど何でもお話しいただいて大丈夫です( ̄▽ ̄)
3,お話が終わったあとに診療台に移っていただきます。
お口の写真、レントゲン写真を撮影し、歯周病の検査などを行っていきます。

4,お話しいただいた内容、検査の結果などを踏まえて、患者さまに最適な計画を作成、丁寧にお伝えしていきます。
分かりやすいように工夫をしておりますが、説明でご不明な点などがございましたら、何なりとお申し付けください。納得頂けるまで説明致します。
最後に受付にて次回の予約をしていただき、その日は終了となります。
どんな小さなお悩みでも構いません。
患者さまのご期待にお応えできるように、スタッフ一同、日々精進に努めて参ります。
患者さまのご来院をお待ちしております。
2018年05月26日
こんにちは!
受付・保育士の草間です(^_^)
本日、九州南部が早くも梅雨入りしたそうですね。
先月は桜が満開だったのに、、、季節の移り変わりはとても早いなと感じるこの頃です。
さて、今回はお子様(小児)の初診時の流れをご紹介したいと思います。
①問診票のご記入
まずは、保護者の方に問診票をご記入いただきます。
できるだけ詳しくお書きください。
②問診
診療室にご案内します。
まずは保護者の方から主訴をお伺いします。その後お子様にもお名前や、年齢、気になる所がないかなどいくつか質問をします。
③姿勢や座り方の確認
お子様用の椅子に座っていただき、姿勢をチェックして、座り方を指導します。
背筋はまっすぐかな?
背もたれに背中をつけていないかな?
両膝はしっかりくっついているかな?
足は左右揃えてつけているかな?など・・・
また、マルケンバンバンという器具を使用します。
こちらがマルケンバンバンです。

20度、25度、30度と角度をつけて乗れるかどうかをチェックします。
正しい姿勢や重心でないと、きちんと乗ることができません。
④あいうべ体操の説明
前前回のブログのでお話した、「あいうべ体操」の行い方を指導します。

なぜあいうべ体操を行った方が良いのかなどをお子様にも理解してもらえるよう、しっかりと説明もさせていただきます。
口呼吸や舌癖などの悪習慣を改善しましょう!
⑤口腔内の検査
その後は保護者の方には待合室でお待ちいただきます。
(当院は基本的に治療中は母子分離になります。)
虫歯や被せ物の状態、噛み合わせなど総合的に検査し、口腔内の写真撮影なども行います。また、染め出しやTBI(歯磨き指導)を行います。
⑥説明
虫歯の治療や矯正が必要であれば、保護者の方に説明をさせていただきます。
以上が初診時の流れになります。
お子様が初めて来院される時には、まずは歯科医院の雰囲気に慣れてもらい、院長やスタッフを仲の良い友達として認めてもらえるような関係性を構築することから始めます。
じっくりお子様とお話しし、「診療台に座る」「器具を触ってもらう」練習から始めることで歯医者の雰囲気に慣れてもらいます。
緊急時を除き、突然治療を始めることはありませんのでご安心くださいね。
小さなお子様にとって、歯科医院は怖いところ、痛い思いをするところなどのイメージがあるかも知れません。
子どもの頃の経験やトラウマは、大人になってからもなかなか忘れられるものではないですよね。
当院では、できる限り痛くなく、お子様の意思を尊重しながら治療を進めていきたいと考えております。
ぜひ、当院と一緒にお子様の成長を見守りましょう!
2018年05月19日
こんにちは(^-^)/
歯科助手の川上です。
突然ですが、肩こりや腰痛・膝痛などの痛みを感じた事がある方は多いのではないでしょうか?
身体の不調の主な原因は「姿勢不良」=身体の歪みだと言われている事をご存知ですか?
身体が歪む原因は様々ですが、その大きな原因の一つが、足の指が浮いている・曲がっている・閉じているなどの「足指の変形」です。姿勢に足の指が関係している!?と驚きましたが、立派な家も土台が歪んでいたら崩れてしまいます。人間の体も同じです。足指が変形しているということは、土台が歪んでいるということです。土台が歪んでいても、体はバランスをとってどうにか立とうとします。これが骨盤の歪みや両肩の高さ、足の長さの違いを生みます。そのまま無理にバランスをとって頑張り過ぎると、骨格は歪み、筋肉は疲労していきます。それが肩こりや腰痛・膝痛などの痛みにつながってくるのです。
足指を広げて伸ばすことで改善が期待できる症状はたくさんあります。
・外反母趾などの足指の変形
・O脚やX脚
・腰痛
・肩こり
・首こり
・膝痛
・関節リウマチ
・静脈瘤
・むくみ
・冷え症
・こむら返り
なども改善が期待できます。
また、最近の研究では、顎関節症などのあごの痛みや歯の噛合せも足指に原因があると言われています。
では、変形してしまった足指を、簡単な体操で改善する方法があります。
「みらいクリニック」フットケアセンターのセンター長で、理学療法士の湯浅慶朗先生が考案された、足指を広げて伸ばす「ひろのば体操」です。
☆やり方☆
床や椅子に座って行います。
①右手の指を左足指の間に入れる。
のせたほうの足のひざはなるべく横に倒し、腿の上にきちんと足をのせるのがポイントです。左足なら、まず左手で足首を支え、右手の指を浅く足指の間に入れます。(足指の根元に隙間がある状態)
②足指を入れた手を優しく握り、足指を甲の方に反らして5秒キープ。
手の親指で足の親指を軽く押さえます。親指が甲に対し90度まで曲げるのが基本です。(無理はしない事)とにかく優しく、力を入れないのがコツです。
③足指を足裏の方へ曲げて5秒キープ
曲げるというよりも、足指を優しくのばす感覚で、無理のないところまで曲げます。
以上を片方の足で5回程度行い、終わったら左右の足を組み替えて繰り返します。
これを1日1回、毎晩行う事が大切です。
お風呂から上がり、就寝前の時間が行いやすいと思います。
是非試してみて下さい☆☆☆
2018年05月13日
こんにちは!管理栄養士の杉浦です★
5月のゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
連休はあっという間に感じますね!
さて、今回のテーマは「あいうべ体操」です。
これ、文字で見ると違いがわかりやすいですが、実際に音で聞くと
「あいうえ体操」と聞こえるかもしれません。
「べ」です!
これは、福岡県開業の内科医・今井一影先生が提唱されている
「口を閉じて鼻呼吸へつなげるトレーニング」です。
このトレーニングでお口周りの筋肉を鍛えます!
お口周りの筋肉、普段気にする事あるでしょうか?
例をあげてみますと、実は「舌」は筋肉の塊です!
舌には正常な位置、ふさわしい位置があります。
しかし舌の位置が下がってしまっていると結果的に歯並びが悪くなる原因にもつながります。
普段、運動をしていないのに、久しぶりにたくさん運動すると
動きが鈍っているのを感じたり、疲れやすいと感じる事ありませんか?
お口周りの筋肉も、普段から動かしているのとそうでないのでは
「あいうべ体操」を行った時の感じ方も違うかもしれません。
ちなみに私自身も気が付くと口がポカンと開いている事がありました。
年齢を重ねるとフェイスラインも気になるし・・と思っていたので
あいうべ体操を実際にやってみました!(入浴時)
・できるだけおおげさに、声は少しでOK!
・1回4秒前後のゆっくりとした動作で!
・1日30回(3分)を目標にスタート!
・あごに痛みのある場合は「い~う~」でもOK!

やってみると・・・・意外と疲れる!!
実は、それだけ、動かしていないという事だとも思います。
3ヶ月程続けてみると、以前よりも舌の位置を気にするようになり、口を閉じようと意識できるようになったと思います。
そして顔周りも少しスッキリしてきたように感じます!
鼻呼吸によって改善が望めることには、以下のようなものがあげられています。
★アレルギー疾患(アトピー、喘息、花粉症、鼻炎)
★膠原病(関節リウマチ、エリテマトーデス、筋炎、シェーグレン症候群)
★うつ病、うつ状態、パニック障害、全身倦怠感
★腸疾患(胃炎、大腸炎、便秘、痔)
★歯科口腔(歯周病、ドライマウス、顎関節症、う蝕、歯列不正)
★その他(いびき、尋常性乾)高血圧、腎臓病、風邪など)
ぜひ、大人の方もお子様と一緒に「あいうべ体操」を行って健康な身体づくりを目指しましょう♪
参考資料:おとみんのよくばりレッスン
2018年04月29日
こんにちは♪
歯科衛生士の川嶌です(^-^)/
今回は、歯科の専門用語について、お話させて頂きたいと思います!
みなさんは、歯周病の治療「SPT2」とは、どのような事なのかをご存じでしょうか?
SPT2とは「歯周病安定期治療」のことです。
自覚症状が少なく、知らないうちに悪化しやすい歯周病は、歯周組織(歯茎・セメント質・歯槽骨・歯根膜)に発生する疾患のことです。

歯周病は自覚症状が少ない病気で、腫れや出血、歯のぐらつきなどの症状に気付いた頃には状態が悪化し、治療に時間がかかったり、抜歯が必要となったりする深刻な病気です。
歯周病の進行度合いの一つの目安に、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さがあります。
中程度~重度の歯周病の場合、適切な治療を受け一時的に病状の安定がみられたとしても、歯周ポケットが深い状態のままであることもあります。
このような場合は、歯周病の再発が懸念されるため、安定した状態を維持するために継続して行う治療「SPT(えすぴーてぃー:supportive periodontal therapy)」へ移行することもあります。
SPT2で行われる主な治療内容は、
※歯周病の誘発因子の治療
※適切なブラッシング方法と食生活の見直しなどの指導
※専用の器具を使用したプラークや歯石の除去などです。
SPT2の効果
①歯垢を除去する事でお口をすっきりさせます。
②歯がピカピカになって歯磨きでは取り切れない汚れを取る事で、細菌を再付着しにくい状態にします。
③虫歯のリスクの安定化
歯磨きでは取り切れない強固に付着している細菌(ミュースタンス菌)を取り除く事ができます。
歯面を綺麗な状態に維持することにより、ポケット内の細菌の繁殖を抑制する事ができます。
④歯周病のリスクの安定化が出来て、
歯磨きでは届かない歯周ポケットの中の細菌も取り除く事ができます。
⑤歯を強くしてくれます
フッ素ペーストでクリーニングする事でする事で、歯の質を強化することができます。
SPT2の最大の目的は歯周病菌の増加を抑制し、歯周病の進行を抑えるだけでなくお口に発生している悪玉菌を全身に散りばめないようにするためです。
お口の中の健康を獲得し、さらに全身的にも健康をGETすることができます。
美味しく自分の歯で噛むことにより、健康寿命をさらに延長することが可能となります。
歯周病の治療のためには、毎日自分でする歯磨きはもちろんですが、歯科医師や歯科衛生士のお口の健康管理のプロによるメインテナンスやケアもとても大切です
SPT2を行うために定期的に歯科を受診することは、再発の早期発見にも役立ちます。通院頻度はお口の状態によって異なりますが、およそ1~3ヶ月に一度です。
歯とお口、体の健康のためにも定期的な受診をおすすめいたしますo(^o^)o
2018年04月26日
こんばんは!!
保育士と受付をやっております、片岡ですo(^o^)o
今回は、「かかりつけ機能強化型歯科診療所」についてお話したいと思います。
厚生労働省は2016年保険改定で「かかりつけ機能強化型歯科診療所(か強診)」を制定しました。
その目的は、保険の枠組みを一部拡大し、「う蝕(むし歯)や歯周病の重症化予防治療」をより広く定着させることです。
歯を失わないための定期管理(メインテナンス)を、保険診療で行うことができる専門的な歯科医院です。
一人ひとりの患者さんへ、生涯にわたり安心・安全な治療を提供することはもちろん、定期的なお口の検診や予防を図ることで患者さんの健康に寄与することができると認められた歯科医院です。
保険改定によって変わった点を、簡単にお伝えします。
一言で言うと、「う蝕(むし歯)や歯周病の重症化予防治療に対して、保険の適用が受けられやすくなった」ということです。
1点目は「エナメル質初期う蝕管理」です。
これまでは、フッ素塗布を保険でおこなおうとすると、3カ月以上の期間を空ける必要がありました。
新制度では、毎月の塗布が可能となっています。
2点目は「歯周病の安定期治療の新基準」です。
こちらも同様に、検査・歯石取り・歯面清掃などが毎月、保険を使って受けられます。
3点目は「在宅患者訪問口腔( こうくう) リハビリテーション指導管理」です。
お口の中にお悩みがあってもなかなか来院できない患者さんがいらっしゃいます。
そのような方に対し、保険の網を広げていくことで、治療の機会を提供しようというものです。
ただし、保険適用の拡大をすべての医院に認めているわけではありません。施設基準を決め、そのすべてを満たした歯科医院だけが「か強診」を名乗ることが出来ます。
もちろん、このような取り組みを、従来から引き続き実践している歯科医院もあると思います。
「か強診」の認定を受けている医院は2017年6月現在で約1割しかないのです。
かかりつけ機能強化歯科診療所は、「安全・安心が得られる医院」という部分に着目していただきたいです。
当医院は、常に患者様の為に自分用磨きに力を抜きません。今後とも成長のために日々精進していきたいと思いますので、これからも市川ビルさとう歯科医院をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
来週は、SPT2についてのお話の予定です。
目を通していただけたら嬉しいです☆
2018年04月23日
皆さんこんにちは。
市川ビルさとう歯科医院 副院長の吉です。
最近は日中がものすごく暑いですが、夜などはとても冷え込んでいますね。
体調はいかがでしょうか。
十分にお気をつけてください。
さて、今回は口腔内カメラの重要性について説明したいと存じます。
●そもそも「口腔内カメラ」って?
口腔内とはお口の中のことです。お口の中を歯医者専用のカメラを用いて撮影していきます。(映すのは口元だけです。顔は映しません。)

此方が口腔内写真で使用する専用のカメラです。
暗いお口の中でも明るく撮影することができます。
多くの患者さんがいろいろな悩みをお持ちの状態で来院され、一つ一つをきちんと治療やメインテナンスを行って、健康なお口の環境にしていきます。しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言うことわざがありますが、徐々に改善していくお口の中の状態を客観的に比較してご理解して頂くのに、レントゲン写真は当然のことながら、口腔内写真(デジカメで撮影)も重要な資料になります。いくら文章で保存していても、歯ぐきの色や形態、歯の状態などを視覚的に再現することは不可能です。しかし、口腔内写真があれば、誰がみてもご自分の口腔状態がどのように変化したかは、一目瞭然です。写真はごまかしようがありません。
レントゲン写真・口腔内写真とも、以前の状態がどのようであったのか永続的に当医院のコンピューターに保存致しまして、いつでも御本人に提示できるシステムを整え、長期的にアドバイスできるホームドクターとしての体制を確立しております。臨床経過を真摯に見つめることは、臨床医にとって最も大切な姿勢です。
データの収集は、患者さんにとりましても、医院にとりましても、【宝物】だと思っております。
2018年04月15日
こんにちは( ̄ー ̄)
管理栄養士・事務長の青木です。
4月から新学期が始まり、皆さんはもう新しい環境、体制に慣れましたでしょうか?
体調を崩しやすい季節でもありますので体調管理もしっかりされてくださいね。
さて、今回はマイオブレースのアクティビティについてお話致します。
そもそも「マイオブレース」とは
マイオブレースとはオーストラリアで発案されたハリガネなどを使わずにお口周りの筋肉、舌の正しい使い方を習得し、正しい「機能」を獲得することを目的としています。その過程で歯並びも正しくなるとされています。
最近になって研究が進み、歯並びが悪くなる原因には、お口の筋肉の機能の低下が挙げられることが分かってきました。 口呼吸をしていたり、舌が異常な位置にあったり、間違った飲み込み方をしていたりすると、お口の筋肉が正常に発達せず、歯並びや顔の発達にまで影響を与えるというのです。
特徴として「後戻りがしにくい」「ハリガネを使わない」「歯を抜かなくても矯正できる(すべての方に適応されるわけではありません)」などがあります。
さて、ハリガネを使わずにどのように矯正を行うのかというと、「マウスピース」と「アクティビティ」と呼ばれるトレーニングを行い、歯並びを改善していきます。
今回はそのアクティビティに焦点を当てて説明したいと思います。( ̄ー ̄)
アクティビティは専用の動画を見ながら訓練を行っていきます。


画像のような愉快なキャラクター達と1つずつ機能を獲得するためのトレーニングを行っていきます。
指導には講習会やセミナーに参加し専門的な知識を持った歯科医師、歯科衛生士が行います。
また、アニメーションの中では「正しい機能を得るために必要な栄養素」なども詳しく説明してくれます。
正しい食習慣を小さいうちから身に付けることでお口周りの機能だけでなく、健康的な体を手にすることもできます。
マイオブレースのことについてもっと知りたい、などのご要望がございましたら、一度当院にお越しください。
健康的で正しいお口の中の環境は親が子どもにできる最高のプレゼントです。( ̄▽ ̄)
2018年04月5日
こんにちは!
受付・保育士の草間です(^_^)
前回までのブログで、お子様の正しい呼吸や嚥下、姿勢などが歯並びの改善へつながるというお話をしてきました。
今回は、舌についてお話したいと思います。
◇舌の役割
①味覚
舌の表面には味覚を感じるセンサー「味蕾(みらい)」があります。味蕾は舌だけでなく、上あごや頬の内側にも分布していますが、その大部分は舌が占めているので、主に舌で味を感じることができます。
②咀嚼、嚥下
食べた物が喉から食道・胃へ送り込まれること、飲み下すことを嚥下といいます。そのなかで舌は口の中にある食べ物を上手に食道に送り込む、重要な働きをしています。
また、効率的に奥歯で噛むために、歯と歯の間に食べ物を運んだり、食べ物と唾液を混ぜ合わせたりするのも舌の役割です。舌の機能が落ちると、食べ物が上手に食べられなくなるのはこのためです。
③発音
私たちは口を動かすと自然に言葉が発せられているような気がしますが、実はここでも舌の働きが肝心です。言葉が口から出てくるのは、声帯から発せられる振動した空気を、口腔内で共鳴させて音にさせているからなのです。
このとき共鳴をうまく形づくるのが舌。舌が上手に動かないと、言葉がうまく出せないようになってしまいます。
この3つの代表的な舌の働きを見ても、どれも私たちが生きる上で大切な役割を果たしていることが分かります。
◇舌の構造

口の床(下顎底)にあたるところにある、筋性の器官が舌です。
舌の表面は4つの舌乳頭と、歯茎と同じ丈夫な角化歯肉で出来ています。舌は主に筋からできています。この筋は2つに大別され、舌の形を変える筋群(内舌筋(ないぜつきん))と舌を前後左右に動かす筋群(外舌筋)からできています(舌下神経支配)。
とくに、舌根(ぜっこん)の外舌筋が骨につながっていますが、逆に先端側はどこにもつながっていないために自由に動かし、舌自体の形を自由に変えたりすることができます。
べーっと出して見えているのは舌のほんの一部。見えていない部分は口腔内の筋肉、顔や首の筋肉はもちろん、咽頭や食道などと直接つながり、骨格とも密接につながっています。つまり舌は全身とかかわり合っている、意外にも大きな臓器といえます。
◇嚥下時の正しい舌の動きとは
飲み込む時に舌を前に突き出したり、口の周りにグッと力が入る飲み込み方(逆嚥下)は間違った嚥下です。
舌や唇にはとても強い力があります。
間違った嚥下を毎日繰り返すことで歯並びにも影響が出てきます。
正しい嚥下とは、舌が上顎に吸い上がったまま口を閉じ、口の周りの筋肉が動かない飲み込み方です。
◇正しい舌の位置とは

リラックスしている時の正しい舌の位置は上あごです。舌を出して、戻ったところが本当の舌の位置。この位置を、スポットと言います。

思ったより後のはずです。舌の先が、前歯の裏に当たっていたり、舌の両側に歯型がついていたりする方は、 舌の位置が低下しているということです。
間違った舌の位置は、口呼吸や逆嚥下を起こしてしまいます。
皆さんの舌の位置はどこにありますか?
ぜひ確認してみてくださいね!
2018年03月11日
こんにちは!歯科衛生士の川嶌です(^-^)/
まだ寒い日もありますが、少しずつ寒さが和らいできましたね⭐
今回は『呼吸』について、
呼吸の中でも、歯科に関係がある『口呼吸』『鼻呼吸』のお話をしたいと思います!
気がつくと、口をあけっぱなし。口だけでハアハアと息をしていた・・・
そんなことはないでしょうか。「呼吸は鼻で」実はコレが正しい呼吸の大前提なのです。
私たちは普段、無意識に息をしています。しかし、呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるものです。
人は一生の間に、なんと6~7億回も息をすると言われています。呼吸の仕方ひとつで、心身の健康は大きく左右されるのも道理です。
「たかが呼吸」と侮らず、ぜひ正しい方法を身につけて、元気度をアップしてみましょう!
※口呼吸が危険な理由とは?
鼻呼吸と口呼吸の違い

鼻水は1日に約1ℓも分泌されています。そのうち約7割は、鼻を通る空気を加湿するのに利用されます。鼻水が取り込んだ空気に湿り気を与えることで、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。しかし口呼吸では、これほど湿度を上げることができません。鼻呼吸の場合より口呼吸のほうが口腔内を乾燥させてしまいます。
口腔内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、歯肉炎や虫歯、口臭がきつくなりやすくなるとも言われています。
鼻は、空気をきれいにする働きも持っています。まず、ホコリなどが体内に侵入するのを防ぐのが鼻毛です。そして鼻粘膜に生えている微細な線毛と粘液層が、細菌やウイルスなどを捕獲します。鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去され、空気清浄器から放出された空気のような状態になっているのです。
また、粘液には抗体があるため、細菌やウイルスが粘膜の細胞に付着したり侵入するのを防ぎます。風邪やインフルエンザは、病原体が細胞内や粘膜で増殖することで発症しますので、鼻から入った空気は、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなるのです。
鼻から呼吸することで、空気が温められます。その温度は35~37度にもなります。口呼吸ではここまで温められることがなく、冷たいまま肺に届けられてしまいます。すると、肺の免疫力が低下するリスクにつながったり、肺にかかる負担が大きくなってしまいます。
このように、鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの3台を合わせた機能を持っています。だから、健康のためには鼻呼吸が重要なのです。
鼻の穴の奥にある鼻粘膜には、細かい繊毛がじゅうたんのようにびっしり生えていて、そこからつねに粘液を分泌し、外界から入ってくる異物を排除してくれるます。
ところがこれが口だと、そうはいきません。排気ガスやホコリ、ちりなどがいくらでも肺に吸い込まれてしまい、結果的に風邪、肺炎ばかりでなく、健康状態によっては深刻な疾患も引き起こしかねないのです。
さらに、免疫力が低下し、アレルギー症状が起こることもあります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などは、口呼吸が一因となっているケースも少なくありません。
※子どもの口呼吸のリスク
子どものころから口呼吸が当たり前になってしまっていると、さまざまな心配ごとが出てきます。
起きているときに口呼吸が癖になっていると、睡眠中にも口呼吸をしがちになります。空気が乾燥する冬の時期には、睡眠中の口呼吸によって咽頭内が乾燥し、朝起きてからのどの痛みを訴える子どもが増え、病院を受診することが多いといいます。こういった症状の場合は、普段の呼吸を鼻呼吸に戻すだけで、再び通院する必要のないケースもあるようです。
口呼吸の場合、歯列や咬合が正常でなくなることがあります。口呼吸で口を開けている時間が長くなるために、口輪筋による前歯の舌側への作用が弱くなり、歯がくちびる側へ傾斜するようになります。これは乳歯だけでなく、永久歯でも起こります。
また、口呼吸をしていると咀嚼機能が低下します。そのため嚥下障害や消化障害も引き起こしかねません。また、咀嚼しているときにくちびるが開いているため、音を立てて食事をするというマナー上の問題もあります。給食中にクチャクチャ音を立てて食べていると、同級生からの視線がどんなものか、親でなくても心配になってしまいます。
口呼吸が当たり前になってしまうと、常にくちびるが開き気味になってしまいます。すると、周囲の人から集中力が欠けているように見られたり、やる気がなさそうな印象を持たれてしまうという危険性もあります。
子どものころから口呼吸が習慣化してしまうと、必要性のない病院通いをしなければならない場合があります。また、学校生活にも悪影響を与えます。さまざまな弊害から子どもを守るため、いち早く鼻呼吸の習慣を取り戻させてあげましょう。
皆さんは口呼吸をしてはいないでしょうか?
下のチェック項目で3つ以上当てはまると、口呼吸の可能性大です!

当院では、今後、呼吸改善に特化したプログラムに取り組んで行く予定です!
ご興味がある方は、是非、お尋ね下さい(^^)d