2019年12月16日
こんばんは。
トリートメントコーディネイターの片岡です。
だいぶ寒くなってきましたね。
気温変化が大きくて体調を崩しやすい日々が続いています。
インフルエンザも流行ってきましたので、皆様体調にもお気をつけください。
さて、今回は唾液検査についてお伝えをしたいと思います。
まず、当院では唾液検査をすることが出来ます。
唾液検査は、SiLL-Haという機械を使って行います。

この機械では、多項目同時測定が可能です。
3項目の測定が同時にできます。
それは歯の健康、歯茎の健康、口腔清潔度についてです。
そして6種類の数値が測定できます。
<歯の健康>
①むし歯菌
むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことが知られています。
唾液検査では、う蝕原性菌数との関連性が認められているグラム陽性菌群によるレサズリンの還元能を検出しています。
②酸性度
唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
唾液検査では、pH指示薬の呈色変化から水素イオン量を検出しています。
③緩衝能
唾液には、むし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
唾液検査では、一定量の酸存在下の複合pH指示薬の呈色変化から、酸に対する唾液の中和力を検出しています。
<歯茎の健康>
④白血球
歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。
唾液検査では、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、白血球エステラーゼ活性を検出しています。
⑤たんぱく質
口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。
唾液検査では、尿検査に用いられている試験紙の技術を応用し、色素結合法により総タンパク質量を測定しています。
<緩衝能>
⑥アンモニア
口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。
唾液検査では、血液検査で用いられている試験紙の技術を応用し、ブロモクレゾールグリーン(BCG)の発色によりアンモニアを検出しています。

まずは、唾液検査を行って自分自身の状況を知りましょう!
そして、お口の中の健康状態を良くし、維持していけるように予防と管理の徹底をしていくことが大切です。
当院の衛生士がしっかりとサポートをさせていただきます。
まだ検査をしたことがない方はまずやってみてください。
既に行っている方は定期的に行い、変化を確認してみてください。
2019年11月20日
皆さんこんにちは!
歯科医師の上柳です。
だいぶ寒くなり、冬が近づいてきましたね。
今日はう蝕(虫歯)、歯周病に続く第3の歯の疾患といわれている酸蝕症についてお話します。
皆さん、酸蝕症について聞いたことはあるでしょうか。
う蝕(虫歯)は口腔内の細菌により歯が溶けるのに対して、酸蝕症とは主に普段口にする食べ物や飲み物に含まれる酸によって歯が溶かされることによって生じます。
普段、私たちの口の中はpH6.8~7くらいの中性の状態ですが、酸を多く含むものを摂取すると酸性になります。
歯の表面のエナメル質は口の中が酸性になり、pH5.5を下回ると溶け始めます。
〇酸を多く含む食品
・お酢
・炭酸飲料
・柑橘系の果物
・フルーツジュース など
これらの食品を摂取する頻度や時間が長いと、酸蝕症のリスクが大きくなります。
また、酸を摂取した後はエナメル質が軟らかくなるため、歯ブラシで強く磨くと歯へのダメージが大きくなります。

〇その他食品以外が原因での酸蝕症
・酸を使用している職場で働いている方
・逆流性食道炎や過食等による胃酸が影響で生じる方
〇酸蝕症の症状
・歯がしみる
・歯の色が黄色くなる
・前歯の先端が欠けてしまった
・歯のツヤが無くなった
・歯に穴が空く
〇酸蝕症の予防方法
・酸性の強い食品の過剰な摂取は控える
・ダラダラ食べやダラダラ飲みは控えて時間を決める(お口の中が常に酸性になるのを防ぐ)
・酸性の食品を間食で摂取した場合はすぐにお水でブクブクうがいをする(お口の中が中性に戻る助けになる)
・よく噛んで食事をする(よく噛むことで唾液の分泌量が増え歯の再石灰化を促進させる)
・定期的に歯科医院で検診を受ける(歯の表面に異常が
ないかチェックする)
健康のためにお酢や果物を摂取している方もたくさんいらっしゃると思いますが、その一方お口の中では酸蝕症というリスクが高まっている可能性もあります。
定期的なお口の中のチェックはとても大切です。
気になることがありましたらお気軽にスタッフまでお声がけください。
2019年11月11日
皆さんこんにちは!歯科衛生士の吉田です(*^_^*)
今回はアイテロエレメントについてお話しさせていただきます。
▼アイテロエレメントとは
矯正治療でのマウスピース矯正であるインビザラインにおいて、マウスピースを作成する際の歯型を取る場合、今まではシリコン素材のものを使用していましたが、固まるまでの時間が4~5分と長くかかってしまうため、患者さんも不快な思いをしながらの作業でした。しかし、アイテロエレメントという口腔内スキャナーを使用することで、より快適で精密な歯型を取ることが可能になりました。矯正治療を成功させるためにも、正確なマウスピースを製作することが重要であり、iTero口腔内スキャナーはその大きな役割を担っているのです。
▼アイテロエレメントのメリット
①正確な歯型を取ることができる
正確な歯型を取ることで、より正確なマウスピースを作ることができます。正確な歯型が矯正治療を成功させることに繋がります。iTeroは精密な歯型を取ることができるため、矯正治療に適した精密な歯のデータを得ることができます。


②不快感がない
従来のシリコン素材のものを使用した場合、口の中でシリコンが固まるまでの4~5分の間、患者さんは不快な思いをしながらじっとしていなくてはいけなかったのですが、iTeroはシリコンなどの歯型の素材を使用する必要もないため、嘔吐反射も起きにくく、呼吸もしやすくなるため、快適に歯型を取ることが可能です。
③治療を早く始めることができる
従来のシリコンで歯型をとっていた場合は、出来上がった歯型をアメリカへの輸送しなければならなかったため、歯型をとってから矯正治療をおこなう前の、3D動画での計画された歯の移動のシミュレーションを患者さんと共に確認ができるクリンチェックができるまでに約2~4週間かかってしまっていました。 しかしiTeroでは、スキャンした歯型のデータを、その場でアメリカに送信することができるため、クリンチェックが2~3日で出来ます。そのため矯正治療も早く始めることができるので、患者さんを待たせる期間も短くなります。
マウスピースでの矯正治療を検討されていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、アイテロエレメントを導入している当院へ是非一度お越し下さい!
2019年10月30日
皆さんこんにちは(´ ▽` )ノ
歯科助手の林です!
朝晩の冷え込みが厳しくなってまいりましたが皆様体調お変わりなくお過ごしでしょうか?
本日はインプラントについてご説明させていただきます!!
インプラントとは虫歯や歯周病などが原因で歯がなくなってしまった場合に、機能性、審美性を回復させる為に行う処置です。
(下記の図、左から術前、術中、術後)

インプラントの利点は、ご自身の歯と同じくらいの力で噛めることです。
入れ歯やブリッジだと30%から60%の力でしか噛むことができないと言われています。
インプラントはブリッジのように、ご自身の健康な歯を削ったり負担をかけることもなく、入れ歯のように取り外して洗浄する必要はありません!
インプラントの欠点は、個人差はありますが治療期間が半年程度と少し長く、またコストがほかの治療よりかかってしまいます。
また定期的なメンテナンスを行わなければ、インプラント周囲炎になってしまう可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう!
しかし、インプラントの治療に30万円かかったとしてその歯が10年間機能したとすると、1日あたりかかるコストは100円程度です。
インプラントは誰でも入れることができる訳ではなく、顎の骨が痩せすぎてしまっている方やひどい歯周病や糖尿病、喫煙されてる方はおすすめできない場合があります。
何か気になることがありましたら市川ビルさとう歯科医院に一度ご来院ください!!
2019年10月17日
こんにちは!受付・保育士の伊藤です!
皆さま台風は大丈夫でしたか?
各地で色々な被害がでていますね。過ぎ去ってもまだ不安な日々は続きますがこれ以上被害が大きくならないことを祈るばかりです。。
そして、本格的に秋がやってきましたね!
肌寒い日が続いております。暖かくしてお過ごし下さい!
さて、今日は「MTAセメント」についてお話しします。
一般に、歯の神経と呼ばれる歯髄(しずい)という組織は、歯の根っこの中に迷路の様に複雑な形で存在しています。
狭いお口にある歯の、さらに根の中深くにある歯髄は直接みることが極めて困難です。
そのため、目視できない環境で行わざるをえない歯の神経の治療には多くのリスクが伴います。操作中に器具が折れてしまったり、根の治療に伴って歯が薄くなることでヒビがはいってしまうなど、歯の寿命が大幅に短くなり、抜歯にいたるケースも少なくありません。
歯を失うことで、他の歯や顎全体への悪影響も懸念されます。
歯を少しでも健康な状態で残すためには、神経を保存することが重要です。
神経まで虫歯が進行している場合、基本的には神経をとる処置を行いますが、MTAセメントを用いてしっかり封鎖すれば、神経を保存できる可能性があります。
では、MTAの特徴をお伝えします。
①削る量を最小限にし、神経を守る
MTAセメントは虫歯を取り除いて神経が露出したときに、そこを封鎖して神経を保護することができます。
神経を保存すると、根の治療をするよりも歯を削る量が少なくなるために、歯を長持ちさせる効果があります。
②安心で優しい
MTAは膨張しながら硬化するため封鎖性にすぐれ、身体に為害性が無い安心安全な材料です。
③再発予防
MTAは水分があっても歯質と密着するので、細菌の侵入を食い止める働きがあります。
歯の神経を保存することは、根管治療を行った場合の予後を考えると、多くのメリットがあります。
当院には患者様の口腔内のお悩みを伺う担当のスタッフがおります。どうしよう、、と悩んでいることがありましたら、お気軽にお声掛けください!
2019年10月6日
こんにちは(^-^)
歯科衛生士の加藤です!
もう10月なのになかなか気温が下がりませんね(T_T)服装に困ってしまいます。
暑かったり、寒かったり忙しい気温が続いていますので、皆さん体調にはお気をつけください。
本日は「歯根端切除術」についてお話しします。
まず、皆さんは「根管治療」についてどのくらいご存知ですか??
根管治療とはむし歯や、外傷により歯の神経が細菌感染してしまった場合に神経を取り、管の中を綺麗にすることで中の細菌の数を減らす治療のことです。
しかし一度根管治療を行っても、神経の入っていた管のなかに残った細菌が原因で歯の根の先で炎症を起こしてしまうことがあります。
その場合
1)かむと痛い
2)歯ぐきが腫れる
3)歯ぐきから膿が出る
などの症状が起こる場合があります。
このようなことがおこると、再度神経の入っていた管の掃除をやり直すことで、処置してていきます。
しかし、歯の根はとても複雑な形をしているため再治療を行っても炎症が治まらず、症状がなかなか良くならないことがあります。特に再治療を繰り返した歯は治療が難しくなります。
「歯根端切除術」とは根管治療では治らない、根管治療ができない歯根部の炎症性の病巣に対し、外科的に①根の先の病巣の摘出 ②根の先端の切除 ③逆側からの根管治療を行って抜歯しないで歯を残すための方法です
先ほどお話しした通り、むし歯や外傷で歯の中の根管が感染し、歯根の先に病巣ができて歯茎が腫れたり痛みがある場合、根管治療を行うことで治っていきます。しかし根管治療を続けても治らない場合や、かぶせた冠や根管の詰め物がが除去できない、根管が曲がっているなどで根管治療ができない場合があります。
そのような歯を手術をして抜歯しないで助けることができます。
根管治療、歯根端切除術を正確に行うと歯根の先にできた病巣は90%以上の確率で治ると言われています。
当院では、「歯根端切除術」を行なっています。
根管治療でなかなか病気が治らない、繰り返してしまう根っこの先の病巣に悩まされている方はぜひ一度当院にいらしてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
2019年09月30日
皆様こんにちは!
歯科衛生士の小網です。
本日は舌小帯のお話です!
舌小帯とは、舌の裏側の真ん中で口の底に向かっているヒダを舌小帯といいます。
このヒダが短いと舌の先がハート状に見えます。

この舌小帯が短いと何が起こるかというと
特に舌を口蓋に拳上させることが難しいことから発達障害、上顎の発育障害、歯列不正、口腔内の清掃不良を引き起こします。
受診される多くの方は、
「かつぜつがわるい」
「早口ことばが言えない」
「長い間話をすると舌が疲れる」
「速く話をすると舌がもつれる」 のような症状を訴えられます。
舌小帯の短縮の程度は舌の先をどの程度あげられるかによって、軽度・中等度・重度に分けられます。簡単な判定方法をご紹介します。「お口を大きく開け、舌の先を上あごにつけてください」と言います。お口の大きさ(たての長さ)の1/2以上あげられたら、「軽度」です。1/2以下しかあがらない場合は、「中等度」です。舌を上にあげようとしても下顎の歯よりもあがらないか、全くあげられない場合は「重度」と判定します。
「軽度」では、舌小帯が細い紐のように見えますが、舌先を上あごにつけたり、口の横につけたりすることは自由にできます。ラ行を思い切り速く言おうとすると舌がもつれる感じがありますが、日常生活での障害はほとんどみられません。
「中等度」では、舌を前に出したときに先がハート型にくびれます。舌小帯もしっかりした白い紐のように見えたり、ヒダに見えたり、膜のように見えます。舌先を上あごにつけようとしてもつけられず、口の開き方を小さくすれば、なんとか上あごにつけられるという状態です。また、口の横に舌の先をつけることができませんし、くちびるをゆっくりなめることも苦手です。発音では、ラ行がダ行に近く聞こえたり、速く言おうとすると舌がもつれることがあります。くちびるについた食べものを舌でなめることができなかったり、ソフトクリームをなめられないと話される方もいらっしゃいます。
「重度」では、舌を前に出そうとしても下くちびるぎりぎりくらいまでしか出せず、舌を上にあげることができないので、舌小帯が舌の裏に隠れて、よく見えない場合もあります。
このように、舌小帯短縮の程度が軽度の場合は、発音や摂食嚥下機能に問題があることは少ないので、あまり治療の対象となりません。中等度や重度の場合は、「哺乳が上手にできない」、「話すときに舌がもつれる」、「硬いものが上手に食べれない」といった、哺乳障害、発音障害、摂食・嚥下障害が認められることが多く、治療によって改善することが多いといえます。
舌小帯短縮症に対する治療には、手術と機能訓練があります。舌小帯短縮の程度が軽度の場合は、舌を上手に動かすトレーニング(機能訓練)を行うだけで症状が軽減される場合もあります。トレーニングだけでは舌の動きを改善するのが難しいと判断された場合には、舌小帯のヒダを切る手術(舌小帯伸展術)を行います。術後は、瘢痕収縮の防止や、動きやすくなった舌を上手に使いこなせるようにするために、機能訓練を行います。
皆様の中で、滑舌が悪いなどで
悩まれてる方はいらっしゃれば
舌小帯が短い場合があるかもしれません。
気になる方は、一度受診してみても良いかもしれませんね!
2019年09月23日
皆様こんにちは!
歯科衛生士の田村です。
今回は、食いしばりとマウスピースについてお話していこうと思います。
突然ですが、朝起きた時に顎や歯が痛い、歯の詰め物がよく割れる、原因が分からない頭痛や肩こりがある…こういった症状でお困りの方はいらっしゃいませんか?
もし思い当たる方は「食いしばり」「歯ぎしり」が原因になっている可能性が考えられます。実は食いしばり、歯ぎしりは歯に様々なトラブルを引き起こす原因のひとつなのです!
今回は食いしばりの原因や、歯への影響などについてお話していきます。

まずは食いしばりの種類について。
食いしばりにはいくつかのタイプがあります。
①上下の歯をギリギリ擦り合わせるタイプ
②上下の歯を強く噛み締めるタイプ
③上下の歯をカチカチと噛んで鳴らすタイプ
一般的には、①が最も多く見られる歯ぎしりです。
食いしばり、歯ぎしりは昼夜合わせると90%近くの方がしている可能性があるとの報告がでています。しかし、日常的に癖になっていることもあり自覚がしにくく家族からの指摘などで初めて気が付く方が多いそうです。
では、食いしばりは何が原因で起こるのでしょうか?
人により原因は様々ですが、多くはストレスが原因と言われています。強いストレスを感じることで顎に力が入ったり、ストレスを発散させようと歯ぎしりをしてしまう場合もあります。
その他にも、歯並びや歯の詰め物が原因で噛み合わせが安定せずに歯ぎしりをしてしまう場合もあります。
こういった歯ぎしり、食いしばりは歯に多くのトラブルを引き起こしてしまいます。
・顎関節症:顎に強い負荷がかかる為、痛みがでたり口が開けにくくなります。
・歯の摩耗、歯が割れる:歯がすり減ったり、詰 め物またはそのものが割れることもあります。
・歯茎、骨への影響:強い負荷がかかるこで、
歯茎が下がり、歯との隙間も広がることで歯周病が悪化したり、歯がグラつく恐れがあります。
・頭痛、肩こり:顎から首、肩の筋肉が緊張することで頭痛が起きたり肩こりが続く症状も見られます。
食いしばり、歯ぎしりを放っておくといずれこのような症状が出てしまいます。
では改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
食いしばり、歯ぎしりの予防、改善には
①歯を離す意識をする
②マッサージをする
③マウスピースをつける
などが挙げられます!
日中の予防には、上下の歯が離れているか意識したり、こめかみ辺りをマッサージして筋肉をほぐしてあげるのも効果的です。
また、原因であるストレスを溜めないことも食いしばりの改善にはとても重要です!
しかし、夜間寝ている間に歯が離れているか意識することは難しいですよね…
そんな時は就寝時につけるマウスピースの使用をオススメします!

マウスピースを付けることで、
・歯の擦り減り防止
・歯や被せ物の破損防止
・顎関節の負担軽減
などの効果を得ることができます。
しかし、マウスピースはあくまでも歯を衝撃から守るものであり、根本的な原因である歯ぎしりや食いしばりをなくすことはできません。
なので、マウスピースを使いつつ歯を離す意識をしたり、マッサージをするようにしましょう!
マウスピースが適応かどうかは1度お口の中を診させていただいてからの判断になりますので、是非ご相談ください!
もしかしたら食いしばりしてるかも?という方や、食いしばりがあるか確認してほしいという方はお気軽にご相談ください♪
2019年09月15日
みなさんこんにちは♪♪
歯科衛生士の平田です。
時が経つのは早いもので、9月も中旬を過ぎ、秋が近くなるのを感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「個人トレーについて」です。一般の方々にはあまり聞き慣れない用語だと思いますが、個人トレーというのは、おもに入れ歯を作製する際に使用する、オーダーメイドの歯型を採るためのトレーのことです。既成のトレーだけでは細かい部分まで適合しないこともあり、歯茎だけを型どりするのではなく、その周りの頬粘膜や舌の動きをとる上でそれぞれの患者様のお口にピッタリ合ったトレーを使用することで、より精密な型を採ることが出来ます。保険・自費を問わずこのトレーは作製します。

個人トレーを作ることは出来るだけ痛みの少ない、外れにくい、しっかりと噛める入れ歯を作製するために非常に重要な工程なのです。
次に個人トレーの作り方を簡単にご紹介いたします。
まず、既成のトレーで型どりして作製した石膏模型に、ワックスを溶かしながらペタペタと貼りつけていきます✩°。⋆

そして個人トレー作製用の粉と液を混ぜ合わせます。この粉と液は混ぜ合わせると餅状に軟らかくなります✩°。⋆

それをまとめて石膏模型に被せて均一になるように延ばしていきます。延ばしながら少しずつ形を整えます✩°。⋆

同じ材料で取っ手も作りくっつけます✩°。⋆

固まったら石膏模型から外し、余分な所を削って形を整えます✩°。⋆
この一連の作業を技工士さんにお願いする事もありますが、基本的には患者様の担当医が作っています。たま〜に衛生士が作ることもあります。この作業が意外と大変なのですが、地味にコツコツ、細かい作業が好きな人にはこれが楽しかったりもします。私自身も個人トレーを作るのは結構好きだったりします。
こうして完成した個人トレーを使って、チェアサイドで2回目の型どりを行い、入れ歯の作製が進められていきます。
いかがでしたか?専門的で少し難しいお話になってしまったかもしれませんが、現在噛めない、外れやすい、歯ぐきが痛いなど、合わない入れ歯に関するお悩みを抱えてはいませんか?まわりにそのような悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?入れ歯に関するお困りごとがございましたら、ぜひ当院にご相談くださいませ*・.。*
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2019年09月6日
こんにちは!
歯科衛生士の川嶌です(^o^)♪
今日は『顎関節症・がくかんせつしょう』についてお話しさせていただきます。
最近、初めて来院される患者さんの中に、顎の関節にお悩みを持つ方が増えてきています。
お口の開け閉めの際に痛みが生じたり、音がする、顎の関節に違和感がある、口が開かない等の症状があり、その多くの場合『顎関節症』と診断されます。
男性に比べると女性のほうが約 3 倍多く、年代別では20代から30代に多くみられます。 そして女性に多い理由として、一般に女性の靱帯が男性よりやわらかいこと、顎関節の適合がしっかりしていないこと、さらに女性ホルモンの関与などがあげられていますが、確実なことはまだよくわかっていません。
では、顎関節はどこにあるかご存知でしょうか?

両側の耳の穴の少し前に人差し指を置いて口を開け閉めしてみてください。 骨がぐりぐり動くのが分かると思います。 そこが顎関節です。手足の関節とずいぶん違うと思いませんか?どこが違うのかというと…
まず、動き方です。 正常な顎関節の場合、大きく口を開けると下あごの骨が関節から外れるように前に移動するはずです。これは他の関節では普通ないことです。 もう一つは、一つの骨が同じ骨に対して2か所で関節していることです。(厳密に言えば同じ骨ではないのですが、頭蓋骨は動きませんし、ひと塊と考えれば同じ骨と言えます)つまり、片方の関節の動きはダイレクトに反対側の関節の動きと共働する、言い換えれば片方の顎関節の異常は反対側の顎関節に影響を与えるということです。
難しいですね。例えば上腕骨という骨は肘と肩で関節していますが、肘を固定して肩を動かす、あるいは肩を固定して肘だけ動かすことができます。でも顎関節はそれが出来ません。右の顎関節を動かそうと思ったら必ず反対側の左の顎関節も動かざるを得ないのです。また、ご飯を食べる、話すといった日常生活動作をする限り、顎関節は安静にすることが出来ないのです。安静にするのが難しいということも、顎関節の特徴の一つかもしれません。
あごが痛む、あごが鳴る、口が大きく開かないなどは顎関節症の三大症状です。
自然に治ってしまう軽症のものから、食事もとれなくて、痛みも強く深刻な症状に苦しめられる重症の患者さんもいます。
では、原因は何なのでしょう。一体どうして増えているのでしょうか。
生活習慣や食生活、かみ合わせや姿勢など、顎だけでなく体全体を見直すことが必要なことがあります。
ご自分で顎関節のチェックをしてみましょう。
※あごを痛めないように注意してください 無理に大きく開けないでください。

原因としては以下の事があります。
・急激なストレス(精神的な緊張は、筋肉を緊張させます)
・歯ぎしり
何かに熱中したり緊張して強くくいしばる(一日中スポーツをした。冷房が寒くて歯をくいしばった、特別な行事で緊張してくいしばった)
・唇や頬の内側をかむ癖がある
・頬杖、うつ伏せ寝、不良姿勢(例 : 猫背)
・顔面打撲や事故による外傷
・入れ歯や歯にかぶせたものが体にあっていない(悪い噛み合わせ)
・大口を開けたり、硬いものを噛んだ(アゴの酷使)左右どちらか一方でばかり噛む癖がある、片側の歯が悪いため反対の歯だけで食べ物を噛む
・うつ、不安因子がある 、睡眠障害(ストレスで夜よく眠れない)
では、治療法にはどんなものがあるのでしょうか?
実際の治療は、原因となっているものを取り除く治療と痛みなどの症状を緩和する治療を症状に応じて組み合わせて行います。
1.不良習癖の除去やかみ合わせの調整
歯軋りや悪習癖など顎関節症の原因となる悪習慣を取り除き、顎に負担をかけないようにします。かみ合わせを治すことで顎の負担を軽減します。
2.運動療法
開口練習や顎を動かす訓練をして口がよく開くようにします。
3.スプリント療法
スプリントという歯列にあわせた合成樹脂の副子を装着して、顎の位置を改善したり、かみ合わせの高さを変えることにより顎関節や筋肉への負担を軽くします。
4.薬物療法
痛みが強い場合には抗炎症剤や鎮痛剤で痛みを鎮めたり、筋肉が痛みで固まっている場合には筋弛緩剤を用いたりします。
5.外科療法
その他の治療で症状が改善されない場合には外科療法が行われる場合もあります。
普段の生活での注意点とは?
顎関節症は日常の生活習慣の影響が多分にあります。
以下のようなことに気をつけてください。

※食いしばりをしないようにする。
無意識のうちに歯を接触させて食いしばっているときがある。
(ある調査によるとパソコン作業が最もあごの筋肉に負担をかけていたようです。実際はパソコンが悪いのではなく、ストレスによって「歯と歯をくっつけ続けていた」ことが原因になっていたようです。)
ストレスを受けているとき、車の運転をしているとき、緊張しているときなども注意する。
※歯ぎしり
夜間の歯ぎしりも顎関節症の大きな原因の一つとなることがよくあります。歯ぎしりは、自分ではしていないと思っていても、大なり小なり、みなさん歯ぎしりはしています。歯ぎしりを完全になくすことは不可能で、この場合もナイトガードといったマウスガードのような装置を装着することで、歯や顎への負担を軽減することができます。
朝、起きたら急に顎が開かなくなってしまった!こんなことになっては大変です(>д<)
少しでも思い当たる事がございましたら、どうぞお気軽にご相談下さい(^-^)/