2021年01月20日
皆さんこんにちは!
最近は寒い日が続きますね❄️
体を温めて風邪をひかないようにしましょう!😌
お口のまわりには耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)と呼ばれる唾液を出やすくするポイントがあります。
唾液の分泌を促すために唾液腺に刺激を与えることを唾液腺マッサージと言います。
♦唾液が少ないとどうなる?
唾液腺から分泌される唾液の量は1日あたり約1~1.5リットルですが、さまざまな原因によって唾液の分泌が減ると、お口の中の潤い度が減少し、乾燥するようになります。
唾液が不足することにより、唾液の抗菌作用や自浄作用が低下し、むし歯や歯周病になりやすくなったり、口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを起こすことがあります。
特にお口の中が乾燥している状態のことを「ドライマウス」と言います。
また、高齢になると唾液は出にくくなります。
おしゃべりの機会が少なくなったり、お食事がお口から摂れなくなったりすると、ますますお口の乾燥は進んでしまいます。
乾燥したお口を潤す方法は、ブクブクうがいや、保湿剤の塗布などいくつかありますが、唾液腺マッサージも、その方法のうちの一つです。
唾液腺をやさしくマッサージすることにより、唾液の分泌が促され、潤いのある健康なお口に近づきます!
♦唾液腺マッサージの効果とは?
では唾液腺マッサージをし、お口が潤うとどんな効果があるのでしょうか?
大きく分けて4つの効果が期待できます!
①お口の中が潤うことにより虫歯・口臭予防に繋がる
②乾燥しがちな方にある、お口の中の粘膜の痛みなどの症状が和らぐ
③お口が開きにくい方は、お口周りの筋肉の緊張がほぐれお口が開きやすくなる
④食べることや飲み込むこと、会話がしやすくなる
お口が開けにくい方や唾液の分泌が減りがちなご高齢の方など、様々な年齢層の方にオススメできるマッサージです✨
♦実際にマッサージをやってみましょう!
では最後に唾液腺マッサージのやり方をお伝え致します!

{“origin”:”gallery”,”uid”:”BD898B21-BAA1-4237-930B-9FAB5842C67F_1610969888568″,”source”:”other”}
耳下腺は耳たぶの前、上の奥歯辺りのほっぺたの部分にあります。そこを人差し指を当て、指全体で優しく押します。
すっぱい食べ物を想像するとスーッと唾液が出てくる所です。
この動作を5〜10回程繰り返します。

{“origin”:”gallery”,”uid”:”BD898B21-BAA1-4237-930B-9FAB5842C67F_1610969888568″,”source”:”other”}
顎下腺はアゴの骨の内側のやわらかい部分にあります。そこに指を当て耳の下〜アゴの先まで優しく押します。
この動作を5〜10回程繰り返します。

{“origin”:”gallery”,”uid”:”BD898B21-BAA1-4237-930B-9FAB5842C67F_1610969888568″,”source”:”other”}
舌下腺はアゴの先のとがった部分の内側、ベロの付け根の部分にあります。そこに親指を当て下アゴからベロを押し上げるようにグーッと押します。
この動作を5〜10回程繰り返します。
簡単ですので是非皆さん試してみてください😊
2021年01月18日
皆さんこんにちは!
歯科衛生士の吉田です(*^^*)
寒暖差のある日が続いておりますが、皆さん体調にはお気を付けてください!
本日はタバコと歯周病の関係についてお話しいたします!!

タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。
喫煙者は、お口が臭い・ヤニがついて汚いだけではなく、にかかりやすく、ひどくなりやすいので、更に治療しても治りにくいことが解っています。
ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
実際に治療を始めても歯肉の治りは悪く(もちろん何もしないでいるよりは改善します)、手術を行ったとしても効果の現われ方が非喫煙者よりも低いのです。
しかも、治療後経過を追っていくと、喫煙者の歯肉は再び悪くなっていく傾向にあります。どうしてこういう事が起こるのでしょうか?

タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げますし、「ニコチン」は一種の神経毒で、血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせますので、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。更に傷を治そうと組織を作ってくれる細胞(線維芽細胞といいます)の働きまで抑えてしまうので、手術後も治りにくくなります。
また、「ヤニ」という形で歯の表面に残っているので、歯がざらざらしてバイ菌が張り付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになるのです。

喫煙していると上のイラストのように歯の表面に茶色の着色汚れも目立ちます。
タバコを完全に断ち切るのは難しいと思いますが、歯周病のリスクが高くなってしまうため1日に吸う本数を少しずつでも減らせるようにしていくことが大切です。
歯周病を予防するためにも全身の健康のためにも禁煙することをオススメいたします。
2020年12月21日
こんにちは!保育士の伊藤です。
寒い日が続いていますね。
体調には気を付けてお過ごし下さい!
今回は唾液の重要性についてお話しします!
こまめに歯磨きをして虫歯予防をしていても、虫歯になってしまう人がいます。
それに対し、適当に歯磨きを済ませているのに虫歯にならない人もいます。
虫歯になりやすい人となりにくい人の違いは、唾液の量が関係しています。
<唾液の働き>
①消化を助ける
食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。
②口の清潔を保つ
口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。
③味を感じやすくする
唾液が味のもととなる物質を運ぶことで、食べ物の味を感じることができます。
④食べ物を飲み込みやすくする
かたくパサパサしたものでも、唾液とまざることで、まとまって噛みやすく飲み込みやすくなります。
⑤口の健康を保つ
唾液が口の中の粘膜全体を覆って保湿・保護します。唾液に含まれるカルシウムやリンなどは、歯の再石灰化を促し虫歯になりにくくします。
唾液には、食べやすくするだけでなく、口を通して外部から入ってくる細菌などから体を守るための、免疫機能という重要な働きもあります。
唾液の分泌量が少ないと口の中で虫歯菌が増殖し、酸化が進んで歯が溶けてしまうので、虫歯になってしまうのです。
口が渇き気味の方や、唾液が粘ついている方は、唾液が十分に分泌されていないため、定期検診を受けることをおすすめしております!
まずは、十分な水分補給を心がけましょう。
少しずつこまめに摂ることがポイントです。
唾液は運動や刺激によっても分泌量が増えます。話す・歌う・笑うなど日常的に口を動かすことは、もっとも手軽なトレーニングといえます。
さらに、意識的に唾液の分泌を促すためには、唾液腺マッサージや舌のトレーニングも有効です。
〈唾液腺マッサージ〉

〈舌トレーニング〉

噛み合わせがしっかりできていれば、かための食品を食事に加えてみたり、するめを噛むのもいいでしょう。
酸っぱいものや辛いもので刺激する方法もあります。
水分補給だけでなく、食事による工夫(水分を多く含むメニューを加える、など)も試してみるといいと思います!
何か気になることがありましたらお声掛けください!
2020年12月14日
こんにちは\(^-^)/
歯科衛生士の加藤です。
最近とても寒くなりましたね!
皆さんはどのように寒さ対策をしていますか?私はもこもこ靴下を履いて足元ポカポカでお仕事をしています。
いらした際はそっと足元を見てみてください(笑)
そして、コロナウイルスは相変わらず増加が止まりませんね( ; ; )
みなさん手洗い・うがい、手指消毒、自宅で暖房をつけている方は加湿などもしっかりしてコロナウイルスに負けないよう頑張りましょう!!!
さて!まずは、本日のお話をする前に、むし歯とはどんな病気かおさらいをしておきましょう。
口の中に存在するむし歯は原因菌(ミュータンス菌)が私たちが食べたご飯を栄養に、酸を出します。この酸は歯のカルシウムを溶かます。そしてやがて穴をあけてしまいます。これがむし歯です。
むし歯は、歯の強さ、砂糖、最近の多さ、時間の4つの要因から出来ると言われています。
本日は砂糖にフォーカスを当ててむし歯についてお話を致します。
どんな食べ物や飲み物がむし歯になりやすいのでしょうか?
糖分が多いもの、粘着性があるもの、長時間口に入れるものはむし歯になりやすいです。お菓子だけでなく、糖分が多く含まれている飲み物にも気をつけましょう。
それでは、むし歯になりやすい飲食物を紹介します。
カステラ、ケーキ、クッキー、ビスケット
砂糖の主成分であるショ糖は、糖類の中でも最もむし歯になりやすいです。砂糖が多く、カステラや生クリームは歯にベタッとくっつきやすいので注意が必要です。クッキーやビスケットは歯のすき間に残ってしまうので、むし歯になりやすいでしょう。

あめ、ガム、キャラメル
なかなか溶けなかったり、1つ食べ終わったら、もう1つ、とついつい続けて食べてしまったり、長時間口に入れてしまいがち。電車の中で静かにしていてねと子どもにあげている場合は気をつけましょう。とくに、キャラメルは歯にくっつきやすいので気をつけましょう。
チョコレート
子どもが大好き。歯にもくっつきやすいので、なるべく与えないようにしましょう。
乳酸飲料(ヨーグルトドリンク)
健康に良いイメージの乳酸飲料ですが、意外と糖分が多いです。ベタベタとして口に残りやすいのもむし歯の原因に。

イオン飲料
水分補給とミネラルの補給ができるイオン飲料。ただし、糖分が多いので注意が必要です。とくに、夏場など水分補給で子どもに与えてしまいがち。発熱で汗をかいたり、食欲がなかったりする時に飲ませるのは良いですが、なんでもない時には与えないようにしましょう。
炭酸飲料、ジュース
コーラなどの炭酸飲料は糖分が多いです。また、100%果汁ジュースと謳われていても加糖されているものも多いです。また、果汁には果糖が含まれています。砂糖に含まれるショ糖よりはむし歯になりにくいですが、取り過ぎに注意してください。
とくに、あめやガム、キャラメルといったお菓子や甘い飲み物は、親がおやつとして認識していないことも多いです。いつの間にか糖分を取り過ぎている場合があるので気をつけましょう。
とはいえ、甘いものを全く食べてはいけないというわけではないのです。
食べる方法で同じものを食べてもむし歯にならない人もいるのです!
詳しくは定期検診に来た際に、歯科衛生士に聞いてみてくださいね!
2020年12月1日
皆様こんにちは!
歯科衛生士の田村です。
秋も終わり冬が始まりましたね。皆さんはいつ頃からマフラーをし始めますか?
さて今回は、嘔吐反射についてお話したいと思います!
嘔吐反射は基本的には生理的な反射で、人間は喉の奥に異物を感じると吐き気をもよおすものです。でも中には強い反応を示す方もいます。今回は嘔吐反射の原因と対策についてご紹介します。
一般的に、人間は口腔内にものがいれられた時
に吐き気を起こします。例えば、
・歯ブラシを口の中にいれたとき
・歯科治療で型取りのためにトレーをいれたとき
・歯科治療で口腔内に溜まった唾液や水を除去するためにバキュームをいれたとき
などがありますが、嘔吐反射とはその症状が激しく、喉の浅い部分でも強い吐き気をもよおします。

〇嘔吐反射の原因〇
・口腔内の刺激による生理的反射
→人間の体は異物を感じると、本能的に異物を吐き出そうとします。
・過去の歯科治療による恐怖心
→嘔吐反射は口腔内への直接的な刺激だけではなく、歯科治療に対する不安や緊張、過去の不快な歯科経験などの心理的な要因がきっかけとなることもあります。
・呼吸方法の問題
→普段から口呼吸の習慣があると、嘔吐反射を引き起こすことが多くなります。
〇嘔吐反射の対処法〇
・鼻呼吸の練習
→嘔吐反射は口呼吸の場合に起こりやすいので、普段から鼻で呼吸が出来るように練習します。

・小さい器具を使う
→型取りの器具などを小さめのものにかえると上顎や舌に当たる刺激を少なくすることができます。
・顎を引く
→治療中に口が開いてる状態でも、顎を少し引くことで唾液や水が喉の奥に流れ込むのを軽減することができます。
・笑気麻酔を使う
→緊張などの心理的要因が症状発症の大きな原因となるので、リラックスして歯科治療を行うのが望ましいです。
笑気麻酔とは、笑気と呼ばれる気体を用いて麻酔をかけます。リラックス効果があり、不安や緊張が和らぐので嘔吐反射を減らせる可能性があります。笑気麻酔を用いても意識はありますし、治療での痛みもやや感じにくくなります。

笑気麻酔の他にも、局所的に麻酔を使用する場合もあります。
舌に近い部分や、上顎の口蓋と呼ばれる部分に表面麻酔や浸潤麻酔をすることによって感覚を麻痺させ、苦痛を減らすことができます。
以上が嘔吐反射の原因と対策です。
過去に嫌な歯科経験があると、治療が嫌になったりすることもあると思います。
不安に思っていることなどは、遠慮なくお気軽にご相談ください!
2020年11月20日
こんにちは(^-^)/
歯科助手、トリートメントコーディネーターの川上です。
早速ですが、治療中に口が開けずらかったりしたことはありませんか?大きく口を開けるのって大変ですよね!!今日は、口が開かない原因と改善策についてお話したいと思います。
まずは、口が開かない原因
・顎関節症
顎関節症とは、顎の痛み・口を開けにくい・関節音がするといった症状を伴う、顎の関節や顎の筋肉(咀嚼に関わる筋肉)の病気です。何らかの原因で耳の穴の前にある顎関節や下顎を動かす筋肉(咀嚼筋)に負担がかかってしまうと、
・関節雑音(口を開けたり閉めたりした時にカクカク、ゴリゴリと音がする)
・開口障害、運動異常(口を開けにくい)
・顎の痛み(口を開けたり閉めたりした時に、顎の辺りや耳の前などに痛みを生じる)
などの症状が起こります。
以上の症状のうち、少なくとも一つ以上当てはまると顎関節症にかかっている可能性が疑われます。
症状は、悪くなったり良くなったりを繰り返します。再発もしますがあまり心配しなくてよいケースが多いようです。
また生活習慣の改善で病状は軽減されます。
その他に、
・不良な噛み合わせの状態
・精神的なストレス(緊張や不安、気分の落ち込みの持続)
・頬杖などの日常生活での癖
・歯ぎしりや食いしばり
・歯列接触癖のような口腔習癖
なども口が開かない原因になります。
次は、改善策の一つとして、開口訓練についてお話したいと思います。
開口訓練とは、口を開ける練習をすることです。顎が引っかかって開かない時、関節の動きを良くする為に行います。また、筋肉に痛みがある場合は、ストレッチ効果が期待できます。
指の力で圧力をかけると効果的です。親指を上顎の前歯に当て、人差指を下顎の前歯の縁に当てます。(指を交差する感じです。)そして少しずつ力を加えながら、上下の歯を押し上げるように口を開きます。これを1日数回、1回につき10回程度、無理のない範囲で行います。お風呂に入った時に行うと、温熱療法の効果もあるので、オススメです。強い痛みを感じない程度にやって下さい。
顎の関節は、口を閉じている時に正しい状態にあるわけではありません。
顎関節症になり、顎がズレている場合は、口を閉じている時に関節がズレていることになります。
口を大きく開ける練習をすることによって、顎の関節は正しい位置に戻ろうとします。
顎の関節が正しい位置を覚えないといけないので、開口訓練で口を大きく開けることが必要になります。
自宅で簡単にできるマッサージもお伝え致します。指に力を入れて首の後ろからゆっくりと前に移動する。こめかみを指で押して小さな円を描く。次に頭頂部からゆっくり指を耳の上まで移動させ、そのまま円を描くようにほぐす。
顎関節症に関係する咬筋(こうきん)や側頭筋などの筋肉が凝っている場合は、ほぐしてあげましょう。血流を促し、緊張をほぐすことで、痛みを和らげることができます。手のひら、または指で、側頭部からほおに向けて撫でるようにして、筋肉をリラックスさせます。
体が硬い人がすぐに柔らかくはなりません。口も同じように毎日続けて行うことが大切です。
是非お試し下さい☆☆☆
2020年11月11日
こんにちは!
さとう歯科 事務長の青木です。
今回は、歯並びと姿勢についてお話したいと思います。
子供の歯並びは、姿勢ととても重要な関係があることをご存知ですか?歯並びや咬み合わせが乱れている原因に共通した間違った姿勢があります。
お口がポカンと開いてる子供を見たことはありませんか?口で呼吸をするには、上を向く方が楽です。すると目線を下げる為に猫背になります。同時に舌が後ろに後退してしまうので、舌が上に上がらず上顎の成長が促進されなくなります。
歯並びが悪くなる基本的な原因は、舌の位置が正常な場所になかったり、口呼吸であったり、正しい嚥下(飲み込み)ができていないなどの悪い姿勢から起こることであると言われています。正しい姿勢は、人間の身体を横から見たときに、頭、肩、骨盤、膝、かかとが縦に一直線に結ばれます。姿勢の重心は頭です。真っ直ぐに伸びた足の上に腰と頭が乗っています。体が真直なので骨に体重を預けることができるため、筋肉が無駄な力を使わずに立つことができます。
悪い姿勢は中心からずれた頭の位置を支えるため、首や腰などの筋肉に過緊張が生じます。そのままだと、筋肉が疲れてしまうので、重心バランスをとるために背骨や腰が曲がり、歪んだ姿勢をつくってしまいます。

では、姿勢の悪さはどこからくるのでしょう?無意識に楽な姿勢をとっていませんか?私達人間は、筋肉に負担がかからないよう、無意識に、あるいは意識的にとってしまう行動だそうです。姿勢が悪いほうが筋肉にとって負担が少ないから、無意識のうちに姿勢が悪くなってしまいます。
悪い姿勢をしている子供の歯並びは良くない傾向があります。悪い姿勢を続けていると、噛み続けグセというものを生み出してしまいます。これは歯を失う原因の一つで、お子様にとって歯並びを悪くする大きな原因になってしまいます。また、悪い姿勢を続けていると、大きな病気を引き起こす可能性が高くなります。
食事中の姿勢
食事中に足が床についていないと、ものを噛む力「咬合力(こうごうりょく)」が弱くなってしまいます。スポーツや仕事でも、足元がしっかりしてないと思うように力が入りません。顎の筋肉が発達しきっていない幼児期に足が着かないと、硬いものを噛んだり、繊維質なものを噛みちぎる咬合力が上手く鍛えられないのです。成長期の子どもの咬合力が弱まると歯並びに影響を及ぼしてしまいます。足元には踏み台を置いてあげると、しっかり地に足を着けて食事ができるようになります。そして、姿勢よく食べることが大切です。背中を丸め、前かがみになって食べないよう注意しましょう。舌が前方位となり、前方の歯でしか噛まない癖がついてしまいます。食べ物に口を近づけて食べるのではなく、姿勢を維持したままで食べ物を口に持っていくようにしましょう。
また、☆うつ伏せ寝や、☆お姉さん座りなどもよくない姿勢の一つなので、改善することをオススメします。
姿勢を治すことは、お口への影響だけでなく、正しい呼吸の誘導や体幹の筋肉の機能回復、体質改善をもたらす事がわかっています。
お子様だけではなく、大人の方も是非試してみて下さい!!!
2020年10月26日
おはようございます。
保育士の片岡です。
だんだん寒くなってきましたね。
風邪にも気をつけてください。
今回は「よく噛むことの効果」についてお話したいと思います。
皆さんは、よく噛むことに様々な効果があることをご存知でしょうか。
「よく噛んで食べる」ことは、健康にとって実に様々な良い効果があります。
よく噛むことによって、食べ物の消化を助けたり、脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたりします。
たくさんのメリットがあります。
噛む効果は、「ヒミコノハガイーゼ」に合わせてご紹介します。
「ヒ」:肥満防止
ゆっくりよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぎ、肥満防止につながります。
「ミ」:味覚の発達
食べ物の形や固さを感じることができ、味がよくわかるようになるなど味覚が発達します。
「コ」:言葉の発達
口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになったりします。
「ノ」:脳の発達
脳に流れる血液の量が増えるので、子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。
「ハ」:歯の病気予防
よく噛むと、唾液がたくさん出ます。
唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
「ガ」:ガンの予防
唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が、食品の発ガン性を抑えるので、ガンの予防に繋がる可能性があります。
「イー」:胃腸快調
消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。
また胃腸の働きを活発にします。
「ゼ」:全力投球
身体が活発になり、力いっぱい仕事や遊びに集中できます。
よく噛んで食べるための工夫としては、
急いで食べないゆっくりと味わって食べましょう。
食べ物によって噛みごたえは違います。
噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。
飲み物で流しこまない。
食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。
飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。
よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。
よく噛む習慣は発育期から 噛む回数が減ったことにより、現代人のあごは昔の人に比べ、小さくほっそりしてしまいました。
その影響で、最近の発育期の子どもたちは、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなったり、咬合異常(噛み合わせが安定しないこと)になりがちです。
さらに大人になって第三大臼歯(親知らず)の生え方の異常により、抜歯せざるをえなくなる場合もあります。
そうならないためにも、強く、しっかりしたあごをつくる必要があります。
離乳食の頃から歯の発育にあわせた、よく噛んで味わうことのできるメニューを考え、また、加熱時間を加減して適度な歯ごたえを残すようにします。
さらに、しっかり噛むことができる丈夫な歯をつくるために、カルシウムやたんぱく質を充分にとることを心がけることが大切です。
もちろんよく噛むことが大切なのは、ご年配の方も同じです。
自分の口に合う義歯(入れ歯)の装着により、よく噛む食事をすることが、認知症、いわゆるボケを防ぐといわれています。噛むことによる様々な効果を考えると、なるほどとうなずいていただけると思います。
逆に合わなくなった義歯を使っていると咀嚼機能を低下させますから、認知症患者の場合、その状態の悪化がみられるといったこともあります。
全身の健康維持に、噛むことは大きな関わりがあります。
入れ歯が合わなくなってきたなと感じたら、ご相談ください。
このように、噛むという作業は、健康のためにとても大切ですが、そのためにも丈夫な歯をもつことは不可欠です。
健康な歯が、健康な身体をつくります。
常に口腔ケアを心がけてください。
また、噛みごたえのあるものをよく噛んで食べる、ゆっくりと時間をかけて食事をするということを実践してみてください。
ひとくち食べ物を口に入れたら、30回から50回噛むのが理想的です。
好き嫌いなくバランスよく食べることも大切です。
まずは、噛むことを今より少し意識していただければと思います。
2020年10月12日
皆さまこんにちは!
歯科衛生士の高畑です。
いよいよ秋も深まり、肌寒さを感じる季節となりましたが皆さまお変わりありませんか?
今回は、キシリトールが歯に良い理由についてお話します!
●キシリトールとは?
むし歯予防に効果のある天然素材の甘味料です。シラカバなどの樹木から取れる成分が原料となっていて、キシリトールは糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ甘味度を持っています。(糖アルコールとは、砂糖や水飴と同じ「糖質」の仲間ですが、①熱・酸・アルカリに強い、②微生物の栄養源になりにくい、③消化吸収されにくい、など砂糖や水飴とは異なる特長を持っています。)
口の中で溶ける際には、口中の温度をわずかに下げるので爽やかな冷感があるのが特徴です。
また、多くの果実や野菜の中に存在し、人体でも作られます。
●なぜ歯によいのか?
1)むし歯の原因にならない甘味料
キシリトールを始めとする糖アルコールは、むし歯の原因になりません。
口の中でむし歯の原因となるミュータンス菌は、糖分を元に酸を産生することでむし歯の原因となります。
しかし、ミュータンス菌はキシリトールを取り込むものの、それを分解出来ないためむし歯の原因となる酸を作ることができません。
その為むし歯予防の効果があるとされています。
また、むし歯予防には唾液も大切です。
キシリトールの甘みにより唾液の分泌も促進し、お口の中の酸を中性にすることで健康な状態に保ってくれます。
唾液の分泌が増えると、口臭の改善にも効果的です。
お口の中が乾燥していると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因であるガスを発生しやすくなりますが、唾液の分泌量が増えることで口臭が軽減されます。
2) むし歯の発生、進行を防ぐ
歯にむし歯の原因となるプラークをつきにくくし、歯の再石灰化を促します。キシリトールのみに存在する効果として、むし歯の原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きが認められているので、むし歯の発生や進行を防ぐといわれているのです。
●キシリトールの効果的な選び方
・ガムであれば50%以上のシュガーレスのものを選ぶ
→スーパーやコンビニなどで販売しているキシリトール入りのガムは、50%以下の物が多くみられます。歯科医院や薬局で売られているものは、90%以上のものがほとんどですので、むし歯予防に効果的と言えます!
<効果的な食べ方>
・ガムは1日3回〜5回を毎日食べる
・5〜10分ほど噛み、唾液をまんべんなく歯に行き渡せる
・タブレットを舐めた際なども唾液を歯と歯の間、歯と歯肉の間を潤し、充分いきわたるようにしましょう。
また、お子様のお菓子はキシリトール入りのものに置き換えてみると良いでしょう。
キシリトール入りのお菓子は、グミやチョコレート、ラムネ、ガム、タブレットなど様々な種類があります。
キシリトールが歯に良い理由についてお話しましたが、あくまでもキシリトールはむし歯予防の補助的手段の1つであり、正しいブラッシングの習慣と食生活がむし歯予防の基本です。
皆さまもセルフケアの一つに取り入れてみて下さいね!
2020年10月11日
皆さんこんにちは!
歯科医師の上柳です。
すっかり寒くなり、秋から一気に冬が近づいてきましたね。
新型コロナウイルスの影響でマスクが手放せない昨今ですが、そろそろインフルエンザの流行も心配です。
急な気候の変化で、体調を崩しやすくなっている方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな時期にとってもおすすめの”あいうべ体操”をご紹介します!
*あいうべ体操とは
お口回りの筋肉や舌の筋肉を鍛えることによって、舌を正しい位置に導き、口呼吸を鼻呼吸に改善していく体操です!
皆さん、普段舌はどこの場所にありますか?
①上あごについている
②上の前歯の裏側についている
③下の前歯の裏側についている
実は、舌の理想的な位置は ①上あごについている です!
②、③の位置に舌がある方は舌の位置が下がっており、口呼吸になっている可能性が高いと言われています。
口呼吸をするとお口の中が乾燥します。このため唾液による消毒・殺菌作用が発揮されず、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。
また、鼻呼吸の場合、外の空気を取り込む際に一緒に入ってきた細菌やウイルスなどを排除する機構が備わっているため、風邪をひきにくかったり、ウイルスに感染しにくいという特徴があります。鼻で呼吸すると冷たく乾いた空気を吸い込んでも鼻腔を通ることで加温・加湿された状態で気道に空気を届けるなどの機能も働きます。 一方、口には鼻のような外気に対する機能が備わっていないため、直接細菌やウイルス、塵などを取り込んでしまうことになるのです。このため、免疫力が低下して風邪をひきやすくなったりアレルギー症状の原因にもなります。
あいうべ体操は、福岡市「みらいクリニック」の今井院長が考案された口呼吸を改善するための体操です!
やり方はとっても簡単です。
次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。
とても簡単なのですが、やってみると意外とお口回りの筋肉が疲れると思います。
普段あまり動かしていないお顔の運動ですので、ぜひやってみてください!
当院の関連クリニックである船橋こども歯科では、来院されたお子さんと一緒に音楽に合わせてあいうべ体操を行っています。
YouTubeであいうべ体操のやり方を紹介していますので、ぜひお子さんと一緒にやってみてください(^^)/