歯ブラシは電動ブラシ?手用歯ブラシ?
2024年08月23日
こんにちは!
歯科衛生士の阿部です🐱
皆さんは電動歯ブラシと手用歯ブラシどちらを使われていますか?
最近では、電動歯ブラシの種類が増え、薬局でも手軽に買えるようになってきましたね。
今回は「普通の歯ブラシ」と「電動歯ブラシ」どちらかが良いのかをお話しします。
①歯ブラシと電動歯ブラシの違い
電動歯ブラシといっても3種類あります。
「音波歯ブラシ」「超音波歯ブラシ」「電動歯ブラシ(高速回転タイプ)」の3つに分けられます。
音波ブラシは1分間に2万〜4万回の振動によって歯を磨きます。
超音波歯ブラシは更に振動数の多い、1分間に120万回以上の超音波を利用した歯ブラシです。
電動歯ブラシ(高速回転タイプ)は1分間に3千〜7千回という高速で左右反転する電動歯ブラシです。
それぞれのメリット・デメリットを元に比較をしていきましょう。
【電動歯ブラシのメリット】
①清掃効率が良い
②誰でも簡単に汚れが落とせる
③疲れない
①清掃効率が良い
1本1本の歯を包み込むように磨くことで、
プラークの除去率が上がってきます。
電動歯ブラシは、手で動かす歯ブラシよりも
圧倒的に清掃効率が良いです。
人間の力では不可能な速さで、たくさんの
振動により短時間でしっかり歯垢(プラーク)
を除去することができます。
②誰でも簡単に汚れが落とせる
電動歯ブラシは先述の通り、勝手に振動して
くれます。
そのため、正しく歯に当たっていれば誰でも
簡単に歯垢(プラーク)を落とすことができ
ます。
③疲れない
手で動かす歯ブラシは、歯の汚れを落とすた
めによくこすらなければなりません。
しかし、電動歯ブラシなら毛先を一定の位置
に当て、あとはスライドさせるだけです。
力の弱い子供や高齢者の方でも使用すること
ができます。
【電動歯ブラシのデメリット】
①比較的高価
②電池・電力がないと使用できない
③歯や歯茎を傷付ける可能性がある
①比較的高価
電動歯ブラシの相場は、数千〜数万円です。
先端だけでも数百円〜します。
衛生面や消耗品であることを考えると高価な
買い物だと思います。
②電池・電力がないと使用できない
電動歯ブラシには乾電池式や充電式がありま
す。
管理にも手間とお金がかかります。
③歯や歯茎を傷付ける可能性がある
自分の歯や歯茎に合っていないブラシを
使っていたり、パワーの強い電動歯ブラシを
使っていると歯や歯茎を傷付ける可能性が
あります。
口腔内の健康を保つためにやっていて怪我を
してしまっては本末転倒です。
【歯ブラシのメリット】
①どこでも簡単に手に入る
②値段が圧倒的に安い
③口腔内の症状に合わせてさまざまな種類から
選ぶことができる
①どこでも簡単に手に入る
コンビニ、スーパー、薬局であればどこでも
購入することができます。
②値段が圧倒的に安い
歯ブラシは数百円、あるいは数十円で購入す
ることができます。
※歯ブラシは消耗品です。交換時期についてよく質問をされますが、理想は1ヶ月に1回と
されています。
歯ブラシで落としているのはプラーク(細菌の塊)です。衛生面からみても1ヶ月で変えるのが理想です。
更に、毛先が少しずつ広がっていきます。
そのまま磨いていても清掃効率は下がっていきます。
③症状に合わせてさまざまな種類から選ぶことができる
毛先の種類がフラットなもの、山切りのもの、先端が細くなっているもの、その他メーカーによってさまざまな形態があり、選択肢が多くなります。
また、時期によっても使い分けることができます。
例えば、乳幼児期用、学童期用、子供の仕上げ磨き用、永久歯用、歯周病用など使う人によって使い分けることができます。
【歯ブラシのデメリット】
①磨ききるのに時間がかかる
手で磨くため、電動歯ブラシに比べると時間はかかります。
●電動歯ブラシと歯ブラシどっちがいい??
使う人や使い方によってどちらが良いかは変わってきます。
年齢、性格、好み、お口の中の状態など。
そのため、電動歯ブラシがおすすめ!普通の歯ブラシがおすすめ!とは断言できません。
電動歯ブラシでも上手く操作出来ていないと汚れは残ります。
普通の歯ブラシでも上手く出来ていれば綺麗に汚れを落とすことができます。
どちらにしても正しい使い方があります。
当院では、汚れを染め出して歯ブラシ指導も行っているので分からないことがあれば遠慮なくお聞きください。