知覚過敏ってどんな治療をするの?
2024年08月16日
こんにちは🌞
歯科助手の長岡です!
今回は知覚過敏についてお話します。
【知覚過敏とは?】
虫歯ではない歯が歯磨きや食事の際にしみたり痛んだりする症状の事をいいます。
歯がしみたり痛んだりする主な原因は、何らかの理由で象牙質が露出していることです。
象牙質は歯の神経を被うようにして形成されている組織で、歯の表面のエナメル質よりもやわらかく、歯への刺激を神経に伝える役割を持っています。
この象牙質が露出し、歯ブラシの毛先や食べ物などが直接象牙質に触れることで強い刺激を感じているのが知覚過敏の仕組みです。
【知覚過敏の原因は?】
知覚過敏の原因は主に以下のものが考えられます。
*歯磨きの仕方が悪い
*年齢などによって歯肉が後退する
*歯ぎしりや歯の噛み合わせが悪い
歯を頻繁に磨きすぎたり、磨く時の力が強すぎたりすれば歯の表面のエナメル質が削れてしまうことがあります。
また、歯ぎしりや歯が破折することで、象牙質が露出してしまうのも原因の1つです。
そのほかにも、年齢や歯周病によって歯茎が後退し、通常は歯茎の中に隠れている象牙質が露出するのも知覚過敏の原因です。
このように知覚過敏の原因は様々ですが、象牙質が露出する悪習慣や要因を取り除くことが知覚過敏の治療において重要と言えます。
【知覚過敏の主な治療法】
①知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏用の歯磨き粉を使って自宅で治療する方法があります。
中でも「硝酸カリウム」と呼ばれる薬用成分を含んでいる歯磨き粉が知覚過敏用の歯磨き粉として一般的です。
硝酸カリウムは歯の神経の過敏な反応を抑え、知覚過敏の症状を緩和するとされています。
当院でもメルサージュという知覚過敏用の歯磨き粉を販売しております!
②柔らかめの歯ブラシを使用する
歯磨きのブラッシング圧が強いと歯や歯ぐきが削れ、象牙質が露出され知覚過敏の症状を引き起こします。
また、毛先が固い歯ブラシでは歯や歯ぐきを傷つけやすいため、柔らかめの歯ブラシに変えることがおすすめです。
当院では、クラプロックスという歯ブラシをおすすめしています。
毛が柔らかく歯の表面や歯茎を傷つけない上に、通常の歯ブラシより毛の密度が濃いので汚れもしっかり取れますよ!
③治療薬の塗布、CTG (結合組織移植)
歯が削れているのではなく、歯肉の後退などが原因で象牙質が露出している場合は、薬の塗布を行い象牙質を刺激から守ります。
また歯茎が下がっている方は、歯茎の厚みを増やすCTG(結合組織移植)も行っております。
CTGは露出した歯根が隠れ、見た目が改善されるメリットがあります。
④マウスピース、ボツリヌス注射
歯ぎしりなどが原因で知覚過敏になっている方は、歯のダメージを防ぐ為にマウスピースをつけて治療を行うのが一般的です。
いくら治療薬を塗布するなどして知覚過敏の治療を行っても、就寝中に歯ぎしりするくせがあれば治療の妨げになります。
当院でも、マウスピースを作る事が出来ますのでお気軽にご相談下さい。
また、マウスピースが苦手な方は噛む筋肉を緩めてくれるボツリヌス注射もおすすめです。
ここまで、知覚過敏の原因や治療法について紹介してきました。しかし、歯がしみたり痛んだりする原因は必ずしも知覚過敏とは限りません。
歯がしみるからといって知覚過敏と自分で判断するのではなく、歯の異状を感じたら是非当院にご連絡ください😊