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☆ガス滅菌器☆

2018年01月27日

☆こんにちは☆歯科助手の川上です。
雪が降り寒い日が続いていますが、皆さん体調など崩されてないですか?
私は手洗い・うがい・鼻うがい(サイナスリンス)をして予防してます。

今日はガス滅菌についてお話したいと思います。当院は様々な方法を使って消毒・抗菌・滅菌・殺菌に力を入れてます。

・消毒とは、
細菌の活動を弱め、害のない程度まで減らすこと。

・抗菌とは、
菌の増殖を阻止すること。
菌は残存していても、増殖していなければ「抗菌」と言えます。

・殺菌とは、
特定の細菌を殺し、病原性や有害性を有する糸伏菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことです。
10%の菌を殺して90%の菌が残っていても「殺菌した」と言える為、有効性に対する厳密な保証はありません。

・滅菌とは、
全ての細菌を死滅させること。
増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に殺滅、又は除去する状態を実現するための作用・操作のことです。

当院は、オートクレーブ・アイクレーブ・ガス滅菌器の3種類を使って滅菌してます。

☆オートクレーブ☆(高圧蒸気滅菌器) 内部を飽和蒸気によって高温高圧にできる機器です。130度以上という高温かつ高圧の蒸気が隅々まで行き渡ることで手洗いでは不十分な器具や器材の細かなところまでしっかり洗浄し、細菌や微生物を死滅させる為、煮沸よりも効率的に滅菌効果を得ることができます。主に、基本セット(患者様のお口の中を見るミラーやピンセットなど。)、バー類(歯を削る道具)、外科器具などを滅菌してます。

◉利点◉
・温度上昇が早く、蒸気の浸透性があるので深部まで効果が及ぶ。
・芽胞に対しても確実性が高い。
・留毒性がない。
・ランニングコストが安価。(経済的)
◉欠点◉
・湿熱による器具の変質。
・空気排除を完全にしないと滅菌効果が低下。
・非耐熱性器具は滅菌できない。

 

☆アイクレーブ☆
I Clave Mini(アイクレーブ ミニ)
患者様ごとに歯を削る機械を、紫外線滅菌以外にも、高温・高圧にて完全滅菌してます。

☆ガス滅菌器☆
(エチレンオキサイド滅菌器)


高温になるオートクレーブにかけられない器具は、ガス滅菌器にかけています。
エチレンオキサイドガス(EOG)により微生物を構成するタンパク質をアルキル化させ、菌を死滅させます。
ガス滅菌器が高価なこと、ランニングコストが高いこと、一回の滅菌行程に時間がかかり手間がかかると言った理由から取り入れづらいのが現状です。

◉利点◉
・低温滅菌ができるため、加熱による材質の変化が少ない。
・非耐熱性器具も滅菌できる。
・EOGは浸透性が高いため、包装やシールをしても滅菌可能。

◉欠点◉
・滅菌時間が長い。
・所要コストが高い。
・エアレーション(滅菌後の滅菌器内部ガス濃度低減処理)に時間がかかる。
・残留毒性が高い。

どの滅菌器にも利点・欠点がありますが、上手く使い分けて徹底した院内感性予防で患者様に安心して治療を受けて頂くことができます。

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