2019年05月13日
こんにちは!歯科衛生士の川嶌です(^o^)
ゴールデンウィークも終わりましたが、皆様はどのように過ごされましたか⁉️
当院では、今回の大型連休中に医院の改装工事を行い、メインテナンスルームとカウンセリング専用ルームを新設いたしました(^-^)v
今日は、新しくできたカウンセリングルームに関わる事として『当院で心がけている事』についてお話いたします。
当院で最も大切にしている事は、患者さん一人一人の気持ちに寄り添って一緒にお口の悩みを解決する事です。ご納得した上で最良な治療を選択して安心して治療をうけていただき、治療終了後に「さとう歯科医院を選んで良かった」と思っていただけるよう心がけております。
そのための取り組みとして以下の事がございます。
①初診時はカウンセリングと資料採得のみ行う。
初診時は基本的にカウンセリングとレントゲン撮影や口腔内写真撮影などの資料採得、Dr.による口腔内状態と今後の治療計画についての説明を一時間近くかけて行い終了します。例外で、ごく稀に痛みが強い場合や緊急性がある時は直ぐに治療に入る事もあります。
②必要に応じて個別にカウンセリングのみで予約を取っていただく。
初診時の説明だけでは、治療方針を決められない場合や、治療を始めてからでも、疑問点や不安に思う事が出てきたら、TC・トリートメントコーディネーター(カウンセリング専門スタッフ)が治療とは別に時間をいただき、患者さんとお話しをして、再度ご納得した上で安心して治療をうけていただけるようにカウンセリングの予約を取っていただいております。
最近、他院で歯の神経を取ったり、歯を抜かなければいけないと言われ、少しでも歯の寿命をのばしたい&自分の歯を抜きたくない等のお悩みを抱えて、当院に来院される方が増えてきています。もちろん、歯の神経が自然に死んでしまっていたり、歯にヒビが入って割れている場合は、残す事が出来ない事もありますが、保険治療適用外の大きな虫歯でも歯の神経を残せる方法や既に失ってしまった歯の審美的&機能性の回復、歯の根の治療のみを施術する専門医などがおりますので、治療の選択肢が増える分、歯を残せる可能性もUPします。
限られた治療時間の中で、短時間で説明をして治療もするとなると、不安な気持ちで治療をうけるだけではなく、治療の質も落ちてしまいます。患者さんの貴重なお時間をいただく事になりますが、一生使う大事な体の一部であるご自身の歯なのですから、それ相応の価値があると思います。
③Dr.とTC(カウンセリング専門スタッフ)による入念なミーティングを行う。
全ての新患者さんの症例検討会をDr.全員で行ったり、TCによるカウンセリングが必要な患者さんの治療計画は、必ず院長と副院長とTCでミーティングを行い、患者さんにとって最良の治療方法を提案する準備をしております。
治療時にDr.による説明が全くないと言う訳ではなく、気になる事や心配な事、分からない事は、何でも聞いていただき、その都度、丁寧に説明いたします。その上で更に詳細説明が必要な場合はカウンセリングの予約をおすすめいたします。
歯のお悩みがある患者さんが笑顔で治療を終えられるようにスタッフ一同、精神誠意、努めてまいりますので、是非、お気軽にご相談下さい(^-^)/

2019年05月12日
こんにちは☆
歯科助手の川上です。
GWが終わってそろそろ新生活にも慣れてきた頃、だいぶ暖かくなって過ごしやすくなりましたね。
今日はMRC(筋機能矯正)についてお話したいと思います。
間違った舌の位置(低位舌や舌が前に出る舌の突出)や口呼吸のような筋機能癖は歯並びや顎の成長・発育に大きく影響があることをご存知でしょうか???
今、日本人の半数が、小学生以下では8割近くが口呼吸と言われています。間違った舌の位置や口呼吸のままですと、顔の成長・発育や歯列の成長・発達の妨げとなります。
MRC(筋機能矯正)とは、マウスピース型の筋機能矯正装置を使用して、アクティビティ(トレーニング)をすることで、お口の周りの筋肉を矯正し、歯を本来の位置に誘導してお子様の不正咬合を治す筋機能矯正治療です。顎の骨が柔らかい小児期に装着することで、「歯を抜かず」矯正することができます。お口周りの筋機能を改善することで、理想的な咬合状態に誘導します。口呼吸の改善にも有効です。
筋機能矯正装置とは、お子様の歯が乳歯から永久歯へと生え変わる時期、混合歯列期(おおよそ6歳〜12歳)に使用するマウスピースタイプの矯正器具です。取り外しが出来る器具なので、お子様への負担感も少なく済みます。
●T4Kトレーナーとは
上顎前突・過蓋咬合に適応され、お口周辺の筋肉の訓練を目的に作られています。T4Kトレーナー・マイオブレイスは毎日、日中の1時間以上と就寝時に使用します。
①トゥースチャネル
前歯を整列させます。
②タンタグ
舌を積極的に訓練します。
③タンガード
舌突出を止めます。
④リップバンパー
下顎の活性を抑えます。
⑤翼状ベース
顎関節を脱力させます。
●BWSとは
舌のスペースを得るためにこの治療において必須のものです。
T4Kトレーナー・マイオブレイスの効果
・下顎前歯の唇側(前方)への移動
・上顎前歯の唇舌側(前方・後方)への移動
・上下顎前歯の叢生(ガタガタ)、捻転、位置異常の改善
・上下顎歯列弓の側方への拡大
・口腔周囲の筋機能の改善
・口腔習癖の除去
などがあげられます。
現在の日本での小児矯正は、悪い歯並びをブラケット(ワイヤー)を使って、外からの力を加えて意図的に歯並びを整えていきます。つまり、歯並びが悪くなった後からのアプローチです。
当院が行っているマイオブレース小児矯正は、悪くなる前に、もしくは原因を取り除くことで悪くなってしまった歯並びを整える、治療法です。
「結果」へのアプローチか、「原因」へのアプローチか。これが一番の違いです。
悪くなった後に行う矯正治療ではなく、歯並びが悪くなる原因を改善し、歯並びだけでなく、身体の健康までを追求する、マイオブレース小児矯正をお勧めします。
MRCについてのご相談は、分院 船橋こども歯科にて受付ております。
船橋こども歯科HP
https://www.funabashi-kodomo-dc.com/
2019年05月7日
皆さんこんにちは!
市川ビルさとう歯科医院 事務長 管理栄養士 青木です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。
長期の連休があると体は副交感神経が有利になります。
仕事では交感神経が優位になるので、この時期はどうしても自律神経が乱れがちです。
体調管理に十分気をつけて下さい。
さて本日は顎顔面矯正についてご説明をしたいと思います。
●そもそも矯正って必要なの?
「矯正って芸能人じゃないし、別に気にしなくていいんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、歯並びが悪いと見た目の印象が悪くなります。
人の第一印象は6割ほどが見た目で決まると言われております。
また、上手に磨くことが非常に難しいため、プラークや歯垢が
残りやすく、虫歯や口臭の原因となってしまいます。
また、睡眠時無呼吸症候群とも密接な関係があり、歯並びが悪い方は
舌の位置が正しい場所にないため、なりやすいとも言われております。
●顎顔面矯正とは

まず初めに、顎顔面矯正という聞きなれない単語。「がくがんめんきょうせい」と読みます。
「どこを矯正するのだろう?」と思う方が多数だと思います。
こちらの矯正は専用の矯正器具を使い、歯へ無理な負担をかけずに、健全な顎骨全体の成長を促し、健康な体と美しい歯並びを作っていく治療法です。
特に、成長期(5歳~9歳)のお子様に有効な方法で、歯を痛めることもなく矯正後の後戻りもほとんどみられません。
この治療は主に子供たちに行う矯正なので、成人の方にはあまり向いておりません。
当院の分院である「船橋こども歯科」にて行っている矯正治療になります。
●抜歯を極力行わずに矯正を行うことができる
こちらの矯正の最大のメリットは「歯を極力抜かずに矯正を行うことができる」という事です。
成人になってからの矯正だと、歯をきれいに並べるためのスペースがないため、
歯を抜き、そこにできたスペースに歯を並べていきます。
しかし、顎顔面矯正はこどものうちに行う治療です。子供は成人に比べて
骨格が柔らかいため、比較的容易にスペースを作ることができます。
また、顎顔面矯正は鼻詰まりの改善・舌運動機能の回復・喘息やいびきの改善にも
効果があります。
●子供たちの赤信号!
歯並びが悪い子供たちによくみられる行動をお伝えします。
・口で呼吸していることが多い
口呼吸をしていると、空気中のばい菌が喉から体内に入ったり、口の中が乾燥してむし歯になりやすい状態をつくったりします。また、無呼吸症候群など睡眠障害を引き起こすこともあります。
・口がいつも開いている
口が常に開いたままになっていると、唇の筋肉が発達不良になり、唇が閉じにくくなります。また、前かがみの姿勢になりやすく、背骨が曲がったまま成長してしまう恐れもあります。
・よく噛まずに食べるよ
く噛まずに食べると、口元の筋肉やあごの成長に悪影響を与え、消化不良を引き起こす原因になります。
当院では、院長自らが責任をもって治療を行います。
なので、何か困った際にはいつでも対応可能ですし、また、定期的な管理の中で噛み合わせに関することもチェックしていますので、適切なタイミングで、矯正治療を始めることができます。
少しでも気になることがございましたら、まずは精密検査だけでも受信されることをお勧め致します。
2019年04月25日
こんにちは。
保育士の片岡です。
少しずつ暑くなってきましたね。
温度変化による体調不良には皆様お気をつけくださいm(_ _)m
さて、今回は「インビザライン」についてご紹介します‼️
インビザラインとは、目立ちにくい「マウスピース型の矯正装置」を用いて徐々に歯を移動させる矯正治療方法のことです。
この装置は「目立ちにくい」「取り扱いが簡単」なため全国的に人気を集めています。

一般的に「矯正をする=歯を抜かなくてはいけない。」と思う方が多いと思います。
インビザラインは、歯をぬかなくてはならない場合もありますが、抜かずに行う場合も多々あります。(多少削る場合もあり)
インビザラインのメリットはたくさんあります。
①口腔内を健康に保ちます。
インビザライン・アライナー(マウスピース型矯正装置)は取り外し可能です。
ですので、治療中でも簡単に歯のお手入れができ、口腔内を健康に保つことができます。
②治療中なのに目立ちにくいです。
インビザライン治療では、治療を始めて1か月目から、成果が現れる場合があります。
しかも、インビザライン・アライナ―は目立ちにくいため、歯列矯正中であることを周囲にほとんど気づかれずに装着可能です。
実際に装着していることに気がつかなかったことが多々あります☆
③気軽に華やかな場面へも対応可能です。
特別な行事がある場合でも、その間はアライナーを取り外し、終了後再び装着することで対応が出来ます。
④アクティブなライフスタイルを維持できます。
やりたいことを我慢する必要がありません。
インビザライン治療は、アクティブなライフスタイルに適した治療オプションです。
⑤装着感が良く、予測実現性にも優れています。
インビザライン・アライナ―の革新的なテクノロジーや機能、素材により、装着感が良く、予測実現性にも優れた歯列矯正を行えます。
⑥通院回数を減らせることも可能です。
インビザライン・アライナ―は、メンテナンスが少なく、通院は4-6週間ごとに一度なので、ご多忙な方にとっても大人気です。
続いて治療の流れについて説明します。
①治療計画の作成を行います。
まずは、治療計画を作成するために、写真・レントゲンおよびデジタルスキャンや歯牙の印象などをとります。

②3D治療計画の作成を行います。
アライン・テクノロジー社が独自に開発した3D治療計画ソフトウェアを使用し、ドクターは患者様の治療計画を作成します。
この3Dの治療計画では、予測される歯牙の最終位置が示されるほか、おおよその治療期間が確認できます。

③アライナーの製造・出荷依頼をします。
カスタマイズされたアライナーが製造され、医院に届きます。
④アライナーの装着スタートです。
アライナーを患者様にお渡しします。
患者様は、毎日アライナーを装着していただき、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換をしていただきます。
⑤治療経過の確認
約4-6週間ごとに通院し、治療経過を確認します。
⑥治療終了となります。
治療終了後、歯牙の位置を安定させるためにリテーナー(保定装置)の使用が必要となることがあります。


インビザライン・アライナ―の装着時間をしっかり確保していただくことが大切です。
取り外し可能ですので、食べたい物がなんでも食べられ、食後の歯磨きや装置の洗浄も簡単に行うことができる反面、装置を装着する判断は患者様に一任されるため、装置を付ける時間が短く、付けない期間があった場合は、治療期間が長くなってしまうというデメリットも存在します。
このように魅力的な矯正治療ですが、一般的には100万円以上の費用が掛かるので、多くの方が二の足を踏んでしまっています。
当院は「良いものは多くの方にご紹介したい」という基本方針があります。
多くの方が「費用」で二の足を踏んでしまっているのであれば、お求めやすい費用でご提供するのが当院の方針です。
迷われている方、興味のある方はぜひお話を聞きにご来院ください‼️
2019年04月7日
こんにちは!保育士・受付の伊藤です。
だんだん暖かくなってきて、過ごしやすい日が続いていますね!
さて、本日は”根管治療”についてお話しします!根管治療とは、歯の根っこの治療のことです。
歯の根の中には神経や血管が通る「根管」という細い管があります。
虫歯が進行して神経に炎症が起き、痛みが出た場合、神経を取らなければなりません。
また、細菌が歯の内部に感染している場合、管の中をきれいに掃除しなくてはなりません。
このような治療を「根管治療」といい、歯の寿命に大きく関わってきます。
虫歯が悪化し、歯の神経が入っている管に細菌感染が起こると、この感染組織を除去するために神経を取り除く抜髄(ばつずい)と呼ばれる処置が必要となります。
また、根管内の治療を行ったときに細菌に汚染された組織が除去し切れていないなどが原因で根管の先端に膿が溜まってしまうことがあります。 この場合、再度根管内を無菌化する治療が必要となります。
これを感染根管処置といいます。
抜髄、感染根管処置の後には、根管を薬剤で封鎖する根管充填と呼ばれる処置を行います。
これら根管内の治療を根管治療といいます。
適切な根管治療を行っていなければ、時間の経過とともに歯の根の中に膿がたまり、再治療が必要になり、最悪の場合抜歯になることもあります。
その様な事を防ぐ為にも、歯の神経を除去する際には感染対策をきっちり行い丁寧な根管治療が重要です。
根管治療は、治療後の歯の寿命を決定付ける、大切な治療です。
だからこそ、当院ではより確実・安全に治療を行うため、精密な根管治療を行っています。
熟練した治療技術にあわせ、マイクロスコープで根管内を細部まで目で確認しながらの治療が可能となり、口腔内の唾液(細菌)から歯を守るマスクのような役割を果たしてくれるラバーダム防湿を使用することで、様々な細菌が根管に入るのを防ぐことができるので、無菌に近い衛生環境で治療を行うことができます。そして、根管治療の成功率を向上させることができるのです。
根管治療に関わらず、なにかお困りのことがございましたら、お気軽にスタッフまでお声かけください!
2019年03月30日
おはようございます(^^)歯科衛生士の加藤です。最近は気温にばらつきがあり洋服に困ってしまいますね(;_;)そして何よりも花粉症!皆さんは花粉症は大丈夫ですか?花粉症がある方は鼻がつまりどうしてもお口が乾燥しやすい時期になりますので小まめに水分補給を補給してお口を潤すようにしてくださいね。お口の感想はむし歯を促進させる原因です。
さて!今回は「電動歯ブラシと歯ブラシのメリット、デメリット」についてお話しさせていただきます。

まずは電動歯ブラシのメリットについてお話しします!
電動歯ブラシを使うメリットは子どもならではの歯が生えそろっていない、矯正中などの歯の磨きにくさによる歯の磨き残しを防げることにあるといえます。また、大人のように力がないため、ゆっくり動かして使う電動歯ブラシは楽に使えるかもしれません。同様に手の不自由な高齢の方も電動歯ブラシが細かい動きを自動的にしてくれるので汚れが除去しやすい点もいいところですね。
忙しく時間がない大人にとって、手磨きと比べて短時間で磨ける電動歯ブラシは、利用価値があるでしょう。また、うまく利用できればプラークをしっかり除去できるため、虫歯・歯周病予防にもつながります。
デメリットであげられることとしては、磨けている気になってしまうということです。
電動歯ブラシを使えば綺麗になると思いこんでしまっているひとが多いのです。
ですので、これは私たち歯科衛生士のなかでも電動歯ブラシをオススメするか悩むときのポイントになっています。電動歯ブラシを使うという行為に満足してしまわないかと考えます。
今度は普通の歯ブラシのメリットについてあげます。
まずスタイルがたくさんありますよね。お口の中に合わせた歯ブラシを選ぶことが可能です。お口に合わせた歯ブラシを選ぶことでお口の中の隅々まで磨くことができます。これがいちばんのメリットと言えるでしょう。
また電動歯ブラシも強さは選べますが、細かい調節ができるのは普通の歯ブラシです。
デメリットをあげるとすれば細かい動きができない子供や年配の方は難しいことがありますね。また、五体満足な成人でもすべて綺麗に磨くのは至難の技です。
電動歯ブラシと歯ブラシどちらがいいとは言えません。
歯科衛生士としてお伝えしたいのはまずは普通の歯ブラシすべて磨けるようになってほしいということです。
電動歯ブラシを使用した際も細かいところは普通の歯ブラシを使ってほしいということです。
そして何よりもご自身のお口に興味をもってくれると嬉しいです♪
歯ブラシの相談は歯科衛生士にお任せください!
2019年03月6日
皆様こんにちは!
歯科衛生士の田村です。
今回はメインテナンスの重要性と、各国のメインテナンスの比較についてお話したいと思います。
皆様は歯科医院でメインテナンスを受けていますか?
メインテナンスとは歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療のことをいいます。
治療によって得られたお口の健康な状態を持続させ、再発を防止することを目的としています。
メインテナンスの内容としては、
①歯周精密検査(ポケット測定、X線検査)
②セルフケアの再確認
③PMTC(セルフケアでは落としきれない汚れを専門的な器具や技術を用いて除去すること)
④抗菌剤の塗布、フッ素塗布
などがあげられます。
毎日しっかり歯を磨いているし、特に悪いところもないのになぜメインテナンスが必要なの?と思う方もいると思います。ですので、メインテナンスが大切な理由をいくつかお話したいと思います!
理由その1.
お口の中には、セルフケアでは落とせないプラークがあります。
→例えば、歯と歯の間や奥歯の裏側などは、
自己流のブラッシングではなかなか落としき
れません。また、歯周ポケットの中の汚れは
歯科医院でないと落としにくい部位です。
理由その2.
プラークはバイオフィルムを形成し、歯周病を発症させます。
→磨き残しから作られるバイオフィルムは歯
ブラシでは落とせません。バイオフィルムや
歯石は細菌の塊なので、そのまま放置してお
くと歯周病を発症させます。これらは歯科医
院で除去してもらうことが必要です。
※バイオフィルム=様々な細菌が集まった集落。
バリヤーに覆われており、抗生剤などの薬も
効きません。
理由その3.
口の中の状態は常に変化をしています。
→歯肉炎や初期の虫歯は自覚症状がなく、症
状が現れた時には手遅れになります。
自分では気がつかないうちに進行して変化し
ていくのが口の中の病気です。
これらの理由から、お口の中は生活習慣などで常に変化しており、セルフケアでは除去しきれない汚れが必ず存在しています。
ですので、歯科医院でのメインテナンスはとても大切になります!
ここで、各国のメインテナンス受診率の割合を見てみましょう。

世界で1番予防が進んでいるスウェーデンでは受診率90%、アメリカやイギリスでも80%70%と高い受診率がみられます。
これに対し、日本の受診率はなんとたったの2%と他国に比べて非常に低いです。
これにより、70歳での歯の残存率にも大きな差が生まれます。
いつまでも自分の歯でいる為にも、メインテナンスはとても重要です。
当院では1~3ヶ月でのメインテナンスを推奨しています。
しっかりメインテナンスをして今ある歯を大切にしていきましょう!!
2019年02月27日
皆さんこんにちは。歯科医師の堀井です。今回は歯周病についてお話させていただきます。
歯周病を患っている人はとても多いです。年齢別にみると、20歳前後で65%、50歳前後では90%にもなります。
古くから人間と関わりのある病気で4,000年も前のエジプト人のミイラの多くに歯周病の痕跡がみられます。
歯周病は歯に付着したプラーク中の細菌によって、歯の周りのお肉(歯肉)に炎症が引き起こされます。
症状としては、歯肉の腫れ、歯肉からの出血・排膿、歯肉の退縮、歯の弛緩・動揺、口臭、歯周ポケットの形成が特徴的です。
歯周ポケットとは歯と歯肉の隙間のことで、歯周病が進行すると歯と骨をつなぐ歯根膜が細菌によって破壊され溝が深くなります。
歯周病は近年、糖尿病や誤嚥性肺炎などの全身疾患との関連も明らかになってきています。
さて、体の中で唯一日常的に菌が簡単に入り込める場所があります。それはお口の中です。歯と歯肉の間の隙間(歯周ポケット)と、その奥にある血管から入り込んだ口腔内のさまざまな細菌は、血液の中で増殖しながら慢性的に存在し、血管の炎症を引き起こすことで、体内でさまざまな病気を引き起こします。
歯周病は歯肉の細胞と口腔内細菌の出す毒素が接触して細胞が炎症を起こした状態です。歯科医院で「歯周病ですね」と言われても大したことでは無いと思われるかもしれません。しかし、歯周病を発症して、潰瘍面から毒素を持った細菌が血液中にどんどんと流入してしまうのです。細菌が体内に入ることによって血管内に慢性炎症が長く続き、それにともなって血管の老化・劣化が早く進んでしまう可能性があります。
歯周病を治療することは口腔内の環境を良好にするだけでなく、全身の健康を保つうえで非常に重要です。
口腔内細菌の引き起こす炎症の恐ろしい点は、長年の間、気づかない間に徐々に進行していくということです。実際に歯周病に気付いたときにはかなり病状が進行していることもあります。歯周病の原因になる口腔内細菌はバイオフィルムという膜状の構造体を形成します。バイオフィルムという言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、排水溝のぬるぬるや浴槽の表面など、身の回りにたくさん存在しています。
プラークからバイオフィルムが一度形成されると、歯磨きやうがいでは簡単に除去することができません。物理的に擦り取り掃除しなければ、細菌はバイオフィルムのなかでどんどん増殖して増えてしまいます。これを放置していると、唾液中のカルシウムやリン酸によって石灰化し、石のように固くなり歯石となります。そして歯石の表面はざらざらしているのでさらにプラークがつきやすくなってしまいます。
抗菌薬は浮遊している細菌には効果がありますが、バイオフィルムを強固に形成した細菌を殺菌することはできません。なのでバイオフィルムの中の細菌を除去するためには、物理的に砕いていく必要があります。歯石の段階まで進んだバイオフィルムを通常の歯磨きで取り除くことは困難なので、歯科医院での徹底的な歯のクリーニングを行う必要があります。なので歯周病を改善するためには、定期的に歯科を受診していただくことをお勧めします。
2019年02月19日
皆様こんにちは!
歯科衛生士の平田です。
今回は虫歯の原因についてのお話です。
歯磨きしていても虫歯になりやすい人とそうでない人がいます。理由は色々考えられます。
磨いているつもりでもきちんと磨けていないということもあるでしょう。しかしここではきちんと磨けていると仮定した上で何故そのような差が出るのか検証したいと思います。まず考えられる原因を列挙すると、食生活の悪さ、口腔内菌叢の悪さ、唾液の量や性状の悪さ、歯の質の悪さなどが考えられます。
まず食生活ですが、甘いものをダラダラ食べるという食生活・・これは当然ですが、虫歯菌の好む環境です。甘いもの(ショ糖)は、虫歯菌の餌になり歯を溶かす酸を産生し虫歯をつくります。
次に口腔内菌叢についてですが、口の中には健康な状態でも200種類以上の細菌がその数、数十億という単位で生息しています。その中でも善玉菌と悪玉菌の割合が問題になります。悪玉菌が比率として多ければ当然虫歯や歯周病にかかりやすくなります。細菌の中には虫歯菌や歯周病に悪い影響を及ぼす菌以外にも善玉菌と呼ばれる細菌が存在し口腔内のバランスを保っています。そもそも赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいませんが幼児期にどんな細菌を周囲の大人から感染させられるのかで将来、虫歯や歯周病になりやすいかそうでないのかが決定します。お口の中の細菌叢は一人一人異なり、悪玉菌の比率も個人個人で異なります。虫歯菌の代表ミュータンスレンサ球菌は赤ちゃんのうちは口腔内に存在しません。歯が萌出して離乳食が始まると周囲の大人である父母などが使用した箸やスプーンを介し感染するのです。
この時期に感染する機会がなければ、それ以後は感染する可能性はかなり低くなりその後の予防が楽になります。口腔内細菌叢の形成は、椅子取りゲームみたいなもので最初に善玉菌がたくさん定着すると悪玉菌が定着しずらくなるという構図があります。逆もあります。また完成された細菌叢のバランスは容易に崩れることはなく、後からミュータンスレンサ球菌が進入してきたとしても定着することは少なくヒトが固有の口腔内細菌叢を獲得する時期は感染の窓と言われる生後1歳7か月から2歳7か月ですので、この間にそれぞれの口腔内細菌叢のパターンが形成されます。したがって、お口の中の悪玉菌であるミュータンスレンサ球菌の割合はこの時期に決定されるのです。この生後1歳7か月から2歳7か月までの間、悪玉菌の感染を防ぐことができれば、お子様を虫歯の危険からかなりの確率で守れるということになります。ですので、妊産婦のお母さんはお口の中を清潔に保ち、お母さん自身の口腔内細菌叢の改善をしておくことが大変重要なのです。
次に唾液についてですが、唾液の分泌量が少なければ自浄性が低下し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、唾液には食後、酸性に傾いたお口の中のPHを中性に戻す力(唾液緩衝能)がありますが緩衝能が高いほど歯が菌の出す酸によって溶かされる時間が短くてすみ、再石灰化しやすくなるため虫歯になりにくくなるのです。
最後に歯の質についてですが、歯は、エナメル質、象牙質、セメント質などの成分で出来ているのですが、通常目に見えているエナメル質はもともと非常に硬い物質なのですが、歯の形成段階での石灰化が不十分で、エナメル質や象牙質の無機質が不足していることがありこのような場合、虫歯になりやすい歯の質だと言えましょう。
1.歯列不正などの構造上の不備
いくら歯を磨いたとしても、これでは食べたものが残りやすい。虫歯菌の生きていくための快適な条件を提供するようなものです。しかも歯周病を引き起こす歯石も付着しやすい。
歯石がついていないか・・・歯石があれば、いくら歯を磨いても同じこと。なぜなら億単位の細菌が歯石には含まれていて、口の中の環境は、いつまでたっても改善しないからです。
唾液は十分に出ているか?・・・唾液は、食べる時は消化液として、それが以外の時は、優れた洗口液の役割があり、しかも細菌のみならずウィルスに対しても殺菌し、いつも口の中を一定の環境に整える働きがあります。この唾液の分泌が悪かったり、口呼吸だと口の中はいくら磨いても、すぐにばい菌だらけになります。
すっぱいのを良く食べたり飲んだりしないか・・・口の中が酸性に傾くと、虫歯菌は活発に働きますし、しかも歯の構成成分であるカルシウムなどがどんどん失われます。
その他にも口の中の環境を悪化させる要因はないでしょうか?
2.虫歯菌の餌について
虫歯菌はいつもいるのですが、増やさないようにすることが大切です。
虫歯菌の餌はショ糖です(砂糖)。これを良く取る人や、ダラダラと食べる人は、虫歯菌を口の中で養殖しているようなものです。
さらには唾液が少ないと、たとえわずかしか砂糖を取らないとしても、濃縮されます。唾液には、希釈作用もあるからです。
3.歯や口について
虫歯菌のターゲットは歯である訳ですから歯自体が弱ければ、虫歯菌の攻撃に弱いですね。
これは、少しの遺伝的な要因もあるかもしれません。
でも多くは、後天的な問題です。歯並びが悪いと歯がいくら丈夫でも虫歯菌は付着しやすいです。
甘いものやすっぱいものは、歯が弱くなります。磨き過ぎによって、歯を削っていればエナメル質が剥げてしまって虫歯菌に対して弱くなります。
また、唾液には免疫物質が含まれています。体全体の健康を損ねると(不規則な生活や生活習慣病など)当然ですが、口の中の唾液による防衛力(免疫力)もダウンして虫歯の攻撃に弱くなります。
4.時は金なり
もう1つ大切なこと。不幸にして虫歯菌がわずかに取りついたとすると、これは感染の拡大を止めることができなくなります。
虫歯は自然に治ることは決してありません。しかも、その部分で虫歯菌がどんどん増えるために、いくら頑張って歯を磨いても細菌学的には全く意味がなくなります。
ひとたび歯に取りつき増殖し出すと、いくら歯を磨いても無意味です。やがては時間と共に大きな虫歯に発展します。大きな虫歯になるまでには、幸いに時間がかかります。
したがって、時は金なり。早期発見早期治療が安く済み、治療も早いことになります。そのためには、定期的な専門的チェックを怠らないことです。結局は安くて痛みもなく、自分の健康を維持できるのです。
小さな虫歯は自分ではなかなか気付かないものです。いつもいる虫歯菌と平和共存を図ることが大切です。
5.虫歯菌の歯への定着を阻止しているか?
虫歯菌は歯に定着しない限り、虫歯になりません。この作業が歯磨き、あるいは唾液の役割になります。
本来は、唾液が十分あり食生活に気をつけていれば、歯を磨かなくても虫歯にはなりません。
野生動物が歯を磨かなくても人間より虫歯にならないことを考えても理解できます。
その補助手段として歯磨きを行いますが、その方法が効率の悪いものであるとすると、いくら歯を磨いても無駄ということになります。
あるいは小さな虫歯があるのにいくら歯を磨いても、虫歯は広がって行きます。
結論として歯を磨くことも重要ですが、普段の食生活や、上記の点について良く反省してみてください。それと、虫歯や歯周病など多くの口の病気は自己内部の細菌による感染という概念を理解しておくことです。感染は必ず防御できます。
2019年02月12日
こんにちは、歯科衛生士の川嶌です(^-^)/
今週14日は、バレンタインですが皆さんは甘いものは召し上がりますか?
今日は、なぜ砂糖が歯に悪いのか?についてお話しします!
皆さんは虫歯菌が砂糖をどのように栄養源としているかについてご存知ですか?
甘いもの、特に砂糖は貴重な調味料のひとつでありエネルギー源にもなり、それ自体は体に悪いものではありません。しかし取りすぎてしまうと、虫歯や歯周病を起こしやすくなったり、肥満をはじめ多くの生活習慣病のリスクを高めたりします。現在の世の中には甘いものが溢れているため、うっかりすると甘いものを取りすぎてしまいがちです。
虫歯は、歯垢の中の細菌が作り出す酸によって、歯が溶かされる病気。
チョコレートやキャラメルなど、砂糖を含む食べ物と虫歯には、とても深い関係があります。
『砂糖と虫歯』
甘いもの、砂糖を摂取するといわゆる虫歯菌が酸を産生します。この酸によって歯の表面が溶かされます。一方でこの酸は唾液によって中和され、溶かされた歯の表面の修復が起こります。しかし砂糖を取り続けると、虫歯菌は大量の酸を産生し続けて、唾液の修復機構が働かなくなります。歯は溶かされ続けて、その結果虫歯になるのです。
虫歯のリスクを減らすためには、食事と食事の間の間食を考える必要があります。飴などの口の中に長くとどまるものをとると、虫歯になりやすくなります。また、お砂糖の入った清涼飲料水、スポーツドリンク、缶コーヒーなどにも注意が必要です。口の中に糖分が残っている時間が問題と考えていただいて良いでしょう。食事の2時間前からは飲食を避けるとか、冷蔵庫の中にジュースなどを置かないというような工夫も良いかもしれません。

砂糖の取りすぎは虫歯だけでなく、歯肉炎や歯周病も引き起こします。一般的に、歯周病は成人になってからの病気ですが、最近ではその前兆である子供の歯肉炎が増えているという報告があります。これらは、まさに生活習慣がつくる病気であり、子供の頃からの食習慣から始まっているともいえます。このように、虫歯と砂糖には密接した関係があります。

『ダラダラ食いは歯の大敵』
歯垢のpH(酸性度)は、ふだんは中性ですが、砂糖を含むものを食べると、酸性に変わりますが、唾液などの働きで数十分後には、元のpHに戻ります。
砂糖を含む間食を食べないときは、1日に3回の食事のときだけ歯垢は酸性になり、それ以外のときは唾液の働きで歯が守られています。しかしながら、砂糖を含むものを1日に何度もダラダラ食べていると酸性になっている時間が長く、むし歯になりやすくなります。
とくに寝る前に間食すると、寝ている間は唾液がほとんど出ないため歯垢は酸性のままです。

砂糖を摂取した後にしっかりと歯を磨く、歯科医院でのバイオフィルムなどの除去やフッ素塗布により虫歯の出来にくいお口を作りましょう!