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歯周病について

2019年02月27日

皆さんこんにちは。歯科医師の堀井です。今回は歯周病についてお話させていただきます。

歯周病を患っている人はとても多いです。年齢別にみると、20歳前後で65%、50歳前後では90%にもなります。
古くから人間と関わりのある病気で4,000年も前のエジプト人のミイラの多くに歯周病の痕跡がみられます。
歯周病は歯に付着したプラーク中の細菌によって、歯の周りのお肉(歯肉)に炎症が引き起こされます。
症状としては、歯肉の腫れ、歯肉からの出血・排膿、歯肉の退縮、歯の弛緩・動揺、口臭、歯周ポケットの形成が特徴的です。
歯周ポケットとは歯と歯肉の隙間のことで、歯周病が進行すると歯と骨をつなぐ歯根膜が細菌によって破壊され溝が深くなります。

歯周病は近年、糖尿病や誤嚥性肺炎などの全身疾患との関連も明らかになってきています。

さて、体の中で唯一日常的に菌が簡単に入り込める場所があります。それはお口の中です。歯と歯肉の間の隙間(歯周ポケット)と、その奥にある血管から入り込んだ口腔内のさまざまな細菌は、血液の中で増殖しながら慢性的に存在し、血管の炎症を引き起こすことで、体内でさまざまな病気を引き起こします。

歯周病は歯肉の細胞と口腔内細菌の出す毒素が接触して細胞が炎症を起こした状態です。歯科医院で「歯周病ですね」と言われても大したことでは無いと思われるかもしれません。しかし、歯周病を発症して、潰瘍面から毒素を持った細菌が血液中にどんどんと流入してしまうのです。細菌が体内に入ることによって血管内に慢性炎症が長く続き、それにともなって血管の老化・劣化が早く進んでしまう可能性があります。

歯周病を治療することは口腔内の環境を良好にするだけでなく、全身の健康を保つうえで非常に重要です。
口腔内細菌の引き起こす炎症の恐ろしい点は、長年の間、気づかない間に徐々に進行していくということです。実際に歯周病に気付いたときにはかなり病状が進行していることもあります。歯周病の原因になる口腔内細菌はバイオフィルムという膜状の構造体を形成します。バイオフィルムという言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、排水溝のぬるぬるや浴槽の表面など、身の回りにたくさん存在しています。

プラークからバイオフィルムが一度形成されると、歯磨きやうがいでは簡単に除去することができません。物理的に擦り取り掃除しなければ、細菌はバイオフィルムのなかでどんどん増殖して増えてしまいます。これを放置していると、唾液中のカルシウムやリン酸によって石灰化し、石のように固くなり歯石となります。そして歯石の表面はざらざらしているのでさらにプラークがつきやすくなってしまいます。

抗菌薬は浮遊している細菌には効果がありますが、バイオフィルムを強固に形成した細菌を殺菌することはできません。なのでバイオフィルムの中の細菌を除去するためには、物理的に砕いていく必要があります。歯石の段階まで進んだバイオフィルムを通常の歯磨きで取り除くことは困難なので、歯科医院での徹底的な歯のクリーニングを行う必要があります。なので歯周病を改善するためには、定期的に歯科を受診していただくことをお勧めします。

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