フッ素入り歯磨き粉を最大限に活かす方法
2025年03月14日
みなさんこんにちは!歯科衛生士の嶋です🦷
気温も少しずつ上がり、春の訪れを感じる季節になりました🌸いかがお過ごしでしょうか?
早速ですが、みなさんフッ素についてご存知でしょうか?
フッ素というと、歯磨き粉に入っているイメージが多いと思います。実は日常生活で摂取している野菜、肉、魚介類、お茶などにも含まれています。毎日の食事の中で摂取しなくてはならない栄養素の一つです!
では、歯に対してどんな予防効果があるのかお話しします。
◉虫歯への抵抗力を高める
虫歯菌の働きを弱め、酸が作られるのを弱めます。また、フッ素は虫歯菌の代謝に必要な酵素の働きを妨げるため細菌の増殖を抑えて、虫歯の進行を防ぎます。
◉歯の修復(再石灰化)を促進する
歯の表面では「脱灰(だっかい)」と「再石灰化(さいせっかいか)」が繰り返されています。
脱灰とは食事をすることで虫歯菌が酸を作り出し、歯の表面からカルシウムやリン酸等のミネラルが溶け出してしまうことをいいます。これらのミネラルが溶け出すことにより、歯質の表層が破壊され穴があきます。これが一般的に虫歯と言われているものです。ここまで進行してしまうと自然治癒が見込めないため、こうなる前に溶け出したカルシウムやリン酸等を再度歯に吸収させなければなりません。
フッ素は歯の近くに存在することで、カルシウムやリン酸等を引き寄せて再石灰化を促してくれます。
◉歯質を強化する
虫歯は歯の表面のエナメル質が酸に溶かされる病気ですが、フッ素はエナメル質を強化して虫歯への抵抗力を高めます。歯質を強化してくれるので、虫歯予防に効果的です。
虫歯ケアに役立つフッ素入り歯磨き粉ですが、その効果は口の中にフッ素があることで発揮されます。
そのため、できるだけ長く口の中にフッ素を留めておくことが大切です。ここで、フッ素歯磨き粉の活用方法をご紹介します。
◉歯磨き後のうがいについて
歯を磨いたあとは水ですすいで口の中をさっぱりさせたいものですが、何度もすすいでしまうとフッ素が流れてしまいます。フッ素を口の中に残すためには、うがいは最小限にとどめるのがおすすめです。
歯を磨いたら、5〜15ml程度の少量の水で1回だけすすぎましょう。
歯を磨いた後は、1〜2時間は飲食を控えましょう。
◉就寝前の使用について
寝ている間は唾液の分泌が減少し、口の中の自浄作用が低下します。細菌が繁殖しやすい状態になるため、寝る前の歯磨きがおすすめです。
◉フッ素が高濃度で配合されている
「1,450ppmの高濃度フッ素配合」
歯磨き粉を選んでいると、こんな文字を目にすることはありませんか?
現在、日本で販売されているフッ素配合歯磨き粉のなかで、高濃度の物は1,450ppm配合の商品です。当院では、患者様のお口の環境に合わせた歯磨き粉がございます。
虫歯や歯周病の進行を防ぐために、セルフケアは長期的な自己管理が大切です。何かお困りのことなどございましたら、スタッフにお気軽にお声がけ下さい!