メインテナンスの重要性と各国の比較
2020年06月22日
みなさんこんにちは。
歯科医師の朝倉です^^
先日から県内外の移動が緩和され、今までの日常生活へ戻れる兆しがだいぶみえてきました。
季節に合ったコロナ対策をしながら去年通り日々楽しく過ごせていけたらいいですね。
さて、今回は『メインテナンスの重要性と各国の比較』についてお話します。
■メインテナンスの重要性
定期的なメインテナンスとは、歯科衛生士が行うただのお口のお掃除ではありません。
目的としては良いお口の状態を皆さんがお家で維持するために、プロが評価・指導・ケア・病気の早期発見をするものです。
重要なのはメインテナンスだけでお口の状態が良くなるのではなく、おうちでのセルフケアを上手く続けていけるお手伝いを定期的にしている。ということです。
セルフケアですべての汚れがとれればいいですが…
お口の中は複雑な構造をしているので、自分ではすべてを把握できません。
毎日丁寧に磨いていても取り除けない汚れがあり徐々に蓄積していきます。
例えば
・歯並びが悪い
・被せ物や詰め物が多い
・歯周病がある
・入歯をしている
などは特にお口の条件が悪く虫歯・歯周病になりやすくなります。
歯茎の中や歯並びの悪い部分は歯科医院にある専用器具でなければ汚れ除去ができず、プロのチェックが必要です。
それが前回のブログで紹介したPMTCやスケーリングです。
合わせて、歯科衛生士のブラッシング指導でモチベーションを上げ
日々しっかりセルフケアを続ければお口を健康な状態で維持できます。
■メインテナンス受診率の各国比較
残念なことに他の先進諸国と比べ、日本のメインテナンス受診率は著しく低いのが現状です。
スウェーデン 90-80%
アメリカ 80%
イギリス 70%
日本 6% !!!
欧米では口元の印象が重要視され、歯が悪い人は生活態度も悪いとみなし第一印象に影響するため、総じて国民の意識が高いようです。
先進国で年齢を重ねたら総入歯になるのは当然だという考えがあるのは日本だけかもしれません。
日本では「定期的なメインテナンスを受けた人は、80歳で23本の歯が残っていたのに対し、そうでない人は7本しか残っていなかった」というデータもでています。
データからもメインテナンスの重要性がわかりますね。
やはり国内外で口元の印象を良くするため、生涯自分の歯で過ごすためにも
セルフケア+定期的メインテナンスはセットで考えるようにしましょう^^