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舌について/歯医者/船橋

2018年04月5日

こんにちは!
受付・保育士の草間です(^_^)

前回までのブログで、お子様の正しい呼吸や嚥下、姿勢などが歯並びの改善へつながるというお話をしてきました。
今回は、舌についてお話したいと思います。

◇舌の役割

①味覚
舌の表面には味覚を感じるセンサー「味蕾(みらい)」があります。味蕾は舌だけでなく、上あごや頬の内側にも分布していますが、その大部分は舌が占めているので、主に舌で味を感じることができます。

②咀嚼、嚥下
食べた物が喉から食道・胃へ送り込まれること、飲み下すことを嚥下といいます。そのなかで舌は口の中にある食べ物を上手に食道に送り込む、重要な働きをしています。
また、効率的に奥歯で噛むために、歯と歯の間に食べ物を運んだり、食べ物と唾液を混ぜ合わせたりするのも舌の役割です。舌の機能が落ちると、食べ物が上手に食べられなくなるのはこのためです。

③発音
私たちは口を動かすと自然に言葉が発せられているような気がしますが、実はここでも舌の働きが肝心です。言葉が口から出てくるのは、声帯から発せられる振動した空気を、口腔内で共鳴させて音にさせているからなのです。
このとき共鳴をうまく形づくるのが舌。舌が上手に動かないと、言葉がうまく出せないようになってしまいます。

この3つの代表的な舌の働きを見ても、どれも私たちが生きる上で大切な役割を果たしていることが分かります。

◇舌の構造

 

口の床(下顎底)にあたるところにある、筋性の器官が舌です。
舌の表面は4つの舌乳頭と、歯茎と同じ丈夫な角化歯肉で出来ています。舌は主に筋からできています。この筋は2つに大別され、舌の形を変える筋群(内舌筋(ないぜつきん))と舌を前後左右に動かす筋群(外舌筋)からできています(舌下神経支配)。
とくに、舌根(ぜっこん)の外舌筋が骨につながっていますが、逆に先端側はどこにもつながっていないために自由に動かし、舌自体の形を自由に変えたりすることができます。

べーっと出して見えているのは舌のほんの一部。見えていない部分は口腔内の筋肉、顔や首の筋肉はもちろん、咽頭や食道などと直接つながり、骨格とも密接につながっています。つまり舌は全身とかかわり合っている、意外にも大きな臓器といえます。

◇嚥下時の正しい舌の動きとは

飲み込む時に舌を前に突き出したり、口の周りにグッと力が入る飲み込み方(逆嚥下)は間違った嚥下です。
舌や唇にはとても強い力があります。
間違った嚥下を毎日繰り返すことで歯並びにも影響が出てきます。
正しい嚥下とは、舌が上顎に吸い上がったまま口を閉じ、口の周りの筋肉が動かない飲み込み方です。

◇正しい舌の位置とは

 

リラックスしている時の正しい舌の位置は上あごです。舌を出して、戻ったところが本当の舌の位置。この位置を、スポットと言います。


思ったより後のはずです。舌の先が、前歯の裏に当たっていたり、舌の両側に歯型がついていたりする方は、 舌の位置が低下しているということです。
間違った舌の位置は、口呼吸や逆嚥下を起こしてしまいます。

皆さんの舌の位置はどこにありますか?
ぜひ確認してみてくださいね!

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