2024年02月16日
こんにちは、保育士の盛松です🌼
最近は暖かい日もあればものすごく寒い日もあって気温差が激しいですね💦
皆さん体調はいかがですか?
今後も体調管理には十分お気をつけてお過ごし下さい!
さて、今回は反対咬合、受け口とも呼ばれるものは自然に治るのか?と言うところについてお話ししていきます!
受け口とは、本来上の歯が下の歯より前に出て咬んでいる状態ですが、反対に下の歯が上の歯よりも前に出て咬んでいる状態のことを言います。
受け口の原因としては先天的な生まれつきの骨格や歯並びによるものだったり、普段何気なく過ごしてる癖、例えば頬杖、長く続いた指しゃぶり、舌で歯を前に押してしまう癖など後天的な場合もあります。
受け口の見た目以外のデメリットとはなにか?
重度の受け口の場合唇を閉じることが難しくなることで口の中が乾きやすくなり、口臭が強くなったり、唾液の保護作用がうまく働かず虫歯になりやすくなったりします。
また噛み合わせが悪くなるので、食事がしづらかったり、発音や滑舌にも影響しやすくなります。
顎の成長は女子は14〜15歳まで男子は18歳頃まで続くと言われています。それ以降は成長が止まってしまうため自然での改善は見られないでしょう。それ以降の治療としては歯列矯正や外科処置での治療が必要になります。
自然に治るのは2〜3歳までが限界で、骨の成長は14歳くらいまでで止まってしまう為、日常で悪い癖がついたものを矯正してお口のバランスを整えるのにベストな歳は6歳くらいから始めるのがいいでしょう。
当法人内のこども歯科では、日常生活でついた癖や、お口のバランスを整えるためのトレーニングを行ったりお口の中の状態を整えるための小児矯正を行っております。
お子様のお口の状態が気になる方はぜひ一度初診のカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
2024年02月9日
こんにちは、歯科医師の飯田です。
先日はすごい雪が降っていましたね。
皆さん大丈夫だったでしょうか?
今回はキシリトールとフッ素はどう違うの?についてお話ししていきたいと思います。
まずキシリトールとは何なのかご存知でしょうか?よくガムなどにはいっていて、虫歯になりにくいとかよく聞くと思います。本当にそうなのでしょうか?
まずはキシリトールについて詳しく説明していきます。
キシリトールは白樺やトウモロコシなど作られているそうです。そこから人の手が加えられてお菓子などに配合されています。つまり、天然素材を加工して作った甘味料ということになります。人工的に作ったものと言われるとなんかあまり良くないものと考えがちになりますが、実際には自然界にも存在しており、イチゴに含まれていたり、人の肝臓でも作られています。
虫歯になる原理はお口の中に細菌の栄養源となる糖が存在することで細菌の代謝のサイクル上酸をつくります。その酸により歯が溶ける事で虫歯になっていくのです。キシリトールはその酸をつくる糖を作らないので、細菌が酸をつくることがないため虫歯になりにくいとされています。また唾液の量を増やす作用や虫歯の原因菌の活動を抑える作用などなどたくさんの効果があります。
ここでひとつ質問です。
ハーバード大学の栄養学の教授が発表したマクドナルドのポテト、健康面を考えて一度に食べてもいい量は何本だと思いますか?
米農務省は12〜15本と発表している中、6本が適量だということです。
そんなアメリカでもキシリトールはどれだけ摂取してもいい食品とされています。それほどの安全性があります。ただ多量に摂取してしまうと下痢や腹部の不快感などが起きるので、一度の摂取量は30g位までにしておくのがいいでしょう。
そして気をつけないといけないのが人間には害がないとされてますが、犬にとっては毒になるということです。
キシリトールを摂取すると人も犬も血中に吸収されます。この時、人の膵臓は血糖を下げるためのインスリンというホルモンがでません。しかし犬の場合はインスリンが放出されてしまいます。つまり、低血糖状態になってしまうためぐったりとしたり嘔吐などが起きてしまいます。
なので犬を飼っている方はキシリトール配合の物は少し気をつけて管理しましょう。
次にフッ素についてお話ししていきます。よく歯磨き粉にフッ素配合と書いてありますが、こちらはフッ素があると歯に対して何が起こるのでしょう?
まず、歯の表面のエナメル質はハイドロキシアパタイトという構造物でできているのですが、こちらは酸によりphが下がると脱灰と言って成分が抜け落ち脆くなります。これが進むと虫歯になります。しかし前もって歯の周りにフッ素がある状態にしておくと、ハイドロキシアパタイトという成分がフッ素と結合し、より酸に対して抵抗を持つことができ虫歯になりにくくなるのです。
WHO(世界保健機関)は昔から虫歯予防にフッ化物応用がされてきている。そして2021年には歯科部門も作られフッ化物の抗虫歯作用の効能について掲げています。
とくに、乳歯の虫歯予防にはフッ化物局所塗布・フッ化物配合歯磨剤、永久歯にはフッ化物局所塗布・フッ化物洗口・フッ化物配合歯磨剤が虫歯予防効果を高めることが認められています。
ただこちらもたくさん摂取してしまうとフッ素中毒があるのでしっかり規定されている使用法を守りましょう。
まとめるとキシリトールは、甘味料でありながら歯を溶かす酸をつくらないこと唾液の量を増やす作用があり、フッ素は歯を溶かしにくくするための補強する作用があります。
どちらも虫歯になるリスクを下げるものになるので、どちらかがいいとかではなくどちらも日常的に使っていくことをお勧めいたします。
当院ではキシリトール配合のチョコであるリカルチョコ、フッ素洗口剤などもあるのでスタッフに気軽に声をかけてみてください。
2024年02月2日
皆さんこんにちは!歯科助手の幾田です🌸
今回は歯のギザギザ「マメロン」についてお話しします!
【マメロンって何?】
前歯のギザギザは「マメロン」日本語で言うと「切縁結節」と呼ばれるものです。
主に上下の前歯に見られるもので、永久歯が生える際に、乳歯の根を溶かす働きをします。また、噛み合わせや咀嚼を助ける役割があります。
歯がキッチリと生えそろって嚙めるようになると次第にギザギザも目立たなくなってきます。
【経過について】
マメロンは永遠に残るわけではありません。
日常的な食事や歯磨きなどで徐々に摩耗していきます。
一般的には、永久歯が生えてから2年以内に消失します。
永久歯が生えてから2年程経っても、マメロンが平らにならない場合には、前歯が適切に上下の歯と咬み合っていない可能性があります。
その場合、反対咬合、開口などの歯列不正が考えられます。矯正歯科治療が必要な場合もあります。
【治療方法】
「ギザギザだけ削れば万事解決するのでは?」と思う方もいるかと思います。もちろん、これは十分に可能な治療です。ただ、エナメル質を削ることになるため、知覚過敏が起こるリスクもあります。セラミック治療でも同様に歯を削るため、一概にどの方法がベストとは言い切れませんが、歯科医師と十分に相談して決めることが大切になります。
なお、生え変わったばかりの永久歯に見られる切縁結節については、多少見た目が気になっても、自然にすり減り平らになるのを待つ方が良いでしょう。健康上の問題もありません。
【最後に】
歯がギザギザになる原因についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?
子どもの場合は生まれつきでギザギザになっていますが、大人になってからも続くようであれば治療が必要な場合もあります。
お気軽に当院にご相談ください!
2024年01月26日
みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの長岡です。
本日は歯肉移植についてお話したいと思います。
みなさんこのようなお悩みはありませんか?
・歯茎が下がってきて見た目が気になる
・歯茎から歯が見えてしまい、しみて痛い
・歯茎が痩せて、昔より歯が長くなったように見える
・矯正治療後、歯茎が下がってしまった
→これらのお悩み、根本的に解決できるんです!
〈歯茎が下がってしまう原因〉
・ブラッシングの圧が強い
・歯周病
・矯正治療
歯茎が下がる原因は様々ありますが、歯茎は下がってしまうと自然に戻すことはできません。
歯茎が下がってしまうと根っこが出てしまいしみやすくなったり、汚れが溜まりやすくなり虫歯や歯周病のリスクが上がります。
最悪の場合歯を歯が抜けたり、抜かないといけなくなることも。
〈歯茎が下がってしまった時の治療法〉
歯茎が下がってしまった時の治療するには、一般的にはコンポジットレジンを詰める治療が行われています。
歯ぐきの部分にプラスチック樹脂を盛り付けることで根が隠れてしみる症状を解消することができます。
ですがこれは根本的な治療ではありません。材料が劣化してまた治療が必要になる対処療法です。
根本的に解決するには歯ぐきにボリュームを持たせる必要があります。
当院では、下がっている歯茎に歯肉を移植して歯ぐきの退縮を改善する、歯肉移植を行っています。
〈歯肉移植とは〉
歯茎が下がって根っこが出てしまっている部分に、上あごの歯肉の一部を移植して歯茎を増やす治療法です。
歯肉移植は外科治療です。
精密な治療になるためマイクロスコープやマイクロスコープ専用のメス、糸を使用するため、採取時や移植時に痛みはほとんどなく、傷口も1~2週間程度で安定してきれいに治ります。
プラスチック樹脂を盛り付ける治療と違い、歯茎を移植することによりしみる症状を抑えるだけでなく、将来的に歯茎が下がりにくい強い歯茎にすることが出来ます。
また虫歯や歯周病の予防効果も期待できます。
前歯から奥歯まですべての歯への治療が可能です。
〈歯肉移植による効果〉
・将来的に歯ぐきが下がりにくくなる
・将来的なむし歯や歯周病の予防
・歯ぐきが厚くなって歯が短く見える
・歯ぐきのラインが整って口元全体が美しくなる
まずは当院へご相談ください!
2024年01月19日
こんにちは☀︎
歯科助手・TCの髙橋です☺︎
朝晩は冷え込み、風の強い日が続いていますね。季節流行りのインフルエンザも増えてきているのでみなさん手洗いうがいの予防をしっかり行って感染しないように気をつけてください!
今回は当院で行っている口腔検査についてお話します!
当院ではさまざまな口腔検査を行っており、
・口臭検査
・唾液検査
・咀嚼機能検査
・オルコア
これらの検査があります。
まず口臭検査は口臭測定器「オーラルクロマ」という機械を使用し、硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイドと呼ばれる「3大ガス」 を「ppb」というごく少量の単位まで正確に分離検出し、口臭の原因を突き止めることが出きます。
また、口臭の原因の多くはお口の中の細菌(主に歯周病菌)です。
当院では「唾液」を検査することで、口臭の原因となっている菌を特定し、その菌に効果のある処置を行っています。
実際にプロバイオティクスと呼ばれる人体に良い影響を与える微生物などを活用して体質を改善していくことを目的とした概念に基づいたお薬であるプロデンティス・バイオブレスを使用し、歯周病治療や予防に役立てています。
次に唾液検査は、主に「歯の健康」「歯茎の健康」「口腔清潔度」の3項目を調べます。
当院ではこちらのSiLL-Haという機械を使い、上記の3項目を同時に測定できます。
測定した結果は、項目ごとに原因と対策を歯科衛生士からお伝えしています!
咀嚼機能検査では咀嚼能力を簡単に調べることができます。
検査用のグミを20秒ほど噛むことによって測定することができ、主に入れ歯を使用されている方や年齢を重ねて噛む力が衰えてきた方などにおすすめしています。
検査の結果が良好でない場合はトレーニング方法などを歯科衛生士からお伝えしています。
最後にオルコアはお口の中の歯周病の原因菌であるP.g.菌の数を測定することができます!
歯周病菌の数を測定したかったり、歯周病のリスクが高い人はこの検査をすることにより自分自身の歯周病の状態を知ることができます。
また、歯周病治療の前後に測定することによって治療の成果が目に見えてわかり、治療のモチベーションアップにもつながります!
このように当院ではお口の機能改善を目的としたさまざまな検査を行っています!
このブログを読んで検査について気になった方はぜひスタッフにお問い合わせしてみてください😊
2024年01月12日
皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。
毎日寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
風邪やインフルエンザが流行しています。
予防対策とりながら気をつけてお過ごし下さい!
さて、本題に入りますが皆さん健康に生きるためには口から食べ物を食べることが必要不可欠です。そのためには、歯やお口の機能が健康で安定していなければいけません。
そこで、今回は歯に良くない食べ物についてお話ししていきます!
【虫歯になりやすい食べ物について】
虫歯になりやすい食べ物は基本的に次のような特徴があります。
◉歯にくっつくもの
◉糖分が多く含まれるもの
◉口の中に長時間残るもの
例えば、
◉キャラメル
◉飴
◉チョコレート
◉スナック菓子
◉オレンジやレモンなどの柑橘
◉ドライフルーツ
◉パン、麺などの発酵性炭水化物
◉スポーツドリンクやジュース、お酒
◉は上記の虫歯にやりやすい特徴すべてに当てはまるため、虫歯になりやすい食べ物と言えます。甘くないお菓子なら大丈夫と思いがちですが、食べる物の特徴を理解して食べる工夫が大切です。
また、歯は酸に弱いのでpH値(ペーハー値)の低い食品は注意が必要です!
そこで、酸の摂取頻度が多かったり、食事をとることでお口の中がどのように変化していくのかもう少し分かりやすく説明していきます。
【ステファンカーブについて】
ステファンカーブとは、むし歯ができる仕組みを説明するためのグラフのことです。
お口の中の歯垢のpH(ペーハー)の変化を表します。
ステファンカーブは、縦がpH値、横が時間軸で表わされます。要するに時間の経過とともに、おの中のpHがどのように移り変わるかが分かります。
むし歯のはじまりは、お口の中に入ってきた糖分を使ってむし歯菌が酸を作ることす。
むし歯菌が作った酸は、歯を溶かします。これが「脱灰」です。むし歯菌が酸を産生し、歯の表面がpH5.5以下に下がると脱灰が始まります。この脱灰が始まるpH値を臨界pHと言います。
通常は、お口の中は中性です。
しかし、食べ物を食べるごとにむし歯菌が酸を出し始め、時間の経過と共にpHは下がり続け、歯が溶け始める臨界pH5.5を超えてきます。臨界pHを超え続けている間は、歯は溶け続けます。
唾液による緩衝作用(酸を中和する力)により、徐々にpHは上昇し、グラフのように臨界pHより上に上がります。お口の中のpH値が臨界pHより上にある間は、唾液により歯の表面の再石灰化が行われ、酸で壊れた歯の表面を修復してくれます。
私たちのお口の中は、上記のように、食べ物や飲み物がお口の中に入ってくると、『脱灰』と『再石灰化』を毎回繰り返しているのです。
このように、むし歯に対する防御機能を備えています。
食べた後は歯磨きをしてお口の中を綺麗にしたり、ダラダラ食べたり飲んだりすることは控え、再石灰化を促進させることが大切です!
【虫歯リスクを減らす3つのポイント】
①歯垢(プラーク)を減らすこと
お口の中を汚れたままにすると、細菌感染で虫歯や歯周病のリスクが高まったり、唾液による再石灰化が妨げられるので、食事後に歯磨きをすることがおすすめです。
②間食を減らすこと(食べる回数)
間食の回数が多いと唾液による再石灰化が追いつかずに脱灰が始まり虫歯ができてしまいます。ダラダラ食べをなくして、食べる量や時間を心がけながらお口の中を中性に戻す時間を作っていくことが大切です。
③唾液を増やすこと
唾液の量が少ないと再石灰化に時間がかかります。よく噛んで食べたり、お口の体操をして唾液を増やすこともとても重要です。
お口の健康を保つために、生活の中でステファンカーブや今からできる予防を意識して行ってみてください!
2024年01月5日
こんにちは!歯科医師の堀井です。
今回のブログは入れ歯についての内容です。
歯を失ったときの治療法のひとつに、入れ歯があります。
入れ歯は無くなった歯を補うための装置です。
入れ歯には、大きく分けて2種類あります。
全ての歯を補う「総入れ歯」と、一部の歯のみ失った場合に使われる「部分入れ歯」です。
素材には色々な種類があり、作り方も様々です。
また入れ歯に関する悩みもいろいろなものがあります。
「噛むと痛い」
「うまく噛めない」
「直ぐにはずれてしまう」
「喋りにくい」
「吐き気がする」
等々患者様からは、さまざまなお悩みをご相談されます。
では皆さんは、良い入れ歯と聞いてどんなイメージをされるでしょうか?
「痛みや違和感がない」「しっかり食べ物を噛むことが出来る」
「美味しく食事を楽しむことが出来る」「見た目が美しい」
と良い入れ歯の条件は一つではありませんが、一言でいうとしたら、「日常生活に困らない入れ歯」が良い入れ歯と言えるのではないでしょうか。
なのでいい入れ歯を作っていく上では、患者さんの評価をもとに治療が行っていくことが大切です。
生活するうえで支障がある入れ歯をお使いでも「入れ歯はこんなもの」と諦められている場合もあります。
そういった先入観を取り除くために、どういったことが生活に支障を来しているのかということをしっかりお聞きします。
細かいステップを踏んで問題点が少しでも改善できるよう心がけて治療を進めていきます。
当院ではより高品質な入れ歯を製作するために、フルオーダーメイドの入れ歯製作システムである「BPSシステム」を採用しています。
BPSシステムとは、リヒテンシュタイン公国に本社を置くイボクラールビバデント社によって開発された生体機能的補綴システムです。
BPSシステムによる入れ歯は、患者様の症状に合わせて、できるだけ多くのご要望を採り入れながら良質な素材を用いてつくられるため、自費診療になります。
その分保険診療の入れ歯よりも初期費用は高くなりますが、それだけ完成度の高い入れ歯を作ることができるため、長い目で見れば決して高い治療ではありません。
保険の入れ歯
BPSデンチャー
保険の入れ歯に求められることはまず「最低限噛めること」です。
「もっと見た目の良い入れ歯を作って欲しい」
「違和感の少ない入れ歯がいい」
という希望があっても残念ながら保険の範囲で提供することが難しい場合があります。
「BPSデンチャー」では
しっかり噛める
痛くない
しゃべりやすい
違和感がない
外れない
と言う入れ歯としてもっとも大切な「機能性」を重視しています。
だからこそ当院では、精密義歯「BPSデンチャー」をお勧めしています。
2023年12月29日
みなさん、こんにちは!保育士の石野です(*^-^*)
今年も残すところ、あとわずか。新しい年を迎える準備は整いましたか?
年末年始は、10年に一度レベルの暖かさになると予想されていますね!
どうぞ、体調管理に気をつけてお過ごしください。
ところで、みなさんは歯磨きの時、歯ブラシ以外に何か使っていますか?
実は歯ブラシだけでは、どんなに丁寧に磨いても60%程しか歯垢(プラーク)を除去できないのです。
歯の汚れは目で見にくい歯と歯の間や、歯周ポケットにも溜まります。これらの場所は歯ブラシの
毛先が届きにくく、磨き残しも多くなります。
ここで活躍するアイテムが『歯間ブラシ』や『デンタルフロス』です!
歯ブラシと一緒に歯間ブラシやデンタルフロスを併用すると、歯ブラシが届かない場所の歯垢除去を助けてくれます。
歯間ブラシとデンタルフロス、どちらも歯と歯の間の汚れを取るという意味で同じ用途に使われるものです。
では、歯間ブラシとデンタルフロスの違いは何なのでしょうか?
歯間ブラシやデンタルフロスを使う時は、歯と歯の間の隙間の広さや歯肉の状態、奥歯や前歯など歯の位置によって最適なものを選んで使うことが
必要です。
歯間ブラシもデンタルフロスも歯垢を除去するためのものですが、得意とするところが違います。基本的には『歯と歯の間が広い部分は歯間ブラシ』
『歯と歯の間が狭い部分はデンタルフロス』がおすすめのです。
歯間ブラシは『前歯に使いやすいストレートタイプ(I字型)』と、『奥歯に使いやすいL字タイプ』があります。歯と歯の間が広い部分だけでなく、ブリッジ(繋がっている被せ物)が入っている方やワイヤーの歯科矯正をしている方も歯間ブラシが使いやすくおすすめです。また、様々な大きさがあるので自分に合ったサイズを使いましょう。歯ブラシ同様メインテナンス時に、衛生士がみなさんに合ったものを処方しますのでお気軽にお申し付けください。
デンタルフロスは、細い糸が何本も束になってできていて、歯と歯の間の汚れを絡め取ることができます。歯と歯の間が狭い部分だけでなく、歯間ブラシを通せない場所や歯と歯肉の間にある溝(歯周ポケット)にもおすすめです。『持ち手が付いているホルダータイプ』と『糸の部分だけのロールタイプ』があります。フロス初心者さんにはホルダータイプが扱いやすく、慣れてきた方には操作性も良く、経済的なロールタイプもいいですよ。
歯垢は、そのままにしておくと虫歯や歯周病の原因になります。
虫歯や歯周病にならないためにも1日に1回は歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯磨きを
しましょう。1日に行う回数よりも毎日続けることが大切です。
2023年12月22日
こんにちは!歯科医師の津田です。
もう年末ですね!
今年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください😌
歯の一部がこのように白く浮き出ているところがあると気になっていませんか?
歯ブラシで磨いても取れなくて歯垢じゃない、、となったらなんで?とお困りの方はいらっしゃいますか?
なにが起こっているのかというと、「脱灰」です。
脱灰とは、「食べたり飲んだりすることで虫歯菌が食べ物に含まれる糖を餌に酸を作り出し、歯の表面が溶け出すこと」です。
つまり歯の一部が白くなる原因は初期の虫歯により脱灰が起こり始めているからです。
またエナメル質形成不全と呼ばれる乳歯のときの外傷や感染、また病気や栄養障害により歯の表面が正しく作られなかったことで、歯の一部が白くなることもあります。
まだ白い段階なら歯医者さんで削って治療しなくてもいい段階です。
虫歯菌により脱灰が進むと、白い段階を過ぎ歯に穴が空いてしまったり茶色になっていってしまいます。こうなると削る治療が必要です。
そうなる前にできることを教えます!
⭐️フッ素入り歯磨剤を使用
初期の虫歯は歯磨きがしっかりできていないことや食生活が大きな原因です。
正しい歯磨き+フッ素入り歯磨剤を使うことで脱灰して溶け出したカルシウムやリンを取り戻す再石灰化とよばれる効果が得られます。
ただ再石灰化により健全な歯質を取り戻すことはできますが、白くなった見た目を改善するのは稀です。
審美的に改善するためにはさらに踏み込んだ治療が必要になります。
ここで当院で行っている治療は、Icon(アイコン)と呼ばれる材料を使った治療です。
アイコンとは欧米で開発された特殊な薬剤で、歯を削らずに一部白くなってしまったところにら浸透させて脱灰してるところを改善させます。
削らずに治せますし歯の表面を強化させる効果もあります。一石二鳥ですね。
ただ適応範囲は限られるので虫歯が進んでいる歯には適応外です。
適応かどうかはご相談ください。
また注意点としては
・脱灰の程度や大きさによって効果に個人差があること
・アイコンを使用した後はホワイトニングができなくなること
→アイコンを染み込ませた部分にはホワイトニングの薬剤が浸透しません
当院のおすすめのフッ素入り歯磨剤やアイコンの治療については来院時に相談していただければ詳しくお話しします!
お気軽にご相談ください!
2023年12月15日
こんにちは!歯科助手の若生です!
今年も残り半月になりましたが、皆さん大掃除など年末の準備は進んでいますか?
突然ですが、皆さんは歯の神経は残した方がいいか、それとも抜いた方がいいかどちらだと思いますか?
歯の神経があることで痛みを感じるならない方がいいのでは?と考える方もいるかもしれません。
しかし…
正解は、歯の神経は残した方がいいです😊✨
ということで、今回は歯の神経を残した方がいい理由についてお話しします。
1.歯に神経があることのメリット
①いつものように美味しく食事を食べられる
ご飯を食べるときに改めて実感することはほとんどありませんが、「パンを噛んでいる」「スープが熱い」といったいつもの食事の時にいつものように感じることができるのは、歯に神経があるからなのです。
②虫歯を感知できる
歯の神経があるからこそ虫歯を自覚できます。虫歯が痛い。歯の神経があるから、その神経が虫歯菌にやられ始めると、痛みが出ます。
③さらなる異常(虫歯)から歯を守る
虫歯で歯が溶かされると歯の神経細胞は、第2象牙質と言って、新たな歯を作り始めます。つまり、歯の神経があるからこそ、虫歯菌から歯(歯の神経)を守ることができるのです。
2.歯の神経を取るデメリット
①歯がもろくなる
歯に栄養が行き届かなくなるため、歯は枯れ木のようにもろくなって寿命も縮まります。また、固い物を噛んだ時に割れてしまう事もあります。
②歯の色が変色する
神経をとってしまうとその歯は死んでしまうので、新陳代謝が無くなります。残った古い組織はやがて黒く変色するため、歯も黒ずんできます。
③再び痛くなることがある
神経を抜いた後の空間が感染をおこすと、数年が経ってから腫れや痛みを起こすリスクが残ります。また、根の先に膿の袋を作り、蓄膿症や口臭の原因になることがあります。
3.なぜ歯の神経を取るのか
歯の神経を取ることはデメリットばかりですが、それでも神経を抜くほうが良いと判断することがあります。
①歯に激痛がある
歯の神経にまでむし歯が進むと、激痛があります。このような時は麻酔も効きにくく、治療が過酷になります。神経を抜かなければ痛みはなくなりません。
②歯の根から膿が出ている
根の先から膿が出ていると、神経の一部または全部が死んでしまっているので、神経を抜いて歯の内部の空間を消毒します。
③病気の進行を止める
神経がある部分は歯の内部の通路の役割もするため、虫歯の細菌が歯の内部に進行し、その先の根の先の骨まで侵してしまうのを防ぐことができます。
4.最後に
歯の神経は取らないことに越したことはありません。
当院では、神経を残す治療「直接覆髄法」を行っています。
これは、虫歯を除去し神経が露出している場合でも、最新のMTAセメントという材料を使用し、神経の保護、保存を行い神経を残すことのできる治療法です。
虫歯の症状や進行状況などにより適応できない場合もありますが、「神経を残す」「歯を長持ちさせる」うえで非常に有効な治療法です!
気になる方はお気軽にご相談ください!