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歯に良くない食べ物とは?ステファンカーブとの関係について

2024年01月12日

皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。

毎日寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?

風邪やインフルエンザが流行しています。

予防対策とりながら気をつけてお過ごし下さい!

 

さて、本題に入りますが皆さん健康に生きるためには口から食べ物を食べることが必要不可欠です。そのためには、歯やお口の機能が健康で安定していなければいけません。

そこで、今回は歯に良くない食べ物についてお話ししていきます!

 

【虫歯になりやすい食べ物について】

虫歯になりやすい食べ物は基本的に次のような特徴があります。

◉歯にくっつくもの

◉糖分が多く含まれるもの

◉口の中に長時間残るもの

例えば、

◉キャラメル

◉飴

◉チョコレート

◉スナック菓子

◉オレンジやレモンなどの柑橘

◉ドライフルーツ

◉パン、麺などの発酵性炭水化物

◉スポーツドリンクやジュース、お酒

◉は上記の虫歯にやりやすい特徴すべてに当てはまるため、虫歯になりやすい食べ物と言えます。甘くないお菓子なら大丈夫と思いがちですが、食べる物の特徴を理解して食べる工夫が大切です。

また、歯は酸に弱いのでpH値(ペーハー値)の低い食品は注意が必要です!

そこで、酸の摂取頻度が多かったり、食事をとることでお口の中がどのように変化していくのかもう少し分かりやすく説明していきます。

 

 【ステファンカーブについて】

ステファンカーブとは、むし歯ができる仕組みを説明するためのグラフのことです。

お口の中の歯垢のpH(ペーハー)の変化を表します。

ステファンカーブは、縦がpH値、横が時間軸で表わされます。要するに時間の経過とともに、おの中のpHがどのように移り変わるかが分かります。

むし歯のはじまりは、お口の中に入ってきた糖分を使ってむし歯菌が酸を作ることす。

むし歯菌が作った酸は、歯を溶かします。これが「脱灰」です。むし歯菌が酸を産生し、歯の表面がpH5.5以下に下がると脱灰が始まります。この脱灰が始まるpH値を臨界pHと言います。

通常は、お口の中は中性です。

しかし、食べ物を食べるごとにむし歯菌が酸を出し始め、時間の経過と共にpHは下がり続け、歯が溶け始める臨界pH5.5を超えてきます。臨界pHを超え続けている間は、歯は溶け続けます。

唾液による緩衝作用(酸を中和する力)により、徐々にpHは上昇し、グラフのように臨界pHより上に上がります。お口の中のpH値が臨界pHより上にある間は、唾液により歯の表面の再石灰化が行われ、酸で壊れた歯の表面を修復してくれます。

私たちのお口の中は、上記のように、食べ物や飲み物がお口の中に入ってくると、『脱灰』と『再石灰化』を毎回繰り返しているのです。

このように、むし歯に対する防御機能を備えています。

食べた後は歯磨きをしてお口の中を綺麗にしたり、ダラダラ食べたり飲んだりすることは控え、再石灰化を促進させることが大切です!

 

【虫歯リスクを減らす3つのポイント】
①歯垢(プラーク)を減らすこと
お口の中を汚れたままにすると、細菌感染で虫歯や歯周病のリスクが高まったり、唾液による再石灰化が妨げられるので、食事後に歯磨きをすることがおすすめです。

②間食を減らすこと(食べる回数)
間食の回数が多いと唾液による再石灰化が追いつかずに脱灰が始まり虫歯ができてしまいます。ダラダラ食べをなくして、食べる量や時間を心がけながらお口の中を中性に戻す時間を作っていくことが大切です。

③唾液を増やすこと
唾液の量が少ないと再石灰化に時間がかかります。よく噛んで食べたり、お口の体操をして唾液を増やすこともとても重要です。

お口の健康を保つために、生活の中でステファンカーブや今からできる予防を意識して行ってみてください!

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