医院ブログ

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メインテナンスで口腔内写真を撮る理由は?

2024年12月6日

こんにちは!保育士の奥村です!☺️

歯科医院で歯周病のメインテナンス中にお口の写真を撮影することにはたくさん理由があります。

1. 記録の保持

口腔内写真を撮影することで、患者さんの歯や歯茎の状態を正確に記録できます。これにより、次回の来院時に状態の比較がしやすくなり、治療やメインテナンスの進捗を確認できます。

2. 問題の早期発見

歯石の蓄積や歯周病、虫歯の初期症状など、肉眼では見落としがちな部分も写真で確認できます。これにより、治療が必要な箇所を早期に発見しやすくなります。

3. 患者さんへの説明

写真を用いることで、患者さんに口腔内の状態を視覚的に説明できます。たとえば、
• 歯石のつき方
• 磨き残し
• 歯茎の腫れ具合
• 歯の摩耗やひび割れ

を直接見てもらえるので、患者さんの理解が深まり、治療やセルフケアへの意識向上につながります。

4. 治療計画のための資料

治療計画の作成時にも、口腔内写真は重要な資料となります。特に矯正治療やインプラント治療のような長期的な治療では、初期状態の記録が必要です。

5. 口腔内の状況の共有

歯科医師や歯科衛生士、助手間で患者さんの状態を共有する際に、写真があれば正確な情報を基に話し合いができます。治療ミスを防ぐことにもつながります。

当院では、患者さま一人ひとりのお口の健康をしっかりサポートするため、必要に応じて口腔内写真の撮影を行っています。もちろん、撮影前には丁寧に説明し、患者さまの同意をいただいた上で行いますのでご安心ください。

これからも、みなさまのお口の健康を守るお手伝いをしていきます!
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。🦷

加齢によって歯の色が変わってしまう理由

2024年11月29日

皆さま、こんにちは☀️

歯科衛生士の田中です!

急激に気温が下がり冬らしくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか

風邪を引かないよう、暖かくして過ごして下さい⛄️🫶

 

突然ですが、自分の“歯の色“について気になったことはありませんか?

芸能人を見て歯が白くて羨ましくなったり、逆に自分の写真をみて『歯が黄色い』『色が暗い』と感じたことはないでしょうか?

今回は加齢によって歯の色が変わってしまう理由について、詳しくお話していきます。

 

🦷そもそも歯ってどんな構造?

『歯』とは何でできているか、どのような構造をしているのか知っていますか?

歯は上のイラストのように層が重なったような構造をしており、1番外側の表面が『エナメル質』、二層目が『象牙質』、真ん中の『歯髄』と書かれている部分がいわゆる神経の部分です。

むし歯の大きさもこの層で判断することも多く、1番外側のエナメル質までしか達していないむし歯を『C1』、象牙質まで達したむし歯を『C2』、歯髄まで達したむし歯を『C3』と呼びます。C3からむし歯がより進行すると根っこだけの状態の『C4』になり抜歯になってしまいます。ちなみに、C2では冷たいものがしみるなどの症状が出始め、C3では強い痛みが出ます。

 

🦷歯って何色?

一般的に歯は『白色』というイメージがあると思いますが、実際は何色なのでしょうか?

この色に関しても、先ほどお話した歯の構造が深く関わってきます。一般的に思われている歯の『白色』の部分は、実は1番外側の層のエナメル質の色で、二層目の象牙質は黄色味がかかっています。

歯の表面の「エナメル質」は、摩耗や、食品に含まれる酸によってだんだんと薄くなってきます。 エナメル質が薄くなると、内側の黄色味がかった「象牙質」が外から透けて見えてくる為、汚れや着色がなくても、歯が黄色く見える場合があります。

つまり、加齢によって歯が黄色くなっているのは、1番外側の層であるエナメル質が薄くなり、二層目の象牙質が透けて見えているためです。

 

🦷エナメル質は何で薄くなるの?

先ほども少しお話に出ましたが、歯のエナメル質が失われる主な原因は、酸の影響や摩耗、過度なブラッシングなどです。 食事に含まれる酸性食品や飲料は、エナメル質を溶かしてしまう可能性があります。 また、歯ぎしりや硬い物を噛むことも摩耗の原因となります。 さらには、正しいブラッシングが行われていないと、エナメル質が徐々に削れてしまうことがあります。

エナメル質が溶けたり削れたりすると、先ほども話に出てきたように二層目の象牙質まで到達してしまう可能性もあるため、むし歯の原因にも大きく繋がります。

 

🦷歯の色を白く保つには

先ほどお伝えしたようにエナメル質が薄くなって象牙質が透けてきてしまう前に、正しい食生活を送ることができているか、正しいセルフケアが行えているか、定期的にメインテナンスに通ってチェックしてもらいましょう。

また、着色が原因の場合はメインテナンスで着色を落とすこともできますし、ホワイトニングを行って白くする方法もあります。まずは衛生士に気軽に相談してみて下さい🫶 (さらに…)

歯科と医科が連携を取り合うのはなぜ?

2024年11月22日

気温がぐんと下がり、鼻水や咳をしている方が増えてきましたが皆さんお身体の状態はいかがですか?

皆さんこんにちは!歯科衛生士の沖村です!

寒くなってきて、風邪や感染症にかかる方が増えてくる季節となりましたが、実は身体の健康状態と口の状態が深く関係しているのを皆さんご存知ですか?

全身的に体が不健康だと口の中も不健康になりやすいですし、逆も然りです。

当院では、皆さんのかかってる全身疾患やお身体のことについてお伺いし、かかりつけ医と連携を取ったり、こちらから医科を勧めたりという【医科歯科連携】を積極的に行っています!

今回はなぜ、医科と歯科の連携を取らなくてはいけないのかをお話していきます。

①歯周病と全身疾患の関係

歯周病にかかっていると、歯周病の菌が歯茎の血管から全身へと送り込まれ、菌が全身を周ります。

歯周病の菌が各身体の場所で悪さをし、認知症や心筋梗塞、動脈硬化などを引き起こすと言われています。

また、糖尿病は歯周病と相互に関係しているため、どちらかの治療が上手くいっていないと、片方も悪くなってしまうといわれています…。

そのため歯周病の治療をしていても中々治らないなと思っていたら、実は糖尿病にかかっていた!なんて事もあります。

なので歯周病を治療する上で、患者様の身体の状態を知る事も大事ですし、お医者さんにも口の中の状態を知っていただき、全身的にアプローチして治療をすることが大事です。

この他にも関係している疾患は沢山あります。歯周病と全身疾患の関係についての内容は、当院のブログでも詳しく紹介しているためそちらをお読み下さい!

②飲んでいるお薬の副作用

どの薬にも、【副作用】が存在します。

お身体を健康にするためには必要なお薬ですが、唾液が出づらくなり乾燥しやすくなったり、歯茎が盛り上がってしまったりと、口の中に影響がでるお薬もあります。

上記の様な症状がでると、歯周病や虫歯のリスクがとても高くなってしまうので、更にお口の中の管理が重要となってくるので、私たち歯科でも知っておきたい情報となります。

また飲んでるお薬によっては、抜歯や外科処置を行う際気をつけなければいけない場合があるのでかかりつけ医と情報を共有し、身体に考慮した上で歯の治療を行っていく必要があります。

いかがでしたでしょうか?

このように全身と口は密接に関係しており、患者様が健康になるよう、医科と歯科が連携を行い全身的にアプローチをしていく必要があります!

なので、ぜひ歯医者に来た際は口だけではなくお身体の変化や現状を教えてください💪

親知らずは抜いた方がいいの?

2024年11月15日

こんにちは、歯科医師の飯田です。

今回は親知らずは抜いた方がいいの?についてお話ししていきます。

昔の人は麻酔もない頃に親知らずを抜いていたのでしょうか?

まずは昔の人は歯を抜く時に麻酔をせず叩いて抜くや引っ張って抜くなどを行い、そのあと痛みを和らげるものを紙で包み歯を抜いたところに入れたりしていたそうです。

今よりも歯医者が苦手な人が多くいたのではないでしょうか。

ただ、昔の人は今よりも顎が大きかったので親知らずはしっかり生えている人が多かったのです。

今では硬いものを噛む事が少なくなるにつれ顎の発達が弱くなり顎自身が小さくなっています。

それを裏付ける研究があり、とある国の歯並びがずっといいとされている部族がいたのですがその部族の子供が現代の食べ物がある町で生まれて食生活をすると歯並びが悪くなったそうです。

 

歯並びが悪くなる理由が現代食の軟化による顎の発達が弱くなるためです。

そのため親知らずが生える位置がなく斜めに生えるしかなく、抜かなくては行けない親知らずになってきているのです。

と言うことは親知らずは必ず抜くのではなく、親知らずがしっかり生えてないまたは生えてる事で他の歯の邪魔になっている時に抜かなくては行けないのです。

例えば親知らずの一個前までの歯の歯ブラシがやりずらい事で虫歯や歯周病になりやすい

親知らずが斜めに生えてきて前のはとの間に虫歯ができている、横に生えていて歯ブラシが届かないところで炎症が起きてしまっているなどが抜く理由となります。

 

逆に親知らずがあると有利になる場合もあります。

例えば移植や歯髄再生療法などが挙げられます。

移植は6番目の歯や7番目の歯が虫歯や破折などで残さないときに、そこに移植として親知らずを持ってきます。この時は親知らずの状態や移植先の状態でも変わってくるのでしっかりとした検査が必要になります。根っこの形などではできないこともあります。

歯髄再生療法は親知らずの幹細胞というものから再生します。今だと保存と管理などを行う骨髄細胞バンクなんてものも存在いたします。

親知らずは他の歯を虫歯にしたりすることもあれば他の歯の代わりに使うこともあったりするのでしっかりと検査や診断するのが大事なので何かあれば当院まで相談にきていただければと思います!

お口の型取り、色んな種類があるんです!

2024年11月8日

こんにちは!

歯科衛生士の阿部です!

今回は、お口の型取りの種類についてお話しさせていただきます😊

皆さんは型取りで、おえっとなったことはありますか?

私は、型取りは大の苦手で、よし!やるぞ!!!と気持ちを構えるぐらい苦手です😅

型取りの種類は大きく分けて3種類あります!

●アルジネート印象材

●シリコン印象材

●光学スキャナー

まずは、アルジネート印象材について説明させていただきます。

この材料は、銀歯の被せ物や矯正をされた方は経験があるのではないでしょうか?

主用途:概形印象

主成分:アルギン酸塩

ポイント:・精密印象には使用しない

    ・寒天と一緒に使うことで精密印象が

     とれる

2つ目は、シリコン印象材についてです。

この材料は自費の白い被せ物や入れ歯などに使われます。

基本的に、自由診療に使われることが多いです。

主用途:精密印象

主成分:縮合型シリコーン・付加型シリコーン

ポイント:無味無臭

《アルジネート印象材とシリコン印象材のデメリット》

・印象材が固まるまで時間がかかる

・嘔吐反射(口に異物が入った際に「おえっ」となる生理的反応)が強い患者さんは苦しい

・型取りを失敗してしまうと、再度型取りをする必要があり患者さんの負担が増える

・型取りした模型が現物のみになるで、破損や紛失のリスクがある

3つ目は、光学スキャナーについてです。

こちらを使ったことのある方はまだ少ないのではないのでしょうか?

歯科医院によって、あるところとないところがあります。

口腔内スキャナー(IOS)と呼ばれるカメラで口の中を撮影し、歯や歯茎の形状をデジタルデータとして取得する歯の型取り方法です。

《メリット》

・嘔吐反射の心配がない

・患者さんの不快感軽減

・精度が高く再現性がある

・デジタルデータの即時利用が可能

などがあげられます。

《デメリット》

・開口量が少ないと奥歯をスキャンするのが難しい場合がある

・嘔吐反射が強い方だと苦しい可能性がある

基本的にこちらで使うのは、矯正・被せ物・インプラントなどに使われます。

当院は、光学スキャナーを導入しているので、型取りに関して何か分からないことがありましたら、遠慮なく当院歯科医師や歯科衛生士までお尋ねください!

シェードについて

2024年11月1日

こんにちは!

歯科助手の長岡です。

今回はシェードについてお話しさせていただきます😊

突然ですが、皆さんウェディングドレスの色は一発で決められますか?

写真で見た時は良かったけど、実際に着てみたら想像していた色味と違った…

屋内で見たら意外と色味が暗かった…

そうならない為に、試着をする方が圧倒的に多いかと思います。

歯も同じで、せっかく作った被せ物の色がなんか合わない…とならないように、被せ物を作る際に歯の色合わせを行います。

皆さんシェードという言葉は聞いた事がありますか?

歯科で言うシェードとは歯の色味の事を指します。

また、シェードガイドとは、ホワイトニングの際や詰め物・被せ物をする際に使用する歯の色見本で、歯の色味、明るさを一覧にしたものです。

例えば、歯の被せ物をつくるときに隣接する歯との色の差が大きく出ないよう、シェードガイドと、患者様の歯の色味を比較しながら被せ物の色を決めていきます。

シェードガイドにおける歯の色は、

・赤系のA

黄色系のB

・灰色系のC

・焦げ茶系のD

の四つの色味に分けられ、アルファベットの後に続く番号が高いほど色が濃くなります。

こう見ると沢山の色味がありますね😳

歯を修復する際、天然歯とセラミックでは物性自体が違うものなので、全く同じ色に合わせるのはなかなか至難の業です。

なるべく忠実に再現し自然感のある歯に復元してあげないと、他の自分の歯と見比べて色味が合わず、浮いて見えて結果的に審美性に欠けることになってしまいます。

咬める事、発音しやすい事、そういった機能も大切ですがそれと同時に審美性、美しさも大切ですよね✨

白い詰め物や被せ物を作る際には、多くの場合は隣の歯の色に合わせて馴染むように作成する場合が多いですが、今後ホワイトニングをご希望される場合は、より明るい色味をオススメさせて頂く事もあります。

当院は月間50症例以上セラミック治療を手掛けており、その豊富な知識と技術力を活かしてあらゆるニーズにお応えします!

「なるべく安い費用で治療したい」「お金がかかってもきれいな口元を追求したい」等、治療方針についてのご相談もしっかりお時間をとって行っております。

型取りを必要とする白い詰め物や被せ物は長く使って頂く物ですので、是非納得頂けるまでスタッフにご相談下さい!

二次カリエスの危険性

2024年10月26日

みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの長岡です!

【二次カリエス】という言葉、皆さんご存知ですか?

【カリエス】とは歯科における専門用語のひとつで、【むし歯】を意味します。

むし歯は一度治しても再度治療が必要になることがあります。

「数年前に治したのにまたむし歯になってると言われた!」という経験はありませんか?

何回も治療を繰り返せばその分自分の歯は失われ、最後は歯を抜かないといけません。

そうなる前に、二次カリエスのリスクを知ってもらい今後に活かしてもらえればと思います。

 

●二次カリエスの原因

二次カリエスには様々な原因があります。
①メンテナンス不足
②接着剤や材料の経年劣化
③材料の種類
④歯ぎしり、食いしばり
詳しくご説明します!

 

●二次カリエスの原因①メンテナンス不足

歯に着く汚れは、実は汚れから細菌が増殖してできた歯垢(しこう)・プラークという細菌です。
細菌がお口の中に残り続けることでむし歯のリスクを上げてしまいます。
歯ブラシだけでは60%くらいしかプラークを落とすことができません。
歯ブラシにプラスして歯間ブラシやフロス、ワンタフトブラシ、洗口液といった補助具を使ってプラークを落とすことでむし歯のリスクを下げることができます。
ただ、自分で落とし切れるプラークにも限界があります。
プラークが硬く固まると歯石(しせき)になります。
そうすると自分で落とすのは困難なため、定期的な歯科医院でのメンテナンスも欠かせません。
歯科医院のメンテナンスではお口全体の汚れを落とすだけでなく、磨き残しのチェックや歯ブラシ・フロスなどの補助具ほ使い方を指導したり、患者さんのお口にあった歯ブラシや歯磨き粉を選んだりもしています。

 

 

●二次カリエスの原因②接着剤や材料の経年劣化

むし歯ではを削ったあとは何かしらの材料で削った部分を補ってあげる必要があります。
材料を歯につける時は必ず接着剤を使います。
材料を着けた歯を長く使えば使うほど、接着剤や材料は劣化していきます。劣化してできた小さな隙間から細菌が入り込み、材料の下でむし歯を作ります。
材料の下でむし歯ができると、付けていた材料を一度すべて取り外さなければなりません。

 

●二次カリエスの原因③材料の種類

保険診療で入れる銀歯は歯よりも硬いです。そのため歯に馴染みにくいです。
長く使っているとだんだんと歯と材料にギャップが生まれてきます。そこから細菌が入り込み材料の下でむし歯を作ります。
今だと保険診療でも白い材料を入れることができます。ですがよく聞くセラミックの陶器のような材料とは異なり、プラスチック樹脂でできている材料です。
プラスチック樹脂は歯よりも柔らかいため、長く使っているとだんだんと削れてきたり、材料が欠けたり割れたりする恐れがあります。
歯に馴染みやすく自分の噛む力に合わせた材料をつけることで、二次カリエスを防ぐことができます。
歯科医院で選んでもらえますのでぜひ相談してみてください。

 

 

●二次カリエスの原因④歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりは無意識にしていることが多いです。
歯ぎしり・食いしばりをすることで歯に必要以上の負担がかかります。
頻度や力のかかり具合にもよりますが、徐々に歯に小さな亀裂が入ったり、歯が欠けたり、割れたりする恐れがあります。
そこから細菌が入り込みむし歯を作ります。
食いしばりは普段生活の中で意識することで改善できます。ですが歯ぎしりは寝ている間にすることが多く、自分の意識では対処することが難しいです。
そういう方は夜寝る時に歯を守るためのマウスピースを付けることがおすすめです。
また、噛む力を弱くするために咬筋や側頭筋に打つボトックス注射も当院ではすすめています。

 

 

どれも定期的に歯科医院に通うことで二次カリエスを早期発見、早期治療が可能です。

 

自分の歯に勝るものはありません。
早めに対処し長く自分の歯を使い、健康な生活を送りましょう!

インプラントは歯周病になるの?

2024年10月18日

みなさんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの髙橋です☺︎

最近は涼しくなる日も増え、外では金木犀の香りがするようになりましたね🌿

今回はインプラントの歯周病についてお話をしていこうと思います。

みなさんはインプラントにも歯周病によく似た病気があることをご存知ですか?
その病気はインプラント周囲炎と呼ばれ、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行するだけでなく、進行速度も非常に速いのが特徴です。 具体的には、天然歯の歯周病と比べて、10~20倍ほどの速度で進行します。
進行速度が速い理由としては、インプラントと天然歯の構造が異なることが挙げられます。
インプラントは失われた歯の部分に歯根に代えて顎骨に埋め込む人工歯根のことをいいます。
歯周病は歯を失う原因1位と言われており、日本人の約80%が罹っていると言われています。
とても恐ろしい病気ですね…

インプラント周囲炎にはインプラントがグラグラ動いたり、骨が大きく溶けるという症状があります。また、はじめにお話したように自覚症状が出にくく、気がついた時には重症化していることもあるので日頃のメインテナンスによる感染予防が重要です!
予防法としては
・インプラントを入れる際、インプラントの周りの骨を増やしたりし、歯磨きしやすい環境を整えておく
・治療後はブラッシングをしっかりと行い、3ヶ月に一度歯科医院で定期的なメインテナンスを受ける
これらがあげられています。
また発症をリスクを高める要因として喫煙や糖尿病、歯ぎしり食いしばりなどの癖がある方も要注意です⚠️

当院ではインプラントを入れられた方に歯科衛生士による定期的なメインテナンスにお越しいただいています。
その先の予防も含め、より良い治療を提供できるよう努めています!
何か気になることやご質問があればお気軽にお尋ねください!

歯冠延長術とは

2024年10月11日

みなさんこんにちは!歯科衛生士の嶋です🦷
気温も下がり、秋の深まりを感じる季節となりましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか?

今回は歯冠延長術についてお話しします。
【歯冠延長術とは】
根っこだけになってしまった歯を残す治療方法です。

みなさん歯を失う原因は何かご存知でしょうか?
虫歯や歯周病、歯の破折です。
一度削ってしまったり、骨が溶けてしまった歯は元の状態に戻すことが出来ません。

上記であげた歯を失う疾患で、抜歯をせずに歯冠延長術で適応できる歯があります。

【適応できる歯】
・虫歯が進行して、歯ぐきから上に出ている部分(歯冠)がほとんどない。
・歯が割れて、歯ぐきの下まで及んでしまった。
※歯科医師がお口の中の状態とレントゲンで診査診断をし、適応できるか判断します。

また、歯が残せるかどうかは見える歯の高さがポイントです。その基準の一つにフェルールという概念があります。

【フェルールとは】
歯ぐきから上の部分で健康な歯質が2㎜以上あれば、健康な歯周組織を獲得できます。健康な歯質があることで咬む力が分散され、歯の根っこが折れるのを防止します。このフェルールを獲得することで、歯の寿命に大きく関わってきます。

当院で歯を残す選択肢として行っている2つの治療方法をご紹介します。

【クラウンレングスニング】
歯ぐきの位置を下げ、歯の根っこを露出させることで歯ぐきより上に歯がある状態をつくります。歯を抜かずに長期安定した被せ物が可能な状態にします。

【エクストルージョン】
歯ぐきに埋もれた歯の根っこの中央部分にフックを装着し、真上からゴムやバネの力で引っ張り上げます。これにより埋もれていた根っこの上部が挺出するため、土台を作成することができるようになります。

長い目でみて、自身の噛める歯があることは何十年後の全身や歯の健康寿命にも大きく影響してきます。

患者様自身の最善の治療選択と長く歯を守っていくためのプランを分かりやすく説明させていただきます。ぜひ当院にご相談ください!

唾液が無いと味が感じられない!?

2024年10月4日

こんにちは!歯科医師の堀井です。

 今回は「唾液と味覚」の関係についてお話します。突然ですが、皆さんは唾液が味覚にどれだけ大切な役割を果たしているかご存知ですか?実は、唾液が無いと味を感じにくくなるんです!その理由について詳しく見ていきましょう。

唾液と味覚の関係

 私たちが食べ物を食べたとき、舌の表面にある味蕾(みらい)が味を感じ取ります。しかし、食べ物の成分だけでは直接味を感じ取ることはできません。ここで重要なのが「唾液」です。唾液は食べ物を舌の上で溶かし、味蕾に成分を届ける役割を果たしているのです。言い換えると、唾液が無ければ食べ物の味が味蕾に届かず、味を感じにくくなってしまいます。

唾液の役割

唾液は、味を感じるためだけでなく、さまざまな大切な役割を果たしています。以下にその主な働きをまとめました。
* 消化の促進:唾液には消化酵素が含まれており、食べ物を分解しやすくします。
* 口腔内の清掃:唾液は細菌を洗い流し、口の中を清潔に保つ役割を果たしています。
* 虫歯予防:唾液の中に含まれる成分が歯を修復し、酸を中和することで虫歯を予防します。

唾液が減少する原因

唾液の分泌が少なくなると、味を感じにくくなるだけでなく、口腔内のトラブルが増える原因にもなります。唾液の分泌が減る主な原因には以下のようなものがあります。
* 加齢
* 薬の副作用
* ストレスや緊張
* 水分不足

もし「口が渇いて味を感じにくい」と感じたら、唾液の分泌を促進するための対策が必要です。

唾液を増やすための工夫
唾液をしっかりと分泌させるためには、いくつかの工夫が効果的です。

1. よく噛む:食事の際によく噛むことで、唾液の分泌が促されます。
2. 水分補給:こまめに水を飲むことで、口腔内の乾燥を防ぎます。
3. ガムを噛む:ガムを噛むことで、唾液の分泌が増えます。特にキシリトール入りのガムは虫歯予防にも効果的です。

まとめ

唾液は、単に口の中を潤すだけでなく、味覚を感じるためにも重要な役割を担っています。唾液の分泌が減ると味を感じにくくなり、口腔内の健康にも影響を与えることがあるので、日頃からしっかりと唾液の分泌を促す工夫を心がけましょう。
もし、口の渇きや味覚の低下を感じたら、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。唾液の分泌が健康の鍵を握っているかもしれません!

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