2021年04月19日
こんにちは☀︎*.。
歯科助手の林です(´∇`)
今回は睡眠時の無呼吸症候群についてお話したいと思います!
睡眠時無呼吸症候群とは、夜間の睡眠中に無呼吸と低呼吸(いびき)を繰り返す病気です。
無呼吸とは、10秒以上呼吸が停止している状態のことです。低呼吸とは、息を吸う深さが浅くなり、吸気振幅が50%以上減少する呼吸等が10秒以上続く場合です。

そのため、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病、高脂血症の人など肥満の人が合併しやすい病気です。また、「首が太くて、首回りに脂肪がついている」、「下顎が後ろの方に引っ込んでいる」、「舌の付け根が大きい」など、体形が影響することも原因となります。まれに脳や神経などの異常が睡眠時無呼吸症候群を招くケース(中枢型)もあります。

無呼吸症候群になる原因は肥満による首回りの脂肪の沈着、扁桃腺肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい、鼻が曲がっているなどが挙げられます。
欧米人では肥満者が多い一方、日本人ではやせ型の患者さんも多いのが特徴です。これは、顎が小さいという骨格の影響があるといわれています。
【無呼吸症候群を改善するには】
・肥満の方は体重を減少させる,横向きに寝る
体重を減少させることにより首周りの脂肪を落として呼吸しやすくします。
・横向きに寝ると気道が広くなるので呼吸がしやすくなります。
【いびき体操を行う】
①舌を前に出す
②舌を回転する
③舌を持ち上げる
④舌をそり返す
⑤のどちんこを上げる
⑥口をすぼめる
⑦口に指を入れてすぼめる
⑧口をつりあげる
以下のことを意識して生活することにより、無呼吸症候群が少し改善できる可能性があります!!
何かわからないことや、聞きたいことがありましたら、お気軽にご相談下さいませ!!
2021年04月6日
こんにちは!
受付、保育士の伊藤です!
今回はインターナルブリーチについてお話しします!
インターナルブリーチとは、神経治療をした歯の内側に穴を開け中から専用の漂白剤を注入し、歯の色を改善する術式で、一般に言われる、神経のない歯、神経の死んでいる歯を白くする方法です。
歯のホワイトニングは、被せ物や詰め物がある場合、その物自体は白くならず、天然の歯の部分が漂白されるため、天然の歯は表面からのホワイトニング(オフィス/ホーム)で白くなります。
しかし、この方法でも色調が改善しない状態の歯があり、それが、歯の歯髄を取ってしまった歯で、いわゆる神経が死んでしまった歯です。
歯の神経を抜くと変色するのは、歯髄という神経と一緒に細い血管も取り去ってしまうためです。
歯髄が正常な歯は、この血管に血が巡っているため、象牙質のコラーゲンをコントロールしています。
しかし、むし歯や怪我などで神経を取ってしまうと、血液が通わなくなるため、コラーゲンが劣化して変色していきます。
このような場合、通常のホワイトニングでは歯を白くすることはできませんが、インターナルブリーチという特殊なホワイトニング剤を使うことで、黒ずんだ歯を白くする治療ができるのです!
ウォーキングブリーチと同様、変色した失活歯に行うホワイトニングで、ウォーキングブリーチが漂白剤を約1~2週間歯の中に入れておくのに対して、インターナルブリーチは、医院内にいる時にだけ漂白剤を歯の中に入れて白くします。
ホワイトニング効果が出にくい歯や短期間に白くしたい場合には、インターナルブリーチとウォーキングブリーチを併用することでより効果的に白くすることができます!
インターナルブリーチは、歯を削らずに変色した失活歯を白くしたい方や、歯ぐきの黒ずみを改善したい方におすすめです。

気になることがございましたら、お気軽にご相談ください!!
2021年03月29日
こんにちは!歯科衛生士の田村です。
今回は、「予約をしていただく意味」についてお話していきます。
皆さんは、どうして歯医者さんは基本的に予約制なんだろうと思ったことはありませんか?
眼科や皮膚科など他のクリニックは予約せずに診療できますが、ほとんどの歯医者はまず予約をしてから来院が基本となっています。
なぜ歯科は予約しないといけないのか、これにはしっかりと理由があります!
1.1人にかかる治療時間が長い。
歯科では、患者さん1人にかかる治療の時間がかなり長いです。
例えば、虫歯の治療になると痛みがある場合は麻酔をしてから治療を始めます。
その後虫歯を削って、詰め物をつめて噛み合わせをチェックします。治療する部位や本数によりますが、最低でも30分はかかります。
インプラントやオペなどの外科治療の場合は60分〜90分時間が必要になります。
前もって予約を確保しておくことで、しっかりと治療の準備や予習ができ、万全な状態で望むことができます!
2.治療器具の準備が必要
治療が必要な部位や、治療内容などは患者さんによって様々です。ひとりひとりのコンディションに合わせて適切な治療を施すためには、カルテの確認等はもちろんですが、器具の準備もとても大切です。事前に予約を受けなければ、その準備が出来ません。
インプラントや抜歯など外科治療の場合は、専用の器具や麻酔などより専門的な器具がたくさん必要になります。外科器具は感染のリスクも伴うため、安全に治療を行うためにも事前に十分に滅菌処理を行います。
このように、前もって予約をして頂くことで安全かつ確実な治療の準備をすることができます!

3.治療前のカウンセリング
当院では、治療前のカウンセリングをおすすめしております。カウンセリングをすることで、皆様に安心と納得した上で治療をすることができます!
初診で来ていただいた際も、60分時間を確保して初めにしっかりと問診やレントゲンなどの検査を行います。その結果を元に、その患者さんにベストな治療計画を立てていきます。
予約制にすることで、治療計画が立てやすくなり、スケジュールを無駄なく活用することができます。

以上が予約制が必要な理由となります。
当院では、予約時間は患者さんと私たち双方の大切な約束と考えております。
その約束の為に、常に器具を整え、万全な治療が出来るよう準備をしております。
約束の時間を無駄にしないよう、終始時間を意識しながら動いています。
予約をすることは、安心して治療を受ける為にとても大切な事です。
しかし、場合によっては歯が急に痛み出したり、早急に受診が必要な事もございます。
当院では、多少の待ち時間はございますが、随時急患も対応させて頂いておりますので、お気軽にご連絡ください!
2021年03月22日
こんにちは。歯科医師の堀井です。
今回は歯科医院で行っている歯の染め出しについてのお話です。
染め出しと言われても何のことだか、なかなかイメージが湧かないと思いますが、みなさん小さい時に一度はやったことがあるかもしれません。
染め出しでは下の写真のような赤いお薬を歯に塗ることで歯の表面に付着したプラークを確認することができます。
プラークはバイオフィルムとも呼ばれ、細菌が増殖して塊となったものです。

ヒトの体には自分の細胞よりも多くの細菌が存在しています。
口腔内では約1000種類もの細菌が細菌叢と呼ばれる集団を作って生息しています。
その細菌たちが歯の表面に形成するバイオフィルムは、歯科の2大疾患である虫歯と歯周病の直接の原因となっています。
また糖尿病や動脈硬化などの全身疾患との関わりも指摘されています。
なので全身の健康を保つ上でも、バイオフィルムの知識や取り除く方法を身につけることはとても重要です。

この画像はプラークの中の細菌を拡大したものです。
では虫歯ができる過程でバイオフィルムがどのように関わりを持つのかを確認していきましょう。
私たちが甘いものを食べると、バイオフィルムの中の細菌が糖分を代謝して酸を作ります。
その酸が細菌たちへのストレスとなって、より酸性になりやすい環境になります。
その結果として酸に強い細菌が、生き残りやすいように細菌叢に変化が起こり、結果として虫歯が進行していきます。
つまり虫歯の原因となるバイオフィルムを適切に取り除くことができれば、虫歯になる原因を根本的に解決することができます。
ではどうすればこの諸悪の根源であるバイオフィルムを取り除くことができるのでしょうか。
それは適切な歯みがきによって達成することができます。
どのようなブラッシングが効果的なのか見ていきましょう。
1日3回、毎食後に歯をみがくという方も多いと思いますが、研究では1日に二回と3回磨く場合で虫歯の発生に大きな差は認められていません。
ただし、それ以下の回数では虫歯ができやすくなるので一日二回以上磨くことが望ましいです。
さらに、「歯磨きをしている」と「歯磨きができている」は全く別で歯ブラシが当たっていないところは何日も磨いていないのと同じことになってしまいます。
そこで染め出しを行って、どこが自分が自分で磨けないところなのかを知っておくことが大切です。
これが実際に染め出しをした状態ですが、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目にバイオフィルムが付着していることが多いです。

皆さんもぜひ歯科医院で、歯磨きをしにくい場所をチェックしてみましょう!
そこを磨けるようになることでお口の中、ひいては全身の健康を得ることにつながります。
2021年03月15日
こんにちは、歯科衛生士の川嶌です!
まだ、寒い日もありますが、もうすぐ春になりますね(^o^)♪
みなさんは、会社や学校の歯科検診を受けて結果をそのままにしていませんか??
今回は虫歯のレベルと危険度について、お話させていただきます!
虫歯のチェックを受けている時に歯科医師が、「C」や「CO」などと言っているのを耳にした事がある方もいらっしゃると思います。
虫歯には5段階のレベルがあり、CoとC1〜C4まであります。数字が大きくなるほど虫歯が深いということになります。
・CO (注意)
虫歯の初期段階で、歯の表面(エナメル質)のみの虫歯になります。

一部分だけ白く濁っていたり、茶色くザラザラしていたりするのが特徴です。この段階の虫歯は、早急に削って治療をしなければならないという程の大きさではありませんが、歯ブラシを怠ったり、甘い物をいつも食べたりしていると、やがて穴が空き痛みが出てきてしまいます。経過観察をしていき、検診の際に虫歯が進んでいないかこちらでもチェックしていきます。
・C1 (要注意)
エナメル質が溶けて浅い穴が出来た状態ですが、症状は出ません。

虫歯の部分を取り除いて、代わりに樹脂や金属を詰めて治療をしますが、麻酔を使わなくても痛みを感じることは有りません。
・C2 (やや危険)
ここまで進んだ虫歯は、冷たいお水がしみたり、甘い物がしみたりします。
レントゲンでたまたま発見されることが多いです。治療としては麻酔をして、歯を削って詰め物をしていきますが、虫歯の範囲によっては白い樹脂の詰め物でその日のうちに終われますが、虫歯が深かったり大きかったりすると歯形をとって技工所に詰め物を作ってもらうことになり、次回に詰め物を入れることになります。
・C3 (危険)
この段階は、見た目にもはっきりと穴が空いて、神経まで侵されている事が多いです。

冷たい物だけでなく、温かいものがしみたり、噛むと痛かったり、さらに何もしなくても痛みがでるといった自覚症状が現れてきます。痛みの無いものから激しい痛みを伴うものまでさまざまで、我慢強い方が断念して歯医者通いを決意されるのもこの頃です。治療としては、歯の崩壊が大きいので神経の治療をしていかなくてはなりません。(いわゆる”神経を抜く”と言われている治療です)この治療はとても大事な処置で、神経を取って空洞になった部分を清掃、消毒して、防腐剤や殺菌剤を詰めて密封することによって、歯根の先が悪くなるのを防ぎます。
神経の治療をすると、治療も複雑になり、薬の交換などで、治療回数、期間も長くなる反面、歯自体の寿命が短くなります。ですが、通院して治療を終え、アフターケアをしっかり行えば長くもたせることはできます。一番良くないのは、治療途中で痛みがなくなったからと通院をやめてしまうことです。完全でないまま時間が経ってしまうと余計に症状が悪化します。気付いた時には抜歯という事態にもなりかねません。
・C4 (かなり危険)
この段階ではもはや歯の原形をとどめていません。

ですが、顎の骨のなかには虫歯菌で侵された根っこが残っています。この根っこが毒素を出し、顎の骨を溶かし、痛みを増し顔まで腫れる事もあります。痛みがない場合でも、骨の中に膿の袋を作り、出口が無い為に、歯ぐきの方まで膿の袋ができてしまいます。運が良ければ歯を残す事が出来ますが、ここまできてしまうとほぼ抜歯の可能性が高くなります。
痛みのあるなしではなく、手遅れになる前に検診を受けましょう!!
2021年03月8日
歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。
今回は、「術者磨き」についてお話します。
術者磨きとは、簡単に言うと歯科衛生士が行うブラッシングです。
子供の時以来、誰かに歯を磨いてもらう機会はほとんど無かったのではないでしょうか。
たかが歯磨きですが、正しいブラッシングをしようと思うとなかなか難しいと思います。
術者磨きの目的は、歯科衛生士が術者磨きをすることで、快適な口腔内を体感することと、力加減や当て方、歯ブラシの使い方など参考にしてもらい、セルフケアの向上に繋がればいいと思ってます。
正しいブラッシング方法をご存知でしょうか?
ブラッシングのやり方とポイントをお伝え致します。
◎ブラッシングのやり方◎
・バス法
歯周ポケットの汚れをかき出す磨き方です。
歯ブラシの毛先が歯茎に接するように当てます。歯ブラシを歯茎と歯の境目に向け、45度の角度にあて、小刻みに横に動かし磨きます。小刻みに動かすことで、歯と歯茎の歯垢を除去し、歯茎をマッサージする効果があります。
歯周病や歯肉炎でポケットが深い所や出血、腫れている歯肉のケアに向いています。
・スクラッピング法
歯ブラシの毛先を使って磨く方法です。
歯と歯茎の境目に90度の角度で歯ブラシの毛先をあて、小刻みに動かします。噛む面も直角にあて小刻みに往復運動させます。動かす幅をを大きくすると、横磨きになってしまうので小刻みに振動させながら(毛先が動かないように)磨きます。少なくとも10回以上は動かしましょう。

この磨き方は、動かし方が簡単で清掃効果も高い為、子供から大人の方までオススメです!!
適切な歯磨きのコツは、歯を磨き始める順番をきちんと決めて、順序よく歯ブラシを動かしていくことです。
お口の状態や磨く部位によってバス法やスクラッピング法を使い分けてみるといいです。一番大切なのは、毛先をしっかりと歯面にあてることです。
◎ブラッシングのポイント◎
・歯ブラシの持ち方
ペングリップ(鉛筆持ち、ペンを持つように軽く握る)
・歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間にあてる
・軽い力で動かす(歯ブラシの毛先が広がらない程度の力)
・小刻みに動かす(5㎜〜10㎜の幅を目安に小刻みに動かし、1〜2本ずつ磨く)
磨き方や磨き方のポイントをお伝えしましたが、口頭で「こうやって磨いて下さいね。」と言われても、微妙な感覚までは掴みにくいですよね。
術者磨きは、歯ブラシがしっかり当たる感覚、
適切な力加減、バス法やスクラッピング法でのブラッシングを術者磨きで体感し理解していただければと思います。
治療によって歯周病が改善した後は、良い状態を維持することが大切です。当院では、治療後の継続したメインテナンスまでしっかりと行っておりますので、ご不明な点がございましたらお気軽にお声掛け下さい。
2021年03月1日
皆さんこんにちは。
市川ビルさとう歯科医院 青木です。
本日は、嚥下と姿勢について説明させていただきます。
嚥下(えんげ)とは
嚥下とは、口の中で咀しゃくした食事を飲みこみやすい大きさに取りまとめ喉の奥へ飲みこみ、食道から胃へ送り込むことを嚥下といいます。
簡単に言うと、食べ物を飲み込む動作の一連の動きの事です。
普段何気なく行っている動作ですが、実は複数の筋肉などが繊細に動いてこの飲み込む、という複雑な動作を行っております。
飲み込んだものは普通であれば、食道を通過して胃や腸で消化されます。
しかし、呑み込みが上手にいかないと、気管(空気の通り道。肺に繋がっています。)に物が入ってしまいます。
気管に物が入ることを『誤嚥(ごえん)』と言い、誤嚥した時には気管に入ってきた物を外に出す反射が起きます。それがムセです。
多くの方は急いで飲み物を飲む時などにムセた経験があると思います。その時の姿勢はどうでしたか?上を向いて飲んだ時ではなかったでしょうか?
実は嚥下という動作は姿勢と深く関係があります。
直立姿勢時(まっすぐ前を向いて立った状態)で喉頭は呼吸をするときに開いていますが、飲み込みをする時には喉頭蓋(蓋のような器官)が倒れ、喉頭口をふさぎ気管に食べ物や飲み物が入るのを防いでいます。この仕組みのおかげで私たちは誤嚥しないのです。
上を向いた状態ですと、直立姿勢の時よりも喉頭口が広くなっており、飲み込みをする時に喉頭口をふさごうとしてもふさぎにくくなってしまっています。そのため、食べ物がダイレクトに気管に入りやすく、誤嚥してムセてしまいやすいのです。
逆に下を向くと喉頭口は狭くなります。そのため、飲み込むときに喉頭蓋がしっかり喉頭口を覆い、食べ物が気管へ入っていくのをふせぎやすくなります。
特に高齢者の方は誤嚥を起こしやすく、注意が必要です。
寝たきりの方に食事を与える際などは、可能であれば上体を起こし、食事を与えることでご縁のリスクは低くなります。


写真参考:2021 日々の食事選びのサポートサイト ヘルシーネットワークナビ
https://www.healthynetwork.co.jp/navi/
誤嚥をしてしまった際に口腔ケアを行い清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクを軽減することも可能です。
当院では定期的なメインテナンスや訪問歯科診療なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。
2021年02月22日
おはようございます。
歯科助手の片岡です。
少しずつ暖かくなってきましたね。
気温差があるので体調を崩さないように頑張っていきましょう!
今日は、「口腔習癖が及ぼす歯列不正」についてお話したいと思います。
歯列不正とは、シンプルに表現すると、「歯並びが悪い状態」です。
歯並びが悪い状態では、口元が気になったり、笑うことが苦手になるなど、精神的に辛い部分があると思います。
それだけではなく、健康面にも悪影響が出ることもあります。
例えば、歯並びが悪いと歯ブラシが汚れに届きにくいため、歯周病や虫歯へのリスクが高まります。
歯列不正は、見た目だけでなく心や体の健康に悪影響を及ぼすことがあるのです。
歯列不正の例では、以下のような場合が当てはまります。
顎が小さく歯が収まりきらない
上顎や下顎が突き出ていて噛み合わせが悪い
顎と歯のバランスが悪い などです。
しかし、幼少の頃からしっかり噛んで食べて顎を使うことで、生活習慣から歯列不正の症状を少しでも抑えることができます。
歯列不正の原因は、「遺伝など先天的な原因」と「生活習慣など後天的な原因」の2つに分けられます。
先天的な原因を防ぐことは難しいですが、生活習慣が原因の場合は事前に防ぐことができます。
歯の大きさは平均的なサイズはありますが、個人差があります。
その本人の歯の幅に対して顎の成長が劣っている場合、顎のアーチの中に並ぶことが出来なくなって歯列不正になってしまったり、日常の悪習癖から歯の移動や顎の変形によって歯列不正になったりもします。
歯並びを悪くする癖には…
①指しゃぶり
この癖が続いていると開咬や上顎前突という歯列不正になってしまいます。
開咬は、奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わずに開いてしまう状態です。
気づかずに奥歯を使いすぎている場合があり、顎の関節や筋肉に相当な負荷をかけて顎関節症を併発していることもあります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、前歯や歯茎や上顎が飛び出している状態です。
出っ歯とも呼ばれていて、見た目が悪いだけではなくケガをしやすかったり、咀嚼がしにくくなるデメリットがあります。

②口呼吸や口をいつも開けている事
ほとんどの人が自分は、鼻呼吸をしていると思っていて気づいていない事が多いようです。
日本人の小学生以下の幼児は、8割近くが口呼吸をしているという調査結果もあります。
口呼吸は、舌の位置を悪くするため、上顎前突、開咬、反対咬合(かみ合わせが逆の状態)また頬の圧力が内側にかかるため上の歯の歯列に影響して上あごが狭くなったり、それによって叢生と様々な歯列不正になります。
叢生(そうせい)、顎が大きさが小さいなどの原因で歯が生えるスペースが足りず歯が凸凹している状態を指します。
ほかにも、幼少に指や舌を噛む癖があると叢生になる可能性が高まります。

叢生を放置した場合、歯ブラシがしづらいため歯周病や虫歯びリスクがあり、口臭が悪化しやすくなります。
③頬杖や横向き寝やうつぶせ寝
頭の重さは、3Kg∼5Kgと言われています。
歯を動かすための矯正でかける力は、100g以下ですので、30倍以上の力がかかってしまったら容易に歯が移動したり、顎の変形が起こってしまうのも理解できると思います。
また部分的に上下のかみ合わせが反対になってしまう交叉咬合になる場合もあります。

④唇や舌をかむ癖
下口唇を噛むため、下の歯は、内側に倒れて上の歯は、前方へ出されるため上顎前突になったり唇の厚み分上下の歯の間に隙間が出来る開咬になったりします。
⑤爪を噛む癖
歯に隙間が出たり(すきっ歯)することがあります。

⑥片側噛み
いつも同じ方向ばかりで噛んでいると片側ばかり負担がかかってしまい、歯並びを悪くしたり、顔のゆがみが出たりすることもあります。
⑦舌の位置
舌は普段食べたり話したりしていない安静にしている時は、舌の先端の部分が、上の前歯の少し後方の口蓋の部分にありますが、人によっては、この安静にしている時に上の前歯の根元の部分を押していたり、下の前歯の根元の部分を押していたりする癖のある人がいます。
その場合舌の押している場所によって、上顎前突や反対咬合になったりします。

歯列不正の割合は叢生が1番多いといわれています。
歯列不正のうち「叢生」が44.3%を占めています。(厚生労働省平成23年歯科疾患実態調査より)[注1]
日本では可愛いと言われる八重歯も叢生の一種です。
生活習慣のなかにも歯列不正の原因が潜んでいる場合があるので、少しでも当てはまるようだったら、改善するよう心がけてみてください。
矯正を考えている方、悩んでいる方は歯科医院に相談してみてください。
2021年02月15日
皆さんこんにちは!
歯科助手の髙橋です☺︎
昨日のバレンタインはたくさんチョコレートを食べたりしましたか?(^_^)
私は当院でも好評発売中のリカルチョコレートを食べました🍫
リカルチョコレートはなんとチョコレートなのに砂糖を使わず、甘味料にキシリトールを100%配合しているので虫歯が心配な方にもオススメです!ご来院された際にぜひ受付でチェックしてみてください(^^)
ところで皆さん、歯石は実は2種類あるということをご存知ですか?
歯石には白い歯石と黒い歯石があります。
簡単に説明すると歯と歯茎が接している部分より上にある白い歯石を『歯肉縁上歯石』といい、歯と歯茎の境目より下の部分、いわゆる歯周ポケットに隠れている黒い歯石を『歯肉縁下歯石』と言います。

それぞれの特徴として
ー縁上歯石ー
・黄白色 灰白色
・唾液によって石灰化する
・縁下歯石に比べると軟らかく比較的簡単に除去できる
・歯肉炎の原因になる
ー縁下歯石ー
・黒褐色
・歯肉からの出血が原因
・縁上歯石よりかなり硬く、除去が困難
・歯周病の原因になる
という点があります。
縁上歯石はプラーク(歯垢)が原因なので、
『適切なブラッシング』をすることによって防ぐことができます!
縁下歯石は歯周ポケットからの出血やポケット内のプラークが原因なので、『出血しないこと』『歯周ポケットを作らないこと』によって防ぐことができます!
そのために実践していただきたいことは
①歯だけではなく歯肉との境目も適切な圧でブラッシングする
②歯と歯の間はフロスを通す
③歯石を付けない為、また付いてる歯石を取ってもらう為に歯科医院のメインテナンスに通う
この3つを実践するだけでお口の中の環境は大きく変わります!🦷
歳を重ねても健やかな生活を過ごせるよう食べたら歯を磨き、歯石を付けないための習慣付けをしましょう!!!
2021年02月8日

皆さん、こんにちは!保育士の石野です。
立春を過ぎ、暦の上では春とはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。
体温が下がると免疫力も低下するので、温かくしてお過ごしください。
今回は噛み合わせについて、少しお話をしたいと思います。
皆さんは「噛み合わせ」や「歯並び」が気になったことはありませんか。そもそも、噛み合わせが良くないといわれても、いまいち良し悪しが分からないと思うのではないでしょうか。
歯並びや噛み合わせに問題があることを「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。不正咬合にはいくつかの種類があるので、代表的なものをいくつかご紹介いたします。
◆上の前歯が前方に突き出している、いわゆる「出っ歯」の状態。
◆口を閉じた時、下の歯が上の歯より外側に出ている、いわゆる「受け口」の状態。
◆上下の前歯が噛み合わない状態。(そのため前歯でものが噛み切れない)
◆前歯の間に隙間がある状態。
◆おもに前側の歯並びがでこぼこしている状態。(歯の大きさに対して顎が小さく、スペースが不足している)
実際にはこれらがいくつか複合したものや、一見するとわかりにくいものもあります。
では、なぜ歯並びや噛み合わせに問題が生じてしまうのでしょうか。不正咬合の原因は大きく2つにわけることができます。
- 遺伝的原因…両親から受け継いだ遺伝子によるもの。
- 環境的原因…出生後のさまざまな習癖や環境によるもの。
例えば、「子どもの頃の指しゃぶりや爪噛み」「いつも同じ方で噛んでいる」「口呼吸をしている」「頬杖をつく」などは、環境的要因に当てはまります。何気ない仕草でも、普段から噛み合わせを悪くする習慣になっていることがあるかもしれません。もし心当たりがありましたら、意識して改善してみましょう。
さて、歯並びや噛み合わせに問題があると、どのようなことが起きてしまうのでしょうか。不正咬合が原因で起きる不都合な点をいくつかご紹介いたします。
◆虫歯や歯周病にかかりやすくなる。
◆顎の関節に負担がかかる。
◆咀嚼能率が低下することで、胃腸への負担が大きくなる。
◆姿勢が悪くなり、頭痛や肩こりの原因になる。
◆口元に自信が持てない。
◆発音がうまくできないことがある。
このように、口の中のトラブルや単に見た目が悪いだけでなく、全身の健康にも関わってくるのです。
皆さんご自身やご家族の歯並びや噛み合わせはいかがでしょうか。
気になる方は、まずは「かかりつけ歯科医」に相談してみてはいかかでしょう。もちろん当医院でもお伺いしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
