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キシリトールが歯に良い理由

2020年10月12日

皆さまこんにちは!
歯科衛生士の高畑です。

いよいよ秋も深まり、肌寒さを感じる季節となりましたが皆さまお変わりありませんか?

今回は、キシリトールが歯に良い理由についてお話します!

●キシリトールとは?
むし歯予防に効果のある天然素材の甘味料です。シラカバなどの樹木から取れる成分が原料となっていて、キシリトールは糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ甘味度を持っています。(糖アルコールとは、砂糖や水飴と同じ「糖質」の仲間ですが、①熱・酸・アルカリに強い、②微生物の栄養源になりにくい、③消化吸収されにくい、など砂糖や水飴とは異なる特長を持っています。)
口の中で溶ける際には、口中の温度をわずかに下げるので爽やかな冷感があるのが特徴です。
また、多くの果実や野菜の中に存在し、人体でも作られます。

●なぜ歯によいのか?
1)むし歯の原因にならない甘味料
キシリトールを始めとする糖アルコールは、むし歯の原因になりません。
口の中でむし歯の原因となるミュータンス菌は、糖分を元に酸を産生することでむし歯の原因となります。
しかし、ミュータンス菌はキシリトールを取り込むものの、それを分解出来ないためむし歯の原因となる酸を作ることができません。
その為むし歯予防の効果があるとされています。

また、むし歯予防には唾液も大切です。
キシリトールの甘みにより唾液の分泌も促進し、お口の中の酸を中性にすることで健康な状態に保ってくれます。
唾液の分泌が増えると、口臭の改善にも効果的です。
お口の中が乾燥していると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因であるガスを発生しやすくなりますが、唾液の分泌量が増えることで口臭が軽減されます。

2) むし歯の発生、進行を防ぐ
歯にむし歯の原因となるプラークをつきにくくし、歯の再石灰化を促します。キシリトールのみに存在する効果として、むし歯の原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きが認められているので、むし歯の発生や進行を防ぐといわれているのです。

●キシリトールの効果的な選び方
・ガムであれば50%以上のシュガーレスのものを選ぶ
→スーパーやコンビニなどで販売しているキシリトール入りのガムは、50%以下の物が多くみられます。歯科医院や薬局で売られているものは、90%以上のものがほとんどですので、むし歯予防に効果的と言えます!

<効果的な食べ方>
・ガムは1日3回〜5回を毎日食べる
・5〜10分ほど噛み、唾液をまんべんなく歯に行き渡せる
・タブレットを舐めた際なども唾液を歯と歯の間、歯と歯肉の間を潤し、充分いきわたるようにしましょう。

また、お子様のお菓子はキシリトール入りのものに置き換えてみると良いでしょう。
キシリトール入りのお菓子は、グミやチョコレート、ラムネ、ガム、タブレットなど様々な種類があります。

キシリトールが歯に良い理由についてお話しましたが、あくまでもキシリトールはむし歯予防の補助的手段の1つであり、正しいブラッシングの習慣と食生活がむし歯予防の基本です。

皆さまもセルフケアの一つに取り入れてみて下さいね!

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